藻琴駅

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藻琴駅
JR Senmo-Main-Line Mokoto Station building.jpg
駅舎(2018年7月)
もこと
Mokoto
B78 鱒浦 (2.5 km)
(2.8 km) 北浜 B76
所在地 北海道網走市字藻琴
北緯43度58分5.96秒 東経144度19分12.86秒 / 北緯43.9683222度 東経144.3202389度 / 43.9683222; 144.3202389
駅番号 B77
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 釧網本線
キロ程 8.7 km(網走起点)
電報略号 モコ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
30人/日
-2014年-
開業年月日 1924年大正13年)11月15日
備考 無人駅
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藻琴駅(もことえき)は、北海道網走市字藻琴にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線である。駅番号B77電報略号モコ[1]

歴史[編集]

1977年の藻琴駅と周囲約500m範囲。左が網走方面。判り難いが、相対式ホーム2面2線と外側に副本線を有している。元は駅舎側の単式ホーム1面のみであったが、戦後に島式ホームが増設された。このホームは副本線に止まっている貨物列車横に細く白いボヤけた線で写っていて、駅舎前の構内踏切がそのホームの釧路側端に連絡している。駅舎側ホームの半分の長さしか無く、仮乗降場スタイルである。その他、駅舎横の網走側に貨物ホームと引込み線を持っている。
東藻琴村営軌道は、駅前右手に幾つかの側線と小さな転車台を有する乗降場を置いていた。軌道は本駅前を横切ると貨物ホームのヤードに見えるウグイス色の屋根の建家を挟んで分岐し、一本は貨物支線として本駅の貨物ヤードへ並行するように敷かれ、もう片方の本線はそのまま直進して左へ一旦向かった後、国道をカーブを描いて横切り、南南西へ向かった。写真中央左から左下隅へ向かう道路が軌道跡で、そのまま道路に置き換わっている。
貨物荷物取扱い廃止後、貨物線は撤去され、本線も駅舎側に棒線化されたが、釧路側の駅裏に保線用引込み線が逆方向に敷かれた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

年表[編集]

駅名の由来[編集]

現在の藻琴湖(藻琴沼)のアイヌ語名に由来する地名であるが、現在では語義不明となっており、いくつかの解釈が出されている[7][8]

アイヌ語 意味 由来
カタカナ表記 ラテン翻字
モコト - 小沼 永田方正による解釈。後年山田秀三により「モ(小)、トー(沼)は分かるが、間のコをどう読んだのか分からない[7]」と評されている。
ムㇰト muk-to 塞がる・沼 知里真志保が参加した『北海道駅名の起源』(1950年版)における解釈。
モコㇽト mokor-to 眠っている・沼 知里真志保が参加した『網走市地名解』における解釈。湖が山に囲まれていて波が静かであるから、としての解釈。これが、転訛し「モコット(mokotto)」となって現在の形になったのではないか、としている。
ポコㇽト po-kor-to 子・持つ・沼 知里真志保が参加した『北海道駅名の起源』(1954年版)における解釈。これが「ポコット(pokotto)」に転訛して現在の形になったのではないか、としている。

山田秀三は、知里が湖の東岸にあるごく小さな沼に着目したものではないかと推察している。

駅構造[編集]

単式ホーム1面1線を持つ地上駅。かつては相対式ホーム2面2線、副本線および貨物ホームを有していた[9]知床斜里駅管理の無人駅である。

駅舎は多少改修が施されているが開業当時のものが使われている[10]

かつての駅事務室では喫茶店の「軽食&喫茶 トロッコ」が営業している[11][12]。店内には、だるまストーブと鉄道グッズが並べられている[12]。また、「トロッコ」という屋号は、当駅前から当時の東藻琴村まで結んでいた軽便鉄道殖民軌道)をヒントとして付けられた[12]

利用状況[編集]

  • 2012 - 2016年(平成24 - 28年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は15.4人[13]
  • 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は13.8人[14]
  • 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は13.2人[15]
  • 2015 - 2019年(平成27 - 令和元年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は13.0人[16]

1日の平均乗降人員は以下の通りである[17]

乗降人員推移
年度 1日平均人数
2011 48
2012 48
2013 36
2014 30

駅周辺[編集]

オホーツク海に近く、国道・北海道道沿いや駅裏手に集落や工場などがある。主要道の交差点に位置するため交通量は多い。

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道(JR北海道)
釧網本線
快速「しれとこ摩周号」・普通
鱒浦駅 (B78) - 藻琴駅 (B77) - 北浜駅 (B76)

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編 『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、140頁。ISBN 4-09-395401-1 
  2. ^ 内閣印刷局, ed (1924-11-11). “鉄道省告示 第218号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (3666). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2955814/7?tocOpened=1. 
  3. ^ 『鉄道百年の歩み』 pp. 111 - 112
  4. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 113
  5. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 117
  6. ^ 石野哲(編) 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、926頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  7. ^ a b 山田秀三 『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日、214-215頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  8. ^ アイヌ語地名リスト モク~リ P131-140”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2021年9月26日閲覧。
  9. ^ 『北海道 釧網本線』 p. 78
  10. ^ 『北海道鉄道駅大図鑑』 p. 310
  11. ^ 『鉄道ジャーナル』通巻610号 p.51
  12. ^ a b c 『鉄道ジャーナル』通巻642号 p.19
  13. ^ 釧網線(東釧路・網走間) (PDF)” (日本語). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区). 北海道旅客鉄道 (2017年12月8日). 2017年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月10日閲覧。
  14. ^ 釧網線(東釧路・網走間) (PDF)”. 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2018年7月2日). 2018年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月19日閲覧。
  15. ^ 釧網線(東釧路・網走間) (PDF)”. 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  16. ^ 釧網線(東釧路・網走間) (PDF)”. 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
  17. ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月24日閲覧
  18. ^ 藻琴駅前”. NAVITIME. 2019年9月2日閲覧。

参考文献[編集]

  • グループ169.1『北海道 釧網本線』(1999年
  • 東藻琴村史第二巻編纂委員会『東藻琴村史 第二巻』(1999年)
  • 北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』(2001年
  • 本久公洋 『北海道鉄道駅大図鑑』 北海道新聞社2008年ISBN 978-4-89453-464-3
  • 岩成政和「存廃に揺れる北辺の本線 根室から稚内までの800km各駅停車の旅」『鉄道ジャーナル』第51巻第8号(通巻610号)、成美堂出版、2017年8月1日、 42-63頁。
  • 伊藤丈志「2020冬 魅惑の石北本線・釧網本線をたどる」『鉄道ジャーナル』第54巻第4号(通巻642号)、成美堂出版、2020年4月1日、 14-21頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]