Looop

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株式会社Looop
Looop Inc[1]
本社が入居する上のフロンティアタワー
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
110-0005
東京都台東区上野3-24-6
上野フロンティアタワー[1]
設立 2011年平成23年)4月4日[1]
業種 電気・ガス業
法人番号 7010001141521 ウィキデータを編集
事業内容 電力小売事業、太陽光発電所システムの開発、損害保険代理店事業他[1]
代表者 代表取締役会長 中村創一郎[1]
代表取締役社長 森田卓巳[1]
資本金 4,094百万円(資本準備金 3,773百万円)※2021年10月末現在[1]
売上高 66,063百万円(2022年3月期、連結)[1]
外部リンク https://looop.co.jp/
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株式会社Looop(ループ、英語: Looop Inc.)は、電力小売事業や太陽光発電所システムの販売、再生可能エネルギー発電所の運営を行う会社である。

概要[編集]

2011年平成23年)4月4日設立。社名は同社が目指す「循環 (loop) 型社会」から。また、3つ並ぶアルファベットの「o」の字は、同社が主な事業とする太陽光発電風力発電水力発電の3種を示している[1]

事業内容は

  • 太陽光発電所システムの開発・販売・設置・工事・管理・メンテナンス
  • 自社再生可能エネルギー発電所の設置・管理
  • 独立型太陽光発電システムと周辺機器の販売
  • 自然エネルギーを使用した商品の企画・開発・販売
  • 損害保険代理店事業
  • 電力小売事業

再生可能エネルギーの最大普及を通じて、だれもが自由に(無料で)エネルギーを使える「エネルギーフリー社会の実現」をビジョンとしている。供給電気商品名はLooopでんき[2]

歴史[編集]

事業[編集]

電力事業[編集]

2016年4月の電力小売全面自由化と同時に一般家庭向け低圧小売事業に参入。当初より基本料金0円、解約金0円のプランを提供。2021年3月現在の契約件数が30万件超[7]。旧・一般電気事業者やガス会社などの親会社を持たない独立系新電力としてはNo.1の供給実績。

主な料金プラン[編集]

割引プラン[編集]

環境価値サービス[編集]

その他、先進的取り組み[編集]

住宅用ソーラー事業(スマートライフ)[編集]

主に住宅メーカーなどを通じて、太陽光発電システムや蓄電池などをリースまたは販売する。

発電量連動型リース[編集]

発電量連動型リースは、リース料金を予測発電量に連動させることで、発電量が少ない月でも赤字になる可能性を下げるモデル。

Looopでんち(AI搭載蓄電池)[編集]

家庭ごとの電力需要、太陽光パネルでの発電量、天候などを予測・学習するAI(人工知能)を搭載することで、電気の売買電を最適化し充放電を自動で行う「Looopでんち」を販売している。

エネブロック(容量可変小型蓄電池)[編集]

太陽光発電設備の容量に応じて、2.4kWhの小型蓄電池を増設することで容量を最適化。小型なので屋内に設置できる。

自家消費事業[編集]

工場や倉庫などの屋根に太陽光発電設備を設置。発電した電力を自社で消費することによる電気代の削減や余剰電力の売電による収入を目的とする。近年、サプライチェーンマネジメントの脱炭素化を目指す大手企業の取り組みにならい、中小企業でも自家消費の導入が進んでいる。

  • 2020年6月、タイのRojana Energy Company Limitedと日鉄物産株式会社と共同で、合弁会社RLN Energy Co., Ltd.(以下、RLNエナジー)を設立。第三者所有モデル(PPAモデル)の自家消費サービスの提供を主な事業内容としている。
  • 2020年10月、中電ミライズ株式会社とともに、株式会社中電Looop Solarを設立。

産業用ソーラー事業[編集]

DIY型自分で作れるMY発電所キットを2011年から販売。2021年までの販売実績は259,028kWを超える[8]。特高圧・高圧・低圧の各規模の発電所の建設から、設置後の遠隔監視や保守管理(O&M)サービスをワンストップで提供し、既存発電所の改修(リパワリング)も手がける。

電源開発事業[編集]

自社発電所[編集]

国内43拠点 総出力約62.8MW

主な発電所[編集]

  • 柿の木ソーラー発電所(山梨県北杜市)16.6 kW
  • もくせいの木 ソーラー発電所(静岡県御殿場市)244.8 kW
  • ケヤキの木 ソーラー発電所(茨城県小美玉市)142.4 kW
  • イチョウの木 ソーラー発電所(大阪府泉南郡熊取町)288 kW
  • 桃の木ソーラー発電所(岡山県倉敷市)2,256.48 kW
  • ヤマユリの花ソーラー発電所(三重県松阪市)19.8 kW
  • ツキの木ソーラー発電所(群馬県前橋市)788.4& kW
  • 楓の木ソーラー発電所(広島県三次市)1023.36 kW
  • やしの木ソーラー発電所(静岡県牧之原市)256.77 kW
  • あすなろの木ソーラー発電所(青森県五所川原市)518.4 kW
  • 紅葉の木ソーラー発電所(群馬県吾妻郡嬬恋村)529.2 kW
  • 中標津ソーラー発電所(北海道中標津市)32,000 kw

商品開発[編集]

  • 2020年10月より、立命館大学との共同研究としてドイツのHeliatek社の有機薄膜発電パネルを屋外の建築物へ設置する実証実験を開始。

サポート[編集]

顧客向けに下記のサービスを提供する[9]

受賞歴[編集]

産学連携[編集]

  • 宮崎大学農学部(2013年10月、ソーラーシェアリングの共同研究開始)[3]
  • ケニア・ジョモ・ケニヤッタ農工大学(2015年5月、ソーラーシェアリングの共同研究覚書調印)[3]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 会社概要”. Looop. 2020年10月10日閲覧。
  2. ^ Looopでんき”. Looop. 2016年7月6日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 沿革”. Looop. 2016年7月6日閲覧。
  4. ^ 沿革”. 日本アルファ電力. 2016年7月7日閲覧。
  5. ^ 中部電力およびLooop間での再生可能エネルギーの活用・サービス拡大に関する資本業務提携について』(プレスリリース)中部電力株式会社・株式会社Looop、2018年9月28日http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3268917_21432.html2018年12月9日閲覧 
  6. ^ 中部電、Looopと太陽光発電の新会社 工場の屋根活用”. 日本経済新聞社 (2020年10月6日). 2020年10月10日閲覧。
  7. ^ Looopでんき低圧契約件数30万件を突破 過去1年間で10万件以上の契約増を達成!”. Looop. 2021年4月13日閲覧。
  8. ^ 産業用ソーラー事業”. Looop. 2021年4月13日閲覧。
  9. ^ サポート情報”. Looop. 2016年7月6日閲覧。
  10. ^ 2015 Good Design Award 太陽光発電システム MY発電所キット”. 日本デザイン振興会. 2016年7月6日閲覧。

外部リンク[編集]