五稜郭公園前停留場

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五稜郭公園前停留場
五稜郭公園前停留場・湯の川方面(2016年5月)
ごりょうかくこうえんまえ
GORYOKAKU-KOEN-MAE
(野村證券前)
DY08 杉並町 (0.6 km)
(0.3 km) 中央病院前 DY10
地図
所在地 北海道函館市本町32-15先、25-13先
北緯41度47分21.07秒 東経140度45分7.96秒 / 北緯41.7891861度 東経140.7522111度 / 41.7891861; 140.7522111 (五稜郭公園前停留場)座標: 北緯41度47分21.07秒 東経140度45分7.96秒 / 北緯41.7891861度 東経140.7522111度 / 41.7891861; 140.7522111 (五稜郭公園前停留場)
駅番号 DY09
所属事業者 函館市企業局交通部
所属路線 函館市電湯の川線
キロ程 3.5 km(湯の川起点)
駅構造 地上駅(停留場)
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
3,244[1]人/日
-2019年-
開業年月日 1913年6月29日
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五稜郭公園前停留場
ごりょうかくこうえんまえ
GORYOKAKU-KOEN-MAE
梁川町 (- km)
所属事業者 函館市交通局
所属路線 函館市電宮前線
キロ程 1.8 km(ガス会社前起点)
開業年月日 1951年7月1日
廃止年月日 1993年4月1日
備考 廃線に伴う廃止
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五稜郭公園前停留場(ごりょうかくこうえんまえていりゅうじょう)は、北海道函館市本町にある函館市企業局交通部(函館市電)湯の川線の停留場である[2]。駅番号はDY09。2008年9月29日より、ネーミングライツ制度により野村證券前の副名称が設定された。函館市最北端の停留場でもある。

市電の停留場としては最も五稜郭公園に近いが、それでも本電停と五稜郭公園との間は850メートルほどの距離がある。

歴史[編集]

  • 1913年(大正2年)6月29日 - 五稜郭停留場として開業[2]
  • 1949年(昭和24年)5月4日 - 五稜郭公園前停留場と改称[2]
  • 1951年(昭和26年)7月1日 - 宮前線が接続[2]
  • 1993年(平成5年)4月1日 - 宮前線が廃止[2]
  • 2008年(平成20年)9月29日 - ネーミングライツ制度により野村證券前が副名称として設定される。
  • 2015年(平成27年)11月16日 - 8月から行われていた電停安全地帯の改築工事を完了し、新電停安全地帯の運用を開始[3]

構造[編集]

  • 2面2線のホーム。2015年以前は相対式ホームだったが、2015年の改築後に千鳥式ホームとなった。往線・復線ともにホームに防風板と上屋がある。
  • 復線ホームには電車接近表示機(後述)が設置されている。
  • 車椅子の乗客にも対応出来るようなバリアフリー構造は、2015年以前は復線ホームのみだったが、2015年の改築工事完了以降は往線・複線共にバリアフリー構造になっている。
  • 復線ホームの西側交差点に横断歩道が、往線ホームの東側に押しボタン式信号機の横断歩道がある。往線側押しボタン式信号は夜間(23:00~6:00)を除いては自動制御となっていて、下車後に青信号を待って渡る事が出来る。
  • 現在の往線ホームと復線ホームの間に渡り線が設置されており、事故や故障の発生、増車(箱館ハイカラ號貸切電車・その他の電車)の運行、および函館港まつり函館マラソンなどの交通規制時にともなう折り返し運転の際に使用されている。ポイント設備は2004年11月に湯の川駒場車庫前函館駅前で使用されている物と同様のドイツ製のものに交換された。
  • 旧往線ホームが撤去された跡は道路部分となって拡幅されたほか、軌道敷との間にラバーポール(ガイドポスト)が設置されてセンターリザベーション化している。
  • 当停留場に隣接する西側交差点の手前にある電柱には、「電車専用」と書かれた標識付きの無地灯器が設置されている。
  • 西側交差点には地下道が設けられているが、当停留場の接続はされていない。その交差点カーブ内側の車道は前身の函館水電(現・北海道電力)運営時代は狭く、複線化工事と初の大型ボギー車函館水電50形電車」導入時当時、土地所有者が売却に応じず、函館水電が高額の賃貸料を支払うことで解決した[4]

電車接近表示機[編集]

五稜郭公園前停留場の復線ホームには電車接近表示機が設置されている。

改築前の復線ホームには点滅式表示灯とスピーカーの電車接近表示機が設置されていたが、その後の改築でLED表示板を使用した電車接近表示機に交換された。

電車接近表示機からは次のパターンで案内される。

  1. 電車が中央病院前を発車すると、LED表示板に「いつも電車をご利用頂きありがとうございます。電車は一つ前の電停を出ました。まもなく参ります。どうぞご利用下さい。」の表示が流れ、スピーカーから「はこだて賛歌[5]」のイントロをアレンジしたメロディーが流れてから、LED表示板と同じ文言のアナウンスが3回流れる。
  2. 電車がホームに近付いた際、ホーム手前の架線に取り付けられたトロリーコンタクターパンタグラフが通過して作動すると、LED表示が「五稜郭公園前」に切り替わり、降車した乗客に停留場名を知らせる。
  3. 2.から一定時間経過後、LED表示が「こちら側が湯の川方面のりばです。」→市電一日乗車券の案内→「乗車の際に整理券を取り、料金は降りる際お支払い下さい。」→「五稜郭公園前(前述「2.」の表示と同じ)」の順でくり返し流れる。

なお、どの段階でも電車が前停留場を出ると1.のパターンが再度始まる。

デジタルサイネージ[編集]

五稜郭公園前停留場の往線ホームには、2019年令和元年)8月30日に函館五稜郭ロータリークラブより寄贈されたデジタルサイネージの41インチサイズ液晶ディスプレイが設置されている。

デジタルサイネージではリアルタイムで流れる運行情報の他に、市電を使った観光地への行き方や乗車マナー、その他函館市の情報などを流すことが出来る[6][7]

周辺[編集]

また、隣の中央病院前停留場から本停留場にかけての一帯は、大門と並ぶ函館市の歓楽街五稜郭地区」ともなっており、歓楽街の飲食店による「五稜郭バル」[14]などのイベントも定期的に開催されている。

隣の停留場[編集]

函館市企業局交通部
湯の川線
杉並町停留場 (DY08) - 五稜郭公園前停留場 (DY09) - 中央病院前停留場 (DY10)

廃止路線[編集]

函館市交通局
宮前線
梁川町停留場 - 五稜郭公園前停留場

脚注[編集]

  1. ^ 北海道 駅乗降客数”. 2021年3月11日閲覧。
  2. ^ a b c d e 今尾恵介 編『日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道』新潮社、2008年、25頁。ISBN 978-4-10-790019-7 
  3. ^ 五稜郭公園前電停安全地帯の供用開始 - 函館市 (2015年11月11日) 2016年1月14日閲覧
  4. ^ 続函館市史資料集(第1号) 函館市総務部市史編さん室 1971年 p22
  5. ^ 関連事業(はこだて賛歌の普及・啓発) 函館市 2017年5月3日閲覧
  6. ^ 「電停の電子看板を寄贈 五稜郭ロータリークラブ 50周年で市に」2019年令和元年)9月4日北海道新聞夕刊「地域情報板 みなみ風」12面 より。
  7. ^ 安全報告書 令和元年度(2019年度)版 (PDF) 函館市企業局交通部
  8. ^ a b c d e 乗車券の販売場所(函館市電)”. 函館市企業局交通部. 2021年1月13日閲覧。
  9. ^ シエスタハコダテ 公式HP2017年10月27日閲覧
  10. ^ 五稜郭”. NAVITIME. 2019年8月19日閲覧。
  11. ^ 乗り継ぎ制度について”. 函館バス. 2019年8月19日閲覧。
  12. ^ 五稜郭公園前 停留所”. 北海道バス. 2019年8月19日閲覧。
  13. ^ 五稜郭法華クラブ前”. NAVITIME. 2019年8月19日閲覧。
  14. ^ 【函館市】第1回五稜郭バル - みなみ北海道イベントカレンダー

関連項目[編集]

外部リンク[編集]