日蓮と蒙古大襲来
| 日蓮と蒙古大襲来 | |
|---|---|
| Nichiren and the Great Mongol Invasion | |
| 監督 | |
| 脚本 | |
| 製作 | 永田雅一 |
| 出演者 | |
| 音楽 | 山田栄一 |
| 撮影 | |
| 編集 | 宮田味津三 |
| 製作会社 | 大映(大映京都) |
| 配給 | 大映 |
| 公開 | 1958年10月1日 |
| 上映時間 | 138分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 日本語 |
| 製作費 | 5億円[注釈 1] |
| 配給収入 | 3億512万円[2] |
『日蓮と蒙古大襲来』(にちれんともうこだいしゅうらい)は、1958年(昭和33年)10月1日に公開された日本の映画作品[3][4][5]。製作・配給は大映大映[4][5]。大映京都撮影所作品[3]。監督は渡辺邦男[5]。カラー、大映スコープ[5](ワイド[3])。上映時間は138分[3][4]。
概要
[編集]日蓮と北条時宗を中心に蒙古襲来(元寇)を描いた作品[3][5][注釈 2]。
製作の永田雅一は熱心な日蓮宗信者であり[5]、本作の構想に3年、脚本執筆に1年半費やしている[4]。永田は日蓮の生涯を描くことをライフワークと掲げており、1979年に再び日蓮を題材にした映画『日蓮』を製作している[6]。本作の特撮シーンの一部が『日蓮』の元寇のシーンに流用されている。
大映は、本作品ののちに『釈迦』(1961年)、『秦・始皇帝』(1962年)、『大魔神』(1966年)など特撮スペクタクル映画を制作しており、本作品はその原典に位置づけられる[3][4]。
あらすじ
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
1200年代、伝説的な僧侶の日蓮が留学から帰国して日本を道徳的危機から導き[4]、新しい仏教の形を創ることでモンゴルの侵略者と戦う準備を整えた。日蓮は、既存の仏教宗派やその政府支持者と衝突し、迫害されている[4]。
しかし、日蓮は奇跡を起こしたり予言を的中させたりするなどして、蒙古襲来を前に北条時宗により日蓮は赦免される[4]。時宗とともに出陣した日蓮は、敵の降伏を祈祷し、蒙古軍との決戦へと向かう[4]。
出演
[編集]- 日蓮[3] - 長谷川一夫
- 四条金吾[3] - 勝新太郎
- 日朗[3] - 林成年
- 小次郎[3] - 梅若正二
- よしの[3] - 淡島千景: 白拍子
- 萩江[3] - 叶順子
- 金吾の妹。小次郎と恋仲。
- 日昭[3] - 黒川弥太郎
- 平左衛門頼綱(紀綱[3]) - 河津清三郎
- 衛士の三郎[3] - 田崎潤
- 重忠(日蓮の父[3]) - 千田是也
- 宿谷入道則光 - 松本克平
- 極楽寺入道重時 - 永田靖
- 老将[3] - 左卜全
- 比企大学 - 石黒達也
- 弥三郎(漁師[3]) - 志村喬
- 道善(老師[3]) - 中村鴈治郎
- 梅菊(日蓮の母[3]) - 東山千栄子
- 漁師の妻[3] - 浦辺粂子
- 平景信 - 千葉敏郎
- 河野通有 - 島田竜三
- 浄観 - 舟木洋一
- 時宗[3] - 市川雷蔵
- 日朗(少年時代) - 草山英明
- 竹崎季長 - 伊達三郎
- 蒙古の使者 - 羅門光三郎
- 四条兵衛 - 見明凡太郎
- 良寛 - 荒木忍
- 東条景信 - 二代目 沢村宗之助
- 八郎左衛門 - 花布辰男
- 道慧 - 上田寛
- 浄顕 - 原聖四郎
- 町人 - 天野一郎
- 村人 - 石原須磨男
- 北条実政 - 香川良介
- 少弐資能 - 杉山昌三九
- 尼御前 - 村瀬幸子
- 長屋の女 - 若杉曜子
- 白拍子 - 浜世津子
- 新潟の女 - 大美輝子
- 尼御前の侍女 - 春風すみれ
- 逃げてくる女 - 橘公子
- 南部彰三
- 寺島雄作
- 葛木香一
- 東良之助
- 水原浩一
- 五代千太郎
- 光岡竜三郎
- 尾上栄五郎
- 南条新太郎
- 志摩靖彦
- 市川謹也
- 芝田総二
- 金剛麗子
- 緑美千代
スタッフ
[編集]- 製作:永田雅一[3][5]
- 企画:辻久一[3][5]、税田武生[3][5]
- 脚本:渡辺邦男[3][4][5]、八尋不二[3][4][5]
- 撮影:渡辺孝[3]
- 録音:大谷巌[3]
- 音楽:山田栄一[3][4][5]
- 朗詠詩吟:大麻博之
- 美術:上里義三[3]
- 照明:中岡源権[3]
- 色彩:本間成幹[3][注釈 3]
- 特殊技術:今井ひろし[3][4][5]、築地米三郎[3][4][5]、的場徹[3][5]
- 監督:渡辺邦男[3][4][5]
スタッフ(ノンクレジット)
[編集]制作
[編集]大映社長の永田雅一は、新東宝の『明治天皇と日露大戦争』(1957年)がヒットしたことに着目し、同作品の監督である渡辺邦男とカメラマンの渡辺孝を起用して『忠臣蔵』(1958年)を制作[1]。そのヒットを受けてさらなる飛躍を目指し同コンビの次なる作品として本作品が制作された[1]。特撮を用いた歴史スペクタクルという方向性は、同年に日本で公開された『十戒』(1956年)の影響があるものとされる[1][4]。製作費は5億円[4][5][注釈 1]。
大映の時代劇は大映京都撮影所で行われていたため本作品も同所での撮影となり、特撮も大映東京撮影所から的場徹と築地米三郎が京都へ派遣され、京都・東京混成によるスタッフ編成となった[1][4][5]。
クライマックスの海洋シーンでは、本作のために88,548平方メートルの面積の巨大なオープンプールが作られた[4][5]。ミニチュアの船上には、兵士を合成している[7]。
エピソード
[編集]映像ソフト
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- 1 2 3 4 5 大特撮 1985, pp. 226–228, 「第十二章 躍進編 I 特撮映画、カラー・ワイド時代へ」
- ↑ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)148頁
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 大特撮 1985, p. 336, 「戦後日本特撮映画作品リスト」
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25
- 日本特撮・幻想映画全集 1997, p. 90, 「1950年代」
- 日本特撮・幻想映画全集 2005, p. 98, 「1950年代」
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 特撮全史 1950-60年代 2017, pp. 140–141, 「1950's-1960's 日本空想、特撮映画総覧 大映」
- ↑ 日本特撮・幻想映画全集 1997, p. 255.
- ↑ 大特撮 1985, pp. 91–93, 「第三章 大いなる崩壊の絵図 2.歴史スペクタクルに見る崩壊の図」
- ↑ 「'99TV・映画 特撮DVD・LD・ビデオ&CD」『宇宙船YEAR BOOK 2000』朝日ソノラマ〈宇宙船別冊〉、2000年4月20日、63頁。雑誌コード:01844-04。
- ↑ “日蓮と蒙古大襲来”. KADOKAWA. 2026年1月23日閲覧。
- ↑ “日蓮と蒙古大襲来 修復版”. KADOKAWA. 2026年1月23日閲覧。
参考文献
[編集]- コロッサス 編『大特撮 日本特撮映画史』監修 本多猪四郎(改訂初版)、朝日ソノラマ、1985年1月31日(原著1979年1月31日)。ISBN 4-257-03188-3。
- 『日本特撮・幻想映画全集』勁文社、1997年6月5日。ISBN 4-7669-2706-0。
- 『日本特撮・幻想映画全集』朝日ソノラマ、2005年12月30日。ISBN 4-257-03720-2。
- 講談社 編『特撮全史 1950-60年代ヒーロー大全』講談社〈キャラクター大全〉、2017年11月29日。ISBN 978-4-06-220358-6。
関連項目
[編集]- 日蓮 (映画)
- 北条時宗 (NHK大河ドラマ) - 2001年のNHK大河ドラマ