Boot Camp
| 開発元 | アップル |
|---|---|
| 最新版 | 3.2 / 2010年11月19日 |
| 対応OS | Mac OS X v10.5/v10.6 |
| 種別 | 二次ブートローダ |
| ライセンス | プロプライエタリ |
| 公式サイト | [1] |
Boot Camp(ブートキャンプ)は、アップルにより開発・配布されているソフトウェア。Intel Macにおいて、Windows XP、Windows Vista、Windows 7の利用を可能とする。
目次 |
概要 [編集]
2006年にインテル製CPU搭載のMacを発売開始したアップルは、Intel MacにおけるWindows起動を積極的に支援も妨害もしないと表明していた。
Boot Campは、2006年4月5日にEFIでは起動出来ないOSをサポートする為のCSM (Compatibility Support Module) 搭載と思われるFirmware Updateと共にパブリックベータとして発表された。Boot Campとは軍隊における基礎訓練を意味するスラングであり、ここではコンピュータの起動(boot)と掛けて使用されている。2007年10月発売されたMac OS X v10.5においてVersion 2.0が搭載された。
機能 [編集]
Boot Campは、Intel MacのハードディスクにMac OS Xを残したまま、Windows XPをインストールするための任意のサイズのパーティションを作成する機能やWindows XPのインストール後にIntel Macで使われている無線LANやビデオカードのドライバをインストールするためのドライバCD-Rを作成する機能を持ち、Intel Mac上でWindows XPを動かすために必要な一連の作業を、あまり専門知識を持たない人にでも簡易に行えるようにするため、シンプルなインタフェースを搭載している。
従来、インターネット等で発表されていたIntel MacにおけるWindows起動方法は、いずれも複雑かつWindows XPの使用ライセンスに関して不明確な点が存在したため多くのMacユーザーは様子見状態で導入に踏み切れなかった。この機能がアップルによって開発途上のβバージョンとはいえ発表されたことにより、これらの問題を解決する手段となった。
Boot Campを利用するにはFirmwareのアップデート、Mac OS X v10.5以降と起動ディスク上に最低10GBの空きスペース、Windows XP Home EditionまたはProfessional(いずれもService Pack 2以降)のインストールCDが必要となる。一部ドライバなどについてはサポートしていない。
正式にアナウンスはされていないが、Windows XP MediaCenterEdition 2005、及びWindows Server 2003 シリーズもやや特殊な方法を使えばインストールが可能[1]。
Boot Campを利用しなくともFAT32パーティションが用意されていれば、Windows XPのインストールそのものは可能である。複数パーティションを利用する場合の注意事項と、適切な方法でWindows XP向けのDriverCDのイメージファイルを抜き出すことで実現できる。通常のBoot Campをインストールした場合であれば、以下のパスにDiskImageが保存されている。
/Applications/Utilities/Boot Camp Assistant.app/Contents/Resources
またMac OS X v10.5以降のインストールDVDにドライバが格納されているため、Windowsを起動した状態でディスクを挿入すればドライバのインストールが可能である。
バージョン [編集]
- 1.0.1 Beta(2006年6月29日)
- 最初に公開されたバージョン。ドライバ等の完成度も低く、動作はするものの問題が多かった。
- 1.0.2 Beta(2006年7月12日)
- バグフィクス版
- 1.1 Beta(2006年8月18日)
- 最大の懸念事項であったMacBookにおける無線LANの解決、iSightの動作、キーボード問題の部分的解決など、ほぼ常用する部分においては動作するようになった。またインストールもより簡単になり、安定した。
- 1.1.2 Beta(2006年10月30日)
- いくつかのドライバの追加と、安定化が行われた。
- 1.2 Beta(2007年3月29日)
- Windows Vistaをサポート。赤外線ポートドライバが提供され、Apple Remoteが利用可能になった(ペアリングは不可)。タスクトレイ内にアイコンメニューが登場し、Windows側から参照できるメニューが搭載された(Boot Camp用ヘルプ、輝度調整、ブートローダー選択等)。
- 1.3 Beta(2007年6月7日)
- バックライトキーボード対応(MacBook Proのみ)。各言語キーボードサポート強化、Apple RemoteのペアリングがWindows側から操作可能になった他、ドライバ類を多数アップデート。
- 1.4 Beta(2007年8月8日)
- iMac (Mid 2007)への対応と、各種グラフィックドライバがアップデートされた。
- 2.0(2007年10月26日)
- Mac OS X v10.5に付属する正式版。
- 2.1(2008年4月25日)
- Windows XP Service Pack 3 (SP3) への対応、およびバグフィクス。
- 3.0 (2009年8月28日)
- Mac OS X v10.6に付属する正式版。ドライバのアップデートに加え、WindowsOS側からMacOS側のHFSフォーマットのハードディスク内を閲覧可能になった。他にもトラックパッドのタッチクリック対応、Apple Cinema Displayの拡張機能のサポートなどが加えられ、Windows7のインストールにも対応。(正式対応ではない)
- 3.1 (2010年1月20日)
- Windows 7(Home Premium、Professional、および Ultimate)への正式対応とApple 製トラックパッド使用時に起こる問題の解決、Apple Wireless KeyboardおよびApple Magic Mouseのサポート。
- 3.2 (2010年11月19日)
- ATI-Radeon HD 5870 graphics card, Apple USB Ethernet Adapter, MacBook Air SuperDrive のサポート。
- 重要なバグフィックス。
対応していない機能 [編集]
未対応問題 [編集]
- IrDAポートのドライバが用意されていない。
- 省電力設定、環境光センサーなどのドライバが用意されていないため使用できない。
- WindowsXPからMac側ハードディスクを利用できない(3.0から対応)。
- (Mac側からは、WindowsXP側のハードディスクドライブフォーマットがFAT32の場合のみ利用可能。NTFSの時には読み込みのみ)
- (解決策のひとつとしてMacDrive 8/HFS Explorer等のソフトウェアの利用がある)
- ただし、Mac OS X Snow Leopardと共に公開されるバージョンにおいてはWindowsからMacのパーティションの読み込みのみ対応するとアナウンスされている。
- (読み込みのみの理由としてAppleはWindowsの起動中にウイルス等の危険なプログラムやデータがMac側に侵入しないようにするためとしている)
- 内蔵Bluetoothアダプタについては、Boot Camp用ドライバインストールを実行しても、Windows標準搭載Bluetooth Stackが適用され、Mac OS環境で提供されるプロファイルと比較して限定的である。対応策として、サードパーティ製Bluetooth Stackを適用する余地が在る(Microsoft Support)。
- 起動ディスクが単一パーティションでないとそもそもBoot Campが使用できない。
- MacBookシリーズにおけるトラックパッドのタッピング・マルチタッチ機能がサポートされていない。
- iMac(アルミ)においてWindowsの効果音がこもったような音になる。
1.1 Betaで対応した機能 [編集]
- 日本語版のMacBookおよびMacBook ProでもAirMacによる無線LAN接続利用が可能となった。
- (インターナショナル版MacBook + 英語版WindowsXPでは動作可だった)
- キーボードの一部機能(「ー」「ろ」「_」「\」「|」「Fn」)が利用可能となった。
- 「Fn」キー等と組み合わせて実現する機能(ディスプレイの光度調整、音量調整など)がほぼ使用可能になった。
- ヘッドフォン端子を挿入した時に本体のスピーカーがoffになるようになった
- Mac Pro、Intel Core 2 Duo搭載のiMacに対応。
- iSight(内蔵カメラ)が動作するようになった。
- Windows XPで日時の同期が可能になった。
- 「DEL」、「全角/半角」キー及び、タッチバッドの右ボタンが(そもそも存在しないため)選択できなかった。キーボード上「DELETE」キーは、「BackSpace」キーとして機能する。
- (Appleキーボードの右Appleキーで右クリック等、他のキーで代用対応)
- インストール時のパーティション作成ユーティリティが強化され、一般的なサイズがプリセットで用意され、パーティションの作成が容易になり、Windowsを任意のドライブにインストールすることができるようになった。
- Delete、PrintScreen、NumLock、ScrollLockキーなど、Appleキーボードのサポートが強化された。
1.1.2 Betaで対応した機能 [編集]
- Intel Core 2 Duo搭載のMacBook Proに対応。
- タッチパッドの各種拡張機能が利用できるようになった。
- (二本指でタッチすることによりスクロールする等。しかしやや不安定)
- Apple USBモデムに対応した。
- Apple国際キーボードのサポートが強化された。
1.2 Betaで対応した機能 [編集]
- Windows Vista(32ビット版)に対応
- トラックパッド、AppleTime(シンク)、オーディオデバイス、グラフィックス、モデム、iSightカメラなどのドライバを更新
- Apple Remoteに対応
- (iTunesやWindows Media Playerの操作がリモコンで操作可能になった。)
- WindowsのシステムトレイアイコンからBoot Campの情報の表示、アクションの実行が可能になった。
- マニュアル、WindowsのBoot Campオンラインヘルプの内容を更新
1.3 Betaで対応した機能 [編集]
- バックライトキーボード対応(MacBook Proのみ)。
- 様々な言語キーボードサポート強化など、ローカライズ強化
- Apple Remoteのベアリングに対応
- グラフィックドライバをアップデート
- Boot Campドライバインストーラをアップデート
2.0で対応した機能 [編集]
- F11キーによるスクリーンショット機能の削除
- タスクバーにおける画面輝度スライダーの削除
2.1で対応した機能 [編集]
- WindowsXP SP3対応
- WindowsVista SP1対応
- WindowsVista 64ビット版対応
- Battery.sysがクラッシュするバグの修正
3.0で対応した機能 [編集]
- WindowsからMacOSXの領域の読み込みが可能。
- Windows7へのドライバのインストールに対応(正式対応ではない)
3.1で対応した機能 [編集]
- Windows7(32ビット、64ビット)に正式対応
- Apple 製トラックパッド使用時に起こる問題の解決
- Apple Wireless KeyboardおよびApple Magic Mouseのサポート
3.2で対応した機能 [編集]
- ATI-Radeon HD 5870 graphics card, Apple USB Ethernet Adapter, MacBook Air SuperDrive のサポートを追加。
- 重大なバグの修正。
各種未対応機能への対応策 [編集]
キーボードについては、AppleKやKbdAppleなどMac系キーボードをWindowsで利用するためのドライバにより上記未対応をほぼ解決できる。
脚注 [編集]
- ^ ディスクイメージの統合処理やドライバパッケージの設定変更等が必要。これらは未サポートのため利用者の自己責任となる。
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
- Apple.com Boot Camp(英語版)
- Apple.com Boot Camp(日本語版)
- Apple.com アップル、Boot Campを発表(日本語版)
- AppleK(シェアウェア)
- MacDrive 8(製品)
- ProMouseEnabler(フリーソフト)
- HFS Explorer(フリーソフト 要Sun Java 1.5.0 or greater)
- KbdApple(フリーソフト)
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