テレビ野球ゲーム

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テレビ野球ゲーム
メーカー エポック社
種別 据置型ゲーム機
世代 第1世代
発売日 日本の旗 1978年
コントローラ入力 専用コントローラ
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テレビ野球ゲームTV-Baseball)は、エポック社1978年に発売した家庭向けテレビゲーム

概要[編集]

エポック社が発売した、国内初の野球ゲーム専用のテレビゲーム機。NECが開発したマイコンを使用、野球盤をそのままテレビゲームにしたようなゲーム内容になっている[1]。2人プレイ専用でコンピュータ対戦はできない。発売当時の本体価格は18,500円、その後12,000円に値下げされた。ACアダプタは別売1,400円だったが、実際には同梱されセット価格で販売されていた。

遊び方[編集]

守備側が本体上のコントローラを、攻撃側がパッドを使用する。守備側はパドルで外野手の位置を調整して、コース選択レバーで投球コースを決め、投球ボタンで投球する。攻撃側は、投球されたボールに合わせてバットを振るか見送る。

バッターがボールを打った場合、打ったボールを内野手または外野手がキャッチすると、バッターがアウトになる。バッターがボールを打った後にパドルで外野手を動かすことで、一応ダイビングキャッチも可能である。野手がボールを取れずに外野を抜けると、抜けたコースによってヒットからホームランになり、その分だけバッター及びランナーが進塁する。基本的にランナーがアウトになる事はないが、一塁にランナーがいてショートがボールを取った場合はゲッツーになる。3アウトでチェンジになったら、守備側と攻撃側でコントローラーを入れ替える。9回が終わるとゲーム終了である。

ハードウェア[編集]

画面構成[編集]

緑地の画面に斜線でファウルラインが引かれ、その内側に各ベースと "" の字の形をした野手と投手が表示される。バッタースボックスの位置には、バットを表す棒が表示され、バットを振ると棒が一回転する。この他にピッチャーが投球する毎に、三塁側ファウルゾーンにイニング数と得点、一塁側ファウルゾーンにボールカウントが表示される。チームカラーは先攻が赤、後攻が青である。

コントローラ[編集]

本体側
  • プレイボールボタン
本体の電源を入れた後、ゲームを開始するのに押す。プレイ中に押すと1回表からのリセットになる。
  • コース選択レバー(スライドスイッチ)
ピッチャーが投球するコースを選択(設定)する。内角(ボール)、やや内角(ストライク)、直球(ストライク)、やや外角(ストライク)、外角(ボール)の5種類。
  • 投球ボタン
ピッチャーが投球するのに押す。スピードボールとスローボールの2種類。
  • 外野移動パドル
外野手の守備位置を左右に移動させる。レフト・センター・ライトが揃って左右に移動するので守備間隔は固定となる。
パッド側
  • バッティングボタン
バッターバットを振るのに押す。

その他[編集]

ホームランコースは、センターど真ん中、もしくは一塁側ファウルラインぎりぎりである。よってセンターをピッチャーの真後ろに配置させれば、センター方向へのホームランは防ぐことが出来る[1]

移植作品[編集]

ベースボール(カセットビジョン
カセットの中にテレビ野球ゲームのLSIをそのまま入れた物。
ニューベースボール(カセットビジョン)
ベースボールの改良版。コンピュータ対戦、ウォッチモード、バント、エラーなど様々な要素を追加。

脚注[編集]

  1. ^ a b M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』100ページ

外部リンク[編集]