宇々島
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宇々島 | |
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所在地 |
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所在海域 | 東シナ海 |
座標 | 北緯33度10分24.52秒 東経129度02分16.06秒 / 北緯33.1734778度 東経129.0377944度座標: 北緯33度10分24.52秒 東経129度02分16.06秒 / 北緯33.1734778度 東経129.0377944度 |
面積 | 0.09 km² |
最高標高 | 54 m |
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宇々島、宇宇島(ううじま)とは、長崎県北松浦郡小値賀町にある無人島である。以前は人が住んでいた。小値賀島・稗崎の南西約0.9kmにあり、西海国立公園[1]に含まれる。
歴史[編集]
享保の飢饉の頃から[2]、大島で生活できなくなった人が移り住むようになったらしく、移り住んだ人に対しては一切の税や賦役を免除し(多少の物納はあったともされている[3])、生活の更生をはからせる「困窮島(後述)[4]」となっていた[5]。たいていは3、4年もすると立ち直り、大島での生活に戻ったという[5]。
1955年には人口3人、1960年には4人を数えたが、1964年に無人島化している[2]。
困窮島とは[編集]
宇々島が典型とされる困窮島とは、域内の困窮者を立ち直らせることを目的とし、隔絶したエリアに一定期間居住させ、税制上の優遇措置を与えたりしたローカルの制度[6]。この語の初出は完全に明らかにはなっていないものの[7]、柳田国男による命名とされている[8]。
類似事例は必ずしも島嶼に限らず存在する[9]。また、宇々島など一定期間が過ぎたら戻るケースもあれば、定住するケースもあったと見られている[3]。
脚注[編集]
- ^ “西海国立公園公園計画書(平成21年10月一部変更) (PDF)”. 環境省. p. 109. 2014年9月7日閲覧。
- ^ a b 長嶋俊介 「困窮島制度ならびに同類似制度の比較考察--宇宇島・大水無瀬島・小手島・由利島と類似制度」 『島嶼研究』 日本島嶼学会、15-34頁、2000年。ISSN 1884-7013 。 p.19。
- ^ a b 前掲(長嶋 2000, p. 30)。
- ^ 熊本県に同名の島名としての困窮島があるが(長嶋 2000, p. 24)、ここではこの島とは別の、制度としての困窮島を指す。
- ^ a b 那須くらら 「(安田賞)受賞論文 「困窮島」という神話 : 愛媛県二神島/由利島の事例」 『関西学院大学社会学部紀要』 関西学院大学社会学部研究会、135-150頁、2012年。ISSN 0452-9456 。 p.136。
- ^ 前掲(長嶋 2000, pp. 16-17)。詳細は左記を参照。
- ^ 前掲(長嶋 2000, p. 33)。
- ^ 前掲(長嶋 2000, p. 15)。
- ^ 前掲(長嶋 2000, p. 17)。
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