「マイナビ女子オープン」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
岩根さんの出産に伴う日程変更など
9行目: 9行目:


== しくみ ==
== しくみ ==
予選と本戦を行い挑戦者1名を決定し、女王と挑戦者が[[番勝負|五番勝負]]を行い、その勝者が新女王となる。<ref>第1期は、本戦決勝を五番勝負で行い、その勝者の[[矢内理絵子]]が初代女王となった。</ref>
予選と本戦を行い挑戦者1名を決定し、女王と挑戦者が[[番勝負|五番勝負]]を行い、その勝者が新女王となる。


=== 予選 ===
=== 予選 ===
女王と本戦シード者を除く全女流棋士と招待選手(アマチュア2名、[[女流育成会]]員1名)が参加し、トーナメント方式により1日で全対局を行う。
女王と本戦シード者を除く全女流棋士と招待選手(アマチュア2名、[[女流育成会]]員1名)が参加し、トーナメント方式により1日で全対局を行う。


日本将棋連盟所属女流棋士とLPSA所属女流棋士とがいるが、1回戦では、LPSA所属の者同士が対戦しないように配慮されている<ref>第1期は、人数の少ない(14人)LPSA所属者の枠が抽選前に開示され、1回戦では当たらないことが明記されている。[http://mynavi-open.jp/tournament/tournament_images/yosen.jpg]参照。</ref>。
日本将棋連盟所属女流棋士とLPSA所属女流棋士とがいるが、1回戦では、LPSA所属の者同士が対戦しないように配慮されている<ref>第1期は、人数の少ない(14人)LPSA所属者の枠が抽選前に開示され、1回戦では当たらないことが明記されている。[http://mynavi-open.jp/tournament/tournament_images/yosen.jpg 第1期予選組み合わせ表]参照。</ref>。


[[持ち時間]]は各40分([[チェスクロック]]使用)。
[[持ち時間]]は各40分([[チェスクロック]]使用)。
21行目: 21行目:
予選を勝ち抜いたものと本戦シードの計16名がトーナメントで対戦する。
予選を勝ち抜いたものと本戦シードの計16名がトーナメントで対戦する。


本戦シードは前年度のベスト4以上の4名であるが、第1期のみレディースオープントーナメント2006のベスト4に2006年度のタイトル保持者・棋戦優勝者を加えた8名<ref>[[矢内理絵子]](LOT2006優勝、2006年度女流名人位)、[[里見香奈]](LOT2006準優勝)、[[山田久美]](LOT2006ベスト4)、[[村田智穂]](同)、[[清水市代]](女流王位)、[[斎田晴子]](倉敷藤花)、[[千葉涼子]](女流王将)、[[甲斐智美]](鹿島杯優勝)の8名。</ref>がシードとな。第2期は第1期のベスト4から女王位が決まるため、シードは3名となる
本戦シードは前年度のベスト4以上の4名のみで、他棋戦のようにタイトル保持者であってもシードされず予選から参加することになる。第1期のみレディースオープントーナメント (LOT) 2006のベスト4に2006年度のタイトル保持者・棋戦優勝者を加えた8名[[矢内理絵子]](LOT2006優勝、2006年度女流名人位)、[[里見香奈]](LOT2006準優勝)、[[山田久美]](LOT2006ベスト4)、[[村田智穂]](同)、[[清水市代]](女流王位)、[[斎田晴子]](倉敷藤花)、[[千葉涼子]](女流王将)、[[甲斐智美]](鹿島杯優勝))がシードとなった。第2期は第1期のベスト4から女王位が決まるため、シードは3名。

他棋戦優勝によるシードは無い


持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。
持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。
32行目: 30行目:
== 歴代五番勝負 ==
== 歴代五番勝負 ==
年は五番勝負が行われた時点。
年は五番勝負が行われた時点。
# [[2008年]]:[[矢内理絵子]] 3 - 1 [[甲斐智美]]
# [[2008年]]:[[矢内理絵子]]<ref>第1期は、本戦決勝を五番勝負で行い、その勝者の[[矢内理絵子]]が初代女王となった。</ref> 3 - 1 [[甲斐智美]]
# [[2009年]]:矢内理絵子 - [[岩根忍]]<ref>例年4月から5月に五番勝負が開催されるが、岩根が出産を控えていたため、第2局以降を延期する形になった。[http://journal.mycom.co.jp/news/2009/03/09/049/ 出産控える岩根忍女流二段が挑戦者に--第2期 マイナビ女子オープン | ライフ | マイコミジャーナル](2009年3月9日)参照。</ref>
# [[2009年]]:矢内理絵子  -  [[岩根忍]]


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2009年3月17日 (火) 15:56時点における版

マイナビ女子オープン(マイナビじょしオープン)は、毎日コミュニケーションズ日本将棋連盟日本女子プロ将棋協会(LPSA)の三者が主催する、将棋女流タイトル戦

概要

2006年度まで行われていたレディースオープントーナメント(LOT)を発展拡大し、5つめの女流タイトル戦として創設された。優勝者の称号は「女王[1]。優勝賞金は、女流棋戦では最高額の500万円である。

本棋戦は女流棋戦の序列1位であるため、優勝者は女流棋士の序列1位となる[2]。また、他の女流タイトルの保持者でもある場合は、「女王」の称号を前に持ってくる。例えば、第1期女王の矢内理絵子は、女流名人位との二冠のため、「矢内理絵子女王・女流名人」と呼ばれた。

なお、NHKで本棋戦の模様が紹介される場合は、単に「女子オープン」と呼称する。

しくみ

予選と本戦を行い挑戦者1名を決定し、女王と挑戦者が五番勝負を行い、その勝者が新女王となる。

予選

女王と本戦シード者を除く全女流棋士と招待選手(アマチュア2名、女流育成会員1名)が参加し、トーナメント方式により1日で全対局を行う。

日本将棋連盟所属女流棋士とLPSA所属女流棋士とがいるが、1回戦では、LPSA所属の者同士が対戦しないように配慮されている[3]

持ち時間は各40分(チェスクロック使用)。

本戦

予選を勝ち抜いたものと本戦シードの計16名がトーナメントで対戦する。

本戦シードは前年度のベスト4以上の4名のみで、他棋戦のようにタイトル保持者であってもシードされず、予選から参加することになる。第1期のみレディースオープントーナメント (LOT) 2006のベスト4に2006年度のタイトル保持者・棋戦優勝者を加えた8名(矢内理絵子(LOT2006優勝、2006年度女流名人位)、里見香奈(LOT2006準優勝)、山田久美(LOT2006ベスト4)、村田智穂(同)、清水市代(女流王位)、斎田晴子(倉敷藤花)、千葉涼子(女流王将)、甲斐智美(鹿島杯優勝))がシードとなった。第2期は第1期のベスト4から女王位が決まるため、シードは3名。

持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。

五番勝負

女王と本戦を勝ち抜いた挑戦者とで五番勝負を行う。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)で、1日制。

歴代五番勝負

年は五番勝負が行われた時点。

  1. 2008年矢内理絵子[4] 3 - 1 甲斐智美
  2. 2009年:矢内理絵子 - 岩根忍[5]

脚注

  1. ^ 2007年9月4日から同月30日まで、マイナビ女子オープン タイトル公募にて公募しており、1500通を超える応募の中から決定。マイナビ女子オープン 中継サイトにて、同年10月19日に発表された。
  2. ^ 「矢内理絵子女王・女流名人」という呼称のほか、日本将棋連盟の棋戦情報メニューにおいて女流棋戦の中で最上位に記載されていること、賞金額が最高額であることなどから明らか。
  3. ^ 第1期は、人数の少ない(14人)LPSA所属者の枠が抽選前に開示され、1回戦では当たらないことが明記されている。第1期予選組み合わせ表参照。
  4. ^ 第1期は、本戦決勝を五番勝負で行い、その勝者の矢内理絵子が初代女王となった。
  5. ^ 例年4月から5月に五番勝負が開催されるが、岩根が出産を控えていたため、第2局以降を延期する形になった。出産控える岩根忍女流二段が挑戦者に--第2期 マイナビ女子オープン | ライフ | マイコミジャーナル(2009年3月9日)参照。

外部リンク