松風町停留場

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松風町停留場
松風町停留場・全景(2018年3月24日撮影)
松風町停留場・全景(2018年3月24日撮影)
まつかぜちょう
MATSUKAZE-CHO
所在地 北海道函館市松風町12-4先、11-15先
駅番号 DY16
所属事業者 函館市企業局交通部
駅構造 地上駅(停留場)
ホーム 2面2線
開業年月日 1913年10月30日
乗入路線 2 路線
所属路線 湯の川線
キロ程 6.0km(湯の川起点)
DY15 新川町 (0.4[1]km)
所属路線 大森線
キロ程 0.0km(松風町起点)
(0.5[1]km) 函館駅前 DY17
備考 湯の川線・大森線は直通運転を実施
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松風町停留場(まつかぜちょうていりゅうじょう)は、北海道函館市松風町11番地先、12番地先にある、函館市企業局交通部(函館市電)の停留場である。駅番号はDY16

利用可能な鉄道路線[編集]

  • 函館市企業局交通部

両線は直通運転を行う。また、1992年3月31日までは東雲線も乗り入れていた[1]

構造[編集]

2017年改築以前[編集]

  • 往線・復線ホーム共にホーム上屋が設置されている2面2線の相対式ホームとなっていた。
  • 往線側(函館駅前停留場側)は停車位置が前後2箇所に分かれ、次の運用が行われていたので全体として停車時間が長くなっていた。
    • 乗客の乗降時には写真中の手前側に見える停止位置に停車する。
    • 乗降終了後に電車専用信号を操作するため、電車を写真中の奥側の停車位置に移動させる。これによって架線に取り付けられたトロリーコンタクターパンタグラフが通過することで起動し、信号操作が行われる。
  • 横断歩道はホームの南側にあり、往線・復線ともに歩道とホーム間はここを通って行き来していた。線路は停留場南側の交差点で右に曲がる。
  • ホーム北側の約60m[2]離れた交差点までラバーポール(ガイドポスト)により車道と軌道敷が分離され、センターリザベーション化されていた。

2017年改築以降[編集]

  • 改築工事(後述)によって往線側ホームが約60m[2]北側(新川町側)に移設され、2面2線の千鳥式ホームとなり、両ホームとも中央病院前停留場と同様の、次の構造となった[3]
    • 1)上屋・防風板を設置
    • 2)有効幅員を1.5mに拡幅、 手摺り・腰掛け・スロープを設置するなどバリアフリー基準に対応
    • 3)大型案内掲示板設置
    • 4)照明灯のLED化
    • 5)スロープ部へのロードヒーティング設置など
乗車位置には、上屋部分にピクトグラムを使った乗り場の案内表示板と、ホーム路面上に案内表示が設置されている。路面上の表示には整列をうながす表記も書かれている。
降車位置の路面上には、下りてからの順路を示す表示が描かれている。
  • 歩道とホームの行き来は、往線はホーム北側交差点(新川町側)、複線はホーム南側交差点(函館駅前側)の横断歩道を使って行う。
  • 往線ホームの移設によって停車位置がホームと南側交差点の手前とに分離され、別々の停車時間となった。なお、南側交差点手前の信号の運用は従来と同じである。
  • 現在の往線ホームと復線ホームの間に渡り線があるが、ポイントのトングレールにスプリングが装着されていないため、脱線の危険がある事から、事故・故障の発生時や、函館港まつりなどの際の交通規制時にともなう折り返し運転といった特別な事情がない限り、通常はほとんど使われていない。
  • 旧往線ホームと仮設復線ホームの撤去後は、往線ホーム南側の約60m先[2]の交差点、及び復線ホーム北側の約60m先[2]の交差点までラバーポール(ガイドポスト)により車道と軌道敷が分離され、センターリザベーション化されている。
  • 旧往線ホームが撤去された事によって往線ホーム南側の道路部分が拡幅された事から、右折車両の待機にともなう滞留状況がかなり改善されている。

電車接近表示機[編集]

復線ホームには電車接近表示機が設置されている。

電車接近表示機は、電車が函館駅前を出発すると、表示灯が点滅すると同時に、スピーカーから「はこだて賛歌[4]」のイントロをアレンジしたメロディーが流れてから「いつも電車をご利用頂きありがとうございます。電車は一つ前の電停を出ました。まもなく参ります。どうぞご利用下さい。」と3回アナウンスされる。

電車接近表示機自体の構造は変わらないが、改築にともなって表示灯本体カバーとスピーカーが新しいものに更新された。

停留場の利用における注意点[編集]

2017年の改築工事に伴う往線ホームの移設後、目的のホームを間違えるなどして、往線ホームと復線ホーム間の軌道敷内を通って反対側のホームに行こうとする人が現れていて危険なため、両線ホーム間において次の事が行われている。

  • 両ホーム対面側(ラバーポール(ガイドポスト)とレールの間の軌道敷内路面上)の横断歩道付近に「軌道内歩行禁止」と書かれた表示がある。
  • 両ホーム下車位置の路面上に描かれている表示(前述)によって、後方の横断歩道を利用するように促されている。

また、他にも電車内において、停留場到着前に運転士より注意喚起のアナウンスが行われている。

なお、軌道敷内を渡って移動する行為は道路交通法によっても禁止されている。

1.歩行者は、道路を横断しようとするときは、横断歩道がある場所の附近においては、その横断歩道によつて道路を横断しなければならない。

2.歩行者は、交差点において道路標識等により斜めに道路を横断することができることとされている場合を除き、斜めに道路を横断してはならない

— 道路交通法 第二章 歩行者の通行方法 第十二条(横断の方法)

[5]

停留場を利用の際は、停留場防風板の道路側に次の停留場と方面が表記されているほか、ホーム内側防風壁に方面の書かれた看板と、各方面が書かれた案内板があるので、ホームへ横断する前にこれらを見て行き先などを確認するべきである。

周辺[編集]

歴史[編集]

年表[編集]

道路拡幅[編集]

前身の電力会社函館水電(現・北海道電力)の大型ボギー車函館水電50形電車1921年(大正10年)から1924年(大正13年)の導入)と複線化で当駅と新川町停留場間の道路の拡幅を行っている。なお、50形の路面電車は中心部にも走らせる予定であったが、車体の大きさを考えるとカーブが厳しく、その改良には多額の費用がかかるので断念した。この形式は後に函館市交通局500形電車の見本となった(530号が若干の改造されながらも予備車扱いとして現存している)。

停留場名変更の経緯[編集]

1945年(昭和20年)の停留場名変更は1920年(大正9年)の秋に「大森遊郭(大門)の所在を広告に似たる、節制なき市民の遊蕩心(ゆうとうしん)を挑発する」などの変更を求める意見が出たことがきっかけである。

その他[編集]

トミーテックのキャラクターコンテンツ、鉄道むすめの松風かれん(運転士)の「松風」は当停留場名より採られた。

隣の停留場[編集]

函館市企業局交通部
湯の川線
新川町停留場 (DY15) - 松風町停留場 (DY16)
大森線
松風町停留場 (DY16) - 函館駅前停留場 (DY17)

廃止路線[編集]

函館市交通局
東雲線(1992年4月1日廃止)
労働会館前停留場 - 松風町停留場

ギャラリー[編集]

2017年(平成29年)9月9日改築工事開始以前

2017年(平成29年)9月9日~11月27日改築工事中

2017年(平成29年)11月28日供用開始以降

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g 日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道』今尾恵介新潮社、2008年、25頁。ISBN 978-4-10-790019-7
  2. ^ a b c d Google Mapにより計測、2017年11月25日実施。
  3. ^ a b 新「松風町」電停と新「千代台」電停供用開始のお知らせより、2017年11月28日閲覧
  4. ^ 関連事業(はこだて賛歌の普及・啓発) 函館市 2017年5月3日閲覧
  5. ^ Wikisource:日本の法律 道路交通法 第二章 歩行者の通行方法 (横断の方法)第十二条より。2018年3月26日閲覧。
  6. ^ 「松風町電停および千代台電停改築工事のお知らせ」函館市企業局交通部 施設課より、2017年9月21日閲覧

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 続函館市史資料集(第1号) 函館市総務部市史編さん室編 函館市 1971年
  • 函館の歴史と風土 函館の歴史風土を守る会30周年記念誌編集委員会編 函館歴史風土を守る会 平成20年

外部リンク[編集]