スズキ亜目

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スズキ亜目
Trachurus novaezelandiae.jpg
ニュージーランドマアジ Trachurus novaezelandiae
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
下位分類

スズキ亜目学名Percoidei)は、スズキ目に所属する魚類の分類群の一つ。魚類で最多の約10,000種を抱えるスズキ目の中でも最大のグループで、3上科79科の下に少なくとも549属3,176種が記載される[1]

概要[編集]

スズキ亜目はスズキ目に所属する20亜目の中で最も大きな一群であり、スズキ目全体の3割以上の魚類が記載される[1]。スズキ目に含まれる160科のうち、約半数に当たる79科が本亜目に所属する[1]。3上科に細分されるが、アカタチ上科Cepoloidea)はアカタチ科のみ、Cirrhitoidea 上科はタカノハダイ科ゴンベ科など5科だけを含み、残る73科はすべてスズキ上科Percoidea)に分類される。

最も多くの魚種を含むのはハタ科(450種超)で、テンジクダイ科(約270種)がこれに続き、以下ニベ科ペルカ科イサキ科アジ科チョウチョウウオ科メギス科タイ科フエダイ科の順に大きなグループとなっている[1]。これらの上位10科はいずれも100種以上を含み、合計1,965種はスズキ亜目全体の62%を占める[1]。その一方で26科は1属のみで構成され、そのうちスギ科・ギンカガミ科などの10科は、1属1種の単型となっている[1]

スズキ亜目の魚類はその多くが海水魚で、純粋な淡水魚はおよそ380種(全体の1割強)に過ぎず、その半数はペルカ科に所属する[1]

形態[編集]

スズキ亜目の魚類は形態の多様性が著しく、すべてのグループに共通する点を示すことはできない[2]原棘鰭上目骨鰾上目など、下位の真骨類と比較した場合には、概ね以下の表に示すような形態学的特徴を挙げることができる[1]。これらの特徴の多くは、棘鰭上目の他のグループにも共通するもので、本亜目に限られた形質ではない[1]。また、あくまでも一般的な傾向であり、例外も多数存在する[1]

下位真骨類 スズキ亜目
鰭の棘条 いずれのにも欠く 背鰭・臀鰭・腹鰭に棘条をもつ
腹鰭 腹の位置にあり、軟条は6本以上 胸の位置にあり、1棘5軟条
胸鰭 基底は水平で、腹部に近い部位にある 基底は垂直で、体の側面に位置する
尾鰭 主鰭条は18-19本であることが多い 主鰭条は17本以下で、さらに少ないことが多い
上顎を縁取る骨 主に主上顎骨、一部は前上顎骨 前上顎骨
眼窩蝶形骨・中烏口骨 存在する 存在しない
円鱗 櫛鱗
有気管鰾 無気管鰾

分類[編集]

スズキ目をいくつかの目に細分する分類法もあり、その場合にはここに挙げたスズキ亜目か、それに近い形のものが「スズキ目」となる。「スズキ類」という表現も使われるが、これはスズキ属スズキ科・スズキ亜目、あるいはスズキ目全般と、様々な範囲に対して用いられる。

本稿では、Nelson(2006)[1]によりまとめられたスズキ亜目の体系を扱う。スズキ亜目の分類基準となる形質には二次的な変異や退化が多く入り混じり、下位分類は不確定なものが多い[1]。それぞれの科をどの亜目に含めるか、またスズキ亜目内部における科同士の分離・統合が盛んに検討されており、以下に示す体系は暫定的なものに過ぎない。

スズキ上科[編集]

スズキ上科 Percoidea は73科524属3,084種で構成される。

Cirrhitoidea 上科[編集]

Cirrhitoidea 上科は5科21属73種で構成される。

アカタチ上科[編集]

アカタチ上科 Cepoloidea にはアカタチ科のみ、1科4属19種が記載される。

  • アカタチ科 Cepolidae - アカタチ・イッテンアカタチ・ソコアマダイなど2亜科4属19種。
    大西洋ヨーロッパ沿岸・地中海・インド太平洋に分布。細長い体で、背鰭・臀鰭も長い。深海底の砂地に穴を掘って棲み、動物性プランクトンを食べる。

出典・脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 『Fishes of the World Fourth Edition』 pp.341-387
  2. ^ 『新版 魚の分類の図鑑』 pp.116-121
  3. ^ 藍澤正宏ほか『新装版 詳細図鑑 さかなの見分け方』講談社 ISBN 4-06-211280-9
  4. ^ 檜山義夫監修 『野外観察図鑑4 魚』改訂版 旺文社 ISBN 4-01-072424-2
  5. ^ 岡村収監修 山渓カラー名鑑『日本の海水魚』 ISBN 4-635-09027-2
  6. ^ Badidae”. FishBase. 2011年12月25日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]