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オゼッラ・FA1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オゼッラ・FA1
カテゴリー F1
コンストラクター オゼッラ
デザイナー ジョルジョ・スティラーノ
後継 オゼッラ・FA1B
主要諸元
シャシー アルミニウムモノコック
サスペンション(前) アッパーアーム, ロワーウィッシュボーン, ショックアブソーバー
サスペンション(後) アッパーアーム, ロワーウィッシュボーン, ショックアブソーバー
トレッド 前:1,720 mm (68 in)
後:1,620 mm (64 in)
ホイールベース 2,710 mm (107 in)
エンジン フォード-コスワース DFV 2,993 cc (182.6 cu in) 90°V8, NA,
トランスミッション ヒューランド FGA400 5速
重量 600 kg (1,300 lb)
燃料 バルボリン
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム イタリアの旗オゼッラ・スクアドラ・コルセ
ドライバー 31.アメリカ合衆国の旗エディ・チーバー
通算獲得ポイント 0
初戦 1980年アルゼンチングランプリ
出走優勝ポールFラップ
11 (7 start)000
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オゼッラ・FA1 (Osella FA1) は、オゼッラ・スクアドラ・コルセ1980年F1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー。デザイナーはジョルジョ・スティラーノ。

概要

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形式名はしばしばFA1Aとも記述される[1]

FA1はオゼッラにとって初のF1マシンであり、その基本構造はウィングカーであった。形式名の「FA」は(スポーツプロトタイプの「PA」とは対照的に)オゼッラの全てのF1マシンに使用され、それは1980年代まで継続した。

モノコックはアルミニウム製で、車体後半は鋼製パイプフレーム構造であった。サスペンションはアッパーアーム、ロワーウィッシュボーンにコニ製のショックアブソーバーが取り付けられた。エンジンは自然吸気コスワースDFVを搭載し、トランスミッションはヒューランド製であった。FA1は非常に重く、600kgを超える車重であったが、懸命の減量で45kgの軽量化を果たした[2]。タイヤはグッドイヤー製を装着した。

チームは1台体制でのエントリーで、ドライバーのエディ・チーバーは予選通過のために継続的に努力したが、シーズンでは4度の予選落ちを喫した。予選を通過したレースもいずれもリタイアし、FA1は完走することが無かった。チームはシーズン終盤、FA1に代えてFA1Bを投入した。

FA1は2台製作された。

F1における全成績

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(key) (太字ポールポジション

チーム エンジン タイヤ No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 ポイント 順位
1980年 オゼッラ・スクアドラ・コルセ フォード-コスワース DFV
V8
G ARG
アルゼンチンの旗
BRA
ブラジルの旗
RSA
南アフリカの旗
USW
アメリカ合衆国の旗
BEL
ベルギーの旗
MON
モナコの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
AUT
オーストリアの旗
NED
オランダの旗
ITA
イタリアの旗
CAN
カナダの旗
USA
アメリカ合衆国の旗
0 NC
31 アメリカ合衆国の旗 エディ・チーバー DNQ DNQ Ret Ret DNQ DNQ Ret Ret Ret Ret Ret

参考文献

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  • Adriano Cimarosti: Das Jahrhundert des Rennsports. Autos, Strecken und Piloten. Motorbuch-Verlag, Stuttgart 1997, ISBN 3-613-01848-9.(ドイツ語)
  • David Hodges: Rennwagen von A–Z nach 1945. Motorbuch-Verlag, Stuttgart 1994, ISBN 3-613-01477-7.(ドイツ語)
  • David Hodges: A–Z of Grand Prix Cars. Crowood Press, Marlborough 2001, ISBN 1-86126-339-2.(英語)
  • Pierre Ménard: La Grande Encyclopédie de la Formule 1. 2. Auflage. Chronosports, St. Sulpice 2000, ISBN 2-940125-45-7.(フランス語)

参照

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  1. ^ この形式名は混用され、例えば、www.motorsport-total.comwww.oldracingcars.com では FA1 とされる。作家のデヴィッド・ホッジスは、2冊の著書で両方の形式名を使用した。ドイツ語版の「Rennwagen von A–Z nach 1945」204ページではFA1Aと記述し、英語版の「A–Z of Grand Prix Cars」185ページではFA1と記述した。
  2. ^ Ménard: La grande Encyclopédie de la Formule 1. 2000, S. 460.

外部リンク

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