谷地頭停留場

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谷地頭停留場
谷地頭停留場(2009年5月)
谷地頭停留場(2009年5月)
やちがしら
YACHIGASHIRA
Y25 青柳町 (0.4km)
所在地 北海道函館市谷地頭町35-2先、25-16先
駅番号 Y26
所属事業者 函館市企業局交通部
所属路線 宝来・谷地頭線
キロ程 1.4km(十字街起点)
駅構造 地上駅(停留場)
ホーム 2面1線
開業年月日 1913年10月30日
備考 運行系統上(2系統)の起点となる湯の川より9.2 km
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比較的急な坂の下にある谷地頭停留場(2008年9月)

谷地頭停留場(やちがしらていりゅうじょう)は、北海道函館市谷地頭町35番地先、25番地先にある函館市企業局交通部(函館市電)宝来・谷地頭線の停留場である。映画『犬と私の10の約束』でロケ地となる。

函館市最南端、かつ北海道最南端の停留場でもある。

構造[編集]

  • 2面1線で、手前までは複線である。
  • ホーム部分にはプレハブ待合室が設置されている。
  • 降り場・乗り場ホームともに上屋が設置されている。
  • ホーム南側交差点に横断歩道があり、ホームまではこの横断歩道を行き来する。横断歩道に接する側のホームはバリアフリー対応のスロープが設置されている。
  • 当停留所と青柳町停留場間は函館市企業局交通部が現在運営する営業路線では最急勾配の58.3‰がある[1]。付近は凹地で海抜が海水面とはぼ同様である[2]

周辺[編集]

なお、谷地頭停留場から見て交差点左向こう側角に公衆トイレがある。

歴史[編集]

  • 2017年(平成29年)11月30日 - 停留場折返線・線路改修工事を実施。当日は工事に伴って十字街~谷地頭間が始発から全便運休となり、代替バスが運行された[4]

事故[編集]

1999年1月2日午後3時頃、青柳町停留場から当駅へ向かっていた8000形8005号が下り坂でスリップを起こし、止まりきれずにレール上の車輪止め(高さ約100mm)を乗り越え、さらにゴムクッション付き金属製車体止め(高さ800mm)をなぎ倒し、待合室(プレハブ造り)に衝突、全壊させた[3]。待合室には5人がいて、打撲などを負った[3]。乗客30人には怪我人はなかった。

運転士によると手順通りに下り坂約300mのうち残り100m手前からブレーキをかけたが、スリップして止まりきれなかった。事故後、車両のブレーキ系統は異常が見られず、自力走行ができた。

この日は朝からスリップしやすく砂を撒くなどしていた。当駅に入るには右へのカーブがあり減速する必要があるが、もしも減速が出来なければカーブも曲がりきれない危険性がある。また併用軌道で、一般車両がレールに泥を運んだり、海に近いことから潮風による塩分がつくとスリップしやすい。

事故当時の停留場における車輪止め・車体止めの設備も十分とはいえず、待合室の位置など、停留場施設の見直しが必要とされた。

なお、企業局交通部では、運行前や運行途中に道路(全線併用軌道である)の状況を確認して融雪剤や砂を撒くようにしている。運転士にも連絡をとるようにもして、全車には砂を載せて運転士も必要に応じて随時撒くようにし、安全に運行出来るように努力している[5][6]。また、現在は坂の途中にあるカーブ手前(青柳町34番地先)に一時停止を促す標識が設置されており、全車その地点で一時停止を行った上で停留場に向かう運行となっている。

参考までに軌道建設規程(国土交通省令)第十六条では、本線の坂は40‰(4%)より急にしてはならない。ただ例外規定があり、特別な区間は67‰(6.7%)まで許されている[7]

隣の停留場[編集]

函館市企業局交通部
宝来・谷地頭線
青柳町停留場 (Y25) - 谷地頭停留場 (Y26)

脚注[編集]

  1. ^ 『札幌市交通局・函館市企業局』〈週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄〉朝日新聞出版、p.17
  2. ^ 谷地頭電停付近の溢水(いっすい)”. はこだて市史編さん室だより第8号. 函館市. 2013年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月4日閲覧。
  3. ^ a b c 鉄道ジャーナル』第33巻第4号、鉄道ジャーナル社1999年4月、 99頁。
  4. ^ 谷地頭折返線線路改良工事に伴う市電の運休についてより、2017年11月30日閲覧
  5. ^ 函館新聞 1999年1月3日、4日
  6. ^ 北海道新聞 1999年1月3日
  7. ^ 軌道建設規程 e-Gov 総務省 2013年6月28日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]