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ブレット・セシル
*Brett Cecil*
セントルイス・カージナルス #21
	ブルージェイズ時代(2015年4月12日)
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	メリーランド州カルバート郡ダンカーク（英語版）
生年月日	1986年7月2日（37歳）
身長; 体重	6' 1" ＝約185.4 cm; 215 lb ＝約97.5 kg
選手情報
投球・打席	左投右打
ポジション	投手
プロ入り	2007年 MLBドラフト1巡目追補(全体38位)でトロント・ブルージェイズから指名
初出場	2009年5月5日
年俸	$7,625,000（2017年）
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	デマッサ・カトリック高等学校（英語版）; メリーランド大学カレッジパーク校; トロント・ブルージェイズ (2009 - 2016);
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ブレット・セシール

ブレット・アーリオン・セシル（Brett Aarion Cecil, 1986年 7月2日 - ）は、アメリカ合衆国・メリーランド州カルバート郡ダンカーク（英語版）出身のプロ野球選手（投手）。左投右打。現在は、MLBのセントルイス・カージナルスに所属している。

経歴

プロ入り前

ボルチモア近郊に生まれたが、ニューヨーク・ヤンキースファンとして育った^[2]。メリーランド大学カレッジパーク校ではクローザーとして活躍し、通算23セーブを記録。

プロ入りとブルージェイズ時代

2007年のMLBドラフト1巡目追補（全体38位）でトロント・ブルージェイズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のA-級オーバーン・ダブルデイズでプロデビューし、先発投手として防御率1.27を記録。

2008年はA+級ダニーデン・ブルージェイズからスタートし、最終的にAAA級シラキュース・チーフスまで昇格した。

2009年はAAA級ラスベガス・フィフティワンズ^[3]で開幕を迎えるが、4月は防御率8点台と不振に陥る。しかし、ブルージェイズの先発投手陣が相次いで故障したため、5月にメジャー昇格を果たした。5月5日のメジャー初登板（クリーブランド・インディアンス戦）では6回1失点と好投したが、勝ち負けは付かなかった。2度目の先発登板となった5月10日のオークランド・アスレチックス戦で、8回を無失点に抑えてメジャー初勝利をあげた。5月末に一旦AAA級ラスベガスへ降格したが、6月中旬に再昇格。その後、故障者続出で新人主体の構成となった先発ローテーションに定着した。後半は打ち込まれることが増え、8月には左膝を負傷して先発を一度回避するアクシデントもあり^[4]、月間防御率8.25と苦しんだ。その後、球団が設けた年間投球回数制限に達したため、9月10日のツインズ戦での先発登板を最後にシーズンを終えた^[5]。最終的に防御率5.30ながら、7勝（4敗）をマークした。

2010年は自宅で料理中に指を負傷するアクシデントに見舞われ、開幕はAAA級ラスベガスでのスタートとなった。ブライアン・タレットの故障者リスト入りに伴って4月23日にメジャーへ昇格した^[6]。その後はシーズン終了まで先発ローテーションの一角を担い、リーグ2位の平均援護点(7.97)という運も味方してチーム最多の15勝（7敗）を挙げた。アメリカンリーグ東地区の上位3チームに対しては9勝2敗（対タンパベイ・レイズ3勝1敗、対ヤンキース4勝0敗、対ボストン・レッドソックス2勝1敗）という成績を残した。対レイズの3勝、対ヤンキースの4勝はいずれも全投手中最多であり、強豪相手に勝負強さを発揮した。一方で、5失点以上を7度記録するなど不安定さも目立った^[7]。

2011年はオープン戦から球速の低下に苦しみ、4月21日にAAA級ラスベガスに降格した。

2012年は開幕をマイナーで迎えた。6月15日にカイル・ドレイベックの故障者リスト入りに伴いメジャーに昇格^[8]。先発として9試合に登板したが、2勝4敗・防御率5.72と結果を残すことができず、8月4日にAAA級ラスベガスへ再降格となった^[9]。9月3日に再昇格^[10]後はリリーフに回り、12試合に登板した。

2013年はリリーフに転向し、開幕のロースターに入った。前半戦では41試合に登板し防御率1.94、WHIP0.97、奪三振率10.68と優秀な成績を残し、7月には自身初めてオールスターに選出された^[11]。後半戦では19試合に登板したものの防御率5.65を記録するなど成績を落とした。9月17日には、左肘の負傷のため15日間の故障者リストに入った。シーズン通算ではチーム2位の60試合に登板し、5勝1敗1セーブ、防御率2.82、奪三振10.38といった成績を残した。

2014年 1月17日にブルージェイズと130万ドルの1年契約を結んだ^[12]。この年は自己最高の66試合に登板し、メジャー昇格後で自己ベストの防御率2.70、奪三振率12.8という好成績を記録した。

2015年 1月15日にブルージェイズと247万5000ドルの1年契約に合意した^[13]。同年は、3年連続60試合以上となる63試合でマウンドに登り、防御率2.48を記録、2シーズン続けて防御率を低下させた。奪三振率も同じく3年連続で10.0を超え、リリーフ陣の中心として活躍した。

2016年はリリーフ転身後としては最小の54試合登板に留まった。奪三振率は11.0と相変わらずの高水準だったものの、防御率3.93・1勝7敗と投球内容はやや不振だった。オフにFAとなった。

カージナルス時代

2016年11月21日にセントルイス・カージナルスと4年3050万ドルで契約を結んだ^[14]。2017年開幕前の2月9日に指名投手枠で第4回WBCのアメリカ合衆国代表に選出された^[15]。

投球スタイル

左投げの投手であるが、本来は右利きである。4歳の誕生日に、叔母から間違って左利き用のグローブをプレゼントされたセシルは、そのまま左投げの投手になった^[16]。

平均91mph（約145.6km/h）の速球（ツーシーム）と鋭いスライダー、チェンジアップが武器^[17]。他にカーブも投げる^[18]。

ドラフト時は持ち球の中にチェンジアップがないことが弱点とされていたが^[19]、プロ入り後にチェンジアップの習得を開始^[20]。現在ではチェンジアップを決め球の1つにしており^[21]、2010年からはカッターも投げるようになった^[6]。しかし、あまり三振を奪えるタイプではなく、2010年の奪三振率6.10はア・リーグの規定投球回数到達者43人中31位だった。ただしマイナーでの通算奪三振率は9を超えており、元々三振がとれないタイプの投手というわけではない。

詳細情報

年度別投手成績

年度	球団	登板	先発	完投	完封	勝利	敗戦	セ丨ブ	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	ボ丨ク	失点	自責点	防御率	W H I P
2009	TOR	18	17	0	0	7	4	0	0	.636	422	93.1	116	17	38	0	5	69	0	0	59	55	5.30	1.65
2010		28	28	0	0	15	7	0	0	.682	726	172.2	175	18	54	2	1	117	7	1	87	81	4.22	1.33
2011		20	20	2	1	4	11	0	0	.267	532	123.2	122	22	42	1	6	87	1	0	68	65	4.73	1.33
2012		21	9	0	0	2	4	0	1	.333	270	61.1	70	11	23	0	3	51	0	0	40	39	5.72	1.52
2013		60	0	0	0	5	1	1	11	.833	250	60.2	44	4	23	3	3	70	5	1	20	19	2.82	1.10
2014		66	0	0	0	2	3	5	24	.400	234	53.1	46	2	27	4	1	76	1	0	16	16	2.70	1.37
通算：6年		213	74	2	1	35	30	6	36	.538	2434	565.0	573	74	207	10	19	470	14	2	290	275	4.38	1.38

2014年度シーズン終了時

獲得タイトル・表彰・記録

MLBオールスターゲーム選出：1回（2013年）

背番号

27（2009年 - 2016年）
21（2017年 - ）

脚注

^ “Brett Cecil Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年11月22日閲覧。
^ Jordan Bastian (2010年8月26日). “Wells cargo: Cecil rides haul to win over NY” (英語). MLB.com. 2016年11月22日閲覧。
^ 2009年から2012年までブルージェイズ傘下
^ Jordan Bastian (2008年9月16日). “Cecil, Downs working way back to Jays” (英語). MLB.com. 2016年11月22日閲覧。
^ Larry Millson (2009年9月10日). “Cecil ends rookie season with a win” (英語). MLB.com. 2016年11月22日閲覧。
^ ^a ^b Jordan Bastian; James Hall (2010年5月2日). “Cecil's new cut fastball improving” (英語). MLB.com. 2016年11月22日閲覧。
^ Brett Cecil Stats, News, Photos - Toronto Blue Jays, ESPN(英語), 2010年10月7日閲覧
^ “Kyle Drabek has torn ligament”. ESPN (2012年6月15日). 2014年10月27日閲覧。
^ “Cecil sent down as Jays make flurry of moves/ Cecil sent down as Jays make flurry of moves” (英語). MLB.com (2012年8月4日). 2014年10月28日閲覧。
^ “Frasor, Cecil make their return to Blue Jays/ Frasor, Cecil make their return to Blue Jays”. MLB.com (2012年9月4日). 2014年10月28日閲覧。
^ David Schoenfield (2013年7月6日). “NL All-Star squad looks much stronger” (英語). ESPN. 2014年10月28日閲覧。
^ Gregor Chisholm (2014年1月17日). “Rasmus, Cecil, Rogers avoid arbitration” (英語). MLB.com. 2016年11月22日閲覧。
^ "Cecil agrees to terms" (Press release) (英語). MLB.com (Toronto Blue Jays). 15 January 2015. 2015年1月16日閲覧。
^ Adam Berry (2016年11月21日). “Cardinals sign reliever Cecil to 4-year deal” (英語). MLB.com. 2016年11月22日閲覧。
^ USA Baseball Announces 2017 World Baseball Classic Roster USABaseball.com: The Official Site of USA Baseball （英語） (2017年2月9日) 2017年3月16日閲覧
^ Morgan Campbell (2009年5月15日). “Jays' Cecil throws left but he sure gets it right” (英語). Toronto Star. 2009年9月2日閲覧。
^ 城野井道人「本誌激戦 2009注目のマイナーリーガー100人」『月刊スラッガー』2009年6月号、日本スポーツ企画出版社、2009年、雑誌15509-8、41頁。
^ Drew Davison (2009年9月1日). “Lind provides history lesson in Jays' win”. MLB.com. 2011年11月22日閲覧。
^ “Minor League Baseball: Events: 2007 Draft Report” (英語). MiLB.com. Minor Leagie Baseball. 2009年9月2日閲覧。
^ Dennis LePore (2009年6月19日). “Sandlot Shrink: Watch for Cecil, Frasor, Blanks, Downs and others” (英語). Sports Illustrated. 2016年11月22日閲覧。
^ Mike Rutsey (2010年5月3日). “Jays ride Cecil's one-hitter to winb” (英語). Toronto Sun. 2016年11月19日閲覧。

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Brett Cecil stats MiLB.com （英語）

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[1] “Brett Cecil Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年11月22日閲覧。

[2] Jordan Bastian (2010年8月26日). “Wells cargo: Cecil rides haul to win over NY” (英語). MLB.com. 2016年11月22日閲覧。

[3] 2009年から2012年までブルージェイズ傘下

[4] Jordan Bastian (2008年9月16日). “Cecil, Downs working way back to Jays” (英語). MLB.com. 2016年11月22日閲覧。

[5] Larry Millson (2009年9月10日). “Cecil ends rookie season with a win” (英語). MLB.com. 2016年11月22日閲覧。

[c-6] Jordan Bastian; James Hall (2010年5月2日). “Cecil's new cut fastball improving” (英語). MLB.com. 2016年11月22日閲覧。

[7] Brett Cecil Stats, News, Photos - Toronto Blue Jays, ESPN(英語), 2010年10月7日閲覧

[8] “Kyle Drabek has torn ligament”. ESPN (2012年6月15日). 2014年10月27日閲覧。

[9] “Cecil sent down as Jays make flurry of moves/ Cecil sent down as Jays make flurry of moves” (英語). MLB.com (2012年8月4日). 2014年10月28日閲覧。

[10] “Frasor, Cecil make their return to Blue Jays/ Frasor, Cecil make their return to Blue Jays”. MLB.com (2012年9月4日). 2014年10月28日閲覧。

[11] David Schoenfield (2013年7月6日). “NL All-Star squad looks much stronger” (英語). ESPN. 2014年10月28日閲覧。

[12] Gregor Chisholm (2014年1月17日). “Rasmus, Cecil, Rogers avoid arbitration” (英語). MLB.com. 2016年11月22日閲覧。

[13] "Cecil agrees to terms" (Press release) (英語). MLB.com (Toronto Blue Jays). 15 January 2015. 2015年1月16日閲覧。

[14] Adam Berry (2016年11月21日). “Cardinals sign reliever Cecil to 4-year deal” (英語). MLB.com. 2016年11月22日閲覧。

[15] USA Baseball Announces 2017 World Baseball Classic Roster USABaseball.com: The Official Site of USA Baseball （英語） (2017年2月9日) 2017年3月16日閲覧

[16] Morgan Campbell (2009年5月15日). “Jays' Cecil throws left but he sure gets it right” (英語). Toronto Star. 2009年9月2日閲覧。

[sl-17] 城野井道人「本誌激戦 2009注目のマイナーリーガー100人」『月刊スラッガー』2009年6月号、日本スポーツ企画出版社、2009年、雑誌15509-8、41頁。

[18] Drew Davison (2009年9月1日). “Lind provides history lesson in Jays' win”. MLB.com. 2011年11月22日閲覧。

[19] “Minor League Baseball: Events: 2007 Draft Report” (英語). MiLB.com. Minor Leagie Baseball. 2009年9月2日閲覧。

[20] Dennis LePore (2009年6月19日). “Sandlot Shrink: Watch for Cecil, Frasor, Blanks, Downs and others” (英語). Sports Illustrated. 2016年11月22日閲覧。

[21] Mike Rutsey (2010年5月3日). “Jays ride Cecil's one-hitter to winb” (英語). Toronto Sun. 2016年11月19日閲覧。

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-{{by|2007年}}の[[MLBドラフト|MLBドラフト]]1巡目追補（全体38位）で[[トロント・ブルージェイズ]]から指名され、プロ入り。契約後、傘下のA-級[[オーバーン・ダブルデイズ]]でプロデビューし、先発投手として[[防御率]]1.27を記録。
+{{by|2007年}}の[[MLBドラフト]]1巡目追補（全体38位）で[[トロント・ブルージェイズ]]から指名され、プロ入り。契約後、傘下のA-級[[オーバーン・ダブルデイズ]]でプロデビューし、先発投手として[[防御率]]1.27を記録。
 {{by|2008年}}はA+級[[ダニーデン・ブルージェイズ]]からスタートし、最終的にAAA級[[シラキュース・チーフス]]まで昇格した。

表話編歴セントルイス・カージナルスロースター
投手	64 ライアン・フェルナンデス（英語版） 65 ジオバニー・ガジェゴス（故障者リスト） 44 カイル・ギブソン 54 ソニー・グレイ 56 ライアン・ヘルズリー 47 ジョン・キング 27 アンドリュー・キットレッジ 66 アダム・クロフェンスタイン（英語版） 62 カイル・リーヒー（英語版） 52 マシュー・リベラトーレ 31 ランス・リン 32 スティーブン・マッツ（故障者リスト） 93 キーナン・ミドルトン（故障者リスト） 39 マイルズ・マイコラス 55 ライリー・オブライエン（英語版）（故障者リスト） 53 アンドレ・パランテ 61 セム・ロバース（英語版） 29 ニック・ロバートソン（英語版） 38 ドリュー・ロム（故障者リスト） 59 ジョジョ・ロメロ 58 クリス・ロイクロフト（英語版） 57 ザック・トンプソン
捕手	40 ウィルソン・コントレラス（故障者リスト） 48 イバン・ヘレーラ 43 ペドロ・パヘス（英語版）
内野手	28 ノーラン・アレナド 26 ルーケン・ベイカー 35 ブランドン・クロフォード 33 ブレンダン・ドノバン 19 トミー・エドマン（故障者リスト） 15 ホセ・ファーミン（英語版） 46 ポール・ゴールドシュミット 16 ノーラン・ゴーマン 22 アルフォンソ・リーバス（英語版） 0 メイシン・ウィン
外野手	41 アレク・バールソン 3 ディラン・カールソン 21 ラーズ・ヌートバー 11 ビクター・スコット2世 63 マイク・シアニ（英語版） 18 ジョーダン・ウォーカー
指名打者	24 マット・カーペンター（故障者リスト）
監督・コーチ	37 オリバー・マーモル（監督） 34 ダニエル・デスカルソ（ベンチコーチ） 49 ターナー・ウォード（打撃コーチ） 87 ブランドン・アレン（打撃コーチ補佐） 90 ダスティ・ブレイク（英語版）（投手コーチ） 60 ディーン・キークヘファー（英語版）（投手コーチ補佐） 82 スタッビー・クラップ（一塁コーチ） 75 ロン・ワーナー（英語版）（三塁コーチ） 74 フリオ・ランヘル（英語版）（ブルペンコーチ兼投手コーチ補佐） 51 ウィリー・マギー（アシスタントコーチ） 88 パッキー・エルキンス（失点阻止コーチ） 94 ジェイミー・ポグ（英語版）（ブルペン捕手） 76 クレイニンガー・テラン（ブルペン捕手）
公式サイト（英語）より　40人ロースター　監督・コーチ一覧　2024年5月8日更新