おもろまち駅

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おもろまち駅
駅舎(2011年8月)
おもろまち
Omoromachi
10 安里 (0.7 km)
(1.0 km) 古島 12
地図
所在地 沖縄県那覇市おもろまち四丁目1
北緯26度13分22.12秒 東経127度41分54.3秒 / 北緯26.2228111度 東経127.698417度 / 26.2228111; 127.698417座標: 北緯26度13分22.12秒 東経127度41分54.3秒 / 北緯26.2228111度 東経127.698417度 / 26.2228111; 127.698417
駅番号 11
所属事業者 沖縄都市モノレール
所属路線 沖縄都市モノレール線
(ゆいレール)
キロ程 9.0 km(那覇空港起点)
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
4,517人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 2003年平成15年)8月10日[1][2]
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おもろまち駅(おもろまちえき)は、沖縄県那覇市おもろまち四丁目にある、沖縄都市モノレール線(ゆいレール)のである。駅番号11

計画当時の仮称は「真嘉比駅(まかびえき)」であった。

歴史[編集]

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線を有する高架駅である。エスカレーター・エレベーターあり。モノレールと並走する国道330号安里バイパス)の上に建つ。駅出口はおもろまち駅前交通広場、DFSギャラリア・沖縄への連絡通路となるペデストリアンデッキと接続している。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 沖縄都市モノレール線 下り てだこ浦西方面
2 上り 那覇空港方面

駅設備[編集]

  • コインロッカー - 改札内に設置。
  • ATM - 改札内
  • 外貨両替機 - 改札内
  • 公衆電話 - 改札外に設置。
  • 自動販売機(飲料)
  • トイレ - 改札内に設置。
  • 売店 - 構内にファミリーマートおもろまち駅/S店が出店。

利用状況[編集]

2022年度の1日平均乗車人員4,517人である[9]

開業後の1日平均乗降人員および乗車人員の推移は下記の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[統計 1][統計 2]
年度 1日平均
乗降人員[10]
1日平均
乗車人員[11]
出典
2003年(平成15年) 4,364 2,065 [* 1]
2004年(平成16年) 5,527 2,659 [* 2]
2005年(平成17年) 7,752 3,836 [* 3]
2006年(平成18年) 8,678 4,370 [* 4]
2007年(平成19年) 8,642 4,422 [* 5]
2008年(平成20年) 8,663 4,528 [* 6]
2009年(平成21年) 7,667 3,714 [* 7]
2010年(平成22年) 7,798 3,759 [* 8]
2011年(平成23年) 8,237 3,933 [* 9]
2012年(平成24年) 9,129 4,357 [* 10]
2013年(平成25年) 9,644 4,610 [* 11]
2014年(平成26年) 9,942 4,817 [* 12]
2015年(平成27年) 10,648 5,199 [* 13]
2016年(平成28年) 11,339 5,525 [* 14]
2017年(平成29年) 11,510 5,624 [* 15]
2018年(平成30年) 5,753 [* 16]
2019年(令和元年) [12]11,586 5,672
2020年(令和02年) [13]6,370 3,119
2021年(令和03年) 3,281
2022年(令和04年) 4,517

駅周辺[編集]

駅西口に広がる「おもろまち」は、米軍基地返還後の用地を再開発した新商業地区で「那覇新都心」「天久新都心」とも呼ばれている。おもろまち交通広場にあるおもろまち駅前広場沖縄本島中南部方面および那覇バスターミナルからの一部路線バスの起点・終点でもある。

一方、駅東口の真嘉比地区は静かな住宅地であるが、ゆいレールの開通で利便性が増したことから現在再開発が進みつつある。

おもろまち交通広場[編集]

  • バス乗り場をはじめ、タクシー乗り場、自転車置き場などモノレールへの乗り継ぎを促進するために設置されている。また、路線バスだけでなく観光車両も待機できるスペースがある。
  • モノレール開通時には交通広場は整備中であった。これは、モノレールの開通が2003年(平成15年)12月から同年8月に早まったためである。その後、同年12月に当初の予定通り整備が完了し、本格供用が開始された。
  • 駅に近い部分はバス乗り場が大部分を占めるが、本島中部地区へ向かう路線の本数は少ない。モノレール開通前は那覇バスターミナル発着だった路線をおもろまち駅前広場発着に振り分けて成立した路線がほとんどである経緯から、ダイヤ編成は時間帯によってまばらで、夕方時間帯の発着は特に少ない。利用客はさほど多くない。
  • バス停名は「おもろまち交通広場」ではなく「おもろまち駅前広場」である。

バス路線[編集]

おもろまち駅前広場バス停
おもろまち駅前広場
おもろまち駅前バス停

安里バイパスに面している。おもろまち交通広場(駅前ロータリ)からは、モノレールの高架橋を利用して移動できる。

かつては駅前広場発着の路線よりも運行本数は多かったが、市内線や南部方面からの駅前広場への路線新設、延長などにより、現在は駅前広場発着の路線の方が運行本数は多い。但し、中部方面への路線に関しては、依然こちらの方が本数は多くなっている。

  • 11番・安岡宇栄原線 (那覇バス) - 新都心廻り、1日2便のみ
  • 21番・新都心具志川線 (琉球バス交通
  • 55番・牧港線 (琉球バス交通)
  • 56番・浦添線 (琉球バス交通)
  • 88番・宜野湾線 (琉球バス交通)
  • 90番・知花(バイパス)線 (琉球バス交通)
  • 98番・琉大(バイパス)線 (琉球バス交通)
  • 112番・国体道路線 (琉球バス交通)
  • 256番・浦添てだこ線 (琉球バス交通)
  • 333番・那覇西原(末吉)線 (那覇バス)
  • 北谷ライナー (カリー観光
  • 瀬長島ライナー (カリー観光)
  • パルコシティシャトルバス (カリー観光)
  • 888番・やんばる急行バス 空港線 - 今帰仁方面のみで、那覇空港方面は停車しない。

その他[編集]

  • 駅到着時の車内チャイムは、沖縄民謡「だんじゅかりゆし」を編曲したものが流れる[14]
  • 那覇市役所建て替えに伴う仮庁舎時代は、自動放送に市役所の案内が追加されていた。
  • 駅前広場には、「天野株」と命名されたトックリキワタが植えられている[15]。これは、琉球政府の農業技術者であった天野鉄夫ボリビアオキナワ移住地を訪問した際に種子を持ち帰り、自宅で発芽に成功し、日本で初めて栽培に成功したものである。
  • 当駅は中国語簡体字繁体字)での公式表記が存在せず、案内ではアルファベット表記の「Omoromachi」がそのまま用いられている[16]

隣の駅[編集]

沖縄都市モノレール
沖縄都市モノレール線(ゆいレール)
安里駅 (10) - おもろまち駅 (11) - 古島駅 (12)

脚注[編集]

記事本文[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b “モノレール、けさ開業/渋滞緩和に期待 関係者ら祝賀式典”. 沖縄タイムス (沖縄タイムス社): p. 1. (2003年8月10日). オリジナルの2003年12月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20031210144247/http://www.okinawatimes.co.jp/day/200308101300.html#no_3 2020年6月23日閲覧。 
  2. ^ a b 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 30号 モノレール・新交通システム・鋼索鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年10月16日、12頁。 
  3. ^ “沖縄初交通系ICカード、先行運用開始”. 沖縄タイムス. (2014年10月20日). オリジナルの2019年7月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190722190111/https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/45304 2021年4月29日閲覧。 
  4. ^ “来月20日から「オキカ」稼働 モノレールのIC乗車券”. 琉球新報. (2014年9月1日). オリジナルの2018年11月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20181101015316/https://ryukyushimpo.jp/news/prentry-230943.html 2019年8月17日閲覧。 
  5. ^ 「Suica」サービスを開始します』(PDF)(プレスリリース)沖縄都市モノレール、2020年2月20日。 オリジナルの2020年2月20日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200220044719/https://www.yui-rail.co.jp/common/uploads/656e84ca9c8c145822f3427adab4d2e8-1.pdf2020年3月12日閲覧 
  6. ^ “Suica、「ゆいレール」での使用始まる 国内外の観光客に便利に”. 沖縄タイムス. (2020年3月10日). オリジナルの2020年3月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200310231333/https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/545305 2020年3月12日閲覧。 
  7. ^ “ゆいレールでSuicaの利用開始 那覇空港駅で記念セレモニー 「シームレスに乗車できるように」”. 琉球新報. (2020年3月10日). オリジナルの2020年3月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200310230629/https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1087706.html 2020年3月12日閲覧。 
  8. ^ “おもろまち駅にファミマ 沖縄初!「駅ナカ」コンビニ”. 琉球新報. (2023年11月21日). https://ryukyushimpo.jp/news/entry-2497912.html 2024年1月10日閲覧。 
  9. ^ 駅別乗客数 年度比較表(2021年3月末日現在 1日当り平均)” (PDF). 沖縄県. 2021年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月13日閲覧。
  10. ^ 駅別乗降客数” (PDF). 沖縄都市モノレール. 2019年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月19日閲覧。
  11. ^ 駅別乗客数(1日平均)” (PDF). 沖縄都市モノレール. 2020年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月29日閲覧。
  12. ^ 移動等円滑化取組報告書(軌道停留場)(令和元年度)” (PDF). 沖縄都市モノレール. p. 2. 2020年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月5日閲覧。
  13. ^ 移動等円滑化取組報告書(軌道停留場)(令和2年度)” (PDF). 沖縄都市モノレール. p. 3. 2021年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月7日閲覧。
  14. ^ オンライン美術館 ゆいレールサウンド”. 沖縄都市モノレール. 2012年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月23日閲覧。
  15. ^ トックリキワタ天野株”. 沖縄県環境部環境再生課. 2016年7月25日閲覧。
  16. ^ 英語、中国語、韓国語での駅名表記” (PDF). 沖縄都市モノレール. 2017年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月23日閲覧。

利用状況[編集]

  1. ^ 沖縄県統計年鑑 - 沖縄県
  2. ^ 那覇市統計書 - 那覇市
那覇市統計書

関連項目[編集]

外部リンク[編集]