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鳥島 (長崎県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鳥島(肥前鳥島)

航空写真(1978年)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
所在地 日本の旗 日本長崎県五島市
所在海域 東シナ海
座標 北緯32度14分37秒 東経128度06分16秒 / 北緯32.24361度 東経128.10444度 / 32.24361; 128.10444座標: 北緯32度14分37秒 東経128度06分16秒 / 北緯32.24361度 東経128.10444度 / 32.24361; 128.10444
最高標高 16 m
プロジェクト 地形
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鳥島と周辺海域の地図
地図
1.北小島、2.中小島、3.南小島

鳥島(とりしま)または肥前鳥島[1](ひぜんとりしま)は、東シナ海北東部にある「北小島、中小島、南小島[1]」3つのから成る島嶼群である。

住所は長崎県五島市[1]鳥島となっており[要出典]福江島の南西約60km、男女群島から北西方向に30km程の海上に位置する長崎県最西端[2](沖縄県を除く九州最西端)の無人島である。

概要

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肥前鳥島は、北小島(面積19平方メートル、標高9メートル)、中小島(面積80平方メートル、標高13メートル)、南小島(面積88平方メートル、標高16メートル)の3つの島から成る[3][4]、中小規模のビルディングに相当する大きさの島嶼群である。存在は古くから知られており、海図や歴史史料などにも明記されている。1970年に、行政が福江市鳥ノ島として登記簿に登記が行われた。[要出典]

2006年には、国土地理院などの働きかけで「鳥島」が統一呼称となった(登記簿は鳥ノ島)。肥前鳥島の住所は長崎県五島市浜町である。[要出典]

2014年以降[5]、国土地理院地図では「北小島、中小島、南小島」からなる肥前鳥島と表記している [6]。また環境省は当海域を「22101 肥前鳥島」として、生物多様性の観点から重要度の高い海域に指定している[7]

産業

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この島の周辺海域はクロマグロの幼魚(ヨコワ)、ブリ、ヒラマサ、クエ(アラ)等の好漁場として知られ、地元の漁船により漁業の操業が行われているが、中国漁船による違法操業も行われている[8][3]

また、底物の釣果に恵まれる釣り場として有名である。しかしながら、海況天候に阻まれ上陸のチャンスが限られているという。シーズン中の3月から6月までは五島列島の渡船組合が瀬渡しを行っているため、民間人でも渡船組合の船に便乗すれば肥前鳥島に渡航可能である。[要出典]

地形

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新第三紀深成岩花崗斑岩などからなっている。

歴史

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かつて[いつ?]は米軍の演習区域で、射撃場として利用されていた。

排他的経済水域基点問題

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1978年に、日韓両国政府は肥前鳥島沖から済州島沖にかけての東シナ海に埋蔵されているとされる石油および天然ガスに関して、これを両国が分かち合うべく日韓大陸棚協定(日韓大陸棚共同開発協定)を締結し、現在に至る。

海上保安庁では、2010年頃から男女群島および肥前鳥島について重大な関心をはらっており、2011年には複数の中国籍の漁船を、領海侵犯の現行犯として立て続けに検挙するなど、警備を強化している[9][10]

2011年12月26日には、自由民主党山谷えり子参議院議員を会長とする超党派の「日本の領土を守るため行動する議員連盟」の10名が、年末の休暇を利用して海上保安庁鹿児島航空基地を訪問。同基地から海上保安庁の航空機に搭乗し、上空から男女群島及び肥前鳥島の視察を行った[11]

2012年に、韓国政府は1978年発効の日韓大陸棚協定を無視して、一方的に肥前鳥島周辺海域から沖縄トラフに至る東シナ海を自国のEEZ「海洋領土」である、と主張するようになった。

2012年7月に、中尾郁子五島市長らが肥前鳥島を視察した。同年同月末には、自由民主党の新藤義孝衆議院議員が日本の国会議員としては初めて肥前鳥島に上陸し、領土の保全と資源開発を主張した[12]

肥前鳥島を構成する3つの島は北岩、中岩、南岩と呼ばれていたが、五島市では、住民から「国境に面した重要な島が岩と名付けられている」として名称変更を要望する声が上がっていることを受けて、2014年1月10日にそれぞれ北小島、中小島、南小島への変更を国土地理院に申請[13][4]。国土地理院は同年1月24日に名称変更を認め、電子地図を訂正した[5]

脚注

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  1. ^ a b c 電子地図”. 国土地理院. 2016年5月5日閲覧。
  2. ^ 長崎県国民保護計画 第1編 総論 (PDF) 長崎県
  3. ^ a b “東シナ海の「岩」を「島」に 中国漁船の違法操業排除へ、五島市”. 西日本新聞. (2013年11月30日). http://www.nishinippon.co.jp/nnp/nagasaki/article/55405 2014年1月25日閲覧。 
  4. ^ a b “肥前鳥島の「岩」、「島」に名称変更申請”. 読売新聞. (2014年1月10日). http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20140110-OYS1T00678.htm 2014年1月25日閲覧。 
  5. ^ a b “国土地理院:「肥前鳥島」3島の名称変更”. 毎日新聞. (2014年1月25日). http://mainichi.jp/select/news/20140125k0000m040033000c.html 2014年1月24日閲覧。 
  6. ^ 電子地図”. 国土地理院. 2016年5月5日閲覧。
  7. ^ 生物多様性の観点から重要度の高い海域”. 環境省. 2016年5月5日閲覧。
  8. ^ 広報ごとう 2013年11月号 (PDF) 五島市
  9. ^ 肥前鳥島周辺における中国さんご漁船領海内操業事件 (PDF) 海上保安庁、2011年12月
  10. ^ “五島沖の3島、「岩」から「島」に名称変更 EEZ基点を明確化”. MSN産経ニュース. (2013年12月3日). https://web.archive.org/web/20131203133150/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131203/lcl13120319300001-n1.htm 2014年1月25日閲覧。 
  11. ^ “領土議連、男女群島・肥前鳥島を視察”. 産経新聞. (2011年12月26日). オリジナルの2011年12月26日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20111226140435/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111226/stt11122622270008-n1.htm 2014年1月25日閲覧。 
  12. ^ 【動画】国境離島である長崎県五島市の男女群島及び肥前鳥島を上陸視察してきました 新藤義孝公式サイト、2012年7月28日
  13. ^ “国境の「岩」改名へ”. 長崎新聞. (2013年6月18日). http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2013/06/18091343010654.shtml 2013年6月19日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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