恵比寿ガーデンプレイス
恵比寿ガーデンプレイス Yebisu Garden Place | |
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施設情報 | |
所在地 | 東京都渋谷区恵比寿4-61-1 |
状態 | 営業中 |
着工 | 1991年(平成3年)8月26日 |
竣工 | 1994年(平成6年)9月1日 |
用途 | 事務所・店舗・ホテル・美術館・共同住宅・駐車場 |
建設費 | 2,950億円 |
各種諸元 | |
敷地面積 | 82,366 m² |
建築面積 | 31,651 m² |
延床面積 | 476,351 m² |
関連企業 | |
設計 | 久米設計・住宅・都市整備公団 |
施工 |
A工区:大成建設他8社 B工区:鹿島他8社 |
デベロッパー | サッポロビール・住宅・都市整備公団 |
管理運営 | サッポロ不動産開発株式会社 |
恵比寿ガーデンプレイス(えびすガーデンプレイス、Yebisu Garden Place)は、東京都渋谷区にある複合施設である。サッポロビール工場跡地の再開発事業として、1994年(平成6年)に開業した。
概要
「恵比寿ガーデンプレイス」は1994年(平成6年)10月8日に開業し、オフィスビル、デパートを含む商業施設、レストラン、集合住宅、美術館などで構成されており、事業主であるサッポロビールの本社も所在する。
施設の入口は東日本旅客鉄道(JR東日本)恵比寿駅からおよそ400メートル南にあり、駅とは動く歩道「スカイウォーク[1]」によって結ばれている。施設所在地は、北側半分が渋谷区恵比寿4丁目、南半分が目黒区三田1丁目である。
歴史
1887年(明治20年)9月6日、日本麦酒醸造(のちの日本麦酒→サッポロビール、現・サッポロホールディングス)が目黒村三田(現在の目黒区)、渋谷村(現在の渋谷区)にまたがる地帯に設立した工場で「ヱビスビール」を製造し始めたのが始まり。日本鉄道[2]がヱビスビール輸送用の駅「恵比寿駅」を設立し、その後、正式に「恵比寿」が町丁名となり、地名としての「恵比寿」が定着した。
1988年(昭和63年)7月20日、渋谷区近辺の都市化や、郊外への工場移転が進んだことに伴い工場は閉鎖。土地の再開発事業が1991年(平成3年)8月26日に開始され、1994年(平成6年)10月に竣工した。
不動産の共有持ち分15%を、2008年(平成20年)にモルガン・スタンレーに売却したが、2012年(平成24年)に再取得して単独所有となった [3]。
構成施設
恵比寿ガーデンプレイスタワー Yebisu Garden Place Tower | |
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施設情報 | |
所在地 | 東京都渋谷区恵比寿4-61-1 |
状態 | 営業中 |
着工 | 1991年(平成3年)8月26日 |
竣工 | 1994年(平成6年)9月1日 |
用途 | 事務所・店舗・駐車場 |
地上高 | |
最頂部 | 167m |
各種諸元 | |
階数 | 地上40階、地下5階 塔屋1階 |
建築面積 |
8,105.21 m² ※(多目的ホール含む) |
延床面積 |
162,122.60 m² ※(多目的ホール12,132.27m²) |
構造形式 | 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造) |
エレベーター数 | 33基(オーチス製13基、日立製12基、東芝製8基) |
駐車台数 | 1,000台 |
関連企業 | |
設計 | 久米設計 |
施工 | B工区:鹿島建設他8社 |
デベロッパー | サッポロビール |
管理運営 | サッポロ不動産開発株式会社 |
恵比寿ガーデンテラス壱番館 Yebisu Garden Terrace 1 | |
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施設情報 | |
所在地 | 東京都目黒区三田1-4-3 |
状態 | 完成済 |
竣工 | 1994年(平成6年)7月 |
用途 | 共同住宅・店舗・駐車場 |
地上高 | |
最頂部 | 107.97m |
各種諸元 | |
階数 | 地上32階地下4階 塔屋3階 |
敷地面積 | 8,196.06 m² |
延床面積 | 50,275.51 m² |
構造形式 | 鉄筋コンクリート造 |
戸数 | 290戸 |
駐車台数 | 290台 |
関連企業 | |
設計 | 久米設計 |
施工 | 大成建設・東急建設 |
デベロッパー | サッポロビール |
管理運営 | サッポロ不動産開発株式会社 |
恵比寿ガーデンテラス弐番館 Yebisu Garden Terrace 2 | |
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情報 | |
用途 | 共同住宅・店舗・駐車場 |
設計者 | 久米設計 |
建築主 | サッポロビール |
管理運営 | サッポロ不動産開発株式会社 |
構造形式 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
延床面積 | 5,938 m² |
階数 | 地上13階地下2階 |
戸数 | 100戸 |
竣工 | 1994年(平成6年)8月 |
所在地 | 東京都渋谷区恵比寿4-20-2 |
恵比寿ビュータワー Yebisu View Tower | |
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施設情報 | |
所在地 |
〒153-8580 東京都目黒区三田1-4-4 |
状態 | 完成済 |
完成予定 | 1994年(平成6年)9月 |
用途 | 共同住宅・店舗・駐車場 |
地上高 | |
最頂部 | 101.9m |
各種諸元 | |
階数 | 地上32階地下3階 |
建築面積 | 1,800 m² |
延床面積 | 48,151 m² |
構造形式 | 鉄筋コンクリート造 |
戸数 | 520戸 |
関連企業 | |
設計 | 住宅・都市整備公団 |
管理運営 | 住宅・都市整備公団 |
恵比寿ガーデンシネマ Yebisu Garden Cinema | |
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情報 | |
通称 | ガーデンシネマ |
正式名称 | 恵比寿ガーデンシネマ |
開館 | 1994年10月8日 |
開館公演 | ショート・カッツ |
収容人員 | (2スクリーン)348人 |
設備 | ドルビーデジタル |
用途 | 映画上映 |
運営 | 角川シネプレックス株式会社 |
所在地 | 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-2 |
サッポロ本社
恵比寿ガーデンプレイス入口正面に位置するビルであり、サッポロホールディングスやサッポロビール本社、ポッカサッポロフード&ビバレッジ東京本社などが所在する。ビルには、ヱビスビール記念館が併設されている。
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サッポロビール本社ビル(2007年9月)
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本社の近くに鎮座する「東洋のビール王」こと馬越恭平の銅像(2007年9月)
恵比寿ガーデンプレイスタワー
恵比寿ガーデンプレイスタワーは、高さ167メートルの高層オフィスビルであり、恵比寿ガーデンプレイスにおける最も大規模な建物となっている。エレベーターには、オフィス12階までと39階までがオーチス製、オフィス21階までと非常用(2基)と38・39階レストラン直通が日立製、オフィス31階までが東芝製である。12・21・31階には乗継階がある。
- 1バンク(オーチス製、7基)
- 地下1階 - 12階(2階は通過)
- 2バンク(日立製、8基)
- 地下1階・1階・12階 - 21階
- 3バンク(東芝製、8基)
- 地下1階・1階・21階 - 31階
- 4バンク(オーチス製、6基)
- 地下1階・1階・31階 - 39階
- レストラン直通(日立製、2基)
- 1階・38階・39階
内部には三越が運営する専門店街『グラススクエア』、エスパシオ、恵比寿ガーデンプレイス郵便局などが入居している。
ウェスティンホテル東京
東京都写真美術館
恵比寿三越
三越の恵比寿店である。
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恵比寿三越(2007年9月)
集合住宅
恵比寿ガーデンテラス壱番館
分譲マンション 1994年築、地上32階建・総戸数290戸の大規模マンション[4]。
恵比寿ガーデンテラス弐番館
賃貸マンション
恵比寿ビュータワー
エントランスパビリオン
恵比寿駅からの恵比寿ガーデンプレイスへの入り口付近にある建物で、大きなからくり時計が設置されている。 からくり時計は毎日12・15・18時の3回、音楽に合わせて人形が登場して時を告げてくれる。
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エントランスパビリオン 写真左側面にからくり時計がある(2007年9月)
ビヤステーション恵比寿
時計広場のそばにあるビアレストランで、ニユートーキヨーにより営業されている。
かつて、敷地内に工場の建物(倉庫)の一部と、敷地内で使用していた線路の一部に設置した客車とEF58形電気機関車を利用したビアガーデンやレストラン「ビヤステーション恵比寿」が存在していた[5]。入り口は現在のエントランスパビリオン[6]の辺りにあり、施設の位置は入り口右手の坂を下った周辺[7]に位置していた。客車や機関車を設置した線路は山手線の線路に面していた。営業終了後は保存されることなく解体された。この当時の「ビヤステーション恵比寿」は工場閉鎖後も再開発事業開始の前まで営業していた[8][9]。
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ガーデンプレイス開業後のビアステーション恵比寿(2007年9月)
坂道のプロムナードとセンター広場
ガーデンプレイスの中央付近にある広場。屋外であるが屋根があるので風がなければ雨天でも濡れずに利用できる。
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坂道のプロムナードとセンター広場(2007年9月)
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坂道のプロムナードとセンター広場(2007年9月)
YEBISU GARDEN CINEMA
YEBISU GARDEN CINEMA(えびすガーデンシネマ)は、恵比寿ガーデンテラス弐番館内にある映画館(ミニシアター)である。ユナイテッド・シネマとサッポロ不動産開発の共同運営[10]。
1994年(平成6年)10月8日、ヘラルド・エンタープライズの運営により「恵比寿ガーデンシネマ」として開館した。2007年(平成19年)3月1日、日本ヘラルド映画(当時[11])が角川映画に吸収合併されたことに伴い、角川シネプレックス(現:ユナイテッド・シネマ)による運営に変更。
恵比寿ガーデンシネマは2011年(平成23年)1月28日の上映をもって休館し、同年5月、K-POP専用劇場「K THEATER TOKYO」として再開業した[12]。同劇場が2014年末の契約満了による閉館の後に再度改装し、2015年3月28日に従前の名前をほぼ引き継いだ「YEBISU GARDEN CINEMA」としてオープンした[13]。
- 座席数
- 初代(1994年 - 2011年)/シネマ1:232席、シネマ2:116席
- 2代目(2015年 - )/スクリーン1:187席、スクリーン2:93席
角川シネプレックス系列の映画館としてはほかに、「梅田ガーデンシネマ」(大阪府大阪市北区・梅田スカイビル内)と「新宿ガーデンシネマ」(東京都新宿区・旧「新宿文化シネマ」跡地)があった。前者はシネプレックスを経てユナイテッド・シネマが運営していたが2014年2月に閉館し、スクリーンは同所にあるシネリーブル梅田が継承している。後者については2008年(平成20年)6月14日より『角川シネマ新宿』に館名変更していたが、角川シネプレックスの譲渡により、角川書店直営となっている。
シャトーレストラン「ジョエル・ロブション」
一階にジョエル・ロブションが2003年パリに開店した同名のカジュアルフレンチレストランの日本第1号店である「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」があり、二階、三階にジョエル・ロブションが世界で展開するレストランの中でも最高峰のブランドとなる「ガストロノミー “ジョエル・ロブション”」がある。
「ミシュランガイド東京2014」において「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」が二つ星、「ガストロノミー “ジョエル・ロブション”」は三つ星を獲得している。
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ジョエル・ロブション
新設道路
ガーデンプレイス北側前[14]の道路は、ガーデンプレイスが完成するまではなかった道路で、交通の利便性を上げるために敷設された。この道路のある場所はもともとはビール工場の敷地内だった場所で、以前からあった道路は、その少し北側にあるマンション等と面している方の道路であった。また、スカイウォーク出入口にある横断歩道や信号も道路敷設に伴い設置されたものである。
クリスマスイルミネーション
毎年クリスマス前後の11月から翌年1月にかけて、約10万灯の電飾を用いたクリスマスイルミネーションが実施される。これにあわせてフランス・バカラ製、8,000ピース以上のクリスタルパーツ・電飾250灯からなる世界最大級のシャンデリアが設置される。実施時期はおおむね11月上旬から翌年1月中旬までであるが、年によっては2月中旬まで行われることもある。2006年(平成18年)度は、11月3日から2007年(平成19年)1月14日まで実施された。
サッポロ不動産開発
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒150-6090 東京都渋谷区恵比寿四丁目20番3号 |
設立 |
1988年(昭和63年)6月28日 (星和不動産管理株式会社) |
業種 | 不動産業 |
法人番号 | 5011001012284 |
事業内容 | 不動産の賃貸管理、不動産開発、ホテル・スポーツ施設運営等 |
代表者 | 加藤容一(代表取締役社長) |
資本金 |
20億8,000万円 (2009年12月31日時点) |
売上高 |
215億2,000万円 (2009年12月期) |
営業利益 |
58億8,800万円 (2009年12月期) |
純利益 |
24億1,100万円 (2009年12月期) |
純資産 |
486億7,500万円 (2009年12月31日時点) |
総資産 |
1,615億6,400万円 (2009年12月31日時点) |
従業員数 | 78人(2009年12月31日時点) |
決算期 | 12月末日 |
主要株主 | サッポロホールディングス 100% |
主要子会社 | 株式会社サッポロスポーツプラザ |
外部リンク | http://www.sapporo-re.jp/ |
特記事項:2012年(平成24年)1月1日に現商号へ商号変更 |
サッポロ不動産開発株式会社は、サッポロファクトリーと恵比寿ガーデンプレイス(サッポロビールのビール工場跡地再開発)のデペロッパーである。サッポロファクトリーが先行して1993年(平成5年)に開業している。2012年(平成24年)1月1日付で商号を恵比寿ガーデンプレイス株式会社から変更した[15]。
沿革
- 1986年(昭和61年)7月 - 恵比寿開発株式会社が設立される。
- 1988年(昭和63年)6月28日 - 星和不動産管理株式会社が設立される。
- 1991年(平成3年) - 恵比寿開発株式会社が、恵比寿ガーデンプレイス株式会社へ商号変更。
- 1998年(平成10年) - 星和不動産管理株式会社を存続会社として、(旧)恵比寿ガーデンプレイス株式会社を吸収合併。合併後、星和不動産管理株式会社から(新)恵比寿ガーデンプレイス株式会社に商号変更した。
- 2007年(平成19年)12月 - サッポロホールディングスやガーデンプレイス社の方針により、サッポロファクトリーなど北海道での事業は一部を除き新設子会社の「サッポロ都市開発株式会社」(札幌都市開発公社とは無関係)へ分割譲渡する。
- 2012年(平成24年)1月1日 - 恵比寿ガーデンプレイス株式会社からサッポロ不動産開発株式会社に商号変更。
- 2014年(平成26年)4月1日 - サッポロ都市開発株式会社を吸収合併(予定)[16]。
脚注
- ^ スカイウォーク部の空調装置は旧・日本国有鉄道(国鉄)の鉄道車両に用いられていたAU75型(集中式)である
- ^ 1906年(明治39年)に国有化。
- ^ サッポロ、恵比寿ガーデンプレイス完全取得 モルガン・スタンレーが売却 日本経済新聞電子版・2011年12月26日
- ^ 恵比寿ガーデンテラス壱番館恵比寿ガーデンテラス壱番館 賃貸情報サイト。2014年2月26日閲覧
- ^ 1985年(昭和60年)3月30日開設。株式会社新星苑により開店され、営業をしていた。
- ^ ガーデンプレイスサイト内マップによる。
- ^ 現在のグラススクエアの場所。地下1階の高さである。
- ^ ガーデンプレイス開業後の「ビアステーション恵比寿」は、ニユートーキヨーにより時計広場前の独立した建物内で営業している。
- ^ ビヤステーション恵比寿公式サイト
- ^ 「恵比寿ガーデンシネマ」復活へ-来春開業,シブヤ経済新聞,2014年9月4日
- ^ 後の角川ヘラルド・ピクチャーズ
- ^ 「K-POP専用劇場」5月オープン Sanspo.com・2011年3月23日
- ^ “恵比寿に新映画館がオープン!大人のための空間「YEBISU GARDEN CINEMA」”. シネマトゥデイ (2015年3月29日). 2015年4月1日閲覧。
- ^ スカイウォーク出入口から加計塚小学校の方向へ伸びている道路。
- ^ “商号変更のお知らせ” (PDF). 恵比寿ガーデンプレイス株式会社 (2010年11月29日). 2011年11月30日閲覧。
- ^ “組織再編に伴う合併に関するお知らせ” (PDF). サッポロ不動産開発株式会社 (2014年2月12日). 2014年2月23日閲覧。
外部リンク
- 恵比寿ガーデンプレイス
- サッポロホールディングス
- 恵比寿ガーデンシネマ
- 恵比寿ガーデンシネマ - 「港町キネマ通り」サイト内の記事(2000年8月取材)
座標: 北緯35度38分32.6秒 東経139度42分50秒 / 北緯35.642389度 東経139.71389度