コンテンツにスキップ

ROBOT (榊原郁恵の曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「ROBOT」
榊原郁恵シングル
初出アルバム『郁恵 あなただけに愛をこめて』
B面 恋はう・ら・は・ら
リリース
ジャンル テクノ歌謡[1]
時間
レーベル 日本コロムビア
作詞 松本隆
作曲 筒美京平
チャート最高順位
榊原郁恵 シングル 年表
夢みる想い
(1980年)
ROBOT
(1980年)
夢みるマイ・ボーイ
(1980年)
テンプレートを表示

ROBOT』(ロボット)は、榊原郁恵の17枚目のシングル曲。

1980年6月1日日本コロムビアから発売された。

背景

[編集]

榊原によると、「ROBOT」は当初B面候補曲で、A面候補曲は「恋はう・ら・は・ら」の方であり、作曲を手掛けた筒美京平直々に歌唱指導があったという。レコーディングはかなり緊張したといい、リラックスして歌うことが出来た「ROBOT」の方が出来が良いという話になり、最終的にこちらがA面となった[3]

編曲を担当した船山基紀によると、先ず筒美から「とにかくテクノでやってほしい」という要望があったという。当時はテクノポップ歌謡曲との融合が試されていた時代であり、YMOら音楽家による″テクノブーム″が起きていたため、その事が筒美の念頭にあったのかもしれないと話している[4]。当時は″ローランドMC-4″というデジタルシーケンサーを使用していたが、当機材は単音で打ち込んでいくというやり方しか出来ず、1曲制作するのに1週間近くかかってしまうような状況だった。打ち込みの様に聴こえるバックトラックは、田代マキ(現:矢嶋マキ)による手弾き演奏。榊原は人気アイドルであり、忙しいスケジュールの合間を縫ってレコーディングをしなければならないため当然長い時間はかけられず、そこで考えたのがキーボード担当の田代(矢嶋)にシンセサイザーをテクノ風に弾いてもらうことだったという。船山は「言うなれば『ROBOT』はテクノポップとはいえ、すべて手弾きの″人力テクノ″なんです(笑)。限られた時間の中で、リクエストに応えるための苦肉の策だったわけです。」と振り返っている[4]

1980年12月31日放送『第31回NHK紅白歌合戦』でも披露、番組では『ブンブンたいむ』(『おかあさんといっしょ』)のブンブン・イザトナルトブン、いなりやまつね吉、ごじゃえもん、そして『ニルスのふしぎな旅』のニルス、モルテン、レックスがバックダンサーとして出演した。

収録曲

[編集]
  1. ROBOT(3分18秒)
  2. 恋はう・ら・は・ら(3分44秒)

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ 本日は榊原郁恵の誕生日。“夏のお嬢さん”も59歳となる”. 大人のMusic Calendar. 2024年8月25日閲覧。
  2. ^ 榊原郁恵のシングル売上TOP18作品”. ORICON NEWS. oricon ME. 2024年8月25日閲覧。
  3. ^ 榊原郁恵が明かした 筒美京平さん作品「ロボット」秘話”. J-CASTニュース. 2024年8月25日閲覧。
  4. ^ a b 榊原郁恵「ROBOT」はすべて手弾きの「人力テクノ」で制作”. 日刊ゲンダイ (2021年4月1日). 2024年8月29日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]