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小惑星の衛星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小惑星とその衛星の例
ガリレオ探査機が撮影した
イダと衛星ダクティル(右の点)

小惑星の衛星(しょうわくせいのえいせい)とは、小惑星を周回する天体である。多くの小惑星が衛星を持っていると考えられている。連小惑星連星小惑星)または二重小惑星と呼ばれることがあるが、この名称は本体と衛星の大きさが近いものに限られる。なお、下記の一覧には準惑星の衛星も含まれている。

概要

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小惑星の衛星の起源は現時点では確定しておらず、さまざまな可能性が指摘されている。有力な説は、元の小惑星に別の天体が衝突してできた残骸からできた、というものである。衝突によって一度完全に破砕された小惑星がラブルパイルとして再集積する際、取り残された破片が衛星になったとする説、ラブルパイル小惑星の自転が太陽光の影響によるYORP効果で加速されることによって赤道付近に膨らみが生じ、やがて分裂して衛星になったという説もある[1]

最初に小惑星の衛星らしきものが発見されたのは1978年で、(532) エルクリーナによる恒星の掩蔽に際してその衛星によるものと思われる減光が観測された(確定はできず)。1993年にはガリレオ探査機によって (243) イダの衛星が撮影され、(243) Ida I ダクティル (Dactyl) と命名された。その後、1998年マウナケア天文台群カナダ・フランス・ハワイ望遠鏡での観測により (45) ウージェニア (Eugenia) に衛星が発見され、(45) Eugenia I プティ・プランス (Petit-Prince) と命名された。

2010年代初頭時点で、約200個の小惑星に衛星が発見されているが、これらは地上望遠鏡での観測、レーダー観測、そして光度計測によって発見(もしくは間接的に確認)されたものである。これまでに、小惑星帯及びトロヤ群の小惑星、地球近傍小惑星火星横断小惑星太陽系外縁天体において衛星が発見されている。これらの発見は、特に補償光学技術の向上によるところが大きい。

2つの小惑星が互いの重力に引かれて共通重心の周りを公転する連星小惑星の代表例は、1990年に地上観測により確認された (90) アンティオペ (Antiope) である。

2006年国際天文学連合総会で新たにdwarf planet(準惑星)が定義されたが、これに当てはまる、または当てはまる可能性がある天体の中にも衛星を持つものがいくつかある。このうち、冥王星の第1衛星カロン1978年に、他の衛星はすべて21世紀に入ってから発見された。

彗星の衛星は2013年1月末現在未発見である。彗星・小惑星遷移天体エケクルスには未発見の衛星があり、2005年に発生したアウトバーストが衛星の影響によるものとする意見がある[2]。また参考までに、後述のように彗星の核が接触二重小惑星のような形状になっている例は確認されている。

二重小惑星または衛星を持つ小惑星および準惑星

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2024年7月現在、二重小惑星または衛星を持つ小惑星および準惑星リストには計545個が掲載されている。

参考資料は上記リンクおよび『天文年鑑』(誠文堂新光社)。

衛星を複数持つもの

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名前 軌道の
種類
直径
(km)
衛星の名 衛星の
大きさ
(km)
小惑星間
の距離
(km)
(45)
ウージェニア
小惑星帯 214.6 ±4.2 (45) Eugenia I
プティ・プランス
12.7 ±0.8 1,184 ±12
S/2004 (45) 1 6? 700?
(87)
シルヴィア
小惑星帯 384 ×264 ×232 (87) Sylvia I
ロムルス
18 ±4 1,356 ±5
(87) Sylvia II
レムス
7 ±2 706 ±5
(93)
ミネルバ
小惑星帯 141.6 ±4.0 S/2009 (93) 1
Aegis
4 630
S/2009 (93) 2
Gorgoneion
3 380
(216)
クレオパトラ
小惑星帯 217 ×94 ×81 (216) Kleopatra I
アレクスヘリオス[3]
5 775
(216) Kleopatra II
クレオセレネ[3]
3 - 380
(3749)
ベイラム
小惑星帯 7 S/2002 (3749) 1 1.5 310 ±20
S/2007? (3749) 1 - 3 - 20
(47171)
レンポ
冥王星族 (328 - 440)
or (243 - 326)
(47171) Lempo I
パハ
(123 - 165)
or(117 - 157)
(7,640 ±460) or 7,720
(47171) Lempo II
ヒーシ
223 - 299 867
(134340)
冥王星
冥王星族
準惑星
2,304 ±13
or (2,412 ±22)
(134340) Pluto I
カロン
1,212.0 ±3 19,571.4 ±4
ステュクス 10 - 25 42,000 ±2,000
(134340) Pluto II
ニクス
40 - 90 ? 48,675 ±21
ケルベロス 13 - 34 or 14 - 40 59,000 ±2,000
(134340) Pluto III
ヒドラ
45 - 110 ? 64,780 ±88
(136108)
ハウメア
キュビワノ族
準惑星
1,960 ×1,518 ×996 (136108) Haumea I
ヒイアカ
- 320 49,880 ±198
(136108) Haumea II
ナマカ
- 160 25,657 ±91
(136617) 1994 CC アポロ群 0.65 S/2009 (136617) 1 0.05 0.5
S/2009 (136617) 2 0.10 1.2
(153591)
2001 SN263
アモール群 2 - 2.8 S/2008 (153591) 1 1 - 1.2 - 17
S/2008 (153591) 2 0.4 - 0.5 - 4

衛星を1個持つもの

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小惑星番号1 - 10000

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名前 軌道の
種類
直径
(km)
衛星の名 衛星の
大きさ
(km)
小惑星間
の距離
(km)
(22)
カリオペ
小惑星帯 231.4 ×175.3 ×146.1 (22) Kalliope I
リヌス
38 ±6 1,065 ±8
(41)
ダフネ
小惑星帯 174 ±12 S/2008 (41) 1 <2 - 500
(90)
アンティオペ
小惑星帯 87.8 ±1.0
(93.0 ×87.0 ×83.6)
S/2000 (90) 1 83.8 ±1.0
(89.4 ×82.8 ×79.6)
171 ±1
(107)
カミラ
小惑星帯 222.6 ±17.1
(325 ×223 ×139)
S/2001 (107) 1 9 ±1 1,235 ±16
(121)
ヘルミオネ
小惑星帯 209.0 ±4.7
(265 ×180 ×180)
S/2002 (121) 1
ラ・ファイエット[3]
(仮称、非公認)
18 794.7 ±2.1
(768 ±11)
(130)
エレクトラ
小惑星帯 182.3 ±11.8 S/2003 (130) 1 4 1,252 ±30
(243)
イダ
小惑星帯 59.8 ×25.4 ×18.6 (243) Ida I
ダクティル
1.6 ×1.4 ×1.2 108
(283)
エンマ
小惑星帯 148.1 ±4.6 S/2003 (283) 1 12 596 ±3
(317)
ロクサネ
小惑星帯 18.7 ±1.4 S/2009 (317) 1 5 245
(379)
フエンナ
小惑星帯 92.3 ±1.7 S/2003 (379) 1 7 3,400 ±11
(617)
パトロクロス
木星
トロヤ群
121.8 ±3.2 (617) Patroclus I
メノイティオス
112.6 ±3.2 680 ±20
(624)
ヘクトル
木星
トロヤ群
(363 ×207) ±42 (624) Hektor 1
12 957.5
(702)
アラウダ
小惑星帯 194.7 ±3.2 S/2007 (702) 1 - 6 900
(762)
プルコヴァ
小惑星帯 137.1 ±3.2 S/2000 (762) 1 20 810
(809)
ルンディア
小惑星帯 6.4 S/2005 (809) 1 6.4 15.8
(854)
フロスティア
小惑星帯 13.7 ±5.6 S/2004 (854) 1 10? 9.6 - 25
(939)
イズベルガ
小惑星帯 - 11 S/2006 (939) 1 ? 35?
(1052)
ベルギカ
小惑星帯 10.41 ± 0.08 or 9.8 S/2013 (1052) 1 3.5 34?
(1089)
多摩
小惑星帯 11.1 ±0.9 S/2003 (1089) 1 8 20?
(1139)
熱海
火星横断
小惑星
6 S/2005? (1139) 1 5 15
(1313)
ベルナ
小惑星帯 15.2 ±6.2 S/2004 (1313) 1 15.2 ±6.2 9.6 - 24.8
(1333)
セヴェノーラ
小惑星帯 18 S/2008? (1333) 1 6.4 ?
(1338)
デュポンタ
小惑星帯 - 12? S/2007 (1338) 1 3? - 23?
(1453)
フェンニア
小惑星帯 7.2 ±0.4 S/2007 (1453) 1 2.0 16
(1509)
エスクランゴナ
小惑星帯 12 S/2003 (1509) 1 4 140
(1717)
アルロン
小惑星帯 9? S/2005? (1717) 1 ? 16?
(1830)
ポグソン
小惑星帯 - 10? S/2007 (1830) 1 - 3? 25?
(1862)
アポロ
アポロ群 1.6 S/2005 (1862) 1 0.08 3
(1866)
シシュフォス
アポロ群 8.2 S/1985? (1866) 1 ? ?
(2006)
ポロンスカヤ
小惑星帯 12? S/2005 (2006) 1 3 24?
(2044)
ワート
火星横断
小惑星
8? S/2006 (2044) 1 2? 15?
(2121)
セヴァストポリ
小惑星帯 - 10.5 S/2010 (2121) 1 - 4.3 ?
(2131)
メイオール
小惑星帯 7.77 ±0.50 S/2009 (2131) 1 2.1 16?
(2478)
東海
小惑星帯 - 8 S/2007 (2478) 1 - 7 - 20?
(2486)
メツァホヴィ
小惑星帯 12? S/2007 (2486) 1 ? ?
(2577)
リトワ
火星横断
小惑星
7? S/2009 (2577) 1 2.5? 20?
(2691)
Sersic
小惑星帯 6.5 S/2011 (2691) 1 ? 17?
(2754)
エフィモフ
小惑星帯 6? S/2006? (2754) 1 1.2? 9.5?
(2815)
ソーマ
小惑星帯 9.5 S/2011 (2815) 1 2.5 20?
(3073)
クルスク
小惑星帯 6.5? S/2007? (3073) 1 1.5? 22?
(3169)
Ostro
小惑星帯 4.4 ×3.4 ×3.2? S/2005 (3169) 1 4.8 ×2.6 ×2.4? 4.8?
(3309)
ブロルフェルド
小惑星帯 7? S/2005 (3309) 1 1.7? 12?
(3671)
ディオニスス
アモール群 1.5 S/1997 (3671) 1 0.3 3.6
(3673)
Levy
小惑星帯 - 10 S/2007 (3673) 1 3? 20?
(3703)
Volkonskaya
小惑星帯 3 S/2005 (3703) 1 1.2? 7?
(3782)
Celle
小惑星帯 6 S/2003? (3782) 1 2.5 20?
(3868)
Mendoza
小惑星帯 8? S/2009 (3868) 1 2? 20?
(3951)
Zichichi
小惑星帯 8 S/2011? (3951) 1 3 20?
(3982)
カステル
小惑星帯 9? S/2005 (3982) 1 ? 10?
(4029)
ブリッジス
小惑星帯 8.5? S/2006 (4029) 1 2? 15?
(4492)
ドビュッシー
小惑星帯 10.1 ±4.1 S/2002 (4492) 1 6 5.2 - 13.5
(4607)
Seilandfarm
小惑星帯 10? S/2009 (4607) 1 3? 23?
(4674)
ポーリング
小惑星帯 8 S/2004 (4674) 1 2.5 250?
(4786)
タチアニーナ
小惑星帯 9.5? S/2006 (4786) 1 1.8? 20?
(4951)
岩本
小惑星帯 4 ±0.8 S/2007? (4951) 1 3.5 ±0.7 30?
(5381)
セクメト
アテン群 1 S/2003 (5381) 1 0.3 1.54 ±0.12
(5407)
1992 AX
火星横断
小惑星
4 S/1997 (5407) 1 - 1.2 6.8
(5474)
Gingasen
小惑星帯 10 S/2008 (5474) 1 ? ?
(5477)
Holmes
小惑星帯 6? S/2005 (5477) 1 2? 13?
(5481)
木内
小惑星帯 10? S/2008? (5481) 1 3.3? 20?
(5899)
ジェディキ
小惑星帯 5.0 S/2010? (5899) 1 1.6 9?
(5905)
ジョンソン
小惑星帯 5 S/2005 (5905) 1 2 11?
(6084)
バスカム
小惑星帯 11? S/2006 (6084) 1 4? 37?
(6244)
Okamoto
小惑星帯 5.5? S/2006 (6244) 1 1.4? 11?
(6265)
1985 TW3
小惑星帯 - 6? S/2007 (6265) 1 1.4? 10?
(6615)
Plutarchos
小惑星帯 4.5? S/2007 (6615) 1 ? 14?
(6708)
Bobbievaile
小惑星帯 8? S/2009? (6708) 1 4.5? 16?
(7088)
イシュタル
アモール群 1.5? S/2006 (7088) 1 0.6? 3?
(7225)
Huntress
小惑星帯 6.5? S/2008 (7225) 1 1.4? 10?
(7369)
Gavrilin
火星横断
小惑星
9? S/2008? (7369) 1 3? ?
(8026)
1991 JA1
小惑星帯 - 3.8 S/2010 (8026) 1 ? ?
(8116)
Jeanperrin
小惑星帯 6? S/2007 (8116) 1 2? 18?
(8373)
スティーヴン
・グールド
木星横断
小惑星
5.5 S/2010? (8373) 1 1.5 16?
(9069)
Hovland
小惑星帯 3 S/2004 (9069) 1 0.9 8?
(9260)
Edwardolson
小惑星帯 4? S/2005 (9260) 1 1? 8?
(9617)
グレアム
・チャップマン
小惑星帯 4? S/2006 (9617) 1 1.2? 8.5?

小惑星番号10001 - 100000

[編集]
名前 軌道の
種類
直径
(km)
衛星の名 衛星の
大きさ
(km)
小惑星間
の距離
(km)
(10208)
ゲルマニクス
小惑星帯 4? S/2007 (10208) 1 2? 18?
(11264)
Claudiomaccone
小惑星帯 4 S/2005 (11264) 1 - 1.2 7?
(15268)
Wendelinefroger
小惑星帯 5.5? S/2008 (15268) 1 1.5? 13?
(15700)
1987 QD
火星横断
小惑星
4? S/2010 (15700) 1 ? ?
(15822)
1994 TV15
小惑星帯 7? S/2010 (15822) 1 ? ?
(16635)
1993 QO
火星横断
小惑星
6? S/2007 (16635) 1 1.5? 16?
(17246)
2000 GL74
小惑星帯 4.5 S/2004 (17246) 1 2 230
(17260)
2000 JQ58
小惑星帯 4.5? S/2006 (17260) 1 1.2? 7?
(17365)
1978 VF11
木星
トロヤ群
92 S/2006? (17365) 1 77 120
(22899)
1999 TO14
小惑星帯 4.5 S/2003 (22899) 1 1.5 170
(26308)
1998 SM165
トゥーティノ族 287 ±36 S/2001 (26308) 1 96 ±12 11,310 ±110
(26471)
2000 AS152
火星横断
小惑星
8? S/2009 (26471) 1 3? 26?
(29314)
Eurydamas
木星
トロヤ群
32 S/2006? (29314) 1 24 42?
(31345)
1998 PG
アモール群 0.9 S/1998 (1998 PG) 1 0.3 1.5
(32008)
2000 HM53
小惑星帯 5? S/2007 (32008) 1 2? 17?
(32039)
2000 JO23
火星横断
小惑星
2.5? S/2007 (32039) 1 1.5? 40?
(34706)
2001 OP83
火星横断
小惑星
4? S/2005 (34706) 1 1? 8?
(35107)
1991 VH
アポロ群 1.2 S/2008 (1991 VH) 1 0.5 3.2
(42355)
テュフォン
太陽系
外縁天体
120 - 180 (42355) Typhon I
エキドナ
66 - 100 1,628 ±29
(48639)
1995 TL8
散乱円盤天体 352? S/2002 (48639) 1 161? 420
(50000)
クワオアー
キュビワノ族
準惑星候補
1,260 ±190 (50000) Quaoar I
ウェイウォット
95 ±24 11,000
(55637)
2002 UX25
キュビワノ族
準惑星候補
682 ±115 S/2007? (55637) 1 205 ±55 5,000
(58534)
ロゴス
キュビワノ族 80 (58534) Logos I
ゾエ
66 8,010 ±80
(60458)
2000 CM114
散乱円盤天体 150? S/2006? (60458) 1 119? 2,200 ±200
(60621)
2000 FE8
散乱円盤天体 152? S/2007? (60621) 1 115? 1,180 ±80
(65489)
ケト
散乱円盤天体 172 ±18 (65489) Ceto I
ポルキュス
134 ±14 1,841 ±48
(65803)
Didymos
アモール群 0.8 S/2003 (65803) 1 0.15 ±0.05 1.1
(66063)
1998 RO1
アテン群 0.8? S/2001 (66063) 1 0.4? 0.8?
(66391)Moshup
(1999 KW4)
アテン群 1.317 ±0.040 (66391) Moshup I Squannit 0.451 ±0.027 2.548 ±0.015
(66652)
ボラシシ
キュビワノ族 166? (66652) Borasisi I
パブ
137? 4,660 ±170
(69230)
ヘルメス
アポロ群 0.4 S/2003 (1937 UB) 1 0.4 1.0?
(76818)
2000 RG79
小惑星帯 3.6 S/2005 (76818) 1 1.1 5.5?
(79360)
Sila-Nunam
キュビワノ族 335 ±85 S/2002 (79360) 1
230 2,780 ±20
(80806)
2000 CM105
キュビワノ族 224? S/2002 (80806) 1 129? 2,700
(82075)
2000 YW134
散乱円盤天体 431? S/2002 (82075) 1 237? 1,900
(85938)
1999 DJ4
アポロ群 0.6? S/2004 (1999 DJ4) 1 0.3? 1.5?
(88611)
テハロン
ヒアワコ
キュビワノ族 176 ±20 (88611)
Teharonhiawako I
サウィスケラ
122 ±14 27,300 ±343
(88710)
2001 SL9
アポロ群 1.0 S/2001 (2001 SL9) 1 0.31 1.8
(90482)
オルクス
冥王星族
準惑星候補
(947 ±73)
or(820 - 900)
(90482) Orcus I
ヴァンス
(262 ±170)
or(280 - 640)
8,980 ±23
(99913)
1997 CZ5
火星横断
小惑星
7? S/2011? (99913) 1 ? ?

小惑星番号100001 -

[編集]
名前 軌道の
種類
直径
(km)
衛星の名 衛星の
大きさ
(km)
小惑星間
の距離
(km)
(114319)
2002 XD58
火星横断
小惑星
3? S/2005 (114319) 1 ? ?
(119067)
2001 KP76
キュビワノ族 152? S/2008 (119067) 1 145? 8,900?
(119979)
2002 WC19
トゥーティノ族 401? S/2007 (119979) 1 127? 2,760 ±250
(120347)
サラキア
キュビワノ族 548? (120347) Salacia I
Actaea
190? 3,440 ±60
(123509)
2000 WK183
キュビワノ族 178? S/2007? (123509) 1 148? 2,470 ±60
(134860)
2000 OJ67
キュビワノ族 138 ±32 S/2003 (134860) 1 108 ±29 2,357 ±40
(136199)
エリス
散乱円盤天体
準惑星
2,400 ±100
(3,000 ±400)
(136119) Eris I
ディスノミア
350 - 490? 37,430 ±140
(137170)
1999 HF1
アテン群 3.23 - 4.73 S/1999? (137170) 1 0.8 7
(139775)
2001 QG298
冥王星族 (260 ×205 ×185) or(164 ×130 ×116) S/2004 (139775) 1 (265 ×160 ×150) or(168 ×102 ×94) 240?
(148780)
Altjira
キュビワノ族 340? S/2007? (148780) 1 246? 5,800?
(160091)
2000 OL67
キュビワノ族 168? S/2008 (160091) 1 127? 7,800?
(160256)
2002 PD149
キュビワノ族 213? S/2007? (160256) 1 178? 24,400 ±300?
(162000)
1990 OS
アポロ群 0.3 S/2003 (162000) 1 0.045 - 0.6
(162483)
2000 PJ5
アテン群 0.55 S/2005? (162483) 1 0.28 1.05 ±0.1
(164121)
2003 YT1
アポロ群 1.06 ±0.06 S/2004 (164121) 1 0.19 3.4
(174567)
Varda
キュビワノ族 690? (174567) Varda I
Ilmarë
350? 4,200
(175706)
1996 FG3
アポロ群 1.4 S/1998 (175706) 1 0.43 2.4
(182933)
2002 GZ31
散乱円盤天体 204? S/2007? (182933) 1 129? 2,060 ±270
(185851)
2000 DP107
アポロ群 0.8 ±0.16 S/2000 (185851) 1 0.3 ±0.15 2.622 ±0.162
(208996)
2003 AZ84
冥王星族 590 - 785 S/2007? (208996) 1 68 ±20 7,200
(218144)
2002 RL66
火星横断
小惑星
- 2.6 S/2010? (218144) 1 ? ?
(275809)
2001 QY297
キュビワノ族 282? S/2007 (275809) 1 233? 2,800?
(276049)
2002 CE26
アポロ群 (3.65 ×3.65 ×3.26) ±0.35 S/2004 (276049) 1 0.3 ±0.1 4.7 ±0.2
(285263)
1998 QE2
アモール群 2.75 S/2013 (285263) 1 0.6 6.4
(385446)
Manwë
キュビワノ族 ≈140 (385446) Manwë I
Thorondor
≈70 6,674 ± 41

小惑星番号のないもの

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名前 軌道の
種類
直径
(km)
衛星の名 衛星の
大きさ
(km)
小惑星間
の距離
(km)
1994 AW1 アモール群 0.9 S/1994 (1994 AW1) 1 0.5 2.1
1994 XD アポロ群 0.6 S/2005 (1994 XD) 1 >0.15 - 1 ±0.3
1998 ST27 アテン群 0.8 S/2001 (1998 ST27) 1 0.12 4.5 ±0.5
2000 CO101 アポロ群 0.525 S/2009 (2000 CO101) 1 0.045 0.560
2000 UG11 アポロ群 0.23 ±0.06 S/2000 (2000 UG11) 1 0.10 0.337 ±0.013
2002 BM26 アモール群 0.6 S/2002 (2002 BM26) 1 0.1 1.1 ±0.3
2002 KK8 アモール群 0.5 S/2002 (2002 KK8) 1 0.1 ?
2003 SS84 アポロ群 0.12 S/2003 (2003 SS84) 1 0.06 - 0.3?
2004 DC アポロ群 0.3 S/2006 (2004 DC) 1 0.06 >0.6
2005 AB アモール群 1.2? S/2005 (2005 AB) 1 0.3? 2.5?
2005 NB7 アポロ群 0.5 ±0.1 S/2008 (2005 NB7) 1 0.2 ±0.1 ≧0.6?
2006 GY2 アポロ群 0.45 S/2006 (2006 GY2) 1 0.08 0.5
2006 VV2 アポロ群 1.8 S/2007 (2006 VV2) 1 >0.3 ≧1.5
2007 DT103 アポロ群 0.3 S/2007 (2007 DT103) 1 >0.08 ≧0.45
2008 BT18 アポロ群 0.6 S/2008 (2008 BT18) 1 >0.2 ≧1.5
1998 WV24 冥王星族 110? S/2008 (1998 WV24) 1 80? 1,400
1998 WW31 キュビワノ族 133 ±15 S/2000 (1998 WW31) 1 110 ±12 22,300 ±800
1999 OJ4 太陽系
外縁天体
75 ±17 S/2004 (1999 OJ4) 1 72 ±17 3,267 ±60
1999 RT214 キュビワノ族 110? S/2006 (1999 RT214) 1 50? 3,300
1999 RY214 キュビワノ族 125? S/2009 (1999 RY214) 1 75? - 1,800
1999 XY143 キュビワノ族 212? S/2009 (1999 XY143) 1 178? - 2,600
2000 CF105 キュビワノ族 170 S/2002 (2000 CF105) 1 120 23,000
2000 CQ114 キュビワノ族 115? S/2003 (2000 CQ114) 1 109? 5,880 ±200
2000 QL251 トゥーティノ族 148 ±34 S/2006? (2000 QL251) 1 143 ±36 5,002 ±27
2000 WT169 キュビワノ族 205? S/2009 (2000 WT169) 1 168? - 2,800
2001 FL185 キュビワノ族 144? S/2007? (2001 FL185) 1 100? 1,900?
2001 QC298 キュビワノ族 189? S/2002 (2001 QC298) 1 155? 3,690 ±70
2001 QQ322 キュビワノ族 205? S/2008? (2001 QQ322) 1 187? 4,000
2001 QW322 キュビワノ族 128 +2
−4
S/2001 (2001 QW322) 1 126 101,500 +3,800
−1,400
2001 RZ143 キュビワノ族 201? S/2007? (2001 RZ143) 1 192? 1,400?
2001 XR254 キュビワノ族 169 ±39 S/2007? (2001 XR254) 1 140 ±36 9,271 ±130
2002 VF130 キュビワノ族 126? S/2009? (2002 VF130) 1 110? 22,000
2002 VT130 キュビワノ族 259? S/2009 (2002 VT130) 1 211? - 2,500
2002 XH91 キュビワノ族 284? S/2009? (2002 XH91) 1 176? 19,900 ±300
2003 QA91 キュビワノ族 265? S/2007? (2003 QA91) 1 253? 1,800?
2003 QR91 太陽系
外縁天体
187? S/2007? (2003 QR91) 1 171? 1,700?
2003 QY90 キュビワノ族 137? S/2003 (2003 QY90) 1 100? 13,773 ±254 or 14,212 ±343
2003 TJ58 キュビワノ族 65 ±15 S/2007? (2003 TJ58) 1 51 ±13 3,768 ±85
2003 UN284 キュビワノ族 128? S/2003 (2003 UN284) 1 95? 59,300 ±1,300
2003 WU188 キュビワノ族 247? S/2007 (2003 WU188) 1 179? 1,300?
2003 YU179 キュビワノ族 147? S/2009 (2003 YU179) 1 81? 2,300?
2004 PB108 キュビワノ族 241 ±55 S/2007? (2004 PB108) 1 131 ±32 10,480 ±200
2005 EO304 キュビワノ族 208? S/2005 (2005 EO304) 1 120? >86,800?
2005 PR21 キュビワノ族 238? S/2008? (2005 PR21) 1 143? 3,700
2006 BR284 キュビワノ族? 89.7 ±0.9 S/2006 (2006 BR284) 1 71 25,300 ±300
2006 CH69 キュビワノ族? 101 ±11 S/2006 (2006 CH69) 1 82 24,800 - 30,900
2006 JZ81 キュビワノ族? 126 ±16 S/2006 (2006 JZ81) 1 78 29,500 - 37,600
2006 SF369 散乱円盤天体 142? S/2008 (2006 SF369) 1 142? 3,000
2007 TY430 冥王星族 142? S/2008? (2007 TY430) 1 142? 13,000
hst5 キュビワノ族? - 135 - - 135 16,400 ±1,600

接触二重小惑星

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レーダー観測に基づいて推定された小惑星クレオパトラの形状。

極端に細長い小惑星、または重心が二つあるような(ダンベルピーナツラッコなどと形容されるような形の)小惑星は、実際には2個の小惑星が互いに接触した状態で廻り続けていると見なすことが出来る。こうしたものを接触連小惑星または接触二重小惑星 (contact binary asteroid) と呼ぶ。接触二重小惑星だと考えられているものには (216) クレオパトラ、(624) ヘクトル、(4769) カスタリア、(25143) イトカワ、(486958) アロコスなどがある。また彗星では同様の例として、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星などがある。

ラブルパイル

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母天体が衝突によって破砕され、その多数の破片が互いの重力によって緩やかに集積して隙間の多い塊になった状態をラブルパイル(rubble-pile、瓦礫の寄せ集め)と呼ぶ。小惑星が衛星を持つか二重小惑星になっていればその軌道運動から質量を計算できるが、そうして計算により求めた密度がスペクトルから推定される構成物質の密度より極端に低い場合はラブルパイルになっている可能性がある。

ラブルパイルの形成に関する理論は、藤原顕らによって提唱された。はやぶさが探査した小惑星 (25143) イトカワは、実際にラブルパイルになっている可能性が高いとわかった最初の小惑星である(厳密に言えば、イトカワはラブルパイル同士の接触二重小惑星だとされる)。他にもいくつかの小惑星に可能性が指摘されている。

脚註

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  1. ^ AstroArts天文ニュース 2008年7月17日「小惑星の自転が加速、表面が飛び出して衛星に
  2. ^ 174P/Echeclus: a strange case of outburst arXiv
  3. ^ a b c 全世界の観測成果 ver.2” (Excel). 薩摩川内市せんだい宇宙館 (2018年3月3日). 2019年3月11日閲覧。

外部リンク

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