S/2001 (66063) 1
S/2001 (66063) 1 | ||
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分類 | 小惑星の衛星 | |
軌道の種類 | 周回軌道 | |
軌道要素と性質 | ||
軌道長半径 (a) | 800 m[1] | |
近点距離 (q) | 752 +48 −32 m | |
遠点距離 (Q) | 848 +32 −48 m | |
離心率 (e) | 0.06 +0.04 −0.06[1] | |
公転周期 (P) | 14.54 ± 0.02 時間[1] | |
平均軌道速度 | 38 m/s | |
(66063) 1998 RO1の衛星 | ||
物理的性質 | ||
直径 | 400 m[1] | |
質量 | 1400万 t | |
平均密度 | 0.41 g/cm3 | |
他のカタログでの名称 | ||
S/2001 (1998 RO1) 1 S/2001 (1998 RO1) 1 |
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S/2001 (66063) 1とは、アテン群に属する地球近傍小惑星(66063) 1998 RO1を公転する衛星である[1][2]。
軌道の性質
[編集]S/2001 (66063) 1は、直径が約400mの天体であり、1998 RO1からわずか約800mしか離れていない位置を、14時間32分で公転している。この公転半径は、直径約800mの天体である1998 RO1の半径の約2倍、S/2001 (66063) 1の半径の約4倍しかない。また、離心率は0から0.10とあまりゆがみのない円軌道である[1]。このことから、1998 RO1とS/2001 (66063) 1は主星と衛星の関係と言うよりは、共通重心を中心に公転する二重小惑星の関係と言える。距離が近いので、あるいは接触二重小惑星をたまたま2つの天体として見ているだけかもしれない[2]。
1998 RO1は地球の準衛星であるので、S/2001 (66063) 1も準衛星であると言える。衛星を持つ準衛星は他の天体も含め1998 RO1が唯一である。
物理的性質
[編集]S/2001 (66063) 1の公転周期から、(66063) 1998 RO1とS/2001 (66063) 1の合計の質量は約1億1000万トンであることがわかる。S/2001 (66063) 1は1998 RO1の0.5倍の大きさなので、仮に形が相似であると仮定した、S/2001 (66063) 1の質量は約1400万トンである。球体と仮定した場合、S/2001 (66063) 1の平均密度は約0.41g/cm3とかなり小さな値を示す。(66063) 1998 RO1の平均密度の推定値にも、1.5+1.7
−0.6g/cm3[1]という低い値がある。これから、2つの天体がラブルパイル天体、もしくは少なくとも片方がYORP効果によって生成された天体であることが推測できる。
衝突のリスク
[編集]S/2001 (66063) 1は(66063) 1998 RO1から離れていない天体なので、天体に対する衝突リスクは(66063) 1998 RO1と同等に語ることができる[2][3]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g (66063) 1998 RO1 Johnston's Archive
- ^ a b c Compositional Investigation of Binary Near-Earth Asteroid 66063 (1998 RO1): A Potentially Undifferentiated Assemblage Astronomy Abstract Service
- ^ 66063 (1998 RO1) JPL Small-Body Databese Browser