アポロ (曲)

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ポルノグラフィティ > アポロ (曲)
アポロ
ポルノグラフィティシングル
初出アルバム『ロマンチスト・エゴイスト
B面 ロマンチスト・エゴイスト
リリース
規格
ジャンル J-POPロック
時間
レーベル SME Records
作詞・作曲
プロデュース 田村充義、本間昭光
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間5位オリコン
  • 1999年度年間63位(オリコン)
  • ポルノグラフィティ シングル 年表
    • アポロ
    • (1999年)
    ロマンチスト・エゴイスト 収録曲
    デッサン#1
    (8)
    アポロ
    (New Apollo Project Version)
    (9)
    ラビュー・ラビュー
    (10)
    PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S 収録曲
    アポロ
    (1)
    サボテン
    (2)
    ロマンチスト・エゴイスト 収録曲
    リビドー
    (12)
    ロマンチスト・エゴイスト
    (13)
    ミュージックビデオ
    「アポロ (short ver.)」 - YouTube
    テンプレートを表示

    アポロ」(Apollo)は、ポルノグラフィティの楽曲。1999年9月8日SME Recordsより1作目のシングルとしてリリースされた。

    概要

    ポルノグラフィティのメジャーデビューシングル。

    リリース当初はほぼ無名であったことから、オリコン週間シングルチャートでは初登場84位であった[注釈 1]。しかし、その後の『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(9月13日放送回[1])、『ミュージックステーション』(9月13日放送回[2])への出演、『ここがヘンだよ日本人』のタイアップが話題を呼び、徐々に順位を上げて最高5位を獲得。累計で40万枚以上の売上を記録した。

    本作の大ヒットによって、当時は"アポログラフィティ"といったバンド名の誤認があったり、「一発屋ではないか?」と囁かれたりしていた[3]。セールス的には1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』よりも売れたため、メンバーも「ポルノグラフィティ=アポロのイメージを払拭するのはかなり苦労した」と後に振り返っている[注釈 2][3]

    2006年3月29日に12cmマキシシングル盤で次作『ヒトリノ夜』と共に再リリースされた[4]

    2009年9月9日にデビュー10周年を記念したリリースラッシュなどを行った際、「なぜ1999年9月9日にデビューしなかったのか」というファンからの質問に対し、新藤は「(1999年)9月8日が水曜日だったから」と答えている[注釈 3]

    収録曲

    全編曲: ak.homma
    #タイトル作詞作曲時間
    1.「アポロ」ハルイチak.homma
    2.「ロマンチスト・エゴイスト」ハルイチRyo
    3.「アポロ (Backing track)」  
    合計時間:
    1. アポロ
      TBS系『ここがヘンだよ日本人』エンディングテーマ
      • アポロ計画」をテーマに書かれたポルノグラフィティのメジャーデビュー曲[5]
      • 1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』の制作終盤に生まれた楽曲で、プロデューサーの本間昭光(ak.homma)が作曲を手掛けている。メロディは本間が風呂に入っているときに突然思いついたもので[6]、岡野の滑舌やハイトーンを生かす譜割りとレンジを意識して制作したという。本間からの楽曲提供で可能性を模索している中で、制作段階から手応えを感じていた本楽曲がデビュー曲に選ばれたが[3][7]、後にメンバーは「メンバー自身で書いていない楽曲でのデビューにコンプレックスがあった」と当時を振り返っている[8][9]
      • 当初は作詞も本間が担当する予定であったが、インディーズ時代からほとんどの楽曲の作詞を手掛けてきた新藤が「作詞だけはやらせてください」と直訴し[5]、「それまでのライヴハウス用の歌詞ではなく、プロとしての歌詞を書く」という意識のもと書かれた新藤の詞が採用された[10][11]。なお、ライヴや音楽番組で披露する際は、歌詞中の「ラヴ・E・メール・フロム・ビーナスなんて素敵ね」の箇所をライヴ会場やその地名、イベント名、番組名などに変えて歌うことが多い[注釈 4]
      • 音源化には至っていないが、バージョン違いとして「アポロ (広島弁Ver.)[注釈 5]」と「アポロ'04[注釈 6]」が存在する。
      • MVは「異星の滅びた文明からのメッセージ」がコンセプトで、メンバーが宇宙服を着用しているシーンや石室のセットなどが登場する[18]。撮影にはかなりの時間を費やしたといい[18]、後に本間は「個人的に一番お金と時間がかかっているMVだと思う」と語っている。「ダイアリー 00/08/26」のMVにはメイキング映像が一部収録されている。
      • 新藤がパーソナリティを務めるbayfmカフェイン11』で2008年に行われた「ポルノグラフィティのファンになった曲」の視聴者アンケートでは第1位に、2011年9月に発表されたレコチョク調べ「月にまつわる名曲ランキング」では第8位に選出された[注釈 7]
      • 本作のリリースから15年後の2014年9月に発表された「俺たちのセレブレーション」は月面着陸を題材にしており、歌詞中にも「アポロ」が登場している[20]。また同年に出場した『第65回NHK紅白歌合戦』では初めて本楽曲を披露した[21]
      • 本楽曲にまつわるグッズも多数発売されており、2013年には明治のチョコレート菓子「アポロ」とコラボした「アポログラフィティ」がツアーグッズとして発売された[22][23]。2019年には「みんながチェック入れてる限定の君の腕時計」という歌詞にちなんだG-SHOCKオリジナルモデルが発売された他[24]アポロ11号月面着陸50周年を受け、アメリカ航空宇宙局(NASA)との限定コラボグッズがヴィレッジヴァンガードより発売された[25][26]
    2. ロマンチスト・エゴイスト
      • 1stアルバムのタイトルナンバー。
      • 作曲を手掛けたRyo(𠮷俣良)は1998年のわずかな期間のプロデューサー。Ryoが作曲を手掛けた楽曲は他にも3、4曲存在するが、音源化されたのは本楽曲のみである。

    演奏参加

    Porno Graffitti

    Additional Musicians

    1. アポロ
    2. ロマンチスト・エゴイスト
      • 不明

    収録作品

    アルバム

    アポロ

    ロマンチスト・エゴイスト

    ライヴ映像作品

    アポロ

    ロマンチスト・エゴイスト

    脚注

    注釈

    1. ^ 彼らの出身地である広島県因島市(現・尾道市)ではかなり話題だったようで、因島を擁する広島県のチャートでは1位だったという。
    2. ^ メンバーはこれらの世間からのイメージとの闘いを「アポロ」との闘いと口にしており、「アポロ」との闘いは2000年の「ミュージック・アワー」の大ヒットによって終止符が打たれた。
    3. ^ オリコンチャートの集計とCDの流通の関係上水曜日発売が一番有利であるといわれており、そのため日本国内において大半のCDは水曜日発売となっている。
    4. ^ 例としては「ラヴ・E・メール・フロム・埼玉なんて素敵ねさいたまスーパーアリーナ公演)[12]」など。
    5. ^ フジテレビ系列『LOVE LOVEあいしてる』(2000年3月11日放送回[13])でのスタジオトーク[14]が発展した形で同郷の吉田拓郎が広島弁に訳詞し、『生 LOVE LOVE あいしてる 200回記念スペシャル』(2000年12月2日放送回)で披露された。2006年9月29日に放送された『LOVE LOVE 堂本兄弟10周年生スペシャル!!』と題した『LOVE LOVE あいしてる』と『堂本兄弟』の合同特別番組では、『LOVE LOVE あいしてる』から『(新)堂本兄弟』までのスーパーセッションの総集編をカウントダウン形式で放送。第1位には200回記念スペシャルでの広島弁Ver.の模様が選ばれ、ポルノグラフィティ×LOVE LOVE ALLSTARS×堂本ブラザーズバンドで約6年ぶりに披露された[15]。2016年には広島東洋カープの25年振りのリーグ優勝を祝して開催された『VIVA!真赤激!』でライヴ初披露された[16]
    6. ^ フジテレビ系列僕らの音楽』(2004年9月11日放送回[17])や『FANCLUB UNDERWORLD 2』で演奏されたボサノヴァ調のアレンジバージョン。
    7. ^ 同ランキングの第6位は2008年に発表した「今宵、月が見えずとも」である[19]
    8. ^ アルバムバージョンでの収録。
    9. ^ a b c ライヴ音源を収録。
    10. ^ 表記はないが、アルバムバージョンでの収録。

    出典

    1. ^ HEY!HEY!HEY! (O/A LIST 99/09/13)”. www.fujitv.co.jp. 2022年7月20日閲覧。
    2. ^ 出演者ラインナップ|ミュージックステーション|テレビ朝日”. www.tv-asahi.co.jp. 2022年7月20日閲覧。
    3. ^ a b c 『ポルノグラフィティ ワイラノクロニクル―B.PASS SPECIAL EDITION』シンコーミュージック、2001年3月1日。 
    4. ^ アポロ”. ポルノグラフィティ | ソニーミュージックオフィシャルサイト. 2022年11月15日閲覧。
    5. ^ a b 『20th ANNVERSARY SPECIAL BOOK』アミューズ、2019年。
    6. ^ アポロやジョバイロはこうして生まれた!! モレスキンのミュージックノート|雑誌Begin(ビギン)公式サイト”. 雑誌Begin(ビギン)公式サイト. 2022年8月31日閲覧。
    7. ^ ポルノグラフィティ20周年「神セトリ」26曲熱唱 - 音楽 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年11月15日閲覧。
    8. ^ ポルノグラフィティ 「アポロ」の大ヒットを振り返る プロデューサー作曲に対するイメージに葛藤も - スポニチ Sponichi Annex 芸能”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年8月31日閲覧。
    9. ^ Inc, Natasha. “ポルノグラフィティ「PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"」インタビュー - 音楽ナタリー 特集・インタビュー”. 音楽ナタリー. 2022年8月31日閲覧。
    10. ^ 『GUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SERIES「新藤晴一 ポルノグラフィティ」』リットーミュージック、2019年1月19日。 
    11. ^ 言葉の達人/ポルノグラフィティ Gt.:新藤晴一さん”. 歌ネット. 2022年10月4日閲覧。
    12. ^ ポルノグラフィティ『アポロ』("OPEN MUSIC CABINET"LIVE IN SAITAMA SUPER ARENA 2007") / PORNOGRAFFITTI『Apollo(Live)』”. YouTube(2013年10月2日). 2022年3月5日閲覧。
    13. ^ ポルノグラフィティ #1”. www.fujitv.co.jp. 2022年8月31日閲覧。
    14. ^ 【LOVE LOVE あいしてる:トーク】”. www.fujitv.co.jp. 2022年8月31日閲覧。
    15. ^ 【LOVE LOVE 堂本兄弟 10周年記念生放送スペシャル!!】”. www.fujitv.co.jp. 2022年8月31日閲覧。
    16. ^ Inc, Natasha. “「応援してよかった」カープ優勝ライブ初日でポルノ、サンフジンズが熱演”. 音楽ナタリー. 2022年8月31日閲覧。
    17. ^ 僕らの音楽 - セットリスト - フジテレビ”. フジテレビ. 2022年8月31日閲覧。
    18. ^ a b COMPLETE CLIPS 1999-2008 (ブックレット). SME Records. 2009年9月9日.
    19. ^ レコチョク (2011年9月8日). “お月見シーズン到来!レコチョクが「月の名曲ランキング」を発表! 1位は、絢香「三日月」に決定”. PRTIMES. PR TIMES. 2012年2月7日閲覧。
      レコチョク (2011年9月8日). “月にまつわる名曲ランキング”. MUSIC NOTE. 2012年2月7日閲覧。
    20. ^ Inc, Natasha. “ポルノ、新作で昭仁&晴一が初の共同作詞”. 音楽ナタリー. 2022年3月5日閲覧。
    21. ^ ポルノグラフィティ「アポロ」熱唱 Perfumeも応援に駆けつけ<紅白本番> - モデルプレス”. モデルプレス - ライフスタイル・ファッションエンタメニュース. 2022年10月4日閲覧。
    22. ^ ユヅくんお守りは「アポログラフィティ」 - 音楽ニュース”. nikkansports.com. 2022年10月11日閲覧。
    23. ^ 金メダルの羽生選手、ポルノグラフィティのツアーグッズを手に得点待ち”. BARKS. 2022年10月11日閲覧。
    24. ^ PORNOGRAFFITTI OFFICIAL FANCLUB“love up!” × G-SHOCK ~みんながチェック入れてる限定の君の腕時計~ | ポルノグラフィティ | A!SMART”. A!SMART(アスマート). 2022年10月11日閲覧。
    25. ^ 祝!メジャーデビュー20周年!ポルノグラフィティ50作目シングル「VS」リリースと同時にヴィレヴァンとのコラボ企画スタート!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年10月4日閲覧。
    26. ^ Sorae編集部. “ヴィレヴァン、ポルノグラフィティ&NASAの「アポロ」コラボのグッズを発売”. sorae 宇宙へのポータルサイト. 2022年10月4日閲覧。