イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校

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イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校
UIUCmainQuad.jpg
大学設置 1868年
創立 1867年
学校種別 州立
本部所在地 米国イリノイ州アーバナおよびシャンペーン
学部 教養学部
工学部
経営学部
農学部
建築学部
理学部
研究科 教養大学院
公共政策大学院
教育大学院
工学大学院
法科大学院
医学大学院
経営大学院
ウェブサイト イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校公式サイト
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イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校英語: The University of Illinois at Urbana–Champaign, UIUC)は、米国イリノイ州アーバナおよびシャンペーンに本部を置くアメリカ合衆国州立大学である。1868年に設置された。 イリノイ大学システムは、アーバナ・シャンペーン校、シカゴ校、スプリングフィールド校から構成されるが、一般に「イリノイ大学」という場合、アーバナ・シャンペーン校を指すことが多い。アーバナ・シャンペーン校は、イリノイ大学システムの中核たる旗艦校(Flagship)である。米国東部の名門私立大学群をアイビーリーグと称することから派生した、公立の名門校群であるパブリック・アイビーの一つ。2016年現在、U.S. NewsTop Public Schoolsランキングでは第11位。[1] Academic Ranking of World Universities では、2010年、世界第25位を獲得。特に工学系の専攻は、世界第4位にランクされた。LED(発光ダイオード)やMosaicは、イリノイ大学における著名な発明の例である。コンピューターサイエンスの強みは特筆に価し、ビル・ゲイツ氏は2004年2月のスピーチで、マイクロソフト社は、同大学のコンピュータ・サイエンス学科の卒業生を最も多く採用したことに触れた。[2] YouTubeの設立者であるスティーブ・チェンも同校工学部コンピューター・サイエンス専攻の出身である。

沿革[編集]

1862年、農業および工業技術開発の促進のため、州が公有地を大学用地として許与するモリル・ランドグラント法が成立。それにより、1867年にイリノイ産業大学として創立、翌1868年に開校した。1885年にイリノイ大学と名称が変更されたが、1982年にイリノイ大学の他キャンパスと区別するため、現名称であるイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校と改められた。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校はイリノイ大学システムの中では最も古く、規模も最大であり、業績・入学難易度共にトップに位置する。

キャンパス[編集]

大学は17の学部で構成され、150以上の専攻を有する。キャンパスは、互いに隣接するアーバナ市とシャンペーン市にまたがり、1468エーカー(6平方キロメートル)の敷地に266の建物がある。

キャンパスの主要部はQuad(四辺形)と呼ばれる長方形の広場で、主として総合・一般教育を行うビルがそれを囲んでいる。南側のフォーリンジャー公会堂を挟んでUndergraduate Libraryという学部学生用図書館があり、更に南にはアート系、農学系のキャンパスが広がる。北側には1997竣工のGrainger Library新図書館がある。新図書館よりさらに北の部分は工学系のキャンパスである。このように、大学敷地は南北に長いが、その外縁の道を時計回りに循環する2両連結バス(LOOP号等)が運行しており、これは学生証 (ICARD) を提示すれば無料で利用できる。他にも、アーバナ・シャンペーンの2市内のバス (MTD) は、学生であればすべて無料で乗車可能。

これら教室ビルを囲んで学生寮やアパートがあるが、特別な事情がない限り、学生は1年間大学寮に入らなければならない。彼らのほとんどは北東の角に位置するIllinois Street Residence hall(通称ISR)、又は南西の角に位置する6連棟Ikenberry Residence Halls(通称Six Pack)に入る。キャンパスから少し離れた場所にある大学病棟のさらに南東にはPennsylvania Avenue Residence Halls(通称PAR)とFlorida Avenue Residence Hallsがある。

前述のUndergraduate Libraryの隣には、100年単位の遺伝子実験材料である、遺伝子組み換え済みのトウモロコシ畑(20メートルほど)がある。 隣接するサヴォイ町 (Savoy) のウィラード空港 (Willard Airport) は大学の所有地であり、航空学部の実習はここで行わる。本来小型機用に設計された空港ではあるが、中・短距離向けに燃料を補給したボーイング747型機なら離着陸が可能な2,500m級滑走路を含め、計4本の滑走路がある。第42代アメリカ大統領ビル・クリントンが来訪した際、専用機エアフォースワンが滑走路を低速で走行中、排水側溝に脱輪したことがあり、その後、同空港の滑走路脇には再塗装が施された。

構成[編集]

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校は17の教育研究組織で構成されている。

  • College of Agriculture, Consumer, and Environmental Sciences
  • College of Applied Health Sciences
  • Institute of Aviation
  • College of Business
  • UCollege of Education
  • College of Engineering
  • College of Fine and Applied Arts
  • Graduate College
  • School of Labor and Employment Relations
  • College of Law
  • College of Liberal Arts and Sciences
  • Graduate School of Library and Information Science
  • College of Media
  • College of Medicine at Urbana–Champaign
  • School of Social Work
  • College of Veterinary Medicine
  • University Honors

評価[編集]

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の学部課程は、2015年のUS Newsランキングにおいて、全米大学総数およそ4000校中41位、州立大学中11位にランキングされており、イリノイ州のみならずアメリカ合衆国中西部を代表する大学の1つとなっている。また、世界大学ランキングでは1000以上の大学の中から25位にランクインしている。中でも工学、コンピューターサイエンス、図書館情報学、会計学、心理学などにおいて全米屈指のレベルを誇る。

主要世界大学ランキング'

  • TIMES世界大学ランキング: 第33位(10年度)
  • NEWSWEEK世界大学ランキング: 第48位(06年度)

US NEWS学部課程ランキング

  • US NEWS America's Best Colleges: 第45位(2012年度)

US NEWS大学院ランキング

  • 経営学: 第38位(09年度)/会計学: 第3位(09年度)
  • 法学: 第23位(09年度)
  • 工学: 第5位(10年度) / 生物工学: 第1位(10年度)、土木工学: 第2位(10年度)、電子工学: 第4位(10年度)、環境工学: 第3位(10年度)、材料工学: 第2位(10年度)
  • 教育学: 第24位(09年度)
  • 生物学: 第29位(10年度)
  • 化学: 第6位(09年度)
  • コンピューター学: 第5位(09年度)
  • 数学: 第18位(09年度)
  • 物理学: 第8位(09年度)
  • 経済学: 第31位(09年度)
  • 英語学: 第22位(09年度)
  • 歴史学: 第22位(09年度)
  • 政治学: 第21位(09年度)
  • 心理学: 第7位(09年度)
  • 図書館情報学: 第1位(09年度)

主な教授、卒業生[編集]

これまで21人の卒業生や教授がノーベル賞を、20人がピューリッツァー賞を受賞している。ジョン・バーディーンは「半導体の研究およびトランジスタ効果の発見」と「超伝導現象の理論的解明」により、ノーベル物理学賞を2度受賞した。これまでのところ、ノーベル物理学賞を2回受賞したのはジョン・バーディーンのみである。また、アンソニー・レゲットがノーベル物理学賞、ポール・ラウターバーノーベル生理医学賞を受賞している。

1977年に「六界説」、1990年に「三ドメイン説」という生物の分類体系を提唱したことで有名なカール・ウーズは、現在イリノイ大学教授。

YouTube共同創立者のスティーブ・チェンジョード・カリムPaypalの共同創立者マックス・レヴチンはイリノイ大学工学部(コンピューターサイエンス専攻)の卒業生。

研究機関[編集]

黎明期のコンピュータおよびスーパーコンピューティングに名を残したILLIACシリーズ(ILLIAC IILLIAC IIILLIAC IIIILLIAC IV)をはじめ、コンピューティングに関する研究がさかんである。

2001年宇宙の旅」作中の宇宙船の頭脳であるコンピュータHAL 9000は、本校のあるアーバナにあるという設定のHAL研究所で開発されたという設定になっている。

著名な機関として米国立スーパーコンピュータ応用研究所 (NCSA) がある。ここは(後にネットスケープコミュニケーションズを設立する)マーク・アンドリーセンが画像をレンダリング可能な最初のHTMLブラウザであるMosaicを他のメンバとともに作り上げた場所である。それ以前の1987年には、利用者が仮想的に端末に接続し、計算機資源を遠隔地から利用できるようにするプログラムであるNCSA telnetをつくり出している。

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校とIBMの共同で建設したペタスケール(ペタFLOPS級)のスーパーコンピュータBlue Watersは2011年に完成。

スポーツ[編集]

白人学生が演じる「イリニウェク酋長」と「マーチング・イリニ」

この学校のスポーツチームは「The Fighting Illini」(戦うイリニ族)であり、このチーム名は、実在のインディアン部族である「イリニ連邦」の名を借用したものである。 激戦区ビッグ・テン・カンファレンスに所属し、特に男子バスケットボールは全米トーナメントに度々出場する有力チームである。同チームは2005年に37勝2敗という同校史上最高の成績を残した。シーズン中はオハイオ州立大学に僅差で敗れた1敗のみ、ビッグ・テン・トーナメントは優勝、全米トーナメントでも準優勝に輝いた(優勝はノースカロライナ大学)。応援団兼マーチングバンドである「The Marching Illini」もまた高い評価を受けている。

大学の運動部のシンボルはインディアン民族 のステレオタイプである、「イリニウェク酋長」という白人学生が演じる「インディアン・マスコット」である。

特定の民族を動物のように扱った人種差別の典型として、この「イリニウェク酋長」、「戦うイリニ族」は、現在も「アメリカインディアン運動」(AIM)、「スポーツとメディアの人種差別に関する全国連合」(NCRSM)を始めとする、多数のインディアン団体や個人から、その変更廃止を求めての激しい抗議運動を受け続けている。しかし、イリノイ大学は現在もその要求に応じる姿勢を見せていない。

本拠地であるメモリアル・スタジアムは、2002年NFLシカゴ・ベアーズが従来の本拠地であるソルジャー・フィールドが改修のため暫定的に使用された。

外部リンク[編集]