ソングライン (競走馬)

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ソングライン
第72回 安田記念
(東京競馬場 2022年6月5日)
欧字表記 Songline[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 青鹿毛[1]
生誕 2018年3月4日(6歳)[1]
キズナ[1]
ルミナスパレード[1]
母の父 シンボリクリスエス[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 (有)サンデーレーシング[1]
調教師 林徹(美浦[1]
競走成績
生涯成績 11戦5勝[1]
中央:10戦4勝
海外:1戦1勝
獲得賞金 4億4166万9300円[2]
中央:3億3814万円[1]
SAU:90万米ドル[3][注釈 1]
(2022年6月5日現在)
勝ち鞍
GI 安田記念 2022年
GII 富士ステークス 2021年
GIII 1351Tスプリント 2022年
Listed 紅梅ステークス 2021年
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ソングライン(欧字名:Songline2018年3月4日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍は2022年安田記念1351ターフスプリント2021年富士ステークス

馬名の意味は、オーストラリアに伝わる道の名。祖先の足跡から[4]

戦績

2歳(2020年)

6月20日東京の2歳新馬戦(芝1400m)でデビューしクールキャットの2着に敗れる。続く11月22日の2歳未勝利戦(芝1600m)で初勝利を挙げる。

3歳(2021年)

1月16日に紅梅ステークスに出走し2着に3馬身差をつけて2勝目を挙げる。4月11日には桜花賞に鞍上池添謙一で出走するが15着に大敗する。5月9日にはNHKマイルカップに出走。最後の直線で先頭に出るが大外から追い込んできたシュネルマイスターにハナ差でかわされ2着となる[5]

続く8月15日には関屋記念に出走。1番人気であったが最後の直線で伸びたロータスランドを捉え切れずにカラテにもかわされ3着となった。10月23日には富士ステークスに前走と同じく1番人気で出走。最後の直線で先頭に立つと追走してきたサトノウィザードを振り切り優勝。重賞初勝利を挙げるとともにマイルチャンピオンシップへの優先出走権を獲得した[6]。その後同年は阪神カップに出走、1番人気に支持されたが、15着と大敗した。

4歳(2022年)

4歳の初戦にはサウジアラビアで行われるサウジカップデーの競走のひとつ・1351ターフスプリントに出走。クリストフ・ルメール鞍上のもと、レース中は馬群中団に構えて進み、直線で抜け出し、追い上げてきた2着馬カサクリードをクビ差退けて勝利した[7]

帰国後、5月15日に行われたGIヴィクトリアマイルに出走。2番人気で迎えたレースでは、好スタートを切って先行し中団を追走。しかし最後の直線では伸びきれず5着に敗れた。鞍上の池添謙一は「ゴチャつきかけたのでスムーズさを優先して引いたことで位置取りが悪くなってしまった。3角ではつまずくところもあった」とコメントし、「うまく乗れずに申し訳ないです」と悔しさを滲ませた[8]

続いて、中2週のローテーションでGI安田記念に出走。4番人気で迎えたレースでは、中団でレースを進め、最後の直線では外から追い比べを制しその内から追い込んだ2番人気シュネルマイスターにクビ差をつけ優勝。GI初制覇を果たした。ソングラインを管理する林徹調教師にとっても初のGIタイトルとなった[9]。鞍上の池添は「何とかこの馬でG1タイトルを取りたいと思っていた。厩舎の期待に応えたいという、その一心で騎乗した。最後にグイっとひと伸びしてくれて勝ったと思いました」とコメントした[10]

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ[11]、netkeiba.com[12]、サカブジョッキークラブ[13]、Racing Post[14]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2020.06.20 東京 2歳新馬 芝1400m(稍) 16 5 10 002.60(1人) 02着 R1:23.7(34.7) -0.3 0D.レーン 54 クールキャット 468
0000.11.22 東京 2歳未勝利 芝1600m(良) 18 2 3 003.10(2人) 01着 R1:34.1(34.1) -0.5 0丸山元気 54 (トーセンメラニー) 482
2021.01.16 中京 紅梅S L 芝1400m(良) 11 6 6 002.90(1人) 01着 R1:20.6(35.3) -0.5 0C.ルメール 54 (ララクリスティーヌ) 480
0000.04.11 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(良) 18 8 16 014.70(7人) 15着 R1:33.1(35.0) -2.0 0池添謙一 55 ソダシ 478
0000.05.09 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(良) 18 5 10 016.90(7人) 02着 R1:31.6(34.3) -0.0 0池添謙一 55 シュネルマイスター 480
0000.08.15 新潟 関屋記念 GIII 芝1600m(良) 17 6 11 001.80(1人) 03着 R1:32.9(34.0) -0.2 0池添謙一 51 ロータスランド 486
0000.10.23 東京 富士S GII 芝1600m(良) 17 1 1 003.90(1人) 01着 R1:33.2(33.9) -0.0 0池添謙一 52 (サトノウィザード) 484
0000.12.25 阪神 阪神C GII 芝1400m(良) 18 8 17 004.10(1人) 15着 R1:21.5(35.4) -1.2 0池添謙一 54 グレナディアガーズ 484
2022.02.26 KAA 1351Tスプリント G3 芝1351m(良) 14 2 14 006.00(2人) 01着 R1:18.00 -0.04 0C.ルメール 55 (Casa Creed) 計不
0000.05.15 東京 ヴィクトリアM GI 芝1600m(良) 18 1 2 005.40(3人) 05着 R1:32.5(33.2) -0.3 0池添謙一 55 ソダシ 486
0000.06.05 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 18 7 13 008.20(4人) 01着 R1:32.3(32.9) -0.0 0池添謙一 56 (シュネルマイスター) 482
0000.09.11 中京 セントウルS GII 芝1200m(良) 13 7 11 003.20(2人) 05着 R1:06.9(33.1) -0.7 0C.ルメール 56 メイケイエール 484
  • 海外のオッズ・人気はRacing Postのもの(日本式のオッズ表記とした)
  • 競走成績は2022年9月11日現在

血統表

ソングライン血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

キズナ
2010 青鹿毛
父の父
ディープインパクト
2002 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
父の母
*キャットクイル
Catequil
1990 鹿毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Pacific Princess Damascus
Fiji

ルミナスパレード
2011 黒鹿毛
*シンボリクリスエス
1999 黒鹿毛
Kris S. Roberto
Sharp Queen
Tee Kay Gold Meridian
Tri Argo
母の母
ルミナスポイント
2003 青鹿毛
アグネスタキオン *サンデーサイレンス
アグネスフローラ
*ソニンク Machiavellian
Sonic Lady
母系(F-No.) (FN:B3) [§ 3]
5代内の近親交配 サンデーサイレンス 3×4=18.75%、Hail to Reason5×5=6.25%
出典
  1. ^ [15]
  2. ^ [16]
  3. ^ [15]


脚注

注釈

  1. ^ 日本円で、1億352万9300円[2]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ソングライン|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年5月15日閲覧。
  2. ^ a b 第72回 農林水産省賞典 安田記念”. www.jra.go.jp. 日本中央競馬会. 2022年6月5日閲覧。
  3. ^ 2022 サウジカップ開催施行競走 登録要綱”. 2022年2月26日閲覧。
  4. ^ 海外競馬データベース (2021年5月9日). “ソングライン(Songline)の競走成績”. 海外競馬データベース. 2021年10月23日閲覧。
  5. ^ 【NHKマイルC】ソングライン大奮闘2着 池添「この差は本当悔しい」”. netkeiba.com (2021年5月10日). 2022年2月26日閲覧。
  6. ^ 【富士S】ソングライン 22年ぶり3歳牝馬V 今年7頭目の古馬重賞勝利”. netkeiba.com (2021年10月24日). 2022年2月26日閲覧。
  7. ^ 【1351ターフスプリント結果】ルメール騎手騎乗ソングラインが抜け出し日本馬連勝!”. netkeiba.com (2022年2月26日). 2022年2月26日閲覧。
  8. ^ “【ヴィクトリアマイル】2番人気ソングラインはチグハグな競馬で5着 池添「うまく乗れずに申し訳ない」と反省の弁”. 東スポ競馬. https://tospo-keiba.jp/breaking_news/14008 2022年6月6日閲覧。 
  9. ^ “【安田記念結果】ソングラインが追い比べを制す!VM5着から巻き返しGI初制覇!”. 株式会社ネットドリーマーズ. https://news.sp.netkeiba.com/?pid=news_view&no=203834 2022年6月6日閲覧。 
  10. ^ “【安田記念】ソングラインがG1初制覇 池添騎手「何とかこの馬でG1を取りたいと」”. 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/m/keiba/news/202206040001046_m.html?mode=all&utm_source=AMPbutton&utm_medium=referral 2022年6月6日閲覧。 
  11. ^ "競走成績:全競走成績|ソングライン". JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2021年10月23日閲覧
  12. ^ "ソングラインの競走成績". netkeiba. ネットドリーマーズ. 2021年10月23日閲覧
  13. ^ Sakab Jockey Club”. Sakab Jockey Club. 2022年6月5日閲覧。
  14. ^ Songline | Race Record & Form | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年5月14日閲覧。
  15. ^ a b 血統情報:5代血統表|ソングライン”. JBIS-Search. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年10月25日閲覧。
  16. ^ ソングライン - Songline - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 2021年10月27日閲覧。
  17. ^ ソングラインの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年10月25日閲覧。

外部リンク