岡田郡
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岡田郡(おかだぐん)は、茨城県(下総国)にあった郡。かつての鬼怒川西岸にあたる。
郡域
[編集]歴史
[編集]近代以降の沿革
[編集]- 「旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点での支配は以下の通り。●は村内に寺社領が、○は寺社除地、×は百姓除地(除地とは領主から年貢免除の特権を与えられた土地)が存在。下記のほか鴻ノ山新田、古間木新田、馬場新田、栗山新田が存在したが、記載されていない。(46村)
知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
幕府領 | 幕府領 | 22村 | 村岡村、芦ヶ谷村、栗山村、国生村、五箇村、馬場村、尾崎村、左平太新田、○崎房村、孫兵衛新田、鴻ノ山村、岡田新田、大沢新田、●古間木村、●大生郷村、伊左衛門新田、五郎兵衛新田、笹塚新田、●横曾根村、横曾根古新田、佐兵衛新田、逆谷新田 |
旗本領 | 10村 | ○東蕗田村、○西蕗田村、磯村、村貫村、大間木村、中沼新田、○×向石下村、古間木沼新田、●大輪村、●羽生村 | |
幕府領・旗本領 | 5村 | 杉山村、×篠山村、倉持村、●花島村、●報恩寺村 | |
幕府領・藩領 | 幕府領・常陸牛久藩領 | 2村 | 別府村、新地村 |
幕府領・旗本領・常陸牛久藩領 | 2村 | ●鎌庭村、●皆葉村 | |
その他 | 寺社領 | 1村 | 飯沼村 |
- 慶応4年6月27日(1868年8月15日) - 全域が常陸知県事の管轄となる。郡内の常陸牛久藩領は新治郡、河内郡に領地替えとなる。
- 明治初年に芦ヶ谷新田、村岡村新田、蔵持新田、大生郷新田、横曾根新田が起立。(51村)
- 明治2年2月9日(1869年3月21日) - 常陸知県事の管轄地域に若森県を設置。
- 明治4年11月14日(1871年12月25日) - 第1次府県統合により印旛県の管轄となる。
- 1873年(明治6年)6月15日 - 印旛県が木更津県と統合して千葉県が発足。
- 1875年(明治8年)5月7日 - 千葉県管下の下総国のうち利根川以北の区域が茨城県に移管。
- 1878年(明治11年)
町村制以降の沿革
[編集]- 1889年(明治22年)
- 3月31日 - 下記の町村の統合が行われる。(7村)
- 安静村 ← 蕗田村、東蕗田村、大間木村、芦ヶ谷村、芦ヶ谷新田、逆谷新田、佐兵衛新田、磯村、村貫村、新地村、新地新田、村岡新田、尾崎村、栗山村(現・八千代町)
- 大形村 ← 別府村、皆葉村、鎌庭村、五箇村、村岡村(現・下妻市)
- 岡田村 ← 杉山村、向石下村、篠山村、蔵持村、蔵持新田、中沼新田、岡田新田、国生村(現・常総市)
- 飯沼村 ← 鴻ノ山村、鴻ノ山新田、古間木新田、馬場村、馬場新田、栗山新田、佐平太新田、孫兵衛新田、崎房村、古間木村、古間木沼新田、大沢新田(現・常総市)
- 菅原村 ← 大生郷村、大生郷新田、伊左衛門新田、笹塚新田、五郎兵衛新田、横曾根新田(現・常総市)
- 大花羽村 ← 大輪村、花島村、羽生村(現・常総市)
- 豊岡村 ← 飯沼村、横曾根村、横曾根古新田、報恩寺村(現・常総市)
- 4月1日 - 上記7村が町村制を施行。
- 3月31日 - 下記の町村の統合が行われる。(7村)
- 1896年(明治29年)4月1日 - 結城郡・岡田郡・豊田郡の区域をもって、改めて結城郡が発足。同日岡田郡廃止。
- 2015年現在、常総市の大字名・岡田や常総市立岡田小学校に名前を留めている。
行政
[編集]- 結城・豊田・岡田郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治11年(1878年)12月2日 | |||
明治29年(1896年)3月31日 | 豊田郡および結城郡との合併により岡田郡廃止 |
参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 8 茨城県、角川書店、1983年12月1日。ISBN 4040010809。
- 旧高旧領取調帳データベース
関連項目
[編集]先代 ----- |
行政区の変遷 - 1896年 |
次代 結城郡 |