K型主系列星
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K型主系列星(Kがたしゅけいれつせい)とは、スペクトル型がK型、光度階級がVの恒星(主系列星)のこと。橙色矮星とも呼ばれる[1]。
概要[編集]
太陽のようなG型主系列星とM型主系列星(赤色矮星)の中間に当たる天体で、中心部での水素の核融合で輝いている。質量は太陽の0.46倍から0.8倍、表面温度は3,900Kから5,200Kである[2]。太陽近傍では10万立方パーセク(一辺がおよそ150光年の立方体に相当する体積)あたり約100個の密度で存在し、主系列星の約13%を占める[3]。太陽近辺のK型主系列星としてはケンタウルス座α星Bやインディアン座ε星、エリダヌス座ε星がある[4][5][6]。
K型主系列星は核融合が穏やかなため、寿命は約200億-1000億年と長く(太陽の寿命は約100億-120億年)、太陽よりも長期間にわたって安定した主系列星段階にとどまる。これは恒星の周囲の惑星系に誕生しうる生命にとって進化の猶予時間が長くなることを意味し、K型主系列星は地球外生命探査の対象として高い関心を集めている[7]。
脚注[編集]
- ^ 惑星上の生命を焼く“悪夢”のフレア ナショナルジオグラフィックニュース
- ^ G. M. H. J. Habets & J. R. W. Heintze (1981). “Empirical bolometric corrections for the main-sequence”. Astronomy and Astrophysics Supplement 46: p193-237 .
- ^ Ledrew, Glenn (2001). “The Real Starry Sky”. Journal of the Royal Astronomical Society of Canada 95: 32 .
- ^ “SIMBAD query result HD 128621”. SIMBAD. 2009年10月11日閲覧。
- ^ “SIMBAD query result HD 209100”. SIMBAD. 2009年10月11日閲覧。
- ^ “SIMBAD query result V* eps Eri”. SIMBAD. 2009年12月18日閲覧。
- ^ David Shiga, Baltimore (2009年5月6日). “Orange stars are just right for life”. NewScientist 2009年10月11日閲覧。