中国の自動車産業

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深セン市の渋滞風景(2007年)

中国の自動車産業では、中華人民共和国自動車メーカーや、他国メーカーとの合弁企業、提携関係など、中国の自動車産業全般に関わる事柄をまとめる。

概要

国別の自動車生産台数の推移(2015年まで)
中国初の国産乗用車 紅旗 CA72(1959年)
BYD 漢(2022年)
Haval 神獣(2022年)
五菱 宏光miniEV(2020年)
長城 ORA(2021年)
吉利 Zeekr 001(2021年)

2022年現在、中国は世界最大の自動車市場を形成している。1990年代以降、中国経済の発展に伴い自動車産業は急速に発展してきた。2009年には登録車数は6200万台に達し、2022年現在では登録車数は2億9700万台に達した[1]

2013年時点で中国には100社以上の自動車メーカーが乱立しており、中国政府は、自動車メーカー乱立による生産性の低さや過剰生産などの問題を克服するために業界再編を進めている[2]

2020年10月、中国政府は新たなロードマップを発表し、2035年を目処に従来のガソリン車を廃止し、新車で販売するすべての自動車をHV、PHV、EV等の環境適応車とする方針を示した[3]。電気自動車やコネクテッドカーの分野は、中国政府が補助金を投じて支援しており、習近平政権が掲げる産業政策「中国製造2025」の重点分野に位置付けられている[4]ファーウェイ[5]アリババテンセントバイドゥ[6]などの豊富な資本力を持つテクノロジー企業や、AutoXTuSimpleなどのベンチャー企業上海蔚来汽車小鵬汽車などの自動車企業がそれぞれ自動運転技術や通信技術などの開発を進めている[7]

メーカー・ブランドのリスト

中国の自動車メーカーの特徴として、海外メーカーとの合弁企業が多い事が挙げられる。これは、中国は輸入車に高い関税が課しているため、中国で販売を伸ばすには現地生産が最も効率的な手段であるとともに、現地生産を行うには中国の自動車メーカーとの間で出資比率50:50の合弁企業を設立することが義務付けられていたからである。なお、この出資制限は電気自動車などの新エネルギー車から段階的に解除され[8]2022年1月1日を持って完全に撤廃された[9][10]

乗用車

第一汽車、上海汽車、東風汽車、長安汽車、奇瑞汽車の5社をまとめてビッグ5と呼ぶことがある[要出典]

大型トラック

中型・小型トラック専業

バス

トロリーバス

過去に存在したメーカー・ブランドのリスト

自動車開発会社

エンジン生産会社

生産台数順のリスト

2017年の自動車生産台数
(出典:OICA)[11]
順位 メーカー 生産台数
1 上海汽車(SAIC) 2,866,913
2 吉利汽車(GEELY) 1,950,382
3 長安汽車(CHANGAN) 1,616,457
4 東風汽車(DONGFENG MOTOR) 1,450,999
5 北京汽車(BAIC) 1,254,483
6 長城汽車(GREAT WALL) 1,041,025
7 奇瑞汽車(CHERY) 605,331
8 第一汽車(FAW) 592,688
9 広州汽車(GAC) 513,870
10 安徽江淮汽車(ANHUI JAC AUTOMOTIVE) 493,199
11 比亜迪汽車(BYD) 421,590
12 華晨汽車(BRILLIANCE) 362,166
13 湖南江南汽車(HUNAN JIANGNAN) 315,363
14 中国重型汽車(CHINA NATIONAL HEAVY DUTY TRUCK) 296,594
15 重慶力帆汽車(CHONGQING LIFAN MOTOR CO.) 214,145
16 陝西汽車(SHANNXI) 189,066
17 東南汽車(SOUTH EAST) 159,473
18 長豊汽車(CHANGFENG) 135,682
19 華泰汽車(RONGCHENG HUATAI) 132,511
20 一汽海馬汽車(HAIMA CARS) 94,932

脚注