玉塚元一
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たまつか げんいち 玉塚 元一 | |
|---|---|
| 生誕 |
1962年5月23日（61歳） 日本 東京都 |
| 出身校 |
慶應義塾大学法学部卒業 ケース・ウェスタン・リザーブ大学経営大学院修了 サンダーバード国際経営大学院修了 |
| 職業 | 実業家 |
| 活動期間 | 1985年 - |
| 団体 |
ロッテホールディングス代表取締役社長 千葉ロッテマリーンズ取締役オーナー代行 一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン理事長 公益財団法人経済同友会副代表幹事 |
| 著名な実績 |
元株式会社ファーストリテイリング代表取締役社長兼COO 元株式会社ローソン代表取締役会長CEO 元ロッテリア代表取締役会長CEO リヴァンプ創業者 |
| 影響を受けたもの |
福沢諭吉 坂本龍馬 柳井正 |
| 親戚 | 玉塚栄次郎（祖父） |
| 公式サイト | 玉塚元一 - Facebook |
玉塚 元一（たまつか げんいち、1962年5月23日 - ）は、日本の実業家。ロッテホールディングス代表取締役社長、千葉ロッテマリーンズ取締役オーナー代行、一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン理事長、公益財団法人経済同友会副代表幹事。元株式会社ファーストリテイリング代表取締役社長兼COO、元株式会社ローソン代表取締役会長CEO、元ロッテリア代表取締役会長CEO。慶應義塾大学法学部政治学科卒業、ケース・ウェスタン・リザーブ大学経営大学院修了 MBA、サンダーバード国際経営大学院修了 国際経営学修士。東京都生まれ。
概要[編集]
慶應義塾大学卒業後、旭硝子株式会社、日本IBMを経て、株式会社ファーストリテイリングに入社し、2002年に代表取締役社長兼COOに就任。株式会社ローソン代表取締役会長CEOを歴任し、2021年に株式会社ロッテホールディングスの代表取締役社長に就任。2022年に千葉ロッテマリーンズ取締役オーナー代行に就任。リヴァンプ創業者。
一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン理事長、公益財団法人経済同友会副代表幹事を兼務する。
経歴[編集]
東京都生まれ。慶應義塾幼稚舎、慶應義塾普通部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学法学部政治学科卒業[1][2]。
曾祖父は旧・新日本証券（後の新光証券、現・みずほ証券）の前身のひとつである旧・玉塚證券の創業者。祖父は東京証券取引所理事長を務めた玉塚栄次郎[3]。
中学時代にラグビーを始め、慶應義塾體育會蹴球部3年生の時にレギュラーポジションを獲得しフランカーを務めた。1984年（昭和59年）4年生時には関東大学対抗戦を全勝優勝し、全国大学選手権で準優勝を果たした[4]。
1985年（昭和60年）慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、旭硝子へ入社[5]。市原市の千葉工場に配属。1989年（平成2年）旭硝子シンガポール支社勤務[6]。
1997年（平成9年）社費留学でケース・ウェスタン・リザーブ大学大学院でMBAを、サンダーバード国際経営大学院で国際経営学修士号取得。同年、旭硝子を退職[7]。
1998年（平成10年）日本IBMに転職しコンサルタントの職に就く。コンサルティング業務を通じてファーストリテイリングの柳井正、澤田貴司と知り合い、入社4か月で日本IBMを退職してファーストリテイリングへ入社する[8]。
2002年（平成14年）ファーストリテイリング代表取締役社長兼COO就任。2005年（平成17年）ファーストリテイリング社長を任期満了前に退任[9]。元ファーストリテイリング副社長の澤田貴司と共にリヴァンプ（企業再生事業）を設立し共同代表に就任[10]。
2006年（平成18年）リヴァンプとロッテリアが経営委任契約を締結、ロッテリア会長 兼 最高経営責任者 (CEO) に就任。2010年（平成22年）3月、ロッテリア会長を退任[11]。
2010年（平成22年）10月、新浪剛史の誘いを受けローソン顧問に就任。2011年（平成23年）1月、ローソン副社長執行役員兼最高執行責任者に就任。2013年（平成25年）6月、役職廃止に伴い、ローソン取締役代表執行役員（最高執行責任者 (COO)）兼CVSカンパニー社長兼オーバーシーズカンパニー社長へ役職を改称。2014年（平成26年）5月1日、ローソン社長兼CVSカンパニー社長 兼 健康ステーション推進委員会長兼ローソン大学長に就任。2016年（平成28年）6月、ローソン代表取締役会長CEOとなる[12][13]。
2017年（平成29年）1月、ハーツユナイテッドグループ（現・デジタルハーツホールディングス）の顧問に就任[14]。同年3月、ローソン組織改編によりCEO廃止、代表取締役会長、ヤマハ発動機株式会社 社外取締役に就任する。同年5月30日、ローソン代表取締役会長を任期満了前に退任し顧問に就任。同年6月27日、ハーツユナイテッドグループ代表取締役社長CEOに就任[14]。同年9月、株式会社エードット 社外取締役に就任。同年10月、ラクスル株式会社 社外取締役に就任[15]。
2018年（平成30年）8月3日、経済同友会デジタル政府・行革PT委員長として、マイナンバー制度に関する政策提言を発表[16]。
2019年（令和元年）6月、トランスコスモス株式会社 社外取締役に就任[17][18]。
2020年（令和2年）11月、松任谷由実「知らないどうし」のMV（監督・松任谷正隆）に主演として出演[19]。
2021年（令和3年）6月、ロッテホールディングス株式会社 代表取締役社長に就任[20]。同年10月、2022年1月開幕のJAPAN RUGBY LEAGUE ONE運営法人理事長に就任[21]。
2022年（令和4年）4月、公益社団法人経済同友会 副代表幹事に就任[22][23]。同日11月30日、千葉ロッテマリーンズ取締役オーナー代行に就任[24][25]。
人物[編集]
- 幼稚舎から慶應で学び、創立者福澤諭吉の「独立自尊」や元慶應義塾塾長小泉信三の「練習は不可能を可能にす」の理念が玉塚の軸となっている[26]
- 学生時代はラグビーで活動する。体育会ラグビー部所属[27]
- 趣味はスポーツ全般。ジョギング、トライアスロン、スキー、ゴルフ[27]
- 好きな映画は『ジュラシックパーク』『インデペンデンス・デイ』[27]
- 宝物は妻と3人の子供[27]
- 尊敬する人は福沢諭吉、坂本龍馬、柳井正[27]
- 座右の銘は「成長、自立、大局、感謝」[27]
経営理念と2人の玉塚栄次郎[編集]
祖父は玉塚栄次郎（1902年 - 1962年）。東京都日本橋生まれで初代の玉塚栄次郎（玉塚證券創設者）の養子となり、東京商科大学を出た後に初代が開いた玉塚證券に入社。2代目として会社を継ぐ一方、戦後は証券会社の近代化を図り、日本証券業協会会長や東京証券取引所の理事長を務めた。祖父は元一が生まれて半年後に60歳の若さで他界する。生前、祖父は初孫で随分と可愛がられた。祖母から「あんたはおじいちゃんの生まれ変わりで、バトンを受けたのだよ」といつも吹き込まれた。父は玉塚證券を継いだが、1965年の證券不況の波に飲み込まれ、地場の証券会社が上得意客を相手に證券商いする時代が終焉し、情報化を軸とした再編と大規模化を迎える。1967年（昭和42年）玉塚證券は同業地場の山叶證券と共に大商證券に吸収合併された（現在のみずほ証券）[28][29]。
玉塚證券がなくなったのが5歳のときで幼心に強烈なショックとして記憶された。父は役員に就任して生活に困ることはなかったが、曾祖父が開き、祖父が大きくした証券会社がなくなった事実そのものが、元一のDNAになった。慶應では、将来は親の会社を継ぐのを暗黙のうちに受け入れている経営者の2代目、3代目などの子息が周りに多くいたが「自分は違うのだ」といつも思いながら過ごす。「継ぐべき会社はもはやない。自分自身が祖父のように切り開こう」とずっと思い続けた。「捲土重来」の思いで、玉塚証券を創業した曾祖父、大きく発展させた祖父の「生まれ変わり」という思いが現在でも頑張る活力となっている[28][29]。
書籍[編集]
- 『経営者としての挑戦と学びの共有』（慶應義塾大学理工学部、2018年4月17日）
寄稿[編集]
- 『社長の値打ち: 企業価値向上論講義』（日経BPマーケティング、2010年4月1日） ISBN 978-4532316112
- 『「好き嫌い」と才能』（東洋経済新報社、2016年4月22日） ISBN 978-4492533826
解説[編集]
- 『超訳・速習・図解 プロフェッショナルマネジャー・ノート』（プレジデント社、2010年12月27日） ISBN 978-4833419499
- 『超訳・速習・図解 プロフェッショナルマネジャー・ノート2』（プレジデント社、2015年6月27日） ISBN 978-4833421355
出演[編集]
ミュージックビデオ[編集]
脚注[編集]
- ^ 日本経済新聞社・日経BP社. “慶応ラグビー部で知った不可能を可能に ロッテ玉塚氏｜キャリア｜NIKKEI STYLE”. NIKKEI STYLE. 2022年4月23日閲覧。
- ^ 管理者 (2012年4月9日). “【人物列伝】ローソン副社長執行役員兼最高執行責任者 玉塚元一氏 | Jukushin.com”. 2022年4月23日閲覧。
- ^ 【日本経済新聞】玉塚栄次郎氏（2代目） 高利回りより低利回りねらい～市場経済研究所代表 鍋島高明
- ^ ロッテ新社長・玉塚元一氏とはどのような人物なのか ファーストリテイリング、ローソン…名だたる企業のトップを歴任
- ^ “玉塚元一氏「努力は不可能を可能に 経営でも」 ラグビーと私（5）デジタルハーツホールディングス社長」”. 日本経済新聞. (2019年8月22日) 2020年1月18日閲覧。
- ^ 【インタビュー】社会で活躍するラガーマン 元ローソン代表取締役 玉塚元一様～その３～
- ^ 慶應塾生新聞「玉塚元一」
- ^ ロッテHD玉塚元一氏「僕は回遊魚、だから一生挑戦」
- ^ 日本経済新聞『 玉塚元一氏「努力は不可能を可能に 経営でも」ラグビーと私（5）デジタルハーツホールディングス社長 』2019/8/222020年2月29日閲覧
- ^ ロッテ玉塚元一社長対談 カリスマの下で働くということ
- ^ 【東洋経済】ローソンの玉塚元一会長が電撃引退する事情｢新たなチャレンジをしたい｣との本音も告白
- ^ “取締役・役員人事異動のお知らせ”. 株式会社ローソン (2016年3月28日). 2016年3月29日閲覧。
- ^ “ローソン、三菱のグループ力活用 竹増社長・玉塚会長に”. 日本経済新聞. (2016年3月28日) 2016年4月17日閲覧。
- ^ a b 代表取締役の異動に関するお知らせ（株式会社ハーツユナイテッドグループ、2017年5月15日）
- ^ ラクスル株式会社「新社外取締役就任に関するお知らせ」
- ^ “マイナンバー制度に関する提言 ―マイナンバー制度をわが国のデジタル化の基盤として 今こそ抜本改革せよ― ｜ 経済同友会”. 経済同友会 (2018年8月3日). 2018年8月9日閲覧。
- ^ 玉塚元一 (たまつかげんいち) - 日本経営合理化協会
- ^ 役員一覧 トランスコスモス
- ^ 松任谷由実、「知らないどうし」MV公開。松任谷正隆が初監督
- ^ ロッテHD、玉塚社長を承認 株主総会、重光氏は会長専念（時事通信） - Yahoo!ニュース（2021年6月26日）
- ^ 新生「ジャパンラグビーリーグワン」の理事長に玉塚元一氏が就任 - ラグビー共和国（2021年10月1日）
- ^ 2022年度 副代表幹事 推薦候補者の内定について - 経済同友会
- ^ 役員紹介 - 経済同友会
- ^ 【スポーツニッポン】ロッテ新オーナー代行に玉塚元一氏 ユニクロなどで手腕発揮
- ^ オーナー代行就任について - 千葉ロッテマリーンズ
- ^ 幼稚舎からの慶應ボーイ・ロッテ玉塚社長が忘れない慶應の教え「練習は不可能を可能にす」～玉塚元一・ロッテホールディングス社長インタビュー
- ^ a b c d e f 株式会社リヴァンプ 玉塚 元一 氏 経営者の素顔
- ^ a b 幼稚舎からの慶應ボーイが「キラキラの人生」を選ばない理由
- ^ a b 玉塚証券を創業した祖父の「生まれ変わり」
関連項目[編集]
- 東京都出身の著名人
- 慶應義塾幼稚舎出身の著名人
- 慶應義塾普通部出身の著名人
- 慶應義塾高等学校出身の著名人
- 慶應義塾大学出身の著名人
- 慶應義塾大学法学部出身の著名人
- ケース・ウェスタン・リザーブ大学出身の著名人
- サンダーバード国際経営大学院出身の著名人
外部リンク[編集]
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