コンテンツにスキップ

三菱ウェルファーマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三菱ウェルファーマ株式会社
Mitsubishi Pharma Corporation
種類 株式会社
市場情報 非上場(以下は過去のデータ)
略称 MP、MPC、三菱ウェル、三菱ファーマ、三菱ウェルファーマ
本社所在地 日本の旗 日本
541-0046
大阪府大阪市中央区平野町二丁目6番9号
設立 2001年平成13年)10月1日
業種 医薬品
事業内容 医薬品化成品事業
代表者 代表取締役 取締役社長 小峰健嗣
資本金 305億6,000万円
売上高 連結:2,275億1,700万円
単独:1,841億7,300万円
(2007年3月期)
総資産 連結:3,233億6,400万円
単独:2,950億1,000万円
(2007年3月期)
従業員数 連結:5,907人
単独:3,488人
2007年9月30日現在)
決算期 3月31日
主要株主 株式会社三菱ケミカルホールディングス 100%
主要子会社 (株)エーピーアイコーポレーション 52.6%
(株)ウェルファイドサービス 100%
吉富薬品(株) 57.4%
関係する人物 飯田晋一郎(初代社長)
特記事項:2007年10月1日付で解散
テンプレートを表示

三菱ウェルファーマ株式会社(みつびしウェルファーマ、英文Mitsubishi Pharma Corporation)は、かつて存在した日本製薬会社

会社設立当初は三菱グループ及び三菱化学(現・三菱ケミカル)グループと、タケダグループに属していたが、2005年(平成17年)10月3日、株式移転により株式会社三菱ケミカルホールディングス(現・三菱ケミカルグループ)の100%完全子会社となった。

概要

[編集]

2001年(平成13年)10月1日ウェルファイドを存続会社として三菱東京製薬が合併し設立。

2005年(平成17年)10月3日親会社だった三菱化学と共同で、持株会社である株式会社三菱ケミカルホールディングス(以下、三菱ケミカルHD)を設立。株式移転により同社の完全子会社となった。

2007年(平成19年)2月2日、田辺製薬との合併を発表。同年10月1日、田辺製薬を存続会社として合併し、田辺三菱製薬株式会社となった。

沿革

[編集]
  • 2000年(平成12年)11月1日 - 三菱東京製薬とウェルファイドが合併交渉を開始[1]
  • 2001年(平成13年)
    • 10月1日 - 三菱東京製薬とウェルファイドが合併し、三菱ウェルファーマ株式会社を設立。
      • 存続会社は旧・ウェルファイド。登記上本店・本社は大阪府大阪市中央区平野町二丁目に置かれた。また、旧・三菱東京製薬本社ビル社屋は同社の東京オフィス(東京本社)となった。
      • 旧・三菱東京製薬のイギリス現地法人である「MTPヨーロッパ社」の社名を「三菱ファーマヨーロッパ社」に変更・改組。アメリカにも現地法人「三菱ファーマアメリカ社」を設立。
    • 12月1日 - 中国上海事務所を開設。
    • 12月17日 - 「スペリア錠200mg」、「クリアナール錠200mg」を発売。
  • 2002年(平成14年)
    • 3月11日 - 東京本社内に「医療薬学歴史文庫」を開設。
    • 3月31日 - 中標津製造所を閉鎖。
    • 7月 - 抗うつ剤「パキシル錠」について、当社連結関連会社の吉富薬品がグラクソ・スミスクライン株式会社との共同プロモーションを開始。
    • 9月 - 注射用ニューキノロン系抗菌製剤「パズクロス注300mg」、「パズクロス注500mg」を発売。
    • 10月1日 -
      • 生物製剤部門を分社化して、株式会社ベネシスを設立。血液製剤事業を同社に移管・承継する。
      • 吉富ファインケミカルと、三菱化学の機能化学品カンパニー 医薬原体事業及びファインケミカル事業の一部を統合し、「株式会社エーピーアイ コーポレーション」を設立。
    • 10月8日 - 「コレバインミニ83%」を発売。
  • 2003年(平成15年)
  • 2004年(平成16年)
    • 3月1日 - 一般用医薬品事業を佐藤製薬株式会社へ譲渡。
    • 4月1日 - ビタミンB2事業を第一ファインケミカル株式会社(現・協和ファーマケミカル)へ譲渡。
    • 7月1日 - 北京事務所と中国上海事務所を統合。
    • 7月28日 - 「セレニカR錠200mg」を発売。
  • 2005年(平成17年)
    • 3月23日 - 内痔核硬化療法剤「ジオン注」を発売。
    • 3月31日 - 埼玉県入間市にあった研究拠点・東京研究所を閉鎖。
    • 4月1日 -
      • 足利工場と吉富工場を統合し、製剤関連会社としてMPテクノファーマ株式会社を設立。
      • 包装物流関連会社としてMPロジスティクス株式会社を設立。
    • 7月 - 選択的抗トロンビン剤「アルガトロバン」を、ドイツにおいて初の自社販売開始。
    • 9月27日 - 東京証券取引所及び大阪証券取引所第1部への上場廃止。株式移転により非上場会社となる。
    • 10月3日 - 三菱化学(現・三菱ケミカル)と共同持株会社・株式会社三菱ケミカルホールディングス(現・三菱ケミカルグループ)を設立し、その完全子会社となる。
  • 2006年(平成18年)
    • 1月1日 - 海外関連会社である廣州緑十字薬業有限公司の社名を「三菱製薬(広州)有限公司」に変更。
    • 2月20日 - 大阪支店及び営業所を現在地へ移転。
    • 8月 - 米国投資会社「MPヘルスケア ベンチャーマネジメント インク」を会社設立。
    • 10月 - 海外関連会社「三菱製薬研発(北京)有限公司」を会社設立。
  • 2007年平成19年)
    • 2月2日 - 田辺製薬を存続会社とした企業合併契約書に調印。
    • 2月19日 - 脳梗塞に関する一般向けウェブサイト「NO!梗塞.net」を開設。
    • 7月31日 - サノフィ・アベンティス(現・サノフィ)の睡眠障害改善剤「アモバン錠7.5」及び「アモバン錠10」の日本における販売提携について、12月31日で終了することを発表。
    • 10月1日 - 田辺製薬を存続会社として合併。田辺三菱製薬株式会社が発足。

事業所一覧

[編集]
2007年(平成19年)9月30日時点
営業部・支店
  • 東京オフィス(東京本社)- 東京都中央区日本橋本町二丁目2番6号 - 閉鎖済、後に解体。
  • 北海道支店
  • 東北支店
  • 東北支店営業第一部
  • 東北支店営業第二部
  • 東京第一支店
  • 東京第一支店営業第一部
  • 東京第一支店営業第二部
  • 東京第一支店営業第三部
  • 東京第二支店
  • 東京第二支店営業第一部
  • 東京第二支店営業第二部
  • 関信越支店
  • 関信越支店営業第一部
  • 関信越支店営業第二部
  • 横浜支店
  • 名古屋支店
  • 名古屋支店営業第一部
  • 名古屋支店営業第二部
  • 大阪支店
  • 大阪支店営業第一部
  • 大阪支店営業第二部
  • 京都支店
  • 大阪支店兵庫営業部
  • 中国支店
  • 四国支店
  • 九州支店
  • 九州支店営業第一部
  • 九州支店営業第二部
  • 九州支店営業第三部
研究所・製剤研究所・工場
  • かずさ研究所 - 閉鎖済。
  • 横浜研究所 - 現・田辺三菱製薬株式会社 横浜事業所
  • 大阪研究所 - 閉鎖済、後に解体。
  • 製薬技術センター - 閉鎖済。
  • 鹿島工場 - 現・沢井製薬株式会社 鹿島工場
営業所
  • 札幌第一営業所
  • 札幌第二営業所
  • 札幌第三営業所
  • 札幌第四営業所
  • 旭川営業所
  • 函館営業所
  • 釧路営業所
  • 宮城第一営業所
  • 宮城第二営業所
  • 青森営業所
  • 岩手営業所
  • 秋田営業所
  • 山形営業所
  • 福島第一営業所
  • 福島第二営業所
  • 中央営業所
  • 病院第一営業所
  • 病院第二営業所
  • 病院第三営業所
  • 城北第一営業所
  • 城北第二営業所
  • 城南第一営業所
  • 城南第二営業所
  • 城西営業所
  • 国立第一営業所
  • 国立第二営業所
  • 三鷹第一営業所
  • 三鷹第二営業所
  • さいたま第一営業所
  • さいたま第二営業所
  • 川越第一営業所
  • 川越第二営業所
  • 千葉第一営業所
  • 千葉第二営業所
  • 千葉第三営業所
  • 船橋営業所
  • 松戸営業所
  • 群馬第一営業所
  • 群馬第二営業所
  • 水戸営業所
  • つくば第一営業所
  • つくば第二営業所
  • 栃木第一営業所
  • 栃木第二営業所
  • 山梨営業所
  • 新潟第一営業所
  • 新潟第二営業所
  • 長岡営業所
  • 長野営業所
  • 松本営業所
  • 横浜第一営業所
  • 横浜第二営業所
  • 横浜第三営業所
  • 厚木第一営業所
  • 厚木第二営業所
  • 名古屋第一営業所
  • 名古屋第二営業所
  • 岡崎第一営業所
  • 岡崎第二営業所
  • 尾張営業所
  • 岐阜第一営業所
  • 岐阜第二営業所
  • 三重第一営業所
  • 三重第二営業所
  • 静岡営業所
  • 沼津営業所
  • 浜松営業所
  • 富山営業所
  • 石川営業所
  • 福井営業所
  • 大阪第一営業所
  • 大阪第二営業所
  • 大阪第三営業所
  • 大阪第四営業所
  • 北摂第一営業所
  • 北摂第二営業所
  • 堺第一営業所
  • 堺第二営業所
  • 京都第一営業所
  • 京都第二営業所
  • 滋賀営業所
  • 奈良第一営業所
  • 奈良第二営業所
  • 和歌山営業所
  • 神戸第一営業所
  • 神戸第二営業所
  • 姫路第一営業所
  • 姫路第二営業所
  • 西宮営業所
  • 広島第一営業所
  • 広島第二営業所
  • 福山営業所
  • 山陰営業所
  • 岡山第一営業所
  • 岡山第二営業所
  • 山口第一営業所
  • 山口第二営業所
  • 香川営業所
  • 徳島営業所
  • 愛媛第一営業所
  • 愛媛第二営業所
  • 高知営業所
  • 福岡第一営業所
  • 福岡第二営業所
  • 北九州第一営業所
  • 北九州第二営業所
  • 久留米営業所
  • 佐賀営業所
  • 長崎営業所
  • 熊本第一営業所
  • 熊本第二営業所
  • 大分営業所
  • 宮崎営業所
  • 鹿児島第一営業所
  • 鹿児島第二営業所
  • 沖縄営業所
関連会社
国内
海外
  • ウェルファイド コリア社
  • 三菱製薬(広州)有限公司 - 廃止済
  • 三菱製薬研発(北京)有限公司 - 現・田辺三菱製薬研発(北京)有限公司
  • 三菱ファーマアメリカ社
  • 三菱ファーマヨーロッパ社
  • 三菱ファーマドイツ社
  • MPヘルスケア ベンチャー マネジメント インク

主要製品

[編集]

旧・東京田辺製薬から引き継いだ一般用医薬品(外用消炎鎮痛剤「サロメチール」などの大衆薬)販売事業については、2004年(平成16年)3月1日に佐藤製薬株式会社へ事業譲渡・撤退した。

医療用医薬品

旧・ミドリ十字の製品は販売中止のものがあるが、血液製剤の殆どはすべて子会社の「株式会社ベネシス」に製造承認権が移管されている[2]。主力製品であった血液製剤の製造上の不備から端を発した「薬害エイズ事件」やフィブリノゲン問題C型肝炎感染)は、1990年代に大きな社会問題となったが、両方の事件・問題は被害者との間で和解が順次成立している。

政治との関わり

[編集]
  • 2003年から2006年まで「民主党」に政治献金をおこなっていた。

在籍した人物

[編集]

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ ウェルファイド株式会社と三菱東京製薬株式会社との合併交渉開始について”. 三菱ケミカル株式会社 (2000年11月1日). 2022年1月1日閲覧。
  2. ^ 2014年(平成26年)10月1日、田辺三菱製薬に再合併され消滅。販売については三菱ウェルファーマ → 田辺三菱製薬が引き続き担当。また、製造が「ファイザー株式会社」で、旧・ウェルファイド株式会社が販売を担当していた抗リウマチ薬「サラゾピリン」のみ当社が継承したが、ファイザーに譲渡(返上)。

外部リンク

[編集]