白山駅 (東京都)

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白山駅
A3出入口(2016年6月2日)
はくさん
Hakusan
I 12 春日 (1.4 km)
(1.0 km) 千石 I 14
地図
所在地 東京都文京区白山五丁目36-10
北緯35度43分16.8秒 東経139度45分7.5秒 / 北緯35.721333度 東経139.752083度 / 35.721333; 139.752083座標: 北緯35度43分16.8秒 東経139度45分7.5秒 / 北緯35.721333度 東経139.752083度 / 35.721333; 139.752083
駅番号 I13[1]
所属事業者 東京都交通局都営地下鉄
所属路線 [1]三田線
キロ程 12.7 km(目黒起点)
電報略号 白(駅名略称)
駅構造 地下駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
[都交 1]42,662人/日
-2022年-
開業年月日 1972年昭和47年)6月30日
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白山上方面改札口(2016年6月2日)
構内(2006年5月6日)

白山駅(はくさんえき)は、東京都文京区白山五丁目にある、東京都交通局都営地下鉄三田線である。駅番号I 13

ホームにある駅名標の下には「東洋大学前」と表示されているが、正式な副駅名の扱いではなく、路線図などには記載されていない。

歴史[編集]

駅構造[編集]

2面2線の相対式ホームを持つ地下駅[3]。用地の関係からホームは半径500 mの曲線上に位置する[3]。駅の北側は大断面のシールドトンネル(白山シールド)で、使用するシールド機外径(10.72 m)を小さくするため軌道間隔を狭くしており、南北行線間に支柱がない[4][3]

当駅を含む指ヶ谷工区(延長876.650 m)は、白石基礎(現・オリエンタル白石)が請け負ったもので、計画時点では開削工法での建設を予定していた[5]。しかし、着工後に当駅の高島平寄りは地質が悪く、地下水が多いことが判明したことから、ケーソン工法(延長34.15 m、沈下深度21 m)に変更して施工した[5][6]

旧白山通りの薬師坂のほぼ真下に駅がある。改札は春日寄りの出入口A1側と千石寄りのA2・A3側の2ヶ所に設置されており、それぞれ坂の下部と上部方面に位置することから、改札内の案内標では地域の呼び名に合わせて「白山下」・「白山上」と表記されている。改札外コンコースは直接繋がっておらず、一度地上に出ないと行き来することはできない。

バリアフリー設備としてホームと改札内コンコースを結ぶエレベーター2基とA3出入口側に地上と連絡するエレベーターが設置されている。改札内にスロープを備えただれでもトイレ(多機能トイレ)が設置されている。

他にエスカレーターが、各ホームにホーム→改札内コンコース方向のみ運転が2機ずつ、A3出入口改札階→踊り場[注釈 1]方向のみ運転が1機設置されている。

のりば[編集]

番線 路線 行先[7]
1 I 都営三田線 目黒MG 東急線方面
2 西高島平方面

(出典:都営地下鉄:駅構内図

駅構内[編集]

かつては改札の内外に一つずつ売店があったが、改札外の物は2002年頃に閉鎖、改札内のものも2009年2月に閉鎖し、そのスペースは軽食類の自動販売機が設置されている。

改札内にあった倉庫を有効活用する目的でテナントを募集して、これに板橋区に本店のある不動産業者が落札して不動産仲介店舗を設置していたが[8]2013年3月31日を以て閉店した。その後その場所に2014年4月30日ミニストップ白山駅店[注釈 2]が開店。駅構内の売店が5年ぶりに復活したが、その後閉店した。現在その場所は週替わりで和菓子、洋菓子、雑貨など様々な商品を販売する期間限定ショップとして使用されている。

利用状況[編集]

2022年(令和4年)度の1日平均乗降人員42,662人乗車人員:21,473人、降車人員:21,189人)である[都交 1]

1996年に近隣に南北線本駒込駅が開業した影響などで、1990年代半ば以降は乗降人数は減少傾向にあった。2000年代半ばからは東洋大学の都心回帰や、周辺地域のマンション開発が進んだことなどで乗降人数は増加に転じている。

近年の1日平均乗降乗車人員推移は下表の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[9]
年度 1日平均
乗降人員[10]
1日平均
乗車人員[11]
出典
[注釈 3]1972年(昭和47年) 10,818 [* 1]
1973年(昭和48年) 16,167 [* 2]
1974年(昭和49年) 40,432 20,375 [* 3]
1975年(昭和50年) 42,585 21,196 [* 4]
1976年(昭和51年) 45,955 22,978 [* 5]
1977年(昭和52年) 46,419 23,311 [* 6]
1978年(昭和53年) 44,417 22,285 [* 7]
1979年(昭和54年) 41,923 20,904 [* 8]
1980年(昭和55年) 42,822 21,613 [* 9]
1981年(昭和56年) 41,523 20,884 [* 10]
1982年(昭和57年) 41,307 20,791 [* 11]
1983年(昭和58年) 41,821 20,923 [* 12]
1984年(昭和59年) 42,702 21,268 [* 13]
1985年(昭和60年) 42,783 21,280 [* 14]
1986年(昭和61年) 41,911 20,956 [* 15]
1987年(昭和62年) 42,801 21,318 [* 16]
1988年(昭和63年) 44,629 22,134 [* 17]
1989年(平成元年) 45,264 22,520 [* 18]
1990年(平成02年) 46,174 22,936 [* 19]
1991年(平成03年) 47,136 23,307 [* 20]
1992年(平成04年) 47,512 23,515 [* 21]
1993年(平成05年) 47,752 23,607 [* 22]
1994年(平成06年) 47,476 23,479 [* 23]
1995年(平成07年) 22,751 [* 24]
1996年(平成08年) 41,461 19,926 [* 25]
1997年(平成09年) 38,569 18,663 [* 26]
1998年(平成10年) 36,469 17,924 [* 27]
1999年(平成11年) 33,103 16,346 [* 28]
2000年(平成12年) 31,632 15,791 [* 29]
2001年(平成13年) 15,811 [* 30]
2002年(平成14年) 31,333 15,792 [* 31]
2003年(平成15年) 30,691 15,555 [* 32]
2004年(平成16年) 30,872 15,690 [* 33]
2005年(平成17年) 36,114 18,444 [* 34]
2006年(平成18年) 36,648 18,693 [* 35]
2007年(平成19年) 39,114 19,839 [* 36]
2008年(平成20年) 41,633 21,091 [* 37]
2009年(平成21年) 45,163 22,827 [* 38]
2010年(平成22年) 46,432 23,444 [* 39]
2011年(平成23年) 45,233 22,904 [* 40]
2012年(平成24年) 46,668 22,840 [* 41]
2013年(平成25年) 47,689 24,044 [* 42]
2014年(平成26年) 47,278 23,792 [* 43]
2015年(平成27年) 49,604 24,936 [* 44]
2016年(平成28年) 50,434 25,336 [* 45]
2017年(平成29年) 51,263 25,744 [* 46]
2018年(平成30年) 51,351 25,788 [* 47]
2019年(令和元年) 51,183 25,701 [* 48]
2020年(令和02年) [都交 2]25,012 [都交 2]12,574
2021年(令和03年) [都交 3]29,146 [都交 3]14,666
2022年(令和04年) [都交 1]42,662 [都交 1]21,473

駅周辺[編集]

東洋大学白山キャンパス
白山神社

東洋大学をはじめとして各種学校が多く学生街である。ラッシュ時は主に学生で混雑する。A2・A3出入口はまだ坂の途中であるため、当駅から千石方面へ進む場合は、急な上り坂を歩かなければならない。

出入口[編集]

教育機関[編集]

バス路線[編集]

白山上
向丘二丁目
白山駅 / 白山下
日本医大前方面へ向かう場合はA3出口より白山駅バス停から、文京シビックセンター方面へ向かう場合はA1出口より白山下バス停から乗車したほうが早く到着する。

隣の駅[編集]

東京都交通局(都営地下鉄)
I 都営三田線
春日駅 (I 12) - 白山駅 (I 13) - 千石駅 (I 14)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 踊り場⇔出入口間には昇降機が設置されていない
  2. ^ かつて白山下に店舗があったが、2011年8月に撤退しており2年8ヶ月ぶりの再進出となる。
  3. ^ 1972年6月30日開業。開業日から1973年3月31日までの計275日間を集計したデータ。

出典[編集]

  1. ^ a b 東京地下鉄 公式サイトから抽出(2019年5月26日閲覧)
  2. ^ PASMOは3月18日(日)サービスを開始します ー鉄道23事業者、バス31事業者が導入し、順次拡大してまいりますー』(PDF)(プレスリリース)PASMO協議会/パスモ、2006年12月21日。 オリジナルの2020年5月1日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200501075147/https://www.tokyu.co.jp/file/061221_1.pdf2020年5月6日閲覧 
  3. ^ a b c 吉田嵩(東京都交通局高速運転課)「都営地下鉄6号線いよいよ都心へ 巣鴨→14分→日比谷線 延長開業」『鉄道ファン』第12巻第9号(通巻第137号)、交友社、1972年9月1日、73頁。 
  4. ^ 山海堂『土木施工』1970年5月施工研究「都営地下鉄6号線(三田~巣鴨間)の計画とその特殊工法」pp.59 - 64。
  5. ^ a b 株式会社白石『株式会社白石 50年史』pp.113 - 114。
  6. ^ 日本トンネル技術協会『トンネルと地下』1972年7月号「祝 都営地下鉄6号線巣鴨 - 日比谷間開通」pp.60 - 61。
  7. ^ 白山 時刻表”. 東京都交通局. 2023年6月4日閲覧。
  8. ^ 住宅新報2009年2月10日号17面 当駅周辺が学生街であることに着目したとのこと
  9. ^ 文京の統計 - 文京区
  10. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  11. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
東京都統計年鑑
東京都交通局 各駅乗降人員
  1. ^ a b c d 令和4年度 運輸統計年報 (PDF) (Report). 東京都交通局. 2023年11月3日時点のオリジナル (pdf)よりアーカイブ。2023年11月3日閲覧
  2. ^ a b 各駅乗降人員一覧|東京都交通局”. 東京都交通局. 2021年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月13日閲覧。
  3. ^ a b 各駅乗降人員一覧|東京都交通局”. 東京都交通局. 2022年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月13日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]