ピーター・シェーファー

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ピーター・レヴィン・シェーファー(Peter Levin Shaffer, 1926年5月15日 - )は、英国劇作家。作品は世界的に評価され数々の賞を得ており、映画化されたものも多い。

来歴[編集]

リヴァプール生まれ。ロンドンのセント・ポール学校、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジを卒業。1950年に歴史学でケンブリッジ大学の学位を得た。劇作家としての地位を確立するまでには、炭鉱夫や本屋の店員、ニューヨーク公立図書館の収集係員、音楽出版のブージー・アンド・ホークス社勤務など、さまざまな職業を渡り歩いた。

2001年にはエリザベス2世からナイト位を授与された。

現在は故郷リヴァプールに住んでいる。同じ劇作家のアンソニー・シェーファーは双子の兄(アンソニーが5分早く生まれた)であり、ピーターとはピーター・アントニイアンソニー&ピーター・シェーファーの筆名を用いて数作品の推理小説を共筆している。

作品[編集]

戯曲[編集]

  • The Salt Land1954年) - 彼の最初の作品。BBCテレビ局に贈呈された。
  • 『五指練習』(Five Finger Exercise)(1954年) - 夫婦と子供の4人家族と家庭教師らの心理ドラマ。
  • 『ザ・ロイヤル・ハント・オブ・ザ・サン』(The Royal Hunt of the Sun)(1964年) - スペイン人によるペルー征服を題材にした作品。指揮官ピサロの人物設定には、歴史や宗教に対する作者独自の解釈が色濃く反映されている。1969年に映画化された(日本では劇場未公開だが、『ピサロ将軍』という題名でテレビ放映された)。1985年には、日本のパルコ劇場で『ピサロ』といタイトルで、山崎努と渡辺謙で上演された。
  • ブラック・コメディ』(Black Comedy)(1965年) - 暗闇の中で展開するコメディー。所有物との関連で人々に与える心理的な影響を追求した作品。
  • The Pad and How to Use It1966年) - 意気地なしの男が美女と付き合うコメディー。
  • The Public Eye1962年) - 堅苦しい英国の男と結婚した米国女性のコメディー。1972年に映画化されている。(映画題名は『フォロー・ミー』Follow Me)
  • エクウス』(Equus)(1973年) - 6頭の馬の目を突いた少年アランと、彼の治療を依頼された精神科医ダイサートの二人を中心に展開する作品。1975年に最優秀作品としてトニー賞、ニューヨーク劇作批評家賞を得て、1977年に映画化された。2007年2月にはロンドンにおいてダニエル・ラドクリフ主演で上演され、大きな話題になった。
  • アマデウス』(1979年) - 宮廷作曲家アントニオ・サリエリが嫉妬からモーツァルトを破滅させる話。1981年に最優秀作品としてトニー賞を得た。1984年には映画化され、作品賞・脚色賞を含む8つのアカデミー賞を得ている。
  • 『レティスとラヴェッジ』(Lettice and Lovage) (1987年) - デタラメな尾ひれをつけまくる観光ガイドのレティスと歴史保存委員会の厳格な役人ロッテの間に生じる友情を描いたおかしく、健全な、家庭向けドラマ。
  • The Gift of the Gorgon1992年) - 主人公は風変わりな劇作家。

アンソニー・シェーファーとの合作[編集]

  • 『衣裳戸棚の女』(The Woman in the Wardrobe) (1951年) - 一風変わった密室殺人を扱っている評価の高い作品。
  • How Doth the Little Crocodile?1952年) - 前作の前に起きた事件を扱う。
  • Withered Murder1955年

外部リンク[編集]