元気寿司

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元気寿司株式会社
GENKI SUSHI CO.,LTD.
Meiji Yasuda Life Utsunomiya Odori Building.jpg
本社が入居する明治安田生命宇都宮大通りビル
種類 株式会社
市場情報
本社所在地 日本の旗 日本
320-0811
栃木県宇都宮市大通り二丁目1番5号 明治安田生命宇都宮大通りビル4階
設立 1979年7月26日(創業:1968年
業種 小売業
法人番号 8060001001562 ウィキデータを編集
事業内容 回転寿司
代表者 代表取締役社長 法師人尚史
資本金 1億円
(2020年8月31日現在)
発行済株式総数 888万2千株
(2020年3月31日現在)
売上高 単体:396億1,435万7千円
連結:434億3,537万3千円
(2020年3月期)
純利益 単体:2億5,917万0千円
連結:2億9,230万2千円
(2020年3月期)
純資産 単体:79億5,338万0千円
連結:85億7,473万0千円
(2020年3月31日現在)
総資産 単体:192億2,687万2千円
連結:204億8,160万6千円
(2020年3月31日現在)
従業員数 単体:508人
連結:537人
(2020年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 神明ホールディングス 40.78%
元気寿司取引先持株会 2.85%
足利銀行 2.02%
(2020年3月31日現在)
主要子会社 GENKI SUSHI USA,INC.
関係する人物 斎藤文男(創業者)
外部リンク www.genkisushi.co.jp
特記事項:店舗数 : 日本186店舗、日本以外62店舗(直営・FC合計/2010年3月31日現在)
テンプレートを表示
元気寿司 海外の店舗
香港apm英語版
元気寿司の店舗外観(自治医大店)

元気寿司株式会社(げんきずし、: Genki Sushi CO., LTD.)は、回転寿司江戸前寿司レストランを経営する日本企業である。東京証券取引所第一部上場神明グループに属する[1]。回転寿司業界第五位。

東日本を中心とする日本国内で回転寿司チェーンを展開しており、店舗ブランドは準低価格の「元気寿司」、低価格(100円均一)の「魚べい」、中級価格の「千両」などの業態がある。

概要[編集]

1968年白石義明によって創業した元禄産業株式会社の回転寿司「元禄寿司」のフランチャイジー(FC)として、斎藤文男により栃木県宇都宮市で創業。その後、同業の株式会社元禄(現・焼肉坂井ホールディングス)商標利用契約を締結し「元禄寿司」に商号変更した。

モータリゼーションが進んでいた栃木県の特性を活かし、業界でいち早く郊外型ロードサイド店舗の出店により業容を拡大。1990年には「元気寿司」に商号変更した。また1990年代より「元気寿司」の店名で米国ハワイ州に直営店、香港・中国・シンガポール・タイ・インドネシアではフランチャイズ形式で海外展開も開始した。日本国内では東日本を中心に店舗を展開しており、市町村別で見ると「元気寿司」「魚べい」の店舗は創業地である宇都宮市内が最も多い。

価格別に皿の色を変える方式の発祥は同社であり、その方式は同業店でも広く採用されている。

社内教育制度として「寿司大学」を創設、回転寿司のエキスパート養成に力を入れている。

2015年(平成27年)6月17日神明(現・神明ホールディングス)の子会社となった[2]

店舗ブランド[編集]

魚べい(八尾光町店)

100円均一店ブランドの「魚べい」(うおべい)の店名は「魚米」に由来する。新規開業する「魚べい」ブランド店舗は、回転型コンベアを設けずに「特急」レーンを2段以上設置したのみのタイプの店舗となっており、元気寿司ではこれを「回転しない寿司」と称している。また既存店舗でも一時休業を伴う大規模リニューアル工事を順次行い、同様のタイプへ改装している。

100円均一店ブランドは他に、かつては「すしおんど」が存在したが、メニューは「魚べい」と完全に同一であった。その後、「すしおんど」は「魚べい」へのリブランドが行われ、2015年時点では栃木県那須塩原市の1店舗のみ残存していたが、「魚べい」への改装のため2016年1月末をもって一時閉店し[3]、「すしおんど」ブランドでの営業は全て終了した。

展開中のブランド
  • 元気寿司
  • 魚べい
  • 千両
過去に存在したブランド
  • 東京元気寿司
  • すしおんど - 「魚べい」へ屋号変更
  • 廻鮮日本海 - 「千両」へ屋号変更[4]
  • 釜や本舗

沿革[編集]

元気寿司 東武店(1号店[5]
  • 1968年昭和43年)12月 - 有限会社廻る元禄を創業、宇都宮市江野町(東武宇都宮駅前)に元禄産業の「廻る元禄」(現:元祖廻る元禄)のフランチャイズ店として出店(現在の東武店)。
  • 1975年(昭和50年) - 2号店として郊外型ロードサイド店舗の大曽店を開店(宇都宮市、現:元気寿司研修センター)。
    以後、江曽島店(宇都宮市)など郊外型店舗の出店を進めていく。
  • 1979年(昭和54年)7月 - 元禄商事株式会社を宇都宮市大曽町に設立。資本金1,000万円[6]
  • 1980年(昭和55年)6月 - 元禄商事株式会社、有限会社廻る元禄の所有店舗8店を貸借して営業開始[6]
  • 1984年(昭和59年)
  • 1989年平成元年)
    • 3月14日 - 有限会社廻る元禄、株式会社に組織変更[6]
    • 10月 - 元禄商事株式会社、株式会社廻る元禄を吸収合併[6]。株式会社廻る元禄は消滅[6]
  • 1990年(平成2年)
    • 2月 - 宇都宮市大通り(現在地)へ本社を移転[6]。株式会社元禄との「元禄寿司商標使用に関する契約」を解約[6]
    • 3月 - 元気寿司株式会社へ商号変更、新商標「元気寿司」を使用して営業開始[6]
  • 1991年(平成3年)8月 - 株式を店頭公開[6]
  • 1995年(平成7年)12月 - 鹿沼物流センターを栃木県鹿沼市に開設[6]
  • 1997年(平成9年)11月 - 東京証券取引所第二部上場[6]
  • 1998年(平成10年)5月 - 株式会社グルメ杵屋と資本・業務提携を締結。
  • 2000年(平成12年)5月 - 株式会社グルメ杵屋との共同出資により、子会社として杵屋元気寿司東海株式会社を設立[6]
  • 2002年(平成14年)9月 - 東京証券取引所第一部上場[6]
  • 2008年(平成20年)3月 - 杵屋元気寿司東海株式会社が解散、同社の店舗を譲受する[6]
  • 2009年(平成21年)4月 - 営業譲受により新潟県内の3店舗を取得[6]
  • 2012年(平成24年)5月 - 株式会社神明と資本・業務提携に合意[6]
  • 2013年(平成25年)11月 - かっぱ寿司を運営するカッパ・クリエイトホールディングスと業務提携[6]。早ければ2014年度中に経営統合する予定と発表。
  • 2014年(平成26年)
    • 10月27日 - カッパ・クリエイトホールディングスとの業務提携解消を正式に発表[7]
    • 12月 - カッパ・クリエイトホールディングスとの業務提携を解消[6]
  • 2015年(平成27年)6月17日 - 神明ホールディング(現・神明ホールディングス)の子会社となる[2]。神明ホールディングにより友好的TOBが行われたが、元気寿司は東証一部に上場を維持[6]
  • 2017年(平成29年)9月29日 - 神明及びスシローグローバルホールディングスと資本業務提携契約を締結[8]
  • 2019年(令和元年)6月18日 - 神明ホールディングス及びスシローグローバルホールディングスとの資本業務提携を解消[9]
  • 2020年(令和2年)8月31日 - 減資を行い、資本金を1億円とする[10]

回らない寿司[編集]

元々のすしおんどはピーク時の2007年には135店舗まで増えたが、無理な経営拡大が影響し赤字に転落、翌年から急激に店舗を閉店した。

2021年現在、魚べいブランドは北海道、長野県、福岡県の各1店舗を除いて全て回転レーンの存在しない非回転寿司となっているが、そのきっかけとなったのが東日本大震災である。震災直後、とある店舗にて節電のため回転レーンをストップして高速レーンを設けたところ売り上げが回転レーンと比べて変わらない事が判明し、震災時に37店舗まで減少したすしおんどブランドを廃止して魚べいへの転換路線で120店舗以上まで増えた。

高速レーンにすることでオーダーが入った時にしか稼働せず、店の電気代の大幅削減になり、同時に廃棄率も数%以下というメリットがある。魚べいではこの浮いたコストをネタに還元しており、そのため業界一大きなネタが実現できるという。

営業時間帯にどのネタがどれだけ売れてるかというのをコンピューターで全て数値化しており、混雑時に特によく売れるネタはあらかじめ増やした人員でカットするという対応をとっている。

非回転レーンの店舗は魚べいだけではなく、元気寿司ブランドにおいても近年は増えつつある。 元気寿司以外のチェーンにおいてはこのような非回転寿司というのは見られないが、元気寿司の専売特許というわけではない。

資本提携[編集]

1998年にグルメ杵屋と業務・資本提携を締結。2000年には同社創業者一族が当社代表取締役社長・会長に就任し、創業者は事実上追放となった。2012年には神明(後の神明ホールディング)が筆頭株主となった。

2013年11月29日、同業第2位でかっぱ寿司を運営するカッパ・クリエイトホールディングスと、早ければ来年度中に経営統合をすることを前提に業務提携すると発表した[11][12]

しかし、2014年10月2日の日本経済新聞に「カッパ・クリエイトとの経営統合を一度白紙撤回し、カッパ社はコロワイドからの株式公開買い付けなどを受けることを計画している」ことが報じられた[13]。その背景には、両社の筆頭株主であった神明ホールディング(現・神明ホールディングス)が、事実上音頭を取って経営統合を進める予定が思うように進まず、かっぱ寿司の客足が低下していることを挙げている[14]。元気寿司側は同日「検討・機関決定した事実はない」としていた[15]。同月27日に、業務提携解消を正式に発表した[7]

2015年5月13日、神明ホールディングは実質支配力基準により子会社となる株式所有割合40.0%超を目指すとして、株式公開買付け実施を発表。6月17日をもって神明ホールディングの子会社となった[2]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 事業領域 中食・外食 株式会社神明ホールディングス
  2. ^ a b c “元気寿司を連結子会社化へ 神明ホールディング”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 9. (2017年6月12日) 
  3. ^ [1] 元気寿司
  4. ^ “廻鮮日本海”屋号変更のお知らせ 元気寿司 Archived 2015年3月16日, at the Wayback Machine.
  5. ^ 元気寿司 東武店”. 栃ナビ!. ヤマゼンコミュニケイションズ. 2020年3月29日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 会社概要・沿革 元気寿司株式会社、2021年6月24日閲覧。
  7. ^ a b “カッパ・クリエイトホールディングス株式会社との業務提携の解消に関するお知らせ” (プレスリリース), 元気寿司株式会社, (2014年10月27日), https://ssl4.eir-parts.net/doc/9828/tdnet/1186507/00.pdf 
  8. ^ “元気寿司株式会社、株式会社神明及び株式会社スシローグローバルホールディングスの資本業務提携に関するお知らせ” (プレスリリース), 元気寿司・神明・スシローグローバルホールディングス, (2017年9月29日), https://ssl4.eir-parts.net/doc/9828/tdnet/1516893/00.pdf 
  9. ^ “元気寿司株式会社、株式会社神明ホールディングス及び株式会社スシローグローバルホールディングスの資本業務提携解消に関するお知らせ” (プレスリリース), 元気寿司株式会社, (2019年6月18日), https://ssl4.eir-parts.net/doc/9828/tdnet/1722149/00.pdf 
  10. ^ “資本金の額の減少(減資)に関するお知らせ” (プレスリリース), 元気寿司株式会社, (2020年5月27日), https://ssl4.eir-parts.net/doc/9828/tdnet/1838708/00.pdf 
  11. ^ “カッパ・クリエイトホールディングス株式会社との業務提携契約締結に関するお知らせ” (PDF) (プレスリリース), 元気寿司株式会社, (2013年11月29日), https://ssl4.eir-parts.net/doc/9828/tdnet/1110467/00.pdf 2020年7月22日閲覧。 
  12. ^ “元気寿司、カッパと統合視野に提携”. 下野新聞. (2013年11月29日). オリジナルの2013年12月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131203001058/http://www.47news.jp/localnews/tochigi/2013/11/post_20131129171630.html 2013年11月30日閲覧。 
  13. ^ “コロワイド、「かっぱ寿司」を買収 外食4位に”. 日本経済新聞. (2014年10月2日). http://www.nikkei.com/article/DGKDASDZ01HKT_R01C14A0MM8000/ 2014年10月2日閲覧。 
  14. ^ “コロワイド、「かっぱ寿司」買収検討 レストラン事業の拡大目指す”. サンケイスポーツ. (2014年10月2日). オリジナルの2014年10月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141006140015/http://www.sanspo.com/geino/news/20141002/eco14100213470002-n1.html 2014年10月2日閲覧。 
  15. ^ “本日の一部報道について” (プレスリリース), 元気寿司, (2014年10月2日), https://ssl4.eir-parts.net/doc/9828/tdnet/1182953/00.pdf 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]