サーク

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サーク
ジ・アート・オブ・ビジュアル・ステージ
ジャンル アクションRPG
対応機種 PC-8801
開発元 マイクロキャビン
発売元 マイクロキャビン
ディレクター 大津正徳
デザイナー 柳島秀行
プログラマー 山田浩司
三曽田明
中津泰彦
山川富士男
永井勝也
音楽 新田忠弘
笹井りゅうじ
美術 谷口恵津子
シリーズ サークシリーズ
人数 1人
メディア 5インチフロッピーディスク
発売日
  • 日本 1989年5月 (1989-05)
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サーク』 (Xak) は、マイクロキャビンより発売されたアクションRPG、及びそのシリーズ。本項では第1作『サーク ジ・アート・オブ・ビジュアル・ステージ』(Xak The Art of Visual Stage、以降『サークI』と表記)について記述する。

概要[編集]

『サークI』は1989年PC-8801版が発売された後、PC-9801MSX2X68000PCエンジンSUPER CD-ROM²(『サークI』と『サークII』合本、日本テレネットより)、スーパーファミコンサン電子より)などでも発売されている。

人気を受けてシリーズ化された結果、続編や外伝を含み、全5作品が発売された。

同じくARPGで画面構成やシステムが似ている日本ファルコムの『イースシリーズ』(1987年 - )とは、比較されることが多い。本シリーズでの攻撃にはキー操作が必要であるが、それ以外のシステムや各ステージの構成や雰囲気は類似する(街→フィールド→ダンジョン→ボス→…)。

MSX2版は画面構成を始めとして全面的な変更が施され、キャラクターのグラフィックの変更、特にピクシー(セルアニメ風へ変更)、バズゥー(攻撃デザインを変更)、サラマンダー(拡大的なデザインに変更、中ボスの追加)、合体エレメンタル(身体のデザインを変更)などの他、独自のBGMやエンディングでヒロイン達のラトク争奪戦も追加された。

2004年には、バンダイネットワークスのゲームサイト「RPG帝国」より第1弾コンテンツとして登場した[1]

VRシステム[編集]

「VR」とは「Visual Representation」(ビジュアル・リプレゼンテーション)の略。2Dクォータービューでありながら高低や奥行きの表現により立体的なマップ構成を可能にする、マップ・キャラクタ合成表示システムの総称。本作はその初採用作である。本シリーズでのバージョンアップを経て、後に『幻影都市』などにも採用されることになるこのシステムは、前述の要素の他、主人公が建物の影に隠れてしまっても半透明で表示されるため、見失わずにプレイ続行が可能となるなど、当時としては画期的なシステムであった。

ストーリー[編集]

今を遡ること250年前。

平和だった王国ウェービスに、妖魔界から一人の暴君が降り立った。その名をバドゥーという。強大な力を持つバドゥーとその配下のモンスター達により、村々は成す術もなく壊滅し、人々には滅亡の危機が迫るばかりであった。やがて彼らの祈りに応え、一人の神が立ち上がる。その名は戦神デュエル。デュエルは剣を持って単身でバドゥー達に立ち向かい、激しい戦いの末に打ち倒す。しかし、バドゥーだけは配下のモンスター達とは違い、神といえども完全には滅することが出来ない存在であった。そこで、デュエルはバドゥーの魂と肉体を分離させ、魂は北の果てにある「永久氷壁」へ、肉体は聖なる力に守られた「王家の聖域」へと厳重に封印した。こうして、ウェービスは悪夢の時代から開放され、再び平和を得たのである。

人々に崇められる中、デュエルは一人の人間の女性と出会い、恋に落ちた。やがて、デュエルは神であることよりも一人の人間として生きたいと考え、神の位と永遠の命に別れを告げて女性と結婚。人々は恒久的な平和の象徴として、二人を祝福する。

デュエルが妻との間に何人かの子供を授かり、人間としての生を全うした後もなお平和な時代が続く中、人々の記憶からは次第に悪夢の時代が薄れていく。

そして、250年もの月日が過ぎ去ったある日。

バドゥーの封印が何者かによって解かれ、ウェービスは危機に瀕する。国王は打倒バドゥーを命じるべく、デュエルの末裔ドルク・カートの元へ妖精ピクシーを使いに出すが、彼は半年前に居を構えていたフェアレスの町から行方不明になっていた。そこで、ドルクの一人息子ラトク・カートは、父に代わってバドゥー討伐へと旅立ってゆく。

キー操作[編集]

以下はMSX2版を記す。他機種版はそれぞれの説明書を参照のこと。

登場人物[編集]

ラトク・カート
シリーズ全作の主人公(『フレイ』を除く)。通称ラトク。戦神デュエルの血を引く16歳の少年剣士。色恋沙汰には鈍感。『サークI』では名前を変更可能。ちなみに過去作の『セイレーン』にも幼少の頃のラトクが登場している。
ピクシー
国王直属の妖精。本名はルゥ・ミーリ(『サークII』で明らかにされる)。人の手に乗るほど小さな少女の姿をしており、背中の羽根を広げて飛行する。『サークI』でメッセンジャーとしてラトクの前に現れて以来、ずっとラトクと行動を共にする。『フレイ』の隠しゲーム『GOGOピクシー』では主役として登場する。
フレイア・ジェルバーン
魔道師の少女。通称フレイ。『サークI』時点ではまだ重要キャラクターではなく、森の番人ドミクの娘で水を汲みに行ってモンスターに襲われ怪我をして倒れている少女(『フレイ』から逆算すると当時は13歳)であり、ラトクに助けられて惚れるまでが描かれる。以後、ラトクの役に立ちたいため魔法学校に入学して魔道師となるが、その設定や顛末は『サークII』や『フレイ』にて明かされる。『ガゼルの塔』『サークIII』でラトクとパーティーを組むメンバーの一人。
リューン・グリード
ラトクと同様、戦神デュエルの血を引く剣士。実力はあるが憎まれ口を叩く皮肉屋。『ガゼルの塔』『サークIII』でラトクとパーティーを組むメンバーの一人。
エリス
フェアレスの町長の孫娘。ラトクとは幼馴染で、後にフレイとはラトクを巡っての恋敵となる。『フレイ』から逆算すると当時は15歳。
ゼム・バドゥー
『サークI』のラスボス。妖魔三将軍の一人。人の世が栄えるより前に強大な魔力を持って大地を蹂躙していた、妖魔の長の一人。戦神デュエルにより聖域へ封印されていたが、250年後、何者かが封印を解いたために復活を遂げる。
ロブ・ネクロマンサ
妖魔将軍ザム・ゴスペルに仕える妖魔四天王のリーダー。北天王。死霊使い。ラトクの父ドルク・カートを操りゼム・バドゥーの復活を目論んだ。その因果の故かラトクとは何度か戦うことになる。
ザム・ゴスペル
妖魔三将軍の一人。妖魔四天王を従え妖魔将軍ゼム・バドゥーの復活を目論んだ張本人。『サークI』ではED後に謎の人物として登場した(MSX2版のみ登場/機種により未登場あり)。
サリア・カート
ウエービス国王
アブ・ヴェール
  • 声 - 渡辺菜生子
ナレーション

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 サーク
  • 日本 1989年6月 (1989-06)
PC-9801 マイクロキャビン マイクロキャビン 5インチ2HDフロッピーディスク3枚組 - -
2 サーク
  • 日本 1989年11月 (1989-11)
MSX2 マイクロキャビン マイクロキャビン 3.5インチ2DDフロッピーディスク - -
3 サーク
  • 日本 1990年4月27日 (1990-04-27)
X68000 マイクロキャビン マイクロキャビン フロッピーディスク - -
4 サークI・II
  • 日本 1992年12月25日 (1992-12-25)
PCエンジンSUPER CD-ROM² 日本テレネット ライオット CD-ROM TJCD2032 -
5 サーク
  • 日本 1993年2月26日 (1993-02-26)
スーパーファミコン 東海エンジニアリング サンソフト 12メガビットロムカセット SHVC-XK -
6 サーク
プロジェクトEGG
  • 日本 2001年11月24日 (2001-11-24)
Windows マイクロキャビン D4エンタープライズ ダウンロード - -
PC-8801版の移植
7 サーク
プロジェクトEGG
  • 日本 2002年7月1日 (2002-07-01)
Windows マイクロキャビン D4エンタープライズ ダウンロード - -
MSX2版の移植
8 サーク
RPG帝国
  • 日本 2004年6月1日 (2004-06-01)
ボーダフォン
(256Kアプリ対応)
マイクロキャビン バンダイネットワークス
アールフォース・エンターテインメント
ダウンロード - -
9 サーク
プロジェクトEGG
  • 日本 2005年5月17日 (2005-05-17)
Windows マイクロキャビン D4エンタープライズ ダウンロード - -
X68000版の移植
10 サーク
i-revo
  • 日本 2006年3月14日 (2006-03-14)
Windows マイクロキャビン インターネットレボリューション ダウンロード - -
MSX2版の移植
11 サーク
プロジェクトEGG
  • 日本 2009年11月24日 (2009-11-24)
Windows マイクロキャビン D4エンタープライズ ダウンロード - -
PC-9801版の移植

スタッフ[編集]

  • ゲーム・デザイン:柳島秀行
  • マップ・デザイン:柳島秀行
  • キャラクター・デザイン:柳島秀行
  • グラフィック:柳島秀行、加藤雅史
  • ゲーム・プログラム:山田浩司、三曽田明、中津泰彦、山川富士男、永井勝也
  • ミュージック・コンポーズ:新田忠弘笹井りゅうじ
  • ディレクション:大津正徳
  • アート・ディレクション:谷口恵津子
  • マニュアル・イラスト:柳島秀行、加藤雅史
  • デモ・グラフィック:柳島秀行、末永仁志
  • スペシャル・サンクス:伊藤和彦
  • 企画・制作:(株)マイクロキャビン

評価[編集]

PCエンジン版
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 23/40点[2]
月刊PCエンジン 84/100点
電撃PCエンジン 80/100点
マル勝PCエンジン 30/40点
PC Engine FAN 23.23/30点[3]
(総合75位)
スーパーファミコン版
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 22/30点[4]
ファミリーコンピュータMagazine 21.2/30点[5]
PCエンジン版

ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では7・5・6・5の合計23点(満40点)[2]、、「月刊PCエンジン」では80・90・85・80・85の平均84点(満100点)、「電撃PCエンジン」では70・80・90・80の平均80点(満100点)、「マル勝PCエンジン」では9・6・8・7の合計30点(満40点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.23点(満30点)となっている[3]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で75位(485本中、1993年時点)となっている[3]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.37 4.13 3.72 3.78 3.72 3.51 23.23
スーパーファミコン版

ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では7・4・6・5の合計22点(満40点)[4]、「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.2点(満30点)となっている[5]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.6 3.8 3.1 3.5 3.6 3.6 21.2

シリーズ作品[編集]

  • サークII - 『サークI』の続編。
  • サークIII - 『サークII』の続編。シリーズ完結編。
  • フレイ - フレイが主人公のARPG。時系列的には『サークII』に並行。
  • Xak -ガゼルの塔- - 外伝。時系列的には『サークII』と『サークIII』の間。

脚注[編集]

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  1. ^ バンダイネットワークス"RPG帝国"がサービス開始!”. ファミ通.com (2004年6月1日). 2011年11月5日閲覧。
  2. ^ a b サークI・II まとめ [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年12月12日閲覧。
  3. ^ a b c 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」、『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店1993年10月1日、 40頁。
  4. ^ a b サーク 〜The Art of Visual Stage〜 まとめ [スーパーファミコン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年12月12日閲覧。
  5. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」、『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 214頁、 ISBN 雑誌26556-4/15

関連項目[編集]

外部リンク[編集]