法律 (対話篇)

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法律』(: Νόμοιノモイ[1]: Leges)は、プラトンの後期末(最後)[2]対話篇。副題は「立法[3]について」。

構成[編集]

登場人物[編集]

年代・場面設定[編集]

年代不詳の真夏、クレテ島のクノソスにて。

アテナイからの客人は、クレイニアス、メギロスに、彼らの国の法の制定者は誰になっているのか尋ねる。クレイニアスは神ゼウス(メギロス(ラケダイモン)においてはアポロン)であり、(ホメロスの『オデュッセイア』に言われているのと同じように)「ミノス王が9年ごとに父ゼウスの元を訪れて言葉を戴き、法を制定した」ことになっているという。また、ミノスの弟ラダマンテュスも、様々な訴訟をこの上なく正しく裁いたことになっているという。

彼ら3人は、クノソスからイデ山を登り、「ゼウスの洞窟」まで行く予定となっていたが、上記の話を聞いてアテナイからの客人は喜び、道中その国制・法律について話をしていくことに決めた。

こうして登山がてらの対話が開始される。そして、それはやがて、(クレイニアスが委託されている「クレテの植民計画」の参考となる)「マグネシア」(マグネシアの国、マグネシア人の国・国家)という架空の理想国家の建設、その国制・法律のありようを、言論上で構築していく話になっていく[5]。様々な観点から、「マグネシア」の国制・法律を語り尽くした上で、最後にその国制・法律を保全する機構としての「夜の会議」が提示され、話は終わる。

補足[編集]

上記の通り、ソクラテスも登場せず、舞台もアテナイではなく、また全12巻から成る長編であるといったように、かなり異色な作品となっている。

大枠[編集]

  • 第1巻〜第3巻 - 導入 (「マグネシアの国」の話題登場まで)
    • 第1巻 - 立法、勇気、飲酒
    • 第2巻 - 芸術、飲酒
    • 第3巻 - 国制
  • 第4巻〜第12巻 - 言論上での国制/法律の構築
    • 第4巻〜第5巻 - 予備的議論 (立地条件、立法の心得など)
    • 第6巻〜第12巻 (前半) - 法律の制定
      • 第6巻 - 官職制定と役人選任、その職務内容、結婚と家庭
      • 第7巻 - 教育
      • 第8巻 - 軍事、農業、住居、市場
      • 第9巻 - 刑罰 (刑法)
      • 第10巻 - 神学 (涜神罪)
      • 第11巻〜第12巻 (前半) - その他 (物権法/商法/家族法など)
    • 第12巻 (後半) - 「夜の会議」について

巻別[編集]

全12巻の主な構成は、以下の通り。

  • 第1巻 - 立法、勇気、飲酒
    • 第1章 - スパルタクレテの法律起源
    • 第2章 - スパルタとクレテの立法目的、「戦いの勝利」
    • 第3章 - 「勝利」の多義性、「自分への勝利」
    • 第4章 - 真の立法者の立法目的、「平和」
    • 第5章 - 「勇気」は最高の徳ではない
    • 第6章 - 徳の全体、「善」の序列
    • 第7章 - 「勇気」の定義、苦痛・快楽に対する「勇気」
    • 第8章 - 法律と快楽・苦痛
    • 第9章 - 飲酒の習慣、風習批判
    • 第10章 - 素面(しらふ)の支配者の必要性
    • 第11章 - 酒宴の教育的効果
    • 第12章 - 教育の目的としての徳
    • 第13章 - 神の操り人形としての人間、「思考能力」と「情念」
    • 第14章 - 2種類の「恐怖」、慎みとしての「恐怖」
    • 第15章 - 誘惑への抵抗力としての酒
    • 第16章 - 立法における酒宴の教育的効果
  • 第2巻 - 芸術、飲酒
    • 第1章 - 快苦のしつけ、ムーサの教育的役割
    • 第2章 - 「快楽」と芸術評価
    • 第3章 - エジプトの芸術検閲
    • 第4章 - 芸術判定の寓話
    • 第5章 - 「徳」と芸術評価
    • 第6章 - 正義と幸福の一致
    • 第7章 - 正しい生活と快楽・幸福
    • 第8章 - 若者の魂の説得、合唱隊(コロス)の3種類
    • 第9章 - ディオニュソス合唱隊、老人への酒の効用
    • 第10章 - 「真実」と芸術評価
    • 第11章 - 音楽教育の重要性
    • 第12章 - 酒宴の教育的効果
    • 第13章 - ディオニュソスの贈物(酒)の効用、合唱と音楽・体育
    • 第14章 - 飲酒の習慣の扱い
  • 第3巻 - 国制
    • 第1章 - 国制の起源、神話の大洪水以後の生活
    • 第2章 - 大洪水直後の人間達の善良さ
    • 第3章 - 家父長制(デュナステイア)、国制の原型、立法の起源
    • 第4章 - 貴族制(王制)の成立、イリオン(トロイア)の建設と崩壊
    • 第5章 - ドーリア人諸国家の建国
    • 第6章 - ドーリア人諸国家の崩壊
    • 第7章 - ドーリア人諸国家の崩壊の原因、「祈り」のあり方と「知性」
    • 第8章 - 立法目的と「無知」
    • 第9章 - 支配者の最大の無知・知恵、快苦・理知の不調和
    • 第10章 - 支配者の7つの資格、スパルタ成功の要因
    • 第11章 - 「適度」の重要性、双生児の王家、長老会、監督官の三権力による節度ある支配
    • 第12章 - 君主制と民主制、ペルシア君主制衰退の原因
    • 第13章 - 節制と諸徳の関係、善の序列
    • 第14章 - ペルシア戦争アテナイの「慎み」
    • 第15章 - アテナイ民主制の崩壊、原因としての「自由」、劇場支配制(テアトロクラティア)
    • 第16章 - 禍としての「自由」と「専制」の両極、「適度」の重要性、立法者の3つの心掛けとしての「自由」「友愛」「知性」、クレテの植民計画
  • 第4巻 - 自然条件、植民、立法
    • 第1章 - 国家建設と自然条件、海に隣接することの危険
    • 第2章 - 海軍国の諸欠点
    • 第3章 - 植民に関する諸問題、一種族の植民と多種族の植民
    • 第4章 - 立法成功の諸条件、有能な僭主と優れた立法者、僭主の手本と国家の性格
    • 第5章 - スパルタの国制の多面性
    • 第6章 - クロノスの時代の幸福生活、人間国家の不幸・労苦、「強者の利益」と「正義」
    • 第7章 - 「優れた国家」と「法の支配」、「法律の従僕」としての支配者
    • 第8章 - 敬神の方法、両親への態度、葬儀のあり方、人々を徳へと向かわせること
    • 第9章 - ヘシオドスの徳のすすめ、詩人から立法者への言葉、法律における一事に二説を立てることは許されない
    • 第10章 - 法律制定の2つの方法(強制、強制+説得)
    • 第11章 - 「複式の法律」と「単式の法律」、結婚に関する法律制定例
    • 第12章 - 立法における「複式」と「単式」の優劣、法律の「本文」と「序文」
  • 第5巻 - 建国、立法
    • 第1章 - 「神々」に次ぐ尊敬対象としての「魂」
    • 第2章 - 「魂」に次いで尊敬対象としての「身体」「財産」、「子供」「親族」「友人」「同胞」「外国人」「嘆願者」に対する義務
    • 第3章 - 個人道徳 --- 真実であること、他人の不正を黙認しない、己の善きものを他人と共有する、徳を目指して競い合う、怒りと調和を併せ持つ
    • 第4章 - 最大の悪としての過度の自己愛、その他各種の生活の知恵
    • 第5章 - 「快楽を求め、苦痛を避ける」人間の性質
    • 第6章 - 快適な生活の条件としての、節度、思慮、勇気、健康
      --
    • 第7章 - 建国に際しての役職任命と法律制定、不良分子の排除
    • 第8章 - 国家の基礎としての富の公平な分配、適正な人口と国土、5040という数字の意義
    • 第9章 - 神事に関する伝統維持、法律制定においては次善策もやむなし
    • 第10章 - 最善の国家と完全な共同体、次善の国家、土地の分配、竈(かまど)の数の固定
    • 第11章 - 分配地の売買禁止
    • 第12章 - 金銀の所有禁止、国内限定の貨幣とギリシア共通の貨幣、持参金高利貸しの禁止、
    • 第13章 - 「財産」への関心は「魂」「身体」の後に回されるべき、4つの財産階級、貧富両極端の排除
    • 第14章 - 国土の分割方法、中央に都市を置き、残りの国土を12分割、住民も12部族に分割
    • 第15章 - 計画段階における理想の意義、実行段階における配慮
    • 第16章 - 立法者にとっての数学の重要性、土地の良し悪しと立法の関係
  • 第6巻 - 国家機構・役職、立法、家庭、建造物
    • 第1章 - 立派な法律が不適当な役人によって無価値にされる可能性、最初の護法官の選出方法
    • 第2章 - 護法官の一般的な選出方法
    • 第3章 - 新しい国とクレテとの関係、最初の護法官選出の選挙管理者、護法官の任務(法の守護、財産登録の管理、不当利得に対する裁判)と任期
    • 第4章 - 軍事関係の役人(将軍、騎兵隊長、部族騎兵隊長、部族歩兵隊長)の選出方法
    • 第5章 - 政務審議会議員の選出方法、2種類の平等
    • 第6章 - 政務審議会執行部の構成と任務
    • 第7章 - 都市・市場・地方の保安官、宗教関係役人(堂守、神官、神事解釈者、財務官)の任務と選出方法
    • 第8章 - 国土の防衛、地方保安官と監視隊の構成と任務、国土の保全と整備
    • 第9章 - 地方保安官の任務、執務監査、生活規律
    • 第10章 - 都市保安官と市場保安官の任務と選出方法
    • 第11章 - 音楽・体育関係の役人
    • 第12章 - 教育監の選出方法と任務
    • 第13章 - 役人の欠員補充、孤児後見人、3種類の法廷(隣人法廷、部族民法廷、第三法廷)、私事に関する裁判と国事に関する裁判、第三法廷の構成、裁判官の訴追、裁判への市民参加
    • 第14章 - 将来の法律改正の原則、漸進的な改善
    • 第15章 - 将来の立法者に向けて、徳の涵養こそ人生の目的、5040という数字の神聖な性格、祭礼結婚、青年男女の交際、細則の改正
    • 第16章 - 結婚相手をいかに選ぶべきか
    • 第17章 - 結婚の義務、違反者への処罰、婚資、婚約の権利、結婚式
    • 第18章 - 披露宴、新婚生活の心得
    • 第19章 - 奴隷問題、奴隷の扱い
    • 第20章 - 建造物 --- 神殿市場役所裁判所城壁、個人住宅、体育館学校劇場
    • 第21章 - 私生活の規則、共同食事の制度、女性に適用することの困難
    • 第22章 - 3つの基本的要求 --- 飲・食・性、性の要求の処理
    • 第23章 - 子作り、世話役の婦人、姦淫、出生・死亡登録、結婚年齢
  • 第7巻 - 教育
    • 第1章 - 教育は法律よりも勧告が適当、早期発育と運動
    • 第2章 - 運動と幼児の心身、コリュパンテスの療法、恐怖心の克服
    • 第3章 - 3歳までの人格形成、快苦の極端の排除、妊婦の心得
    • 第4章 - 成文法の基盤として不文律、3歳から6歳までのしつけ、監督の婦人、6歳からの男女分けと武術の訓練
    • 第5章 - 手の両利きへの訓練
    • 第6章 - 体育と学芸、戦争祭礼のための踊りレスリング
    • 第7章 - 子供の遊びの変化の不必要性、法律・道徳の破壊につながる
    • 第8章 - 祭礼における歌と踊りの設定・固定化、違反者に対する罰則
    • 第9章 - 祭礼の詩歌に関する法律例 --- 1 縁起良い言葉、2 善いことを祈る、3 詩作の審査
    • 第10章 - 神々への讃歌と優れた故人への頌歌、歌と踊りの審査の方法・基準、男性にふさわしい歌と女性にふさわしい歌、歌と踊りを楽しむべき神の玩具としての人間
    • 第11章 - 教育施設 --- 学校、体育館、馬場、運動場、通学の義務、国家の所有物としての子供、男女平等教育
    • 第12章 - 国々(トラキアアテナイスパルタ)における女の生活様式
    • 第13章 - 生活の雑事からの解放、徳の達成への精進
    • 第14章 - 通学、市民共同の責任としての子供のしつけ、読み書き、竪琴算数天文学
    • 第15章 - 最善の教材としての法律
    • 第16章 - 竪琴の享受
    • 第17章 - 男女の軍事訓練、レスリングの有用性
    • 第18章 - 2種類の踊り --- 真面目な踊り(戦の踊り「ピュリケー」、平和の踊り「エンメレイア」)と卑猥な踊り(バッコスの踊り等)
    • 第19章 - 喜劇悲劇、外国人・奴隷にしてしまう喜劇、国制形成こそ真の悲劇の制作、厳重な審査の必要性
    • 第20章 - 数学的諸学科 --- 算数幾何学天文学、これは高度知識は選ばれた少数者にのみ求められる、数学的知識の神的必然性
    • 第21章 - エジプトの算数教育、遊びの中での知識の獲得、幾何学における無理量とそれについての無知
    • 第22章 - 天文学についての誤解、天体運動の合法則性についての理解
    • 第23章 - 教育に対する法律規制と称賛・非難による導きの必要性、教育の一手段としての狩猟
  • 第8巻 - 祭礼、軍事、競技、愛、農業、住居、市場
    • 第1章 - 祭礼に関する法律制定、軍事訓練、祭礼における競技と祝勝歌の作者
    • 第2章 - 戦争に備えた危険な軍事訓練
    • 第3章 - 現在軍事訓練が疎かな理由 --- 1 金銭へのあくなき欲求、2 支配者が国民の強大化を恐れる誤った国家体制 --- 我々の国家のみが軍事訓練に適している
    • 第4章 - 体育競技の目的は実戦、その種類 --- 競走、重装備試合、軽装備試合、馬術
    • 第5章 - 音楽競技についての補足、性の問題、クレテにおける同性愛批判、愛の本質見極めの必要性
    • 第6章 - 3種類の愛 --- 1 似たもの同士の清らかな愛、2 相反する者同士の野性的愛、3 両者の混合 --- 好ましくない愛の禁止方法としての強力な世論形成
    • 第7章 - 自然に即した交わりのみ容認、現状における強い反対、徳の達成のための快楽抑制のすすめ
    • 第8章 - 動物における一夫一婦制を見習うこと、次善の方法として労働に励むことと羞恥心の育成
    • 第9章 - 農業国であること、食料の供給、農業関係法 --- 境界石の移動禁止、隣人に与える損害、土地家畜焚火植林用水など
    • 第10章 - 果実の収穫 --- 保存用と生食用のイチジクブドウ、自分のものと他人のもの、奴隷の場合、外国人の場合、上記以外の果実
    • 第11章 - について、収穫物の搬入、損害補償の細則、一人一職業の原則、違反者の処罰、輸出入、武器の輸出入の国家管理
    • 第12章 - 農産物の配分 --- 月別に12等分、更に主人、奴隷、外国人に3等分、住居の割り当て --- 都市を中心に、他の国土を12等分し、それらの中心に村、その中心に神殿と市場を置く
    • 第13章 - 市場 --- 市場保安官の任務、穀物・飲料・家畜・肉類・燃料・衣類・皮革などの売買、掛け売りの禁止、売買の制限、外国人の居住権
  • 第9巻 - 刑罰
    • 第1章 - 犯罪刑罰についての立法
    • 第2章 - 神殿荒らしと罰則、死刑が科せられるべき重罪を裁く法廷の構成、その裁判の進め方
    • 第3章 - 国制転覆罪と反逆罪(売国罪)に対する規定、盗みに対する罰則
    • 第4章 - 立法についての反省、国民の教育を目的とした法律
    • 第5章 - 刑罰と犯罪の本質、刑罰における「正しさ」と「立派さ」、犯罪の不本意性、「故意犯」と「過失犯」を分ける考え方
    • 第6章 - 「損害行為」と「不正行為」の区別
    • 第7章 - 犯罪(不正)の原因5種類
    • 第8章 - 精神異常者・心神耗弱者の犯行の不処罰、殺人罪 --- 1. 故意でない殺人の諸事例とその罰則、2. 激情(怒り)にかられての殺人の2種類
    • 第9章 - 激情(怒り)にかられての殺人の諸事例とその罰則
    • 第10章 - 3. 故意の殺人の理由 --- 3種類の欲望
    • 第11章 - 故意の殺人の諸事例とその罰則
    • 第12章 - 親族殺人についての規定、自殺者の扱い、動物・物体が人命を奪った場合、犯人不明の場合、無罪になる場合の規定
    • 第13章 - 傷害について、法律が必要な理由、法廷のあり方と自由裁量
    • 第14章 - 傷害罪 --- 1. 故意の傷害の諸事例とその罰則
    • 第15章 - 2. 激情(怒り)にかられての傷害の諸事例とその罰則、3. 故意でない傷害の諸事例とその罰則
    • 第16章 - 暴行罪の諸事例と罰則
    • 第17章 - 暴行罪の諸事例と罰則 (続き)
  • 第10巻 - 神学
    • 第1章 - 若者たちの神聖なものに対する暴慢な振る舞い、その原因である神々に対する3つの誤った考え
    • 第2章 - 法の「序文」で現代の知者たちの無神論的な思想を批判する必要性
    • 第3章 - 無神論の風潮に毒されている若者
    • 第4章 - 現代の知者たちの学説 --- 自然や偶然が技術(人為)に勝る
    • 第5章 - 無神論的な自然学説への反駁 --- 魂の力が全ての物体よりも先にある
    • 第6章 - 上記の証明、運動の種類、自分で自分を動かす運動が、運動の中では第1の地位につく
    • 第7章 - 魂は自分で自分を動かし、全ての運動変化の原因であり、物体よりも先にある
    • 第8章 - 諸天体は、最善の魂によって動かされていること
    • 第9章 - その仕方は明らかではないが、そのような魂を神とみなすべき、したがって神々は存在する
    • 第10章 - 神々は人間のことに無関心であると考える人たちへの警告
    • 第11章 - 神々は人間のことに配慮していることの証明
    • 第12章 - 神々の配慮は宇宙全体の善を目指している、神々の裁きと各人の魂の運命についての説話
    • 第13章 - 神々は買収され得るという考え方への反論
    • 第14章 - 神々を人間並みの支配者と考えるべきではない
    • 第15章 - 不敬罪に関する法律 --- 神々を敬わない人たちの種類と罰則
    • 第16章 - 私邸に社を建てて祭事を行ってはならない
  • 第11巻 - 財産、売買、契約、民事、その他
    • 第1章 - 各人の財産の尊重、他人の埋没財産を持ち去ってはならない、拾得物についての規定
    • 第2章 - 奴隷の扱い、解放奴隷の義務、売買および返品に関する規定
    • 第3章 - いんちきな品物を売ってはならない
    • 第4章 - 小売業一般についての勧告と規則
    • 第5章 - 契約不履行、職人の契約履行義務と依頼者の支払義務、軍人に対する報酬
    • 第6章 - 遺言状のあり方についての勧告
    • 第7章 - 遺言相続についての規定
    • 第8章 - 孤児の扱い方と後見人に関する規定
    • 第9章 - 息子を勘当する場合、父親を禁治産者にする場合の規定
    • 第10章 - 離婚再婚、自由民と奴隷の間の子供の処置
    • 第11章 - 両親や祖父母を尊重すべき、両親を遺棄虐待した場合の規定
    • 第12章 - 薬物や魔法による加害、窃盗や強盗による損害についての規定
    • 第13章 - 精神異常者の扱い、激情にかられての悪口雑言や喜劇において人を嘲笑することの禁止
    • 第14章 - 乞食行為の禁止、奴隷による損害賠償、証人および偽証についての規定
    • 第15章 - 不当告訴と不当弁護
  • 第12巻 - 軍事、外交、法手続き、葬儀、「夜の会議」、結び
    • 第1章 - 外交使節や軍使の犯す罪、公共財産を盗む罪
    • 第2章 - 軍隊勤務における心得、兵役忌避、戦線離脱、武器放棄の罪
    • 第3章 - 監査官について --- 選出方法と職務内容、受けるべき栄誉と訴追
    • 第4章 - 宣誓についての規定、公費負担を拒否した者の扱い
    • 第5章 - 外国との交流 --- 出国承認者たちの資格と目的
    • 第6章 - 国外視察員の派遣とその任務、外国からの入国者の種類と扱い
    • 第7章 - 雑則 --- 保証、盗品の家宅捜索所有権を主張できる期限、法廷への出廷や競技会への参加の妨害、盗品授受、追放者のかくまい、私的な戦争の開始と和平締結、賄賂税金、神々への奉納品
    • 第8章 - 法廷の分類(三審制) --- 控訴上告について、法律研究の重要性、判決執行
    • 第9章 - 葬儀についての規定
    • 第10章 - 国制と法律を保全するための方策 --- 「夜の会議」の構成と国家における役割
    • 第11章 - 立法目的としての徳、徳の4分割と単一性
    • 第12章 - 「夜の会議」の会員には高度の教育が必要 --- 雑多なものから一なる形相へ目を向けること、徳についても多の中に一を見ること
    • 第13章 - 徳の他にも、神々の存在、魂の本性、万有の知性などについて確固たる認識を持つこと
    • 第14章 - 以上の高等教育を受けた者が真の意味で「法律の守護者」になり得る、そこでこの「夜の会議」に国制と法律の保全の仕事を任せるべき、結び

内容[編集]

まず冒頭の第1巻〜第2巻においては、導入部において、「登場人物の母国であるクレテラケダイモン (スパルタ) では、神 (ゼウスアポロン) や、それに教えを受けた者 (ミノスリュクルゴス) が「立法者」となっている」という話題から、その「国制・法律」を、登山がてらの話のタネにすることが、アテナイからの客人によって提案され了承される。

続いて、客人によって、クレテやラケダイモン (スパルタ) の制度が、「勝利」「勇気」「苦痛 (恐怖) の克服」に偏っていることに対して、疑問が呈され、「平和」「徳の全体/善/知性」を優先/尊重すべきことや、「節制」「快楽の克服」も兼備することの重要性が説かれる。

更に、「共同食事」といった一見「有益」に見える制度も、「有害」な側面が孕まれているし、逆に「酒宴」のような一見「有害」に見える制度も、扱い次第では「有益」なものになるのであり、重要なのは、「立法者/制度設計者」や「法律/制度の守護者/協力者」たちが、しっかりと教育を修めて「真理/善/徳性」を踏まえ/見据えつつ、そこへと若者たちを善導していけるかどうかであることが、「歌舞団/合唱隊 (コロス)」「音楽/演劇/作家」の話題を絡めつつ、客人によって指摘される。

(※したがって、これは、『国家』第3巻の「国の守護者の教育」、第7巻の「哲人統治者の教育」、第10巻の「詩作 (ポイエーシス) の扱い」といった内容を、部分的におさらいする内容ともなっている。)

第1巻[編集]

第1章

クレテラケダイモン (スパルタ) では、神 (ゼウスやアポロン)、あるいはその指導・教えを受けた者 (ミノスなど) が国法制定者 (立法者) とされている。その話を受けて、クノソスからイデ山の「ゼウスの洞窟」までの山登りの最中、「国制・法律」の話をすることを決定。

第2章

クレテの「共同食事・体育・(地形に合った) 弓矢の装備」などの法律規定は、立法者の「戦い重視」姿勢の表れであり、「全ての国は、全ての国に対して、常に「宣戦布告の無い戦い」に巻き込まれているのが、自然本来の姿 (自然状態) なのであり、平和時 (平時) においても気を抜いてはならない」「戦いに勝たなければ、財産や制度なども何の役にも立たないのであり、敗者は全てを失い、勝者は全てを手に入れることになる」という立法者の考えを反映したもの。(クレイニアス)

第3章

クレテやラケダイモン (スパルタ) の国家統治の規準は、「戦いの勝利 (他国の征服)」であり、この規準 (勝利) は、「国家と国家」の関係のみならず、「村と村」「家と家」「個人と個人」の関係においても同様に正しく当てはまり、言わば公的 (対外的) には「万人は万人に対して敵」であると言える。また、一個人の内面における「自分と自分」(自分自身に対する自分) もまた敵対関係にあるのであり、その私的 (対内的) な「内なる自分自身との戦い」において、「自分自身に勝つこと (克己)」は、全ての勝利の根本とも言える最善のものであり、逆に「自分自身に負けること」は、最も恥ずかしく最も悪い敗北である。(クレイニアス)

また、「自分自身に勝つこと (克己)」は、個人だけでなく、家・村・国家においても同様にあることであり、国家の場合は「優れた人々が、多くの劣った人々に勝っている場合」を指す。(クレイニアス)

第4章

家でも国家でも、対立する内部の勢力に関して、悪い方を滅ぼしたり、強制服従させるよりは、和解・友愛・平和に導く方が、裁判官・立法者・政治家として優れている。「病気の治療 (戦い)」よりも、「治療を必要としないこと (平和)」を目指すべき。(客人)

第5章

「対外戦争」においては (殺し合いができる)「勇気」だけがあればいいが、厄介な「内乱」において信頼できる人物は「正義/節制/思慮/勇気」の全てを備えてなければならないのであり、後者の方がはるかに優れている。また、有能な立法者ならば、最大の徳に着目して立法する。(客人)

第6章

したがって、クレテやラケダイモン (スパルタ) の立法者 (ミノスやリュクルゴス) は、「勇気」ではなく、「徳の全体」に着目して、人々に「善きもの」の一切をもたらし、彼らを「幸福」にするために立法したと言うべき。また、「善」には、「神的 (魂的) な/大きな/上位の善 (思慮/節制/正義/勇気)」と、「人的 (身体的) な/小さな/下位の善 (健康/美/頑強/富)」があり、立法者はそれらを統括する「知性」に着目していることを市民に勧告した上で、各種の諸規定を行うべき。したがって、2人には、それぞれの国の法律に、それらがどのように採り入れられているかを説明して欲しい。(客人)

第7章

再度、「勇気」を取っ掛かりとして、制度/法律に込められている「徳」の検討。(「共同食事」「体育」「狩猟」に続く) 第4の「制度的工夫」としての「格闘/秘密任務など」に見られる、「恐怖/苦痛に対する戦い/訓練/勝利」の意図。他方で「欲望/快楽に対する戦い/訓練」の欠如。

第8章

「苦痛」を克服しても、「快楽」に屈して隷属するならば、「勇敢」「自由」とは呼べない。国制に関しては、「ある面では益でも、別の面には害を及ぼす」といったことがあり、理論/実践どちらでも容易では無い。例えば、(「勇気/節制」の徳の涵養のために設けられた)「共同食事」「体育」は、「内乱」や「同性愛」の温床ともなっている。「快楽」と「苦痛」は、適所/適時/適量に用いれば「幸福」になるが、そうでないと「不幸」になるのであり、それゆえ法律に関する考察のほとんどは、この「快楽」と「苦痛」で占められている。(客人)

第9章

ラケダイモン (スパルタ) における「完全禁酒」の是非。

第10章

「酒宴」のような風習に対する評価は、「素面(しらふ)で知恵のある支配者」の下で正しく行われている場合に、為されなくてはならない。(客人)

第11章

「酒酔い」を正しく議論するには、「音楽・文芸 (ムーシケー)」とは何か、更には「教育 (パイデイア)」とは何かを、踏まえなくてはならない。(客人)

第12章

「(真の) 教育」とは、「正しい支配/被支配」を心得た「完全な市民」を作り上げるために、その「徳」を養育するもの。(客人)

第13章

人間は、(「鉄の導き」である) 様々な「苦痛」「快楽」(や、それらについての「予想/予期/思わく」である「恐怖」「大胆」) と、(「黄金の導き」である)「善/悪」についての「理」(国家の場合は「法律」がそれに相当) に、あちこちから引っ張られている「神の操り人形」のようなもの。(「黄金の導き (種族)」である)「理」は強制力が弱いので、「補助者 (気概)」を必要とする。このように見れば、「徳」や「自分に勝つ/負ける」といった意味が、一層明らかになる。更に、個人は「理」を内に宿して暮らすべきことや、国家はその「理」を神/識者から受け取り、「法律」に定めた上で、自国他国と折り合っていかねばならないことも、明らかになる。そして、このように考えれば、「徳/悪徳」の区別や、「教育」その他の諸制度、そして「酒宴」の意味も、一層明らかになる。(客人)

第14章-第16章

「恐怖」には、「勇気」を涵養するために克服されるべき、「苦痛に対する予期」としての「恐怖」(克服されるべき「恐怖」) と、「節制」を涵養するために獲得されるべき、「立派でない言動をしてしまうこと」に対する「羞恥心」としての「恐怖」(獲得されるべき「恐怖」) の2種類があるのであり、後者の「恐怖」(獲得されるべき「恐怖」) としての「節制/羞恥心」を養うための、比較的安全かつ手軽な「快楽」克服訓練として、「飲酒/酒宴」は有用である。(客人)

  • 「勇気」 --- 「苦痛」の克服 (「恐怖」の克服) --- 訓練法 : 体育/狩猟/格闘/秘密任務など
  • 「節制」 --- 「快楽」の克服 (「羞恥心」の獲得) --- 訓練法 : 酒宴(?)

第2巻[編集]

第1章

「酒宴」のしきたりが立派に立て直されれば、「教育の保全」にもなる。(客人)

「教育」とは、「幼年期の子供たちの「魂」に、「快楽/愛」「苦痛/憎悪」が、「適切な習慣」の下で、立派に正しくしつけられること」であり、「それによって、成長して「理知」による把握が可能になった際に、「理知」がその両者 (「快楽/愛」「苦痛/憎悪」) と協調して、「徳」を形成できるようにすること」である。(客人)

神々は、人間の労苦の休息のために、「祭礼」という気晴らしを定め、それを矯正する同伴者として、ムーサアポロンディオニュソスを差し向けた。その神々は、人間にのみ与えた「運動におけるリズム (リュトモス) と、音声におけるハーモニー (ハルモニア) を楽しむ感覚」を通して、(子供の頃はじっとしていられずに、絶えず動き、声を出す) 人間たちを、運動させてつなぎ合わせるのであり、(「喜び (カラ)」に因んで) それに「歌舞団/合唱隊 (コロス)」と名付けた。これこそが「教育」の初めである。(客人)

第2章

したがって、「教育を受けた者」とは、「立派に歌舞できる者」のことであり、その「立派」とは、「(魂/身体の) 徳」と関わりを持っていること。しかし大多数の人々は、「快楽」をその規準としている。(客人)

第3章

「歌舞 (コレイア)」は諸性格の「模倣/同化」であり、そうした「音楽・芸術 (ムーシケー)」の教育/遊戯に関して、「作家 (詩人) の自由」に委ねてはならない。エジプトのように、立派 (有徳) なものだけが残るように、芸術を規制しなくてはならない。(客人)

第4章

全市民を観衆として、「快楽」を規準に、観衆を楽しませることを「競技」として競わせると、「幼児」たちは「操り人形劇」を支持し、「少年」たちは「喜劇」を、「教養ある婦人/青年」たちをはじめとする「大衆のほとんど」は「悲劇」を、「老人」たちはホメロスの叙事詩 (『イーリアス』『オデュッセイア』) やヘシオドスの詩句を支持することになる。この中で「真の勝利者」は、(最も分別ある)「老人」たちに支持された者である。(客人)

第5章

「音楽・芸術 (ムーシケー)」を、「快楽」を規準として「判定」するのはいいが、その「判定者」は「最も優れた人/充分な教育を受けた人/徳と教育の点で抜きん出た人」でなくてはならないのであり、イタリア/シケリアのように、判定を観衆に委ねてしまうと、堕落を生むことになる。(客人)

このように真の「教育」とは、「老齢の有能な人物が、その経験に照らして正当とし、法律によって告示された「理」へと、子供たちを誘い導き、その「快/苦」をしつけること」である。そして、「歌 (歌舞)」はその習慣付けのための「魂への呪文」だと言える。(客人)

「詩作」に関してそのような旧習を守っているのは、ギリシャにおいては、クレテとラケダイモン (スパルタ) ぐらいのもの。(クレイニアス)

第6章

「教育」など全般に言えることは、「どんなに身体や所有物の面で優れていても、「正義」などの「内的な徳性」が優れていなければ、台無しになる」ということ。(客人)

第7章

「最も正しい (正義な) 生活」と「最も楽しい (快楽な) 生活」は一致する。(客人)

第8章

若者を善導する「有益な偽り」なら許される。(客人)

ムーサに仕える「少年」の「歌舞団/合唱隊 (コロス)」、アポロンに仕える「青年 (30歳未満)」の「歌舞団/合唱隊 (コロス)」、そして「壮年-老年 (30歳-60歳)」の「歌舞団/合唱隊 (コロス)」という3種類の「歌舞団/合唱隊 (コロス)」にそれぞれ、「「最も正しい (正義な) 生活」と「最も楽しい (快楽な) 生活」は一致する」という旨の歌を歌わせて、子供たちの魂を魅惑しなくてはならない。(客人)

第9章

3番目の「壮年-老年 (30歳-60歳)」の「歌舞団/合唱隊 (コロス)」は、ディオニュソスに仕えることになるが、それはこの年齢と思慮に最も長じた「最も説得力を持つ人々」に、「徳/正義」を讃美/勧奨して習慣付ける「歌 (魂への呪文)」を熱心に歌わせて、子供たちを魅了/善導するために、「ディオニュソスの秘儀 (酒)」を用いて、その老齢による「頑固さ/気恥ずかしさ」を解きほぐして「柔軟」にする必要があるため。(客人)

第10章

「壮年-老年 (30歳-60歳)」の「歌舞団/合唱隊 (コロス)」が歌う歌は、「優れた歌」でなくてはならないが、「音楽」を含む「芸術 (模倣技術)」の優劣は、「快楽」ではなく「模倣の正しさ」「原物の (量的/質的) 再現性」で判定されなくてはならないのであり、そのためには、まず「原物」を正確に認識している必要がある。(客人)

第11章

「芸術 (模倣技術)」の「思慮ある判定者」になるためには、1「模倣対象」、2「正しさ (正確性)」、3「立派さ (道徳性)」の3つを理解している必要がある。特に、「音楽」に関しては、扱いを誤ると「害」も大きく、気付かれにくいので、扱いには「最大限の慎重さ」を要する。(客人)

(「ディオニュソス歌舞団」に入る年齢であり、『国家』の「教育論」では、「音階論を含む、数学諸学科を修めた年齢」でもある) 30歳に達した者や、更に (『国家』の「教育論」では、「善のイデア/善そのもの」の感得/注視に踏み込む年齢である) 50歳以上の者は、リズム (リュトモス) やハーモニー (ハルモニア) の善し悪し/正しさを認識できる、(「歌舞団の音楽」よりも)「優れた音楽教育」を受けていなくてはならない。(客人)

第12章

「ディオニュソス歌舞団」は、(上記したように)「立派さ (道徳性)」も含む、3つの認識を備える「優れた音楽教育」を受けつつ、リズム (リュトモス) やハーモニー (ハルモニア) をよく観察して、自分たちの年齢・性質にふさわしいものを選択しながら、若者を魅了/善導しなくてはならない。(客人)

そのような「ディオニュソス歌舞団」(を頂点とする善導的な歌舞文化) を形成するには、(老齢による「頑固さ/気恥ずかしさ」を解きほぐすための)「酒/酒宴」も必要とするが、逆にその「酒/酒宴」で乱れてしまうことが無いように、立法者によって若い頃から「教育/人間形成」が施され、「慎み/羞恥心」(としての「恐怖」) を植え付けられている必要がある。また、60歳を超えた (歌舞団を引退した) 素面(しらふ)の指揮者/指導者たちも、「法律の守護者/協力者」として必要とする。(客人)

第13章

ディオニュソスは、ムーサ・アポロンと共に (成熟して知性が身につく前の、「音楽・体育術の源」とも言える) 無秩序な幼少期において、「リズム (リュトモス) やハーモニー (ハルモニア) の感覚」を人間に与えてくれたし、さらに「ディオニュソスの贈り物」としての「酒」は、身体には「活力」を、魂には (「訓練」を通して)「慎み」をもたらしてくれる。(客人)

第14章

このように、国家が「飲酒」のしきたりを、「節制」を涵養し、「快楽」に打ち勝つための「訓練」とみなし、法律/秩序を守って行うなら容認されるし、他の「快楽」に関する「訓練」になり得るしきたりに関しても、同じことが言えるが、それが単なる無規定/無秩序な娯楽として行われるのであれば、クレテ、ラケダイモン (スパルタ) やカルケドンのように、規制しなくてはならない。(客人)

第3巻[編集]

第4巻[編集]

第5巻[編集]

第6巻[編集]

第7巻[編集]

第8巻[編集]

第9巻[編集]

第10巻[編集]

第11巻[編集]

第12巻[編集]

訳書[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 法を意味する「ノモス」(: νόμος nomos)の複数形。
  2. ^ 『プラトン全集 13』 p828
  3. ^ ノモテシアス」(: νομοθεσιας nomothesias)の訳。
  4. ^ 『プラトン全集 13』 p801
  5. ^ 発端となる、3巻末尾においてクレイニアスが「クレテの植民計画」を持ち出すくだりでは、そのモデル国家の国名は明かされていないが、8巻(848D)、9巻(860E)、11巻(919D)、12巻(946B, 969A) の計5箇所で、「マグネシア」の名が言及されている。