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西ヨーロッパ

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国際連合によるヨーロッパの地域の分類(西ヨーロッパは水色)[1]
  西ヨーロッパ
西ヨーロッパ地域(濃い黄色の部分は第一次世界大戦までにおける西ヨーロッパ地域)

西ヨーロッパ(にしヨーロッパ、西欧)とは、ヨーロッパ地域の西部を指す。

特徴

東ヨーロッパとは地理的特徴よりむしろ歴史文化により区別される。基本的に、この概念は民主主義と関連していて、イギリスでは大憲章マグナカルタにより議会がつくられフランスでも三部会が開かれたことにより西欧といえば民主主義国家と考えられるようになった。また、西ヨーロッパの諸国においては、アメリカ合衆国カナダ文化経済体制、および政治的な伝統において多くの点で共通すると考えられる。第一次世界大戦以前においては、西ヨーロッパといえばフランスイギリス諸島、およびベネルクス三国のことであった。

第二次世界大戦後の冷戦期において、ソビエト連邦の影響力の元に共産主義化されていない、鉄のカーテンの西側の諸国を指すようになった(ただし、ギリシャトルコキプロスは除かれることもある)。このとき、東ヨーロッパの計画経済に対抗する市場経済の様相を補完する用語としてイデオロギー的に用いられた。ゆえにNATOの枠外の民主主義国家であるフィンランドスウェーデンスイスや、独裁国家であったスペインポルトガルも西ヨーロッパに含まれた。また、地理的には明らかにヨーロッパの西部には位置していないギリシャトルコも、NATOのメンバーであったということから西ヨーロッパに含まれることがあった。

2004年のヨーロッパ連合の拡大まで、西ヨーロッパの概念はヨーロッパ連合に関連して考えられることがあった(ただし、ヨーロッパ連合のメンバーでないスイスノルウェーは明らかに西ヨーロッパであった)。今日、NATOやヨーロッパ連合と西ヨーロッパの概念のつながりは歴史的なものになりつつある。

アメリカ合衆国の住民の主要部分はこの地域からの移民である。

国際連合の分類

歴史的分類

19世紀ごろまで

第一次世界大戦前

冷戦時代

冷戦における西側という意味で「西欧」とされた国で 北大西洋条約機構に加盟していた。 非加盟国も東側ではないということで 西側に含めることが多い

北大西洋条約機構加盟国

北大西洋条約機構非加盟国

民族・地理的分類

狭義

広義

中央ヨーロッパに含まれる以下の国々を含む場合もある。

また、ブリテン諸島の以下の国々を含む場合もある。これらの国々は北ヨーロッパに分類されることもある。

また、南ヨーロッパの以下の国々を含む場合もある。

関連項目