クエ
|
|
出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2013年2月) |
| クエ | ||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
長崎ペンギン水族館飼育個体
|
||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||
| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Epinephelus bruneus Bloch, 1793 |
||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| クエ(垢穢) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Longtooth grouper |
クエ(垢穢、学名:Epinephelus bruneus[1] 英: Longtooth grouper)とはスズキ目ハタ科に属する海水魚の1種である。
九州では地方名でアラと呼ばれるが、同じハタ亜科に属するアラ属のアラ(Niphon spinosus)とは別種である。他の地方名としてモロコ(西日本各地)、マス(愛知)、クエマス(三重)、アオナ(四国)などもある。
形態[編集]
成魚は全長60cmほどだが、稀に全長1.3m・体重30kgに達する大型個体が漁獲され、新聞の地方版やスポーツ新聞の釣り面を賑わせることもある。日本産ハタ類としてはタマカイに次ぎマハタ、コクハンアラ、カスリハタ、オオスジハタなどと並ぶ大型種で、釣り人の憧れの的ともなっている。また「釣り名人」や「解体名人」を称する人物も各地に存在する。
体色は淡い緑褐色で体には6本の黒っぽい横縞模様があるが、頭部の横縞は口に向かって斜めに走る。幼魚は体色が黒く白っぽい明瞭な縞模様がよく目立つが、成長するにつれ模様が不鮮明になり大型個体ではほとんど模様が消失する。大型個体はマハタやマハタモドキとも似るが尾びれ先端が白くないこと、体がやや細長いことなどで区別できる。
生態[編集]
外洋に面した水深50mくらいまでの岩礁やサンゴ礁に生息する。群れを作らず単独で生活し、昼は岩陰や洞窟の中に潜む。夜に泳ぎ回って獲物を探すが、海底からあまり離れずにゆっくりと泳ぎ回る。またねぐらからもあまり離れず、遠出をすることは少ない。肉食性で、岩礁域にすむ魚類やイカなどを大きな口で丸飲みにする。
繁殖期は夏で秋には1-2cmほどの幼魚がタイドプールで見られるが、大きくなるにつれ深場に移動する。雌性先熟の性転換を行うので雌はやや小型の個体が多く、大型個体はほとんど雄である。
養殖[編集]
天然物のクエは漁獲量が非常に少ないとされる。このため、近畿大学が和歌山県にて養殖及び研究を行っている。また近年、東海農政局による海洋深層水を閉鎖循環式陸上養殖施設での養殖が三重県尾鷲市等で試みられている。その他、長崎県・佐賀県などでは沿岸の生け簀を利用した養殖が行われている。
静岡県温水利用研究センターで浜岡原子力発電所からの温排水を利用してクエの完全養殖を成功させており、地元御前崎市の特産品として売り出している。和歌山県では白浜町などの観光地でクエ料理をアピールして集客を図っている。
食材[編集]
ほぼ1年を通して漁獲され、よく「旬は冬」と言われていることは多いが、特に大型の個体になると年中、味の差はない。「旬は冬」と勘違いされている理由は、よく鍋料理の具材として使われているためであり、年中取り扱う料理店や鮮魚店などの評価では、産卵した後に食欲旺盛になる夏場から秋の味の評価のほうが高い。 刺身や鍋料理(和歌山で「クエ鍋」、福岡で「アラ鍋」)などの高級食材として扱われ、「クエ食ったら他の魚食えん」とまで言われることもある。皮を引くと厚い皮下脂肪があるが味は淡白で、「大きくて見かけが悪いのに美味な魚」の例としてよく挙げられる。相撲界ではちゃんこ鍋の具材として馴染み深い。
加工食品の材料になることは少ないが、和歌山県御坊市では他の白身魚にクエを加えたすり身を用いクエを形どったクエ蒲鉾が製造されている。
海外では香港でも泥斑(広東語 ナイパーン)と呼ばれて、蒸し物などの材料とされる。
脚注[編集]
- ^ Fishbase - Epinephelus bruneus
- ^ 木村義志 『フィールドベスト図鑑 日本の海水魚』 学習研究社、2000年8月4日。ISBN 4-05-401121-7。
参考文献[編集]
- 岡村収監修 山渓カラー名鑑『日本の海水魚』(ハタ亜科執筆者:瀬能宏) ISBN 4-635-09027-2
- 藍澤正宏ほか『新装版 詳細図鑑 さかなの見分け方』講談社 ISBN 4-06-211280-9
- 檜山義夫監修 『野外観察図鑑4 魚』改訂版 旺文社 ISBN 4-01-072424-2
- 永岡書店編集部『釣った魚が必ずわかるカラー図鑑』 ISBN 4-522-21372-7
- 内田亨監修『学生版 日本動物図鑑』北隆館 ISBN 4-8326-0042-7