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エイシンルーデンス

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
エイシンルーデンス
欧字表記 Eishin Rudens[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 牝[1]
毛色 青鹿毛[1]
生誕 1996年4月17日[1]
死没 2022年2月24日（26歳没）
父 サンデーサイレンス[1]
母 エイシングレシャス[1]
母の父 トウショウボーイ[1]
生国 日本の旗 日本（北海道浦河町）[1]
生産者 栄進牧場[1]
馬主 平井豊光[1]
調教師 野元昭（栗東）[1]
競走成績
生涯成績 32戦5勝[1]
31戦5勝（中央）
1戦0勝（地方）
獲得賞金 2億847万4000円[1]
勝ち鞍
GIII チューリップ賞 1999年
GIII 中山牝馬ステークス 2001年
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エイシンルーデンス（欧字名:Eishin Rudens、1996年4月24日 - 2022年2月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。主な勝ち鞍は1999年のチューリップ賞、2001年の中山牝馬ステークス。

生涯

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競走馬時代

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1998年9月13日、阪神競馬場6Rの3歳新馬戦でデビューし4着。2週間後、再び阪神の3歳新馬戦に出走し初勝利を挙げた。続くりんどう賞（500万下）も勝利し、年末に格上挑戦でGIの阪神3歳牝馬ステークスに出走。果敢に逃げをうつも、直線で失速しスティンガーの7着に敗れた。3週間後にはGIIIのフェアリーステークスに出走。番手でレースを進め、タヤスブルームの2着に好走した。

翌1999年は1月の紅梅ステークスより始動。ヒシピナクルの追撃を3馬身差に抑えて逃げ切り勝ちを収めた。続く3月のチューリップ賞も逃げ切り、重賞初制覇を達成した。しかし4月の桜花賞は9着大敗。以降も勝利が遠く、年末の阪神牝馬特別と年明け1月の京都牝馬特別こそ2着に入ったものの、二桁順位に沈むことも少なくなかった。約2年に渡って勝てないレースが続いたが、2001年3月の中山牝馬ステークスでチューリップ賞以来となる逃げ切り勝ちを収め、重賞2勝目を挙げた。

中山牝馬ステークス以降は勝利を挙げることは無く、2002年1月の京都牝馬ステークスで11着に敗れたのを最後に競走馬を引退した。

繁殖牝馬時代

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競走馬引退後、生まれ故郷の栄進牧場で繁殖入りした。2017年からは新ひだか町の川端英幸牧場に移動[2]。

2006年8月13日、初仔のエイシンイダテンが3歳未勝利戦を勝ち、産駒初勝利を挙げた。直仔から重賞勝ち馬は出ていないが、2番仔エーシンラージシーの産駒エイシンヴァラーが2018年にダートグレード競走（JpnIII）の黒船賞を勝利している。

引退後

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2020年9月に繁殖牝馬を引退[2]した後は、引退馬協会のフォスターホースに認定され、功労馬として浦河町の渡辺牧場で繋養された[3]。

2022年2月24日未明、馬房内で倒れて立ち上がれなくなっている状態で発見され、獣医師の判断により安楽死の処置が施された[4]。

エピソード

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主戦騎手を務めた野元昭嘉は、騎手引退後の2013年に行われたインタビューで、最も思い出のある馬に本馬を挙げている[5]。調教も引っ掛かり、気性の激しい馬だったとのこと。

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[1]およびnetkeiba.com[6]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 格 距離（馬場） 頭
数		 枠
番		 馬
番		 オッズ
（人気）		 着順 タイム
（上り3F）		 着差 騎手 斤量
[kg]		 1着馬（2着馬） 馬体重
[kg]
1998.09.13 阪神 3歳新馬 芝1400m（良） 13 1 1 015.60（5人） 04着 R1:25.5（37.5） -1.9 0野元昭嘉 53 ヒシバイタル 450
0000.09.26 阪神 3歳新馬 芝1400m（稍） 6 6 6 001.90（1人） 01着 R1:23.5（36.8） -0.8 0野元昭嘉 53 （スイホーリンド） 446
0000.10.18 京都 りんどう賞 500万下 芝1400m（重） 13 8 12 006.80（4人） 01着 R1:23.3（35.8） -1.1 0野元昭嘉 53 （ドラゴンマリーン） 446
0000.12.06 阪神 阪神3歳牝馬S GI 芝1600m（稍） 13 4 4 008.70（6人） 07着 R1:39.3（40.7） -2.3 0野元昭嘉 53 スティンガー 438
0000.12.26 中山 フェアリーS GIII 芝1200m（良） 16 7 13 003.80（2人） 02着 R1:10.0（36.7） -0.2 0野元昭嘉 53 タヤスブルーム 444
1999.01.23 京都 紅梅S OP 芝1400m（良） 15 6 10 002.50（1人） 01着 R1:21.9（35.4） -0.6 0野元昭嘉 54 （ヒシピナクル） 450
0000.03.06 阪神 チューリップ賞 GIII 芝1600m（良） 14 3 3 005.50（2人） 01着 R1:35.1（35.8） -0.3 0野元昭嘉 54 （ゴッドインチーフ） 446
0000.04.11 阪神 桜花賞 GI 芝1600m（良） 18 6 12 012.10（6人） 09着 01:36.8（37.9） -1.3 0野元昭嘉 55 プリモディーネ 450
0000.05.01 東京 サンスポ賞4歳牝馬特別 GII 芝2000m（良） 16 6 12 012.00（5人） 05着 02:01.6（35.8） -0.2 0野元昭嘉 54 スティンガー 452
0000.05.30 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m（良） 18 6 11 048.3（13人） 08着 R2:27.7（36.2） -0.8 0野元昭嘉 55 ウメノファイバー 454
0000.09.26 阪神 ローズS GII 芝2000m（良） 12 3 3 016.40（4人） 07着 02:01.4（36.5） -0.6 0野元昭嘉 54 ヒシピナクル 444
0000.10.24 京都 秋華賞 GI 芝2000m（良） 18 1 2 044.3（11人） 11着 R2:00.1（37.8） -0.8 0野元昭嘉 55 ブゼンキャンドル 454
0000.11.27 小倉 CBC賞 GII 芝1200m（良） 17 6 11 025.10（4人） 07着 R1:08.7（35.6） -1.2 0野元昭嘉 53 アグネスワールド 460
0000.12.19 阪神 阪神牝馬特別 GII 芝1600m（良） 16 7 13 024.00（7人） 02着 R1:33.8（35.5） -0.2 0野元昭嘉 53 ハイフレンドコード 460
2000.01.30 京都 京都牝馬特別 GIII 芝1600m（良） 11 8 11 015.10（6人） 02着 R1:34.9（34.4） -0.0 0野元昭嘉 56 スティンガー 462
0000.03.11 中山 中山牝馬S GIII 芝1800m（良） 16 4 7 016.50（8人） 05着 R1:49.0（36.0） -0.5 0野元昭嘉 56 レッドチリペッパー 460
0000.04.15 阪神 マイラーズC GII 芝1600m（良） 18 8 16 017.50（7人） 11着 R1:35.3（37.6） -1.0 0野元昭嘉 54 マイネルマックス 458
0000.05.14 東京 京王杯SC GII 芝1400m（良） 18 1 1 090.9（13人） 07着 R1:21.5（35.1） -0.5 0本田優 54 スティンガー 456
0000.06.04 東京 安田記念 GI 芝1600m（良） 18 2 4 182.2（16人） 18着 01:35.7（37.1） -1.8 0野元昭嘉 56 フェアリーキングプローン 454
0000.10.28 京都 スワンS GII 芝1400m（良） 17 7 13 除外 0野元昭嘉 55 ダイタクヤマト 466
0000.12.17 阪神 阪神牝馬特別 GII 芝1600m（良） 14 4 5 060.9（13人） 11着 R1:35.7（37.1） -1.9 0野元昭嘉 55 トゥザヴィクトリー 466
2001.01.05 京都 京都金杯 GIII 芝1600m（良） 16 7 14 016.30（5人） 05着 01:34.1（35.1） -0.7 0野元昭嘉 53 ダイタクリーヴァ 470
0000.01.28 京都 京都牝馬S GIII 芝1600m（稍） 16 7 13 014.50（8人） 13着 R1:36.1（36.2） -0.9 0野元昭嘉 56 グレイスナムラ 470
0000.02.10 京都 すばるS OP ダ1400m（稍） 16 6 12 011.70（5人） 03着 R1:24.1（37.3） -0.5 0野元昭嘉 53 ノボジャック 472
0000.03.10 中山 中山牝馬S GIII 芝1800m（良） 16 5 10 008.90（4人） 01着 R1:49.5（36.9） -0.1 0柴田善臣 55 （グリーンプラネット） 468
0000.04.14 阪神 マイラーズC GII 芝1600m（良） 17 8 15 073.2（13人） 17着 01:34.8（37.7） -2.0 0野元昭嘉 55 ジョウテンブレーヴ 462
0000.05.03 名古屋 かきつばた記念 GIII 芝1400m（重） 12 8 11 00000（4人） 12着 R1:28.6000000 -3.1 0野元昭嘉 55 ブロードアピール 466
0000.09.30 阪神 ポートアイランドS OP 芝1600m（良） 11 8 11 015.90（8人） 05着 01:33.9（35.3） -0.4 0野元昭嘉 56 ロードキーロフ 464
0000.10.27 京都 スワンS GII 芝1400m（良） 13 4 4 020.60（7人） 05着 R1:21.4（35.1） -0.6 0野元昭嘉 55 ビハインドザマスク 470
0000.12.02 中山 ターコイズS OP 芝1800m（良） 10 8 9 006.20（4人） 03着 R1:47.2（36.1） -0.1 0野元昭嘉 56 タイキトゥインクル 472
0000.12.16 阪神 阪神牝馬S GII 芝1600m（良） 16 2 4 054.6（13人） 11着 R1:34.3（36.7） -0.8 0野元昭嘉 55 エアトゥーレ 478
2002.01.05 京都 京都金杯 GIII 芝1600m（良） 15 4 7 030.90（9人） 14着 R1:35.4（36.7） -1.6 0野元昭嘉 54 ダイタクリーヴァ 476
0000.01.27 京都 京都牝馬S GIII 芝1600m（重） 12 5 6 017.90（7人） 11着 R1:37.2（36.5） -1.2 0野元昭嘉 57 ビハインドザマスク 480

繁殖成績

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生年 馬名 性 毛色 父 馬主 管理調教師 戦績 出典
初仔 2003年 エイシンイダテン 牡 黒鹿毛 エルコンドルパサー 平井豊光
→柴田浩二
→安岡日出男 		栗東・野元昭
→笠松・伊藤強一
→金沢・佐藤茂
→高知・平和人 		42戦11勝（抹消、引退） [7]
2番仔 2006年 エーシンラージシー 牝 黒鹿毛 シンボリクリスエス 平井豊光 笠松・伊藤強一 1戦1勝（抹消、繁殖）
仔にエイシンヴァラー 		[8]
3番仔 2007年 エーシンリジル 牝 栗毛 フレンチデピュティ 平井豊光
→平井克彦 		栗東・野元昭
→園田・橋本忠男 		34戦6勝（抹消、繁殖）
2着・北九州記念（GIII） 		[9]
4番仔 2008年 エーシンインパルス 牡 鹿毛 ファンタスティックライト （株）栄進堂 栗東・大久保龍志 3戦0勝（抹消、引退） [10]
5番仔 2009年 エーシンエムディー 牝 黒鹿毛 キングカメハメハ 30戦3勝（抹消、繁殖） [11]
6番仔 2010年 エーシンラクーン 牝 鹿毛 ジャングルポケット （株）栄進堂
→平井克彦 		栗東・大久保龍志
→門別・松本隆宏 		11戦0勝（抹消、引退） [12]
7番仔 2013年 エイシンリキュウ 牡 黒鹿毛 キングカメハメハ （株）栄進堂 栗東・野中賢二 2戦0勝（抹消、引退） [13]
8番仔 2015年 エイシンエレガンス 牝 青鹿毛 ハービンジャー （株）栄進堂
→平井克彦 		栗東・松元茂樹
→栗東・石坂公一
→西脇・坂本和也 		19戦1勝（抹消、繁殖） [14]
9番仔 2016年 エイシンオルデン 牝 青鹿毛 ショウナンカンプ （株）栄進堂
→平井克彦
→（株）ファーストビジョン 		栗東・松元茂樹
→栗東・吉村圭司
→西脇・平松徳彦
→園田・黒田隆男 		56戦2勝（抹消） [15]
10番仔 2020年 サブリュウシン 牡 鹿毛 エーシントップ 渡部賢治 門別・角川秀樹

→浦和・平山真希

27戦3勝（現役） [16]
  • 2024年10月11日現在

血統表

[編集]
エイシンルーデンスの血統 （血統表の出典）[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
父

*サンデーサイレンス
青鹿毛 1986
父の父
Halo
黒鹿毛 1969 		Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母
Wishing Well
鹿毛 1975 		Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
母

エイシングレシャス
黒鹿毛 1984 		トウショウボーイ
鹿毛 1973 		*テスコボーイ Princely Gift
Suncourt
*ソシアルバターフライ Your Host
Wisteria
母の母
*チーフネル
黒鹿毛 1969 		Jacinto Bold Ruler
Cascade
Harriet Graham Better Self
Melodic
母系(F-No.) チーフネル(USA)系(FN:8-f) [§ 2]
5代内の近親交配 Nasrullah 5×5（母内） [§ 3]
出典
  1. ^ [17], [18]
  2. ^ [17], [18]
  3. ^ [17], [18]


脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “エイシンルーデンス”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年8月7日閲覧。
  2. ^ a b “エイシンルーデンス (JPN)”. studbook.jp. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年8月7日閲覧。
  3. ^ “エイシンルーデンスがフォスターホースになりました”. 引退馬協会 (2020年12月8日). 2022年8月7日閲覧。
  4. ^ “訃報：エイシンルーデンス”. 引退馬協会 (2022年2月24日). 2022年8月7日閲覧。
  5. ^ “騎手人生を振り返るロングインタビュー Part.1”. keibalab.jp. 競馬ラボ (2013年1月6日). 2022年8月7日閲覧。
  6. ^ "エイシンルーデンスの競走成績". netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2022年8月7日閲覧。
  7. ^ “エイシンイダテン”. netkeiba.com. 2022年8月7日閲覧。
  8. ^ “エーシンラージシー”. netkeiba.com. 2022年8月7日閲覧。
  9. ^ “エーシンリジル”. JBISサーチ. 2022年8月9日閲覧。
  10. ^ “エーシンインパルス”. JBISサーチ. 2022年8月9日閲覧。
  11. ^ “エーシンエムディー”. JBISサーチ. 2022年8月9日閲覧。
  12. ^ “エーシンラクーン”. JBISサーチ. 2022年8月9日閲覧。
  13. ^ “エイシンリキュウ”. JBISサーチ. 2022年8月9日閲覧。
  14. ^ “エイシンエレガンス”. JBISサーチ. 2022年8月9日閲覧。
  15. ^ “エイシンオルデン”. JBISサーチ. 2022年8月9日閲覧。
  16. ^ “サブリュウシン”. netkeiba.com. 2022年8月7日閲覧。
  17. ^ a b c “血統情報：5代血統表｜エイシンルーデンス”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年8月7日閲覧。
  18. ^ a b c “エイシンルーデンスの血統表”. netkeiba.com. 2022年8月7日閲覧。

外部リンク

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