かっぱ寿司

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カッパ・クリエイト株式会社
KAPPA・CREATE CO., LTD.
種類 株式会社
市場情報
東証1部 7421
本社所在地 日本の旗 日本
220-8112
神奈川県横浜市西区みなとみらい二丁目2番1号
横浜ランドマークタワー12F
設立 1983年昭和58年)8月29日
1973年(昭和48年)8月創業)
業種 小売業
事業内容 飲食店経営、食品加工・販売、保険代理業など
代表者 代表取締役社長:大野 健一
資本金 98億円
(2015年8月31日現在)
発行済株式総数 4941万4578株
売上高 連結:803億2086万6000円
(2016年3月期)
単独:377億300万円
(2016年3月期)
営業利益 連結:25億4942万3000円
(2016年3月期)
単独:14億2000万円
(2016年3月期)
純利益 連結:52億8105万3000円
(2016年3月期)
単独:56億900万円
(2016年3月期)
純資産 連結:176億1155万6000円
(2016年3月末日現在)
単独:183億2900万円
(2016年3月末日現在)
総資産 連結:352億5722万9000円
(2016年3月末日現在)
単独:356億4200万円
(2016年3月末日現在)
従業員数 連結1,150人
(2015年3月末日現在)
決算期 毎年3月末日
主要株主 株式会社SPCカッパ(コロワイドの完全子会社) 45.33%[1]
(2015年3月31日現在)
主要子会社 #グループ企業を参照
外部リンク www.kappa-create.co.jp
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かっぱ寿司(かっぱずし)は、回転寿司業界の大手企業である。運営はカッパ・クリエイト株式会社。本社は横浜市西区にある。以前は長野県さいたま市大宮区に本社があった。

概要[編集]

かっぱ寿司の名前の由来は1979年に創業者の徳山淳和が長野市西和田1丁目で第一号店を開業した際、コンベアの回転では他の店と同じだと考え、水流で回していた事による。その浮かぶ様が河童のお皿に見えたことから名付けられた。また当初は(水流を使用するため)薄いプラスチックの小皿ではなく寿司桶を回していた[2][3]

かつては小規模店が多く不振の時期もあったが一般の回転寿司店よりも席が多く広い店内にして、寿司は一律一皿108円(税込み。開始当初は消費税施行前のため100円)にしたことから経営が上向いた。なお、日本で初めて100円寿司やタッチパネル式の注文方式を採用したチェーンでもある[4]

以前は11時から翌2時まで営業をしていた店舗もあったが、現在の営業時間は一部店舗を除いて11時から23時までとしている。なお、年末年始は20時で閉店する。通常のラストオーダーおよび最終入店時刻は22時30分または22時45分。リニューアル工事などを除き年中無休で営業している。

2007年にはテレビ朝日いきなり!黄金伝説。』にて、お笑い芸人トリオのロバートが、練馬店で全品食べ尽くす企画にチャレンジした。また、毎日放送 (MBS)『ランキンの楽園』ではチュニジアの日本人に寿司を届けるということで、ココリコ田中直樹がかっぱ寿司で特訓した。

2013年11月29日、同業第5位である栃木県宇都宮市に本社を置く元気寿司と、早ければ来年度中に経営統合をすることを前提に業務提携すると発表[5][6]。また同日付で、筆頭株主であるコメ卸最大手である神明の藤尾益雄社長がカッパHDの代表取締役会長兼社長に、元気寿司社長である法師人尚史が社長執行役員に就任した[7]

しかし、2014年10月2日日本経済新聞に元気寿司との経営統合交渉を一度白紙に戻し、その上でコロワイドからの株式公開買付け(TOB)や第三者割当増資を受け、コロワイド傘下に収め経営を再建すると報じられた[8]。その背景としては、現在の両社の筆頭株主で統合を推進してきた神明ホールディングからの支援を受けている両社双方の経営統合交渉が思うように進まず、客足が伸び悩み、既存店売上が2014年6月以後、2013年の同月実績を下回る状態が続いていたことを挙げている[9]。その報道に対し同日カッパ・クリエイトホールディングス側は「決定した事実はない」としていたが[10]、同月27日に元気寿司との業務提携解消[11]および、神明ホールディングとの資本提携解消[12]。コロワイドの完全子会社のSPCカッパによるTOBに応じることを正式発表した[13]。同年12月4日に、SPCカッパによるTOBと第三者割当増資引受けの結果、コロワイドの連結子会社となった[14][15]。同月17日、代表取締役はコロワイド出身の五十嵐茂樹に交代した[16]

2015年10月1日中間持株会社となっていたカッパ・クリエイトホールディングス株式会社は、事業子会社のカッパ・クリエイト株式会社を吸収合併し[17]、カッパ・クリエイト株式会社に商号変更した[18]

沿革[編集]

  • 1973年(昭和48年)8月 - 創業者の徳山淳和が長野県長野市にて株式会社ジェム・エンタープライズを設立。寿司の製造販売とミスタードーナツフランチャイズ展開を始める。
  • 1978年(昭和53年)6月 - 株式会社ジェム・エンタープライズの寿司部門を独立させ、有限会社長野フーズを設立。
  • 1979年(昭和54年)8月 - 回転寿司店「かっぱ寿司」の1号店を長野市西和田にて出店し、チェーン展開を開始。
  • 1983年(昭和58年)
    • 4月 - 有限会社長野フーズから有限会社日伸食品に商号変更。
    • 8月 - 有限会社日伸食品を組織変更して、株式会社日伸食品を設立。
  • 1984年(昭和59年)11月 - 関東地方に進出(埼玉県八潮市
  • 1988年(昭和63年)
    • 1月 - 株式会社日伸食品から株式会社ニッシンに商号変更。
    • 2月 - 埼玉県大宮市に本社を建設して移転。
  • 1991年(平成3年)12月 - 株式会社ティ・エム・ティを買収し完全子会社化、後にカッパ・クリエイト株式会社(初代)に商号変更。
  • 1992年(平成4年)6月 - カッパ・クリエイト株式会社(初代)を形式上の存続会社として、株式会社ニッシンを吸収合併
  • 1994年(平成6年)12月 - 株式を店頭登録市場(現・ジャスダック)に店頭公開。
  • 1996年(平成8年)1月 - 手打ちうどんの株式会社得得を完全子会社化。
  • 1999年(平成11年)4月 - 「かっぱ寿司」の大型店舗の出店開始。
  • 2003年(平成15年)
    • 日付不明 - 惣菜店「かっぱ厨房」の展開開始。
    • 2月 - 株式会社家族亭と業務・資本提携。
    • 5月 - 子会社のKGアセット・マネジメント株式会社(後のカッパ・クリエイト株式会社(2代))設立。
    • 11月 - 東京証券取引所第1部に上場
  • 2006年(平成18年)
  • 2007年(平成19年)
  • 2008年(平成20年)
  • 2009年(平成21年)4月 - 韓国にカッパ・クリエイトコリア株式会社を設立。
  • 2010年(平成22年)12月 - F.デリカッパ株式会社を設立。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月 - 株式会社ジャパンフレッシュを連結子会社化する。
    • 4月 - 株式会社エーエム・ピーエム・関西がファミリーマートへ吸収合併される[19]
  • 2012年(平成24年)
    • 9月1日 - カッパ・クリエイト株式会社(初代)がカッパ・クリエイトホールディングス株式会社へ商号変更し持株会社へ移行。国内かっぱ寿司は100%子会社のカッパ・クリエイト株式会社(2代)に会社分割で承継させる。
    • 10月 - カッパ・クリエイト・サプライ株式会社を設立。
  • 2013年(平成25年)
    • 11月29日 - 元気寿司と、早ければ2014年度中に経営統合をすることを前提に業務提携すると発表。
    • 2月6日 - モバイルサイトを開設(関東圏で開始、2月24日に全国展開)、同時にモバイル会員も募集開始
  • 2014年(平成26年)
    • 10月2日 - 同日付の日本経済新聞にコロワイドからの株式公開買い付けなどを受け、同社傘下に入るとともに、元気寿司との経営統合交渉を一度白紙に戻すことが報じられた[8]。その報道に対しカッパ・クリエイトホールディングス側は「決定した事実はない」としていた[10]
    • 10月27日 - 元気寿司との経営統合交渉の白紙化と、コロワイドからの株式公開買い付けにより同社傘下に入る方針であることを正式発表した[11][12][13]
    • 12月4日 - コロワイドの完全子会社である株式会社SPCカッパが、株式公開買付けと第三者割当増資引き受けで過半数の株式を取得。コロワイドが親会社となる。
    • 12月17日 - 神奈川県横浜市に本社を移転(コロワイド本社と同じ場所)。
  • 2015年(平成27年)
    • 5月11日 - 会計の際の支払い方法に各種クレジットカード電子マネーの支払いが可能になる。
    • 10月1日 - カッパ・クリエイトホールディングス株式会社が100%子会社のカッパ・クリエイト株式会社(2代)を吸収合併し[17]、カッパ・クリエイト株式会社(3代、初代と法人格は同一)に商号変更[18]。カッパ・クリエイト・サプライ株式会社が、F.デリカッパ株式会社及び株式会社ジャパンフレッシュを吸収合併し、株式会社ジャパンフレッシュに商号変更[20]
  • 2016年(平成28年)10月1日 - コーポレートロゴを変更。

メニュー[編集]

海老天巻・ハンバーグとんかつなどの様々なアレンジ寿司やデザート・たこ焼竜田揚げなどの寿司以外の商品も同時に流れている。

特別なメニュー[編集]

サラダ軍艦は超人気メニューであり、公式ホームページでもその旨紹介されている。巷では「サラダ軍艦のためにかっぱ寿司が存在している」とも言われるほどの人気メニューである。 フジテレビのバラエティー番組『めちゃ×2イケてるッ!』でナインティナイン矢部浩之が開発した、コンビーフを載せた軍艦巻を、一時期正式なメニューとして採り入れられた。なお、これは三俣店(群馬県前橋市三俣町)のリニューアルオープン時に撮影され、オープン記念のメニューとして販売された。寿司以外にも期間限定でデザート商品「オカレモン」も販売された。

接客[編集]

注文方法[編集]

かっぱ寿司店内(タッチパネル形式)

注文はタッチパネル形式となっている。

タッチパネル形式のお店では各客席にはタッチパネル式の端末が設置されており、流れている商品とは別に端末を操作して商品の注文を行うこともできる。注文した商品は寿司の流れている上にある「特急レーン」と呼ばれるレールの上を新幹線の形をしたトレイに乗って運ばれてくる。新幹線のデザインは700系もしくはN700系のようなデザインが多いがE5系ドクターイエローなど店舗に違うデザインも存在する。

最近では、上下2段式の特急レーンが設置されている店舗もある(通常レーンを合わせると3段)。

また、大量の注文やうどんなどのレーンで流すのに支障をきたす商品は店員が運ぶ。

会計の際には会計専用のボタンもしくはタッチパネルに表示されている会計ボタンを押すことで店員が皿の枚数を確認に来る。

決済方法 [編集]

会計の際は現金又は指定のクーポン(株主優待券など)での支払いとなり、クレジットカード電子マネーは利用できなかったが、2015年5月11日より一部店舗からVISAマスターカードなどのクレジットカードおよび電子マネーではiD楽天EdyWAON交通系ICカード nanaco中国銀聯が導入される。 7月上旬までに全店舗で導入予定。全店でクレジットカード、電子マネー、銀聯を取り扱う回転寿司は大手では初めてである。なお加盟店開拓は、三井住友カードが行う予定である。

店舗展開[編集]

店舗例(蕨店)

2015年(平成27年)1月24日現在、34都府県に339店舗を構えている。最も広い店舗は東京都練馬区にある「練馬店」である。関東地方を中心に、東北地方中部地方近畿地方には数多く店舗を持っているが、北海道北陸3県四国には未進出(かつて愛媛や徳島に数店舗あったが撤退)、中国地方九州では店舗数が少ない。なお、北海道網走市には同名のかっぱ寿司という寿司店があるが全くの無関係である。

キャラクター[編集]

2016年10月のコーポレートロゴ変更までCMなどにも登場していたキャラクターは、かっぱ谷に暮らす兄妹カッパ。2008年7月からは、ぬいぐるみ、文房具、おもちゃなどのオリジナルグッズが誕生した。また、ホームページや携帯のコーナーではおとうさん、おかあさん、りゅうじんさまが登場する。

カーくん(カッパ年齢・5さい)
元気はつらつで明るく正義感あふれるおとこの子。ちょっとおっちょこちょいなのがたまにキズの妹思いの兄。
パー子ちゃん(カッパ年齢・3さい)
頭はいいが、スポーツは苦手。いつも兄を助けるしっかりもので優しい女の子。甲羅がハート型になっている。

スポンサー活動[編集]

グループ企業[編集]

  • 株式会社ジャパンフレッシュ - 子会社。回転寿司事業・ベンダー事業。
  • カッパ・クリエイトコリア株式会社 - 80%子会社。回転寿司事業。

かつての関連企業[編集]

その他[編集]

  • 2007年(平成19年)3月8日のゼンショーとの提携発表に絡み、日本放送協会(NHK)の職員が、株の不正取引を行っていたことが明らかになった。詳しくはNHK職員によるインサイダー取引事件を参照。
  • 2012年より、ミニストップココストアの一部で、かっぱ寿司とのコラボ商品が登場している。寿司を展開している弁当コーナーには専用のPOPも展開している。かつてam/pmの関西地区フランチャイジーとして、カッパクリエイトが運営していたエーエム・ピーエム・関西でもかっぱ寿司とのコラボレーション商品が行われていたが、ファミリーマートへの経営統合による完全閉店により販売が終了していたが現在は再開。関西以外のファミリーマートでも販売している。なお、2016年10月にコーポレートロゴが変更された後も、かつてのロゴをそのまま使用されている。

注釈[編集]

  1. ^ 議決権所有割合は50.7%
  2. ^ 博学こだわり倶楽部 『埼玉の謎学』 河出書房新社2014年12月1日、51-52頁。ISBN 978-4-309-49908-6
  3. ^ テレビ朝日 シルシルミシル
  4. ^ 中京テレビ『PS』2013年1月6日放送より。[出典無効]
  5. ^ 元気寿司株式会社との業務提携に関するお知らせ (PDF)”. カッパ・クリエイトホールディングス株式会社 (平成25年11月29日). 2013年11月29日閲覧。
  6. ^ “「かっぱ」「元気」回転ずし2社、14年度にも統合”. 日本経済新聞. (2013年11月29日). http://www.nikkei.com/article/DGXNASGF2901X_Z21C13A1000000/?dg=1 2013年11月29日閲覧。 
  7. ^ 代表取締役の異動,その他の取締役の異動及び執行役員の異動に関するお知らせ (PDF)”. カッパ・クリエイトホールディングス株式会社 (平成25年11月29日). 2013年11月29日閲覧。
  8. ^ a b コロワイド、「かっぱ寿司」を買収 外食4位に(日本経済新聞2014年10月2日 同日閲覧)
  9. ^ コロワイド、「かっぱ寿司」買収検討 レストラン事業の拡大目指す(サンケイスポーツ2014年10月2日 同日閲覧)
  10. ^ a b 本日の一部報道について - カッパ・クリエイトホールディングス 2014年10月2日
  11. ^ a b 元気寿司株式会社との業務提携の解消に関するお知らせ (PDF) - カッパ・クリエイトホールディングス株式会社 2014年10月27日
  12. ^ a b 株式会社神明ホールディングとの資本業務提携の解消に関するお知らせ (PDF) - カッパ・クリエイトホールディングス株式会社 2014年10月27日
  13. ^ a b 株式会社コロワイドの連結子会社である株式会社SPCカッパによる当社株式に対する公開買付けに関する意見表明のお知らせ (PDF) - カッパ・クリエイトホールディングス株式会社 2014年10月27日
  14. ^ 株式会社SPC カッパによる当社株式に対する公開買付けの結果、第三者割当による新株式発行並びに親会社、主要株主である筆頭株主及びその他の関係会社の異動に関するお知らせ (PDF) - カッパ・クリエイトホールディングス株式会社 2014年11月28日
  15. ^ 第三者割当増資の払込完了に関するお知らせ (PDF) - カッパ・クリエイトホールディングス株式会社 2014年12月4日
  16. ^ 代表取締役の異動及びその他役員の異動に関するお知らせ (PDF) - カッパ・クリエイトホールディングス株式会社 2014年11月11日
  17. ^ a b 連結完全子会社の吸収合併に関するお知らせ (PDF) - カッパ・クリエイトホールディングス株式会社 2015年4月27日
  18. ^ a b 商号の変更と定款の一部変更に関するお知らせ (PDF) - カッパ・クリエイトホールディングス株式会社 2015年4月27日
  19. ^ am/pmの日本本部であるエーエム・ピーエム・ジャパン2010年3月1日にファミリーマートへ吸収合併され、近畿地方以外からは撤退したが、近畿地方についてはエリアフランチャイズ契約が残っており、当初はそれが切れる2015年までam/pmの店舗を継続して展開する予定だったが、最終的にはその契約権利を破棄して、ファミリーマートへ統合され、予定より4年早くam/pmは日本から完全撤退した
  20. ^ 子会社の商号変更に関するお知らせ (PDF) - カッパ・クリエイトホールディングス株式会社 2015年8月31日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]