二日市温泉 (筑紫野市)
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二日市温泉の中心宿となる御前湯 | |
温泉情報 | |
所在地 | 福岡県筑紫野市 |
座標 | 北緯33度29分29.1秒 東経130度30分55.4秒 / 北緯33.491417度 東経130.515389度座標: 北緯33度29分29.1秒 東経130度30分55.4秒 / 北緯33.491417度 東経130.515389度 |
交通 |
JR:鹿児島本線二日市駅より徒歩約10分 西鉄:天神大牟田線・太宰府線西鉄二日市駅から西鉄バスで約10分 車:九州自動車道筑紫野ICから5分 |
泉質 | 放射能泉 |
宿泊施設数 | 7 |
二日市温泉(ふつかいちおんせん)は、福岡県筑紫野市湯町にある温泉。
泉質
- 放射能泉(アルカリ単純ラジウム泉)
歴史
開湯は奈良時代である。歴史上の記録では、大宰帥・大伴旅人の詠んだ歌に初めて記されている[注 1]。立地は大宰府政庁における四神相応の南の朱雀に比定されるとも言われる。古くは「次田(すいた)の湯」、「薬師温泉」、近世は「武蔵温泉」と呼ばれていた。江戸時代は筑前藩主黒田氏専用の「御前湯」があって、「二日市温泉」と命名されたのは、1950年(昭和25年)である。
地理
JR二日市駅の南西、直線距離約500mの福岡県道7号筑紫野インター線沿線に温泉街があるが、同駅には当温泉の反対側にあたる東側のみ、出入口がある。「博多の奥座敷」ともいわれ、旅館「大丸別荘」を含む7軒の旅館のほか、「博多湯」「御前湯」2軒の共同浴場が存在する。
歌にみる二日市温泉
大伴旅人は大宰府赴任時に妻を亡くし、この温泉にて万葉集にも収録された以下の句を読んだ。
湯の原に 鳴く芦田鶴は わがごとく 妹に恋ふれや 時わかず鳴く
幕末には三条実美がこの地を訪れ、以下の句を残した。
ゆのはらに あそふあしたつ こととはむ なれこそしらめ ちよのいにしへ
1896年(明治29年)には夏目漱石が新婚旅行に訪れている。戦後は歓楽街としても栄え、芸妓組合なども存在した。
アクセス
- 鉄道
- 市内バス
- 筑紫野市コミュニティバス「つくし号」
- 高速バス
- 九州自動車道 筑紫野二日市温泉入口バス停より徒歩約8分。
- 自家用車
- 九州自動車道筑紫野インターチェンジより福岡県道7号筑紫野インター線などを経由し2km。
脚注
注釈
出典
参考文献
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- 森弘子『太宰府発見』海鳥社、2003年、ISBN 4-87415-422-0
- 浦辺登『太宰府天満宮の定遠館』弦書房、2009年、ISBN 978-4-86329-026-6
- 火野葦平『花と龍』(若松港の石炭沖仲士が武蔵温泉で遊興にひたる場面がある)
- 「歌のなかの二日市温泉」(PDF)『ちくしの散歩』第79号、筑紫野市教育委員会、2001年3月31日、2023年1月30日閲覧。