ぐりんぱ
ぐりんぱ(Grinpa)は、静岡県裾野市にある富士急行系列の遊園地である。
ぐりんぱ | |
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施設情報 | |
前身 | 日本ランドHOWゆうえんち |
事業主体 | 株式会社フジヤマリゾート(富士急行グループ) |
面積 | 5,000,000m2 |
来園者数 | 22.1万人(平成26年度実績) |
開園 | 1973年4月 |
所在地 |
〒410-1231 静岡県裾野市須山字藤原2427番地 |
位置 | 北緯35度17分39.67秒 東経138度47分04.23秒 / 北緯35.2943528度 東経138.7845083度座標: 北緯35度17分39.67秒 東経138度47分04.23秒 / 北緯35.2943528度 東経138.7845083度 |
公式サイト | http://www.grinpa.com/ |
概要
富士急行が富士山南麓に展開する「フジヤマリゾート」の4つの施設のひとつ。
1973年4月に「日本ランド」(後に「日本ランドHOWゆうえんち」と改称)としてオープンした場所を2004年に改称・リニューアルしたもので、園内にはシルバニアビレッジやウルトラマンのアトラクションのほか、冬にはスケート、ソリ遊びなどのウインタースポーツなどがある。
また「日本ランド」(日本ランドHOWゆうえんち)として営業していた当時は、近隣の「スノータウンイエティ」も「日本ランドHOWスキー場」として営業しており、2施設をあわせて「日本ランド」としていた。
日本ランド時代の初期には、マジシャンの初代引田天功をテーマとした「引田天功館」が設置されていた。その建物はその後建て替えられ、当時としては日本初の屋内型宙返りコースターとの触れ込みで人気を博した「宇宙大パニック」館(その後「スペースコースター」へ名称変更)となった。
運営主体の富士急行は富士山の北麓(山梨側)と南麓(静岡側)双方でこのようなアミューズメント施設を開発・運営しているが、本格的な遊園地としては同社の本拠でもある山梨側の富士急ハイランドを主軸に置いているため、静岡側では規模の縮小と同時に山梨側とのさらなる差別化を図っているものと思われる。
かつて日本ランドHOWゆうえんちのマスコットキャラクターはマンガの「ポパイ」と「オリーブ」だったが、それらは2000年頃に廃止され、シルバニアビレッジとして改装する2004年までマスコットキャラクターが無い期間が存在した。
JR御殿場駅、JR三島駅、JR富士駅からの直行バスは1日1往復程度の運行であり、ぐりんぱの閉園前には帰りのバス便が無くなってしまうため、公共交通機関でのアクセスは非常に悪い。しかもバスは片道50分〜75分の所要時間であり、料金も高い。ちなみにJR三島駅(北口)からぐりんぱまでタクシーを利用すると片道7500円位の費用がかかる。
2004年にオープンした「シルバニアビレッジ」は、シルバニアファミリー誕生20周年を記念してエポック社とフジヤマリゾートが共同で企画・設置したもので、オープン当初は「森のパン屋さん」等のショップやアトラクションは無かったが、2009年にシルバニアビレッジ5周年を迎えてからアトラクションの増設や施設のリニューアルが行われた。
2006年頃からシルバニアビレッジ内の「森のマーケット」でオリジナル商品の「シルバニアファミリー フジミネラルウォーター」(通称:シルバニアのお水)が販売開始。350ミリリットルのミネラルウォーター(製造は富士ミネラルウォーター)だが、ペットボトルのラベルがシルバニアキャラクターの絵柄になっていて、シルバニアビレッジ公式ウェブサイトにアクセスできるQRコードも印刷されている)販売開始当初は単品販売だったが、現在では6本パック販売も行われている。但し、通信販売には対応していないので現地ショップのみの販売である。※2012年この品物は販売終了。
2009年 シルバニアビレッジ5周年を記念して新キャラクターの「そよかぜネコ」が登場した[1]。
過去に「シルバニアキャラクター大集合」と称したシルバニアファミリーキャラクターが総登場するグリーティングイベントが唯一行われた事がある。
シルバニアビレッジは標高が高い(標高 約1200メートル)ため、冬季期間の来園時は日中の気温がマイナスになる事もある。夏季期間は涼しく比較的快適な気候だが、山岳地域のため突然の濃霧や雨に見舞われることがある。
2010年 ぐりんぱ(シルバニアビレッジ)とかしいかえん(シルバニアガーデン)との共同イベント『こんにちは!森のなかよしパーティー』と称した、ののはなウサギとはなぞのウサギが互いに登場するミニイベントが期間限定で行われた。 ※イベントの企画は(株)エポック社。
2011年 2010年に引き続き『こんにちは!森のなかよしパーティー』が9月に開催された。北海道の「ラベンダーウサギ」、横浜市の「しおかぜウサギ」、シルバニアビレッジの「ののはなウサギ」、シルバニアガーデンの「はなぞのウサギ」が一同に会し撮影会やミニショーを行った。 ※イベントの企画は(株)エポック社。
2014年4月以降は入園料金の値上げ改定と共にシルバニアビレッジ内の「森のみんなの学校」が閉鎖され、行われていた工作教室などが廃止された。同時に平日・休日を問わず開催されていたシルバニアファミリーショーも休止→廃止された。また「シルバニア森のキッチン」は2014年6月20日に閉鎖され、7月からはシルバニアと無関係の「鉄板焼のレストラン」(ワイルドグリル ハングリー)に改装された。また、「森のマーケット」店内のみで使用可能な無料Wi-Fiスポット(フリーSPOT)が設置された。
2015年春から「森のみんなの学校」が「シルバニアファミリー30周年記念館」として改装され公開された。同時に、森のマーケットに併設されていた「森のミュージアム」が縮小され「森の体験教室」として改装し、森のミュージアムに展示されていた一部の展示品は移転設置が行われた。
主なアトラクションと施設紹介
2005年7月に実際に遊べるおもちゃのテーマパーク「おもちゃファクトリー・キッズフジQ」を開設、2007年7月に施設をリニューアルし、新テーマゾーン「M78ウルトラマンパーク」を開設した。
- アスレチック
- アリス・ト・テレス
- 2014年7月に開業した大型アスレチック第3弾。「アリス」と「テレス」の2つの異なるコースからなる立体アスレチック。
- ココドコ
- 2013年7月に開業した大型アスレチック第2弾。日本最大級の立体迷路。
- ピカソのタマゴ
- 2010年7月に開業した大型アスレチック第1弾。さがみ湖リゾート プレジャーフォレストにも存在する。2011年に拡大オープン。
- 空中アスレチック ワイヤーマウンテン
- モモンガトライアングル ※2013年に起きた事故のため休止中。
- ウルトラセブンコースター「マッハ7」
- ウルトラマン スタースウィンガー
- ウルトラマンタロウ・レインボーシップ
- ウルトラマントレイン
- ウルトラマン・グランプリ
- フライングウルトラマン☆シュワッチ
- サーカス・バルタン ※2013年5月営業終了→廃止。
- みんなのかんらんしゃ
- ダッゼム・カー
- メリーゴーラウンド
- M78プラネットダイニング
- おもちゃファクトリー キッズフジQ
- おもちゃ広場(無料)
- フロッグホッパー
- ティーカップ
- ふわふわウルトラマン
- アスレキッズ
- ダイヤブロック プレイコーナー
- おしゃれステージ
- ごっこ遊びコーナー
- メルちゃんランド
- トミカ プラレールコーナー
- 木のおもちゃコーナー
- 任天堂Wiiコーナー・ビーナコーナー
- カードゲームコーナー(有料)
- 体感・対戦ゲームコーナー
- ベビーコーナー
- マッサージチェアコーナー(有料)
- ショップ「トイキッズ」
- カフェ「キッズカフェ」
- キッズフジQのイベント
- メルちゃん握手会(不定期)※2014年8月現在休止中。
- メルちゃんとあそぼう(不定期)※2014年8月現在休止中。
- シルバニアファミリーショー(雨天時のみ、森のみんなの学校ステージから移動して開催)※2014年5月から休止→廃止。
- シルバニアファミリー握手会(不定期)※2014年5月から休止→廃止。
- シルバニアキャラクターグリーティング[2]
- シルバニアビレッジ
- そよかぜサイクリング
- お空のかんらんしゃ
- 赤い屋根の大きなお家(有料)
- 緑の丘のすてきなお家(有料)
- あおぞらテント(有料)
- 風車のお家〜気球であそぼ〜
- おもしろ自転車であそぼ
- 森のみんなの学校(シルバニアファミリーショーステージ:常設)※2015年春から「シルバニアファミリー30周年記念館」に改装され再オープンした
- 森のミュージアム ※2015年春から「森の体験教室」に改装され規模が縮小した
- うそつき林のアスレチック
- 風の丘のお家
- パターゴルフ
- お山の休憩所(冬季期間はソリ遊びの遊具貸し出し所を兼用)
- ラーメンハウス白樺亭(ラーメンやカレーライスなどの軽食を提供)→2014年春に解体、消滅。
- デーキャンプ場(団体専用のバーベキュー場)
- 湖のスケート場(冬季のみ)
- つるつる坂のソリ遊び(冬季のみ)
- みずうみのおふね〜ぷっかぷか〜(水上スワンボート)
- フジヤマの風(旧.ゴーカートコース(F1レーシングゴーカートコース)を転用した、ゴルフ用カートで巡るぐりんぱ一周。運転免許証を持参の上での利用、運転は成人に限る/有料)
- ショップ&カフェ
- 森のマーケット(シルバニアグッズのお店)
- 森の写真屋さん(シルバニアキャラクター衣装レンタルによる記念写真スタジオ) ※2013年9月から閉鎖中。
- 森のパン屋さん(シルバニアキャラクターのパン製造と販売&飲料品の販売)
- シルバニア森のキッチン(シルバニアキャラクターメニューのレストラン&喫茶)→2014年6月20日閉店。閉店後は、シルバニアとは無関係の「鉄板焼のワイルドグリル」に改装。
- きいちご林のかわいいお家(シルバニアキャラクタークレープのお店)→2013年夏に閉鎖→その後「一般客用コテージ」として宿泊用に転用。
- レストランどんぐりん(1Fは麺類コーナーとカレーライスなどを提供、2Fは展望室と喫茶営業)
- シルバニアビレッジのイベント
- シルバニアファミリーショー(原則 毎日開催、雨天時・荒天時などは「キッズフジQ」内で行う場合がある。ハロウィン期間、夏休み期間、冬休み期間等の特定日のみ園内中央の大ステージなどでミュージカルショーを開催。雨天・荒天時のミュージカルショーは「お山の休憩所」で行う場合がある)
- ※2014年4月から休止中。
- シルバニアキャラクターグリーティング(原則 毎日開催、雨天時・荒天時などは中止の場合あり。ののはなウサギ、そよかぜネコ、わたウサギ、くるみリス、シマネコ等のキャラクターが写真撮影や握手に応じる。時間は不定期で、出演キャラクターも不定期である。)
- シルバニアキャラクタースケートショー(冬季期間・特定日のみ開催、雨天・降雪・荒天時は中止。『湖のスケート場』でシルバニアキャラクターによる氷上スケートを上演)
- ※2013年冬から休止中。
アクセス
- 東名高速御殿場ICから富士山スカイライン又は南外周道(大野原)経由で30分
- 東名高速裾野ICから南外周道(大野原)経由で20分
- 東名高速富士ICから十里木経由又は富士山スカイライン経由で50分
- 中央高速河口湖ICから東富士五湖道路・富士山スカイライン経由で60分
- 御殿場IC・御殿場駅、三島駅、富士駅各駅から直通バスが運行されている
- ※一般車と大型バスなどの通行に際しては南富士エバーグリーンラインの通行料金が別途必要。二輪車(125cc超)350円、軽自動車・普通車510円、マイクロバス・大型車2,000円。
- ※路線バス片道料金:発駅(発地)により変動。1200円〜1500円。
- ※JR三島駅、JR御殿場駅、JR富士駅のみの窓口販売で往復バスのチケットとぐりんぱのワンデーチケットがセットになった「特別料金券」が期間限定で販売されている。
- ※JR御殿場駅発、JR三島駅発、JR富士駅発の各路線バスは乗車料金の支払いにSUICA、PASMO、TOICAなどの交通系ICカードが利用できる。
- タクシー利用の場合、JR三島駅(北口)からぐりんぱまで約55分、料金は片道7500円〜8000円程度。JR御殿場駅からぐりんぱまで約50分、料金は片道7200円~7700円程度。
- ※JR三島駅とJR御殿場駅からタクシーを利用する場合、タクシー会社によっては電波状況により降車地(ぐりんぱ周辺)でのクレジットカード決済が使用出来ないため、現金支払いのみ対応。また、ぐりんぱまでの通行の際に「南富士エバーグリーンライン」の通行料金が必要、降車地でタクシードライバーに現金支払いをする。なお、交通系ICカードや電子マネーなどの決済も利用不可である。
位置情報
北緯35度17分39.67秒 東経138度47分04.23秒 / 北緯35.2943528度 東経138.7845083度
営業時間
- 季節により変動あり(冬季:9:30〜16:00又は16:30、冬季以外は9:30〜17:00など)
入園料
- 大人1100円、子供・シニア750円 ※(2014年春より料金改定し値上げされた)
- ※インターネット割引料金:大人1050円、子供・シニア700円。
- ※身体障害者、療育手帳保持者割引料金あり。
- ワンデークーポン(入園券+1日乗物券)大人3300円、子供2450円 ※(2014年春より料金改定し値上げされた)
- キッズパス(大人1名+未就学児1名のワンデークーポン)4950円 ※2014年春より値上げされた。
- ※ウルトラマンタロウレインボーシップ・ウルトラマンスタースウィンガー・パターゴルフは利用不可。
- ファミリーパック(家族分のワンデークーポン+おもちゃクーポン1,000円付き、4名で10700円、3名で8650円)
- 乗物10回券 3000円 ※[3]
- 年齢区分:『大人』:中学生以上、『子供』:3才以上〜小学生、『シニア』:55歳以上 ※(年齢を確認できる物を持参の事)
- 駐車料金:普通自動車 1日1台 1000円、二輪車300円、マイクロバス1500円、大型バス1台当たり1500円。
- ※ぐりんぱの来園には南富士エバーグリーンライン(有料道路)を通行するため、有料道路通行料金(往復で普通車510円、マイクロバス・大型車2060円、125cc以上の二輪車350円)が別途必要。
関連項目
- ロボット8ちゃん 夏休みの放送となった第39回「ロボット修行だ!ゴーゴー富士山」と第40回「夏だ!キャンプだ!青春だ!!」の2回にわたり、この施設でのロケーションが行われ、前編に当たる39回ではロボットが遊園地のスタッフとして、後編の40回は8ちゃんがこの施設のすぐ近くにある田貫湖のバンガローの支配人に就任するという設定で出演した。
付随情報
- 園内の「森のマーケット」などの限られた施設内に限り、従来はクレジットカード(VISA/MASTER/JCBなど)が利用できたが2014年春から一旦廃止された後、2015年春から新たに導入された小型端末により再開された。但し、園内では交通系ICカードや電子マネーなどでの決済は利用できない。
- 2014年春から「森のマーケット」の店内のみで使用可能な無料Wi-Fiスポット(フリーSPOT)が設置された。パスワードやSSIDなどは店内にのみ掲示されている。
- ※公式ウェブサイトでは「森のキッチン」で使用可能の告知が掲載されているが、微弱電波のため実際のエリアは「森のマーケット」店内に限られている。
- 園内の平地部分では、携帯電話キャリア各社とPHSの電波はおおむね送/受信可能であるが、一部のエリアと建物内に不感地帯(圏外)があるため、場所によっては通話が途切れる場合がある。また、UQ WiMaxなどの移動体回線の電波は一部が圏外である。
外部リンク
旧.日本ランドに存在したアトラクションなど
- F1レーシング(現.フジヤマの風)
- フアフアメルヘンランド(現.あおぞらテント)
- タッゼム・カー(現用)
- 大観覧車(解体→新設)
- SL列車(現用)
- メリーゴーランド(現用)
- ウェーブ・スインガー(現用)
- レーシング・ゴーカート(現用)
- ダイビングコースター(現用)
- 湖畔レストラン(現.レストランどんぐりん)
- ゲームコーナー(一部現用)
- ゴーカート・テクニカルコース(廃止)
- ライダーゴーランド(廃止)
- 冒険のとりで(廃止/ノウハウは「ココドコ」などに転用)
- パターゴルフ(廃止)
- ウォーターエース(廃止)
- ヒマラヤ・ライド(廃止)
- ファイヤーバード(廃止)
- スペースコースター(廃止→2003年解体)
- 水陸両用探検車(2004年廃止)
- ジャングル・アドベンチャー(廃止)
- 処刑の館(廃止)
- ドクター・ゾビ(廃止)
- 貸し出しボート(廃止)
- レストラン白樺亭→ラーメン白樺亭(2014年廃止)
- 展望レストラン(廃止)
- 第1休憩所(廃止)
- 第2休憩所(現.お山の休憩所)
旧.日本ランド時代の営業データ
- 入園料:大人(13歳以上)800円、小人(4歳以上)500円
- ワンデークーポン:(入園と乗り物乗り放題)大人3500円、小人2700円
- ワンデーファミリークーポン:(家族5人分のワンデークーポン)10000円
- 休園日:月・火曜日
- 開園時間:9:00 - 17:00
出典
- (株)富士急行/フジヤマリゾートによる「シルバニアビレッジ5周年 新機種導入についてのお知らせ」公式PDF
- (株)富士急行による、きいちご林のかわいいお家 オープンのお知らせ公式PDF
- (株)フジヤマリゾートによる「ワイルドグリル ハングリー」オープンのお知らせ 公式PDF