水沢駅
水沢駅 | |
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駅舎(2023年6月) | |
みずさわ Mizusawa | |
◄陸中折居 (5.0 km) (7.6 km) 金ケ崎► | |
岩手県奥州市水沢東大通り1丁目9-1[1] | |
所属事業者 | |
所属路線 | ■東北本線 |
キロ程 | 470.1 km(東京起点) |
電報略号 | ミツ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[2] |
乗車人員 -統計年度- |
1,592人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1890年(明治23年)11月1日[1][2] |
備考 |
水沢駅(みずさわえき)は、岩手県奥州市水沢東大通り1丁目[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)東北本線の駅である[2]。
歴史
[編集]- 1890年(明治23年)11月1日:日本鉄道の駅として開業[2][3]。一般駅[3]。
- 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が国有化[3]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称を制定し、東北本線所属駅となる。
- 1936年(昭和11年):駅舎を改築[新聞 1]。
- 1976年(昭和51年)10月7日:鉄筋コンクリート造平屋建ての駅舎に改築[新聞 1]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:荷物の取り扱いを廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本・JR貨物の駅となる[3]。
- 1993年(平成5年)3月:キャタピラー式車いす用階段昇降機を配備[新聞 2]。
- 2001年(平成13年)3月15日:跨線橋に車いす対応エスカレーターを設置[新聞 3]。
- 2006年(平成18年)7月20日:貨物駅の改良工事が完成し、新ホームの使用を開始。
- 2008年(平成20年)12月1日:「水沢駅旅行センター」が「びゅうプラザ水沢駅」に格上げ。
- 2010年(平成22年)2月:指定席券売機を設置。
- 2015年(平成27年)
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始[1][報道 1]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅である。互いのホームは跨線橋で連絡している。跨線橋には車いす対応エスカレーターが設置されている[新聞 3]。
貨物駅併設のため、安全上の理由で改札止め(列車別改札)が行われている。このため、停車する旅客列車の到着10分前から発車直後以外はホームにいることができない。
一ノ関駅が管理し、JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅である。2015年(平成27年)11月30日までは直営駅(駅長・営業助役配置)であり、管理駅として、陸中折居駅と金ケ崎駅を管理していた。
平屋建ての駅舎には、みどりの窓口、自動券売機、指定席券売機、NewDays(JR東日本クロスステーション営業)がある。かつては奥州市観光物産協会の観光案内所が設けられていたが、2015年(平成27年)5月をもって案内スタッフの常駐が終了し、同年7月に簡素な無人案内コーナーに移行した。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■東北本線 | 下り | 北上・花巻・盛岡方面[4] | |
2 | 当駅始発 | |||
上り | 平泉・一ノ関・仙台方面[4] | 待避列車 | ||
3 |
-
改札口と切符売り場(2023年6月)
-
1番線ホーム(2023年6月)
-
2・3番線ホーム(2023年6月)
貨物駅
[編集]JR貨物の駅は旅客駅の東側にあり、1面のコンテナホーム、1本のコンテナ荷役線がある。かつては入換作業に小型ディーゼル機関車(スイッチャー)を使用していたが、2006年(平成18年)7月に構内改良工事が竣工し、本線牽引機が直接入換作業を行うようになっている。また、駅事務所は旅客駅舎の中に入っている。
かつては住友大阪セメント水沢サービスステーションの荷役設備へ続く専用線があったが、すでに廃止されている。
取り扱う貨物の種類は、コンテナ貨物(12フィートコンテナ)のみである。また、産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ている。
停車する貨物列車は高速貨物列車で、下り列車が1日2本(仙台貨物ターミナル駅発盛岡行きと名古屋貨物ターミナル発東青森行きが各々1本ずつ)、上り列車(盛岡発仙台行き)が1日1本停車する[5]。2007年(平成19年)3月のダイヤ改正より名古屋貨物ターミナル駅発の列車が新たに停車するようになり、同駅と西浜松駅からのコンテナ直通輸送が行われている。
このほか、六原駅のオフレールステーション化に伴い、当駅と六原ORSの間で1日2往復のトラック便が運行されている[6]。
利用状況
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は1,592人である[利用客数 1]。
なお、2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員推移 | ||||
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年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
2000年(平成12年) | 2,206 | [利用客数 2] | ||
2001年(平成13年) | 2,123 | [利用客数 3] | ||
2002年(平成14年) | 2,000 | [利用客数 4] | ||
2003年(平成15年) | 1,872 | [利用客数 5] | ||
2004年(平成16年) | 1,882 | [利用客数 6] | ||
2005年(平成17年) | 1,867 | [利用客数 7] | ||
2006年(平成18年) | 1,954 | [利用客数 8] | ||
2007年(平成19年) | 1,922 | [利用客数 9] | ||
2008年(平成20年) | 1,927 | [利用客数 10] | ||
2009年(平成21年) | 1,908 | [利用客数 11] | ||
2010年(平成22年) | 1,941 | [利用客数 12] | ||
2011年(平成23年) | 1,941 | [利用客数 13] | ||
2012年(平成24年) | 550 | 1,429 | 1,979 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 555 | 1,492 | 2,048 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 539 | 1,391 | 1,931 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 541 | 1,362 | 1,904 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 539 | 1,327 | 1,866 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 527 | 1,326 | 1,853 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 535 | 1,323 | 1,859 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 513 | 1,348 | 1,862 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)323 | 1,264 | 1,588 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)323 | 1,246 | 1,569 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)378 | 1,215 | 1,593 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)431 | 1,160 | 1,592 | [利用客数 1] |
駅周辺
[編集]水田地帯に急遽開かれた水沢江刺駅とは違い、当駅周辺は昔から商都として発展したこともあり、ビジネスホテルなどの宿泊施設や飲食店が数多く存在する。なお、当駅と水沢江刺駅とは車で15分ほどかかり、徒歩での乗り換えは不適である。
バス路線
[編集]駅前バス停および水沢駅通りバス停に停車するバスは、岩手県交通と野口が運行している。水沢駅通りバス停は、駅前から約300メートル西進した駅通り(岩手県道113号水沢停車場線上)にある。美山病院線・美希病院線が停車する水沢駅東口バス停は、駅前(正面口の南側)から東西地下連絡通路を経由し国道4号方面へ160メートルほど進んだ場所にある。これとは別に、岩手県交通の水沢駅東口バス停が東口ロータリーより交差点を渡った付近にある。また、奥州市コミュニティバス(Zバス)の水沢駅口バス停が、駅前から130メートルほど離れた岩手銀行水沢支店北側の市道上にある。
のりば | 運行事業者 | 系統・行先 | 備考 |
---|---|---|---|
水沢駅前 | |||
- | 岩手県交通 | ||
野口 |
|
||
水沢駅通り | |||
1 | 岩手県交通 |
|
|
Zバス | 佐倉河線:水沢病院 | ||
2 | 岩手県交通 |
|
|
Zバス | 羽田線:水沢病院 | ||
3 | 岩手県交通 | 胆沢水沢線:まごころ病院 | |
Zバス | 水沢病院 | ||
野口 | 水沢金ケ崎線:県南運転免許センター | ||
4 | 岩手県交通 |
|
|
5 | 水沢江刺線:胆沢病院 | ||
6 | 水岩線・黒石線・生母線:胆沢病院 | ||
野口 | 水沢金ケ崎線:胆沢病院 | ||
水沢駅東口 | |||
- | オリオンバス | 東京駅・TDL | 道路向かいの明治安田生命ビル前より発車[7] |
岩手県交通 | |||
水沢駅口 | |||
- | Zバス | 羽田線:水沢病院 |
その他
[編集]1962年(昭和37年)より夏の恒例になっている駅ホームの南部鉄器風鈴装飾[新聞 4]は、日本の音風景100選にも選ばれている。約700個の風鈴が下りホームに飾られる[新聞 4]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “駅の情報(水沢駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月29日閲覧。
- ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 23号 盛岡駅・平泉駅・山寺駅ほか74駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年1月20日、22頁。
- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、410頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(水沢駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月29日閲覧。
- ^ 『貨物時刻表 平成26年3月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2014年、119-128頁。
- ^ 『貨物時刻表 平成26年3月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2014年、144頁。
- ^ “水沢駅東口 明治安田生命ビル前”. オリオンバス. 2022年5月5日閲覧。
報道発表資料
[編集]- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月1日閲覧。
新聞記事
[編集]利用状況
[編集]- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月9日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月23日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月24日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(水沢駅):JR東日本