高輪中学校・高等学校

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高輪中学校・高等学校
Takanawa highschool.jpg
過去の名称 普通教校
文学寮
模範仏教中学
第一仏教中学
高輪中学校・高輪商業学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人高輪学園
設立年月日 1885年
創立者 龍口了信
共学・別学 男子校
中高一貫教育 完全一貫制
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
学期 3学期制
高校コード 13530F
所在地 108-0074
東京都港区高輪二丁目1番32号
公式サイト 高輪中学校・高輪高等学校
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高輪中学校・高等学校(たかなわちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、東京都港区高輪二丁目にあり、中高一貫教育を提供する私立男子中学校高等学校2014年度から、高等学校の外部募集を停止した完全中高一貫校となった[1]

概要[編集]

1885年明治18年)、京都西本願寺の手により「普通教校」が開校。1901年(明治34年)、現在地である高輪に移転し、1906年(明治39年)、仏教との関係を離れ、新時代にふさわしい、広い知識を修めた人材の養成を目的とした教育機関として高輪中学校と改称した。

1947年昭和22年)、学制改革に伴い、高輪中学校・高輪高等学校として新しく出発した。1970年(昭和45年)に中学校募集を一旦を停止したが、1989年(平成元年)に募集を再開し中高一貫教育を実現する。

2013年度までは高等学校からはスポーツに技量が優れ、入学後もそのスポーツに関わるクラブに所属して活動できる生徒に限り15名募集していた[2]が、2014年度以降高校からの募集を停止し、完全中高一貫校となった。

2015年(平成27年)、創立130周年を迎えた。

校風[編集]

戦前、良家の子弟が多く、「高輪温泉」などと現在でも内外で揶揄されることもあるが、比較的のびのびとした校風である。親子や兄弟で高輪出身といった生徒も多く帰国子女も少なくない。

近年では「自主堅正」という校訓の通り、自主的に課外活動や行事、勉学に取り組む生徒が多い。

仏教教育とは切り離されているが、昭和の末期までには一部クラスの朝のホームルームに瞑想の時間があった。

進学実績[編集]

ほとんどの生徒が大学に進学を希望し、多くの生徒が難関国公立・私立大学に進学する。

例年、卒業生約200名のうち国公立大学に約40名、早稲田大学・慶応大学に約50名が合格するが、近年は私立大学の定員管理厳格化の動きもあり、合格者数はやや減少傾向である。

平成29年には同校の生徒が東京大学工学部の推薦入試に合格、平成30年には同校の生徒が東京工業大学のAO入試に合格した。

沿革[編集]

  • 1885年4月 - 京都西本願寺により普通教校創立、4月18日の開校式を現高輪学園の創立記念日とする。
  • 1888年10月 - 西本願寺の学制更改により文学寮と改称。
  • 1900年4月 - 西本願寺の学制更改により 模範仏教中学仏教高等中学仏教大学と改称。
  • 1901年4月 - 高輪の地に移転。
  • 1902年4月 - 模範仏教中学は第一仏教中学[3]と改称。
  • 1904年4月 - 大学・高等中学は京都に移転し(現在の龍谷大学の一部)、第一仏教中学のみ高輪に残留。
  • 1906年4月 - 第一仏教中学を高輪中学と改称。仏教との関係から離れる。
  • 1920年4月 - 高輪商業学校開設。
  • 1935年6月 - 校歌制定。
  • 1944年4月 - 高輪商業学校を高輪工業学校に転換(終戦後商業学校に復帰)。
  • 1947年4月 - 新制高輪中学校高輪第二中学校(後に廃止)発足。
  • 1948年4月 - 新制高輪高等学校(普通科・商業科)発足。
  • 1955年11月 - 高輪高等学校から商業科を分離し、高輪商業高等学校を設立。
  • 1970年3月 - 中学校休校。
  • 1985年4月 - 『高輪学園百年史』発行。
  • 1989年4月 - 中学校募集再開。
  • 1994年4月 - クリスチャンである櫻橋稔が初めて校長に就任。
  • 1996年2月 - 商業高等学校廃校。
  • 2003年4月 - 授業5日・学校6日制とする(土曜講座開講)。
  • 2005年4月 - 授業6日制とする。
  • 2006年4月 - 『千学児(第4号)』発行。
  • 2007年4月 - スポーツ推薦による高校募集を一時中止。
  • 2008年4月 - スポーツ推薦による25名の高校募集を再開。
  • 2013年4月 - 高等学校での生徒募集を停止、完全中高一貫校化。
  • 2015年8月 - 校内LED化工事完了。
  • 2016年3月 - 『千学児(第5号)』発行。

クラス編成[編集]

一学年240人程で構成され、クラス替えは毎年行われる。

  • 中学1年・中学2年次:各クラス40人前後で6クラス編成。クラスごとによる成績の差がないように分けられる。
  • 中学3年・高校1年次:一般4クラスと選抜2クラスの6クラス編成。選抜クラスは前年度の成績上位者80名前後で構成される。一般クラスと選抜クラスのクラス替えは毎年行われる。
  • 高校2年次:文系3クラスと理系3クラスに分けられ、文系と理系にそれぞれ選抜クラスが1クラス設けられる。
  • 高校3年次:文系3クラスと理系3クラスに分けられる。文系は私立志望2クラスと国立志望1クラス、理系は一般2クラスと選抜1クラスでそれぞれ構成される。なお、理系で私立志望の場合は、選択授業での対応となる。

なお、高校2・3年次の文系と理系のクラス数は年度によって変わる場合がある。

受験では4科目でA日程70名、B日程70名、C日程30名を募集。また算数午後入試20名(2002年より実施)、帰国子女10名を募集している。

かつては剣道部をはじめとした特定の運動系部活動に参加することを条件として高等学校からの生徒募集も行われていたが、2014年度以降、高等学校での生徒募集は行われておらず完全中高一貫校となっている。

学校行事[編集]

  • 体育祭 - 毎年5月中旬に中学・高校合同で行われる。校舎併設のグラウンドでは狭すぎるため、大井ふ頭中央海浜公園陸上競技場が会場となっているが、2018年で左記の会場での開催は終了する見込みである[要出典]
  • オープンキャンパス - 7月中旬に小学4年生以上を対象に行われる。授業やクラブ活動の体験の他、生徒による入試相談等も行っている。
  • 自然体験学習(中1) - 夏休み中に、長野県で3泊4日の日程で行われる。
  • 農工芸体験学習(中2) - 夏休み中に、群馬県水上で3泊4日の日程で行われる。年によっては民泊を1泊含む場合もある。
  • イギリス・サマースクール - 中3・高1の希望者向けに13日間の日程でギルフォードにあるサリー大学で行われる。世界中から集まった学生とともに英語研修の授業を受けたり、観光をしたりする。(2012年度のイギリス・サマースクールはロンドンオリンピック開催のため中止になったため、2013年度のイギリス・サマースクールでは高校2年の希望者も含めて実施された。また、2017年度のイギリス・サマースクールはロンドン市街でのテロ多発などにより中止となった。)
  • 高学祭(文化祭) - 毎年9月末または10月初頭の土・日の2日間にわたって開催される。高学祭執行部をはじめとした生徒主体で行われる。
  • 西日本探訪(中3) - 10月下旬に4泊5日の日程で行われる、実質中学3年生の修学旅行である。行先は京都奈良の年度もあれば九州の年度もあり、2014年度には初めて沖縄となった。以降、沖縄が行先となることが増えている。沖縄が行先の時は離島での民泊が組まれることが多い。
  • 海外学校交流(高2) - 10月下旬に5泊6日の日程で行われる、高輪生生活最後の宿泊行事である。行先はオーストラリアで、ファームステイ2泊や現地の高校との交流などを行う。
  • スキー学校(中1) - 中1の希望者を対象に12月下旬に志賀高原で行われる。
  • 強歩大会(中1・中2) - 2月上旬に対象学年全員で行われる。六郷土手から二子玉川手前の多摩川沿いを往復20km歩く。2016年度までは中3も行っており、また2011年度まではルートも京王多摩川駅から六郷土手までの片道20kmであった。
  • アメリカ・サンタクルーズ・ホームステイ - 中3の希望者を対象に春休みに10日間の日程で行われる。
  • 芸術鑑賞会 - 創立130周年記念行事として『レ・ミゼラブル』を鑑賞したことをきっかけに、2016年度以降毎年開催されるようになった。130周年記念行事の『レ・ミゼラブル』は全校生徒・教職員で鑑賞したが、以降は学年ごととなった。鑑賞作品は毎年学年ごとに異なる。

校舎・施設等[編集]

校舎は北門側から北・中・南校舎(一連の建物)で構成されており、北・中校舎は地上5階建てで、南校舎のみ地上5階・地下1階建てである。階段は南校舎側から第1~第3階段があり、第1階段のみ地下1階に行け、第3階段のみ5階に行けない。その他に保健室横に1階と地下1階を結ぶ階段、南校舎の一番南側に非常階段がある。エレベーターは第1階段横に設置されている。生徒は原則使用できない。以下、教室名は南側にあるものから記述する。

5階
  • 選択授業用教室
  • 高校3年教室(1クラス)
  • 英語教室
  • 図書室
  • パソコン室
  • テラス(中校舎・パソコン室横部分)
4階
  • 高校2年教室(4クラス)
  • テラス(南校舎部分)
  • 中学3年教室(3クラス)
  • 中学2年教室
3階
  • 選択授業用教室
  • 講堂2階席
  • 高校1年教室
  • 高校3年教室(2クラス)
  • 中学3年教室(3クラス)
  • 中学1年教室(4クラス)
2階
  • 高校3年教室(5クラス)
  • 生徒会室
  • 放送室
  • 講堂
  • 講師室
  • 高校職員室
  • 進路指導室
  • 物理実験室
  • 中学1年教室(2クラス)
  • 中学職員室
  • 応接室(高校職員室横・中学職員室向かいにそれぞれ一部屋)
1階
  • 受付
  • 事務室
  • 校長室
  • 理事長室
  • 会議室(大・小)
  • カウンセリングルーム
  • 旧喫煙室
  • 保健室
  • 購買
  • 高校昇降口・ロッカールーム
  • 化学実験室
  • 生物実験室
  • 技術室
  • 美術室
  • 音楽室
  • 中学昇降口・ロッカールーム
地下1階
  • 食堂
  • 自動販売機
  • 地下ホール

2階・3階・4階は南校舎・北校舎に、1階は南校舎に2ヶ所、地下1階は南校舎に男子・女子トイレがそれぞれ設置されている(5階にはない)。2階北校舎のトイレと1階南校舎会議室近くのトイレは教職員・来客専用で、これらのトイレのみウォシュレットが設置されている。

その他、上記の校舎以外にグラウンド・体育館・百周年記念館・クラブハウス・ゴルフ部練習場がある。

体育館は地下1階・地上4階建てで、3階のメインアリーナは4階部分まで吹き抜けている。

4階
  • メインアリーナ上部
  • 体育教官室
3階
  • メインアリーナ
2階
  • 体育館玄関
  • サブアリーナ
1.5階
  • 道場上部
1階
  • 柔道場
  • 剣道場

なお、当校は高低差の大きい場所にあるのが特徴である。北門に面している道路は校舎の2.5階部分に相当する。また、校舎1階と体育館1階の高さは一致せず、体育館1階は校舎に換算すると地下1階に当たる。

百周年記念館はグラウンドの東側に建っている。建物内にはK第1~第5会議室や暗室があり、父母の会や同窓会の会議を行ったり、写真部や旅行・鉄道研究部、ダンス部の活動場所にもなっている。

部活動[編集]

運動部
  • 野球部
  • バスケットボール部
  • バレーボール部
  • サッカー部
  • バドミントン部
  • 硬式テニス部
  • 卓球部
  • 剣道部 - インターハイ優勝3回を誇る名門である。(1997年・2000年・2004年)
  • 柔道部
  • ゴルフ部
  • 陸上競技部
文化部
  • 美術部
  • 写真部
  • 映画研究部
  • マルチメディア研究部
  • 吹奏楽部
  • 軽音楽部
  • 理科研究部 - 高学祭では人気の高い部活であり、高学祭大賞も獲得している。
  • 書道部
  • 模型部
  • 旅行・鉄道研究部 - 他校の鉄研と比べても人数が多く・規模が大きい(約55名 (中学28名、高校27名)[4])。創設時は同好会だったが、2002年度に部へ昇格した。高学祭では2009年に努力賞(文化部企画)、2012~2014年の3年連続で高学祭大賞を獲得している。8月に開催される全国高等学校鉄道模型コンテストに出展している。
  • 将棋部
  • ダーツ部 - 全国でも珍しい部活動であり、平成26年にはJAPAN OPEN ユースシングルス 優勝 や World Darts Federation ユースランキング アジア・パシフィック地域1位 などの功績を残している。
  • 社会歴史研究部
  • マジック部
同好会
  • 釣り同好会
  • ESS
  • ウェイトトレーニング同好会
  • 天文同好会 - 高学祭では自作のプラネタリウムを展示・上演している。
  • 放送劇同好会
  • ダンス同好会
  • 自転車同好会
  • 琉球三線同好会
  • 弦楽同好会
  • 数学同好会
サークル
  • ルービックキューブサークル
  • ジャグリングサークル
  • 航空サークル
  • 切手サークル
  • ダブルダッチサークル

交通[編集]

高輪中学校・高等学校の位置(東京都区部および多摩地域内)
高輪中学校・高等学校

泉岳寺駅から通学する際は泉岳寺の中門を通り抜ける。

白金高輪駅からの通学路沿いには高輪皇族邸がある。

また、現在山手線京浜東北線の品川~田町間に新駅を建設しており、完成すれば新駅と本校が徒歩5分前後で結ばれると予想される。

著名な出身者[編集]

脚注および参照[編集]

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  1. ^ 高校入試要項(高輪中学校・高輪高等学校)によれば、「平成26年度より高等学校は募集致しません。」と記載されている。2013年6月22日閲覧。
  2. ^ 高校入試要項(高輪中学校・高輪高等学校)の「Ⅰ 平成25年度 高輪高等学校募集要項」の「出願資格」によれば、「2. 次のスポーツ活動の一つについて、特に技量がすぐれ、同校入学後そのクラブに所属して活動できる者。剣道・バレーボール・硬式野球・柔道・バスケットボール・バドミントン・サッカー・硬式庭球」と記載されている。
  3. ^ 仏教中学は全国で5校あった。第一仏教中学(現高輪高等学校)、第二仏教中学(現北陸高等学校)、第三仏教中学(現龍谷大学付属平安高等学校)、第四仏教中学(現崇徳高等学校)、第五仏教中学(現龍谷高等学校)である。いずれも旧制中学校の要件を満たない「中学」である。
  4. ^ 高輪中学校・高等学校 【旅行・鉄道研究部】”. www.takanawa.ed.jp. 2018年5月6日閲覧。
  5. ^ a b c d e 以上4人は昭和26年に高輪中学に入学した。http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/811

関連項目[編集]

外部リンク[編集]