みどりバス

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みどりバスは、東京都練馬区コミュニティバスである。

当初の成立経緯から3種類の名称で運行されていたものを、2009年7月16日にこの名称に統一した。そのうち最初の旧・練馬区シャトルバス(現・保谷ルート)は1991年に運行開始と、コミュニティバスとしては全国的にも早い時期の開業となっている[1]

全6ルートのうち4ルートを西武バス、2ルートを国際興業バスが受託している。

概要[編集]

練馬区内のコミュニティバスは、1991年[1]に試行運行開始、翌年から本格運行開始した区内の行政機関の連絡用の練馬区シャトルバス、交通空白地域の循環バスとして2003年に試行運行開始した練馬区バス交通実験、福祉施設送迎用バスを出自とし、2005年に区内病院へのアクセスを主眼として運行開始した練馬区福祉コミュニティバスの3種類の名称で運行されていた。この3種類の名称・サービスの統一に際し、「みどりバス」の愛称が制定された。

このうち、練馬区福祉コミュニティバスについては、2005年7月に試行運行開始後、2007年3月まで東京福祉バスが練馬区から運行の委託を受け、道路運送法21条の2で運行を行なっていたものを、前年2006年の道路運送法改正を受けて、同年4月からは道路運送法4条の一般乗合旅客自動車運送事業者による運行に変更したものである。

また、1991年に運行開始した練馬区シャトルバスは、コミュニティバスとしては早期の1990年代初頭の開業であり、西武バス最初のコミュニティバス運行受託であった[1]。上石神井営業所ではこれに続き、1996年には旧・保谷市のコミュニティバス「キャンバス」を運行受託した(その後合併により西東京市はなバスに発展し、滝山営業所へ移管)[1]。また西武バス全体では、新座営業所1994年朝霞市内循環バス、翌1995年新座市シャトルバス(2007年廃止)の運行受託も開始している[1]

路線[編集]

以下の6系統が運行されている。いずれも12月29日 - 1月3日は運休。

  • 保谷ルート(旧・練馬区シャトルバス)
  • 北町ルート(旧・練馬区バス交通実験)
  • 関町ルート(旧・練馬区福祉コミュニティバス)
  • 氷川台ルート(旧・練馬区福祉コミュニティバス)
  • 大泉ルート(旧・練馬区福祉コミュニティバス)
  • 南大泉ルート(みどりバス統合後に新設)

なお、東北地方太平洋沖地震東日本大震災)による燃料供給事情悪化の影響で、北町ルート・氷川台ルートは2011年3月15日 - 3月24日、保谷ルート・関町ルート・大泉ルートは3月16日 - 3月21日の間運休となっていた。

保谷ルート[編集]

1991年[1]8月、練馬区シャトルバスとして試行運行を開始し、1992年4月より本格運行に移行。

6時台から20時台まで、朝は30分間隔、他の時間帯は45分間隔で1日19往復運行。

2009年7月16日に運行時間帯拡大と19往復への増発、停留所の増設が実施された。都民農園 - 練馬光が丘病院間で停留所が増設された現在でも、他のコミュニティバスのように短い間隔の停留所設定はされておらず、一般の路線バスよりも数が少なく、間隔が長いのが特徴。

2013年10月16日に保谷駅南口降車場での降車、2番のりばからの発車、途中停留所の増設が実施された[2]。それまでは「保谷」停留所として、降車は駅前の都道233号上の三菱東京UFJ銀行保谷支店玄関先で、発車は東町三丁目停留所付近の西武バス操車場内からであった。

2013年10月16日以降も、三菱東京UFJ銀行保谷支店玄関先には、建物の壁面に降車専用を表すプレートが残っていたが、2015年5月頃にこのプレートの「練馬区みどりバス」の文字に青いガムテープが貼り付けされた状態となった。

また、練馬区主要区道67号線が拡幅整備された後は、保谷駅北口からの発着が予定されている[3]

北町ルート[編集]

  • 担当:国際興業バス練馬営業所
  • 運行区間
    • 練馬01:光が丘駅 - 練馬光が丘病院 - 練馬第七出張所 →自衛隊前→北町小学校→東武練馬駅入口→光が丘駅
    • 練馬01-2光が丘駅 - 練馬光が丘病院 - 練馬第七出張所 →自衛隊前→練馬北町車庫北町二丁目東→ 東武練馬駅入口→光が丘駅

2003年3月、練馬区バス交通実験として試行運行開始。

7時台から20時台まで、60分 - 65分間隔で1日13便運行。下記経路変更以前は60分間隔で1日14便運行であった。

2011年3月25日に経路変更が実施され、自衛隊前→北町二丁目東間で練馬北町車庫経由となった。ただし昼の1便と当該区間の車両通行規制時間帯に入る夕方の3便は、従来の北町小学校経由のままとされている[4]。当初は同年3月16日実施の予定だったが、前述した東日本大震災による運休の影響で順延された。

関町ルート[編集]

2005年7月11日練馬区福祉コミュニティバスとして、東京福祉バスの「福祉園送迎バス」を活用する形で運行開始。

2007年4月、西武バス上石神井営業所へ運行委託事業者が変更されている。

関町福祉園発は7時台から18時台まで12本、順天堂練馬病院発は8時台から18時台まで11本、朝は75分間隔、日中は60分間隔で1日11.5往復運行。みどりバスへの名称統一に際してのダイヤの変更はない。

2011年3月30日に、現行の関区民センター・武蔵関駅を経由する経路に変更された。

氷川台ルート[編集]

  • 担当:国際興業バス練馬営業所
  • 運行区間
    • 練馬02 練馬北町車庫 → 氷川台福祉園 → 氷川台駅練馬春日町駅東 → 光が丘駅 → 練馬光が丘病院(練馬総合運動場 - 練馬駅間は通過)
    • 練馬02-2 練馬光が丘病院 → 光が丘駅 → 練馬春日町駅東 → 氷川台駅 → 氷川台福祉園 → 東武練馬駅入口 → 練馬北町車庫(練馬総合運動場 - 練馬駅間は通過)
    • 練馬03 練馬光が丘病院 - 光が丘駅 - 練馬春日町駅東 - 練馬駅 - 氷川台駅 - 氷川台福祉園 - 東武練馬駅入口
    • 練馬03-2 北町小学校 → 東武練馬駅入口 → 氷川台福祉園 → 氷川台駅 → 練馬駅 → 練馬春日町駅東 → 光が丘駅 → 練馬光が丘病院
    • 練馬03-3 練馬光が丘病院 → 光が丘駅 → 練馬春日町駅東 → 氷川台駅 → 氷川台福祉園 → 東武練馬駅入口 → 氷川台福祉園 → 氷川台駅 → 練馬駅
    • 練馬03-4 練馬光が丘病院 → 光が丘駅 → 練馬春日町駅東 → 練馬駅 → 氷川台駅 → 氷川台福祉園 → 東武練馬駅入口 → 練馬北町車庫
    • 練馬03-5 練馬駅 → 氷川台駅 → 氷川台福祉園 → 東武練馬駅入口 → 氷川台福祉園 → 氷川台駅 → 練馬駅 → 練馬春日町駅東 → 光が丘駅 → 練馬光が丘病院

2005年7月25日、関町ルート運行開始の2週間後に関町ルート同様の経緯で、練馬区福祉コミュニティバスとして東京福祉バスに委託して運行開始。

2007年4月、関町ルート同様の経緯で、国際興業バス練馬営業所へ運行委託事業者が変更されている。

1日12 - 15本の運行で、日中は60分間隔で運行している。

光が丘駅 - 練馬光が丘病院間を経由するみどりバス3ルート(保谷・北町・氷川台)のうち、このルートだけが途中の一般路線が停車する「あかね雲公園」停留所に停車する。

練馬02・02-2は始発便のみの運行で、車両通行規制時間帯のため両方向とも練馬駅には乗り入れない。枝番付の系統は出入庫運用である。

2014年4月16日、国際興業バス光03系統の運行休止にともない、練馬駅・東武練馬駅を通る経路に再編された。

大泉ルート[編集]

  • 担当:西武バス上石神井営業所
  • 運行区間
    • 大泉学園駅 - 西大泉地区区民館 - 西大泉三郵便局 (→大泉学園町福祉園入口→ / ←西大泉市民農園←) 大泉学園町五丁目 ※( )内は一方向運行ルート(反時計回り)

2008年1月7日、練馬区福祉コミュニティバスとして運行開始。当初から西武バス上石神井営業所に運行委託。

7時台から19時台まで、30分間隔で1日25便運行。みどりバスへの名称統一に際してのダイヤの変更はない。

南大泉ルート[編集]

  • 担当:西武バス上石神井営業所
  • 運行区間
    • 保谷駅入口 - 大泉第二小学校 - 南大泉一丁目 - 練馬南大泉一郵便局 - 南大泉二丁目 - 石神井高校北 - 武蔵関駅南口 - 関区民センター前 - 関町福祉園

2011年12月16日に運行開始。みどりバス統合後に新設された唯一のルートである。当初から西武バス上石神井営業所に運行委託。

練馬区が2008年度に策定した「公共交通空白地域改善計画」 [5]で南大泉地区への導入が提示された路線で、地元住民等との協議を経て運行開始に至る。

7時台から19時台まで、朝は70分間隔、日中は60分間隔で1日13往復運行。なお、保谷駅入口発の第1便と夜の2便、保谷駅入口行きの朝の2便と最終便の計3往復は保谷駅入口 - 武蔵関駅南口間の運転となる。

「保谷駅入口」停留所は、保谷ルートの保谷停留所から離れた駅南側の練馬区南大泉地内で、到着は練馬区立駐輪場前、出発は旧早稲田通り上となる。

開通当初は、練馬南大泉一郵便局から富士街道を東進する保谷駅入口 - 西武車庫前間の経路であった。

2013年3月16日に延伸・経路変更。西武新宿線への連絡改善の要望を受けた結果、富士街道を西進した後新青梅街道を経由して武蔵関駅・関町福祉園へ向かう現行経路とされた[6][7]

運賃[編集]

過去の運賃の扱い[編集]

みどりバス統合後[編集]

  • 2016年3月31日までは、西武バス通学定期券「学トク定期券」「小学生定期券」は紙式であったため、みどりバスでは使用できなかった。
    • 2016年4月1日分より通学定期券「学トクIC定期券」「小学生定期券」が金額式IC定期券となったため、みどりバスでも使用できるようになった[15]
  • 2015年3月31日までは、交通ICカードでの支払いでもIC運賃は適用されず、現金運賃と同額(大人210円、小人110円)であった。
  • 2010年7月31日までは、バス共通カードでの支払いも可能であった。

みどりバス統合前[編集]

  • 旧・練馬区シャトルバス
    • 保谷ルートでは、65歳以上の高齢者に対する半額割引運賃(110円)の取り扱いは存在しなかった。
  • 旧・練馬区福祉コミュニティバス
    • 関町・氷川台・大泉ルートの運賃は、大人200円・小人100円であった。
    • 関町・氷川台ルートでは、バス共通カードでの支払い、東京都シルバーパスの使用ができなかった。

車両[編集]

北町ルートを除き、練馬区コミュニティバス共通の白・緑濃淡に樹木のデザイン入りラッピングの専用車。

みどりバス統合前の車両[編集]

東京福祉バスが受託運行していた頃は、メルファが関町ルート・氷川台ルートで使われた。2009年7月16日の増発時から2011年までは、保谷ルートでも一部の便で使用されていた。

廃止路線[編集]

旧・練馬区シャトルバス 関町 - 練馬区役所ルート[編集]

旧・練馬区シャトルバスは、過去には保谷 - 光が丘線(現、保谷ルート)の他に、関町 - 練馬区役所ルートの路線が存在したが、1997年12月19日都営地下鉄12号線新宿駅までの延伸開業を機に、同年12月29日に廃止された。

地下鉄と並行しているルートではなかったが、練馬区報などには「地下鉄をご利用の上、区役所などへおいで下さい」とあることから、最寄りの地下鉄駅もしくは既存の路線バスや西武新宿線中井駅を介して、代替ルートの設定としたのである。

1991年の開通以来、年10%前後のペースで利用率は伸びており、1995年度の年間利用者は約2万人に達していた。しかし、保谷 - 光が丘線の1日8往復(当時)の運行に対して4往復と少なく、複数の鉄道駅へ接続し通勤通学に利用するには便利とは言い難い面はあった。区内公共施設への足としての設定に特化して運行される、という本来の運行目的と区の財源見直し等が、廃止の一因へとつながったのである[16]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f バスジャパンハンドブックシリーズ S83 西武バス』BJエディターズ、2014年2月1日、54頁。ISBN 978-4-434-18845-9
  2. ^ みどりバス【保谷ルート】乗り場変更とバス停新設について Archived 2013年10月19日, at the Wayback Machine. 2013年10月4日
  3. ^ 練馬区議会 - 【平成24年3月1日 予算特別委員会-03月01日-11号】
  4. ^ みどりバスの運行ルートを一部変更します Archived 2011年5月24日, at the Wayback Machine. - 2011年3月11日
  5. ^ 公共交通空白地域改善計画 (PDF) - 2009年3月、練馬区
  6. ^ 練馬区みどりバス、「南大泉ルート」延伸 東京”. MSN産経ニュース (2013年3月16日). 2013年3月19日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年3月17日閲覧。
  7. ^ みどりバス南大泉ルートの延伸運行を開始します!”. 練馬区 (2013年3月11日). 2013年4月6日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年3月17日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g みどりバス 南大泉ルート 練馬区公式サイト
  9. ^ 西武バス全線乗り放題 1Day Pass(IC一日乗車券) 西武バス 公式サイト (PDF)
  10. ^ 路線バス 都内乗り継ぎ 一日乗車券 国際興業バス 公式サイト
  11. ^ 西武バスIC定期券のお取り扱い 西武バス 公式サイト
  12. ^ 西武バス学トクIC定期券・小学生定期券のお取り扱いについて 西武バス 公式サイト
  13. ^ 金額式IC定期券 国際興業バス 公式サイト
  14. ^ 彩京のびのびパス 国際興業バス 公式サイト
  15. ^ 4月1日(金)より、学トクIC定期券の運用を開始します 2016年2月15日 西武バス ニュースリリース (PDF)
  16. ^ 『練馬区報』などより

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]