初台
初台 | |
---|---|
初台商盛会ショッピングロード | |
北緯35度40分45.09秒 東経139度41分13.16秒 / 北緯35.6791917度 東経139.6869889度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 東京都 |
特別区 | 渋谷区 |
地域 | 代々幡地域 |
地区 | 代々木地区 |
人口 | |
• 合計 | 8,330人 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
151-0061[2] |
市外局番 | 03[3] |
ナンバープレート | 品川 |
概要
現行行政区画名は初台一丁目および初台二丁目[* 1][* 2]。住居表示実施済み区域である。郵便番号は151-0061。
初台は代々幡地域の代々木地区に属する。これはかつて初台が代々木村の一部であったことに由来し、代々木村が幡ヶ谷村と合併し代々幡村となった後は村役場や代々幡警察署、代々幡郵便局が当地に置かれるなど、代々幡地域の中心として位置づけられていた。渋谷区になった後も「代々木初台町」として代々木地区の一角を占めていたが、1961年の町名地番整理によって初台一丁目・初台二丁目に地名を変えて現在に至る。
北部の甲州街道周辺は、隣接する西新宿と一体の中心業務地区となっており高層ビルが立ち並ぶ。しかし、北部を除けば大半が閑静な住宅街であり、初台駅前には商店街が存在する。新宿が徒歩圏内であり、複数の鉄道路線(京王線・小田急線・東京メトロ千代田線)が利用できる好立地であること、近隣に代々木公園や玉川上水緑道など自然が多いことから人気の住宅街となっており、マンションや一戸建てが多い。
初台駅北側にある東京オペラシティや新国立劇場は初台界隈のランドマークであるが、東京オペラシティは新宿区西新宿に、新国立劇場は渋谷区本町にあり当地には所在しない。初台駅周辺は再開発が計画されており、今後景観が変わることが予想される。
地理
隣接地域
町域北端の一部は新宿区(西新宿)との区境に当たる。町域の北部は甲州街道を境に渋谷区本町に、東部は山手通りを境に渋谷区代々木に接している。町域の西から南西にかけては渋谷区西原に接し、南端は渋谷区元代々木町に接する。
地形
全域が武蔵野台地上にあるが、南西側(西原側)及び南東側(代々木側)は浅い谷になっている。これは宇田川の支流(初台川および河骨川)が流れていたものであるが、現在では川は暗渠化されている。
主な施設
警察・消防
本町に所在する代々木警察署および神南に所在する渋谷消防署の管轄下にある。
公共施設
- 渋谷区立幡代小学校
- 初台緑道
地価
住宅地の地価は、2017年(平成29年)の公示地価によれば、初台2-8-6の地点で84万5000円m2となっている[4]。
文化
- 初台阿波踊り大会
- 1970年(昭和45年)9月22~23日に初めて催された初台の阿波踊り[5](cf. 阿波踊り#各地の阿波踊り)。以来、毎年同日に開催されている。2020年(※予定:令和2年)の50周年大会を間近に控える。
地域ゆかりの著名人
世帯数と人口
2017年(平成29年)12月1日時点の世帯数と人口は以下の通り[1]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
初台一丁目 | 2,745世帯 | 4,449人 |
初台二丁目 | 2,160世帯 | 3,881人 |
計 | 4,905世帯 | 8,330人 |
小・中学校の学区
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通り[6]。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
初台一丁目 | 全域 | 渋谷区立幡代小学校 | 渋谷区立代々木中学校 |
初台二丁目 | 全域 |
歴史
概要
前述の通り初台は代々木地区に属するため、詳細な歴史は代々木の歴史を参照されたい。
ここでは、地名の由来及び初台に関する事項をまとめた年表のみ記す。
地名の由来
室町時代後期の太田道灌が、武蔵国豊島郡の代々木村(cf. 藩政村としての代々木村〈武州御料他 代々木村〉および近代行政村としての代々木村〈東京府南豊島郡代々木村〉の前身に当たる自然村・代々木村)に築いた8か所の砦のうち、一の砦(狼煙台)のあった場所が「初台」と呼ばれるようになったとの説がある[7]。また、安土桃山時代の末、土井利勝の弟・土井昌勝の妻で徳川秀忠の乳母でもある初台局(はつだいのつぼね)が天正19年(1591年)に下賜された代々木村内の200石の所領にゆかりがあるとの説もある[8][7]。天正18年(1590年)徳川家康が江戸城に入ってからも、この辺は江戸の郊外の農村であったとされる。
年表
近世以前
- 室町時代後期 - 太田道灌が武蔵国豊島郡代々木村に8つの砦を築き、一の砦の所在地域が「初台」と呼ばれるようになったという地名由来説の、該当時期[7]。
- 天正19年(1591年、安土桃山時代末期) - 初台局が代々木村内に所領を得、これが地名「初台」の語源となったという説の、該当時期[8]。
明治・大正時代
- これも時期は未確認ながら、暗渠化後の跡地は「初台緑道」として再整備され、現在に到る。
- 1882年(明治15年)2月2日 - 代々木村幡ヶ谷村連合村立幡代小学校(現:渋谷区立幡代小学校の前身)の創立。
- 1914年(大正3年)6月11日 - 京王電気軌道の改正橋駅(現:初台駅)が開業。
- 1919年(大正8年)9月某日 - 改正橋駅が初台駅へ改称。
昭和時代
- 1944年(昭和19年)5月31日 - 京王電気軌道が東京急行電鉄と合併し、初台駅は東京急行電鉄京王線の駅に変わる。
- 1948年(昭和23年)6月1日 - 東京急行電鉄から京王帝都電鉄(現:京王電鉄)が分離し、初台駅は京王帝都電鉄の駅に変わる。
- 1947年(昭和22年)5月5日 - 西原にて、渋谷区立代々木中学校の開校。
- 1970年(昭和45年)9月22~23日 - 初台阿波踊り大会の初開催[5]/代々木八幡宮の例祭日に合わせ、初台商店街主催で地域おこし事業として始められる[5]。その後、毎年開催されて現在に到る。
- 1978年(昭和53年)10月31日 - 初台駅が現在所在地へ移転/京王新線の開通に伴う。
平成・令和時代
交通
鉄道
- 線路名称上、この地域を走る京王電鉄の路線は京王線のみであるが(詳細は京王線および鉄道路線の名称を参照のこと)、笹塚駅―新宿駅間は複々線で運転系統が京王線と京王新線の2系統に別れており、旅客案内では京王線・京王新線がそれぞれ別路線として扱われている。初台駅には京王新線の列車のみが停車し、京王線の列車は全て通過する。
- なお、かつては初台駅の西側に幡代駅と幡代小学校前駅が存在したが、いずれも終戦前までに廃止されている。「京王線の新宿駅付近の廃駅」を参照
この他、小田急線参宮橋駅・代々木八幡駅、東京メトロ千代田線代々木公園駅が近隣にある。
脚注
注釈
- ^ 初台一丁目(地図 - Google マップ…※該当地域は赤い線で囲い表示される)
- ^ 初台二丁目(地図 - Google マップ…※該当地域は赤い線で囲い表示される)
- ^ 主催者は公式ウェブサイトなどで2019年(平成31年/令和元年)を50周年の年と謳っているが、計算が合わない。