ミノス (対話篇)

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ミノス』(: Μίνως, : Minos)とは、プラトン名義の短篇の対話篇。副題は「法[1]について」。

古代にトラシュロスがまとめた四部作(テトラロギア)集36篇の中に含まれるが、プラトンの真作であるかについては疑義が呈されることもあり[2]、構成上の特徴・共通点から『ヒッパルコス』と同作者だと主張されることもある[3]

題名の「ミノス」とは、作中に話題として登場する、かつてのクレタの王であり法制定者とされるミノスのこと。本作はその内容から、四部作(テトラロギア)集においては、『法律』や『エピノミス』と対にされている。

構成[編集]

登場人物[編集]

年代・場面設定[編集]

ソクラテスが友人に対して、「法」(ノモス)とは我々にとって何であるか問うところから話が始まる。

補足[編集]

  • ソクラテスが無名の相手と2人だけで終始問答する
  • 作中に話者として登場しない人物名が題名となっている

という特徴を併せ持っているのは、本作と『ヒッパルコス』のみである[4]

内容[編集]

日本語訳[編集]

脚注・出典[編集]

  1. ^ ノモス」(: νόμος)の訳語。
  2. ^ 『プラトン全集13』 岩波 pp.793-797
  3. ^ 『プラトン全集6』 岩波 p.242
  4. ^ 『プラトン全集6』 岩波 pp.237-238

関連項目[編集]