書簡集 (プラトン)
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プラトンの著作 (プラトン全集) |
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初期 |
ソクラテスの弁明 - クリトン エウテュプロン - カルミデス ラケス - リュシス - イオン ヒッピアス (大) - ヒッピアス (小) |
初期(過渡期) |
プロタゴラス - エウテュデモス ゴルギアス - クラテュロス メノン - メネクセノス |
中期 |
饗宴 - パイドン 国家 - パイドロス パルメニデス - テアイテトス |
後期 |
ソピステス - 政治家 ティマイオス - クリティアス ピレボス - 法律 第七書簡 - 第八書簡 |
偽書及びその論争がある書 |
アルキビアデスI - アルキビアデスII ヒッパルコス - 恋敵 - テアゲス クレイトポン - ミノス - エピノミス 書簡集(一部除く) - 定義集 正しさについて - 徳について デモドコス - シシュポス エリュクシアス - アクシオコス アルキュオン - 詩 |
『書簡集』(しょかんしゅう、希: Ἐπιστολαί、羅: Epistulae、英: Epistles)は、プラトン名義の13通の手紙を集めてまとめたもの。真作と偽作が混ざっている。
一覧
[編集]書簡集に収められた13の手紙の概要は、以下の通り。
名称 | 想定執筆年代 | 宛先 | 内容 | 真偽判定[1] | 文量・長さ |
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第一書簡 | 紀元前359年 | ディオニュシオス2世[2] | 決裂 | × | 短 |
第二書簡 | 紀元前358年 | ディオニュシオス2世 | 和解模索 | ○ | 中 |
第三書簡 | 紀元前357年 | ディオニュシオス2世 | 非難 | ◎ | 中 |
第四書簡 | 紀元前355年 | ディオン | 戒め | ○ | 短 |
第五書簡 | 紀元前364年 | ペルディッカス3世 | 助言 | △ | 短 |
第六書簡 | 紀元前349年 | ヘルメイアスと、その友人エラストス、コリスコス | 友好奨励 | ○ | 短 |
第七書簡 | 紀元前352年 | ディオンの身内と、同志諸君 | 諌め (+自叙伝) | ◎ | 長[3] |
第八書簡 | 紀元前352年 | ディオンの身内と、同志諸君 | 第七書簡の補足 | ◎ | 中 |
第九書簡 | 紀元前388年-紀元前367年 | アルキュタス | 私信 | △ | 短 |
第十書簡 | 紀元前352年 | アリストドロス[4] | 激励 | ○ | 短 |
第十一書簡 | 紀元前360年 | ラオダマス | 助言 | ○ | 短 |
第十二書簡 | 紀元前388年-紀元前367年 | アルキュタス | 私信 | × | 短 |
第十三書簡 | 紀元前365年 | ディオニュシオス2世 | 友好 | ○ | 中 |
日本語訳
[編集]- 『プラトン全集14 エピノミス(法律後篇)・書簡集』 長坂公一訳、岩波書店、1975年、ISBN 400-0904248。前者は水野有庸訳
- 『プラトン書簡集』 山本光雄訳、角川文庫、1970年、新版1990年、ISBN 404-3016042