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イトヨリダイ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イトヨリダイ科
ユミハリキツネウオ Pentapodus emeryii
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: ニザダイ目 Acanthuriformes
: イトヨリダイ科 Nemipteridae
学名
Nemipteridae
Regan, 1913[1]
英名
Threadfin breams
下位分類
本文参照

イトヨリダイ科学名Nemipteridae)は、ニザダイ目に所属する魚類の分類群の一つ。イトヨリダイキツネウオなど、温暖な浅い海で暮らす種類を中心に5属67種が記載される[2]。科名の由来は、ギリシア語の「nemas(より糸)」および「pteron()」から[3]

分布・生態

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イトヨリダイ科の魚類はすべて海水魚で、西部太平洋からインド洋にかけての熱帯亜熱帯域に分布する[2]サンゴ礁岩礁など沿岸の浅い海で生活するが多いが、イトヨリダイ属の一部のように200m以深の深海に分布するものもいる[4]

イトヨリダイ属には漁獲対象となる水産重要種が所属し、食用魚として広く利用されている[3][4]。丈夫でアクアリウムでも飼育しやすいが、観賞魚としての利用は必ずしも一般的ではない[3]

本科魚類の食性は一般に肉食性で、小魚や底生性頭足類甲殻類多毛類を主に捕食する一方、プランクトン食性の仲間もいる[3]。ヨコシマタマガシラ属の一部は、雌性先熟による性転換を行うことが知られている[3]

形態

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イトヨリダイ科の仲間は左右に平たく側扁した、いわゆる型の体型をもつ。ほとんどの種は体長20cm前後で、最大種でも全長40cmに満たない[3]

背鰭は1つで、10本の棘条と9本の軟条で構成される[2]。臀鰭は3棘7-8軟条で、一部の種類は尾鰭上葉がフィラメント状に細長く伸びる[2]。眼下棚および腹鰭直下のキール状構造が明瞭[2]。鰓条骨は6本、椎骨は24個[2]

本科はタイ科フエフキダイ科との関係が近く、形態学的特徴を共有する部分が多い。イトヨリダイ科においては、他の2科には存在しないか、あるいは癒合している間在骨がよく発達している[2]

分類

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イトヨリダイ科にはNelson(2016)の体系において5属67種が認められている[2]。本稿では、FishBaseに記載される5属73種についてリストする[3]

本科はフエフキダイ科に最も近縁なグループと考えられており、タイ科と合わせて一つの単系統群を構成することが示唆されている[2]。これら3科を「タイ上科 Sparoidea」としてまとめる見解もある[2]

モモイトヨリ Nemipterus furcosus (イトヨリダイ属)。水深110mまでの砂泥底に生息する[3]
ニホンイトヨリ Nemipterus japonicus (イトヨリダイ属)。沿岸で大きな群れを作るなど資源量が豊富で、漁業対象種となっている[3]
  • イトヨリダイ属 Nemipterus
    • イトヨリダイ Nemipterus virgatus
    • ソコイトヨリ Nemipterus bathybius
    • トンキンイトヨリ Nemipterus thosaporni
    • ニジイトヨリ Nemipterus hexodon
    • ニホンイトヨリ Nemipterus japonicus
    • ヒメイトヨリ Nemipterus zysron
    • ヒライトヨリ Nemipterus aurorus
    • モモイトヨリ Nemipterus furcosus
    • Nemipterus aurifilum
    • Nemipterus balinensis
    • Nemipterus balinensoides
    • Nemipterus bipunctatus
    • Nemipterus celebicus
    • Nemipterus gracilis
    • Nemipterus isacanthus
    • Nemipterus marginatus
    • Nemipterus mesoprion
    • Nemipterus nematophorus
    • Nemipterus nematopus
    • Nemipterus nemurus
    • Nemipterus peronii
    • Nemipterus randalli
    • Nemipterus tambuloides
    • Nemipterus theodorei
    • Nemipterus vitiensis
イレズミキツネウオ(Pentapodus vitta)。主に藻場や岩礁で生活する
フタスジタマガシラ Scolopsis bilineata (ヨコシマタマガシラ属)。斜めに走行した白色の帯が成魚の特徴。未成魚は黄色と黒色の縦縞をもつ[4]
Scolopsis ghanam (ヨコシマタマガシラ属)。主にインド洋から知られる食用魚
カメンタマガシラ Scolopsis xenochrous (ヨコシマタマガシラ属)。インド太平洋に幅広く分布し、日本では沖縄島付近から報告がある[4]

出典・脚注

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  1. Richard van der Laan; William N. Eschmeyer & Ronald Fricke (2014). “Family-group names of recent fishes”. Zootaxa 3882 (2): 1–230. doi:10.11646/zootaxa.3882.1.1. PMID 25543675.
  2. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 『Fishes of the World Fifth Edition』 pp.504-505
  3. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 Nemipteridae”. FishBase. 2024年4月30日閲覧。
  4. 1 2 3 4 『日本の海水魚』 pp.364-369
  5. 日本産魚類の追加種リスト”. 日本魚類学会. 2012年3月20日閲覧。
  6. https://www.biotaxa.org/Zootaxa/article/view/zootaxa.4881.1.6

参考文献

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外部リンク

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