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Mac OS X v10.5 Leopard(マックオーエス テン バージョンじってんご レパード)とは、アップルのオペレーティングシステム。Mac OS X v10.4 Tigerの後継であり、2009年2月現在の最新OSである。
開発は、2005年のWWDCにて発表された。2006年のWWDCでは一部の機能の紹介が行われた。 アップルは、当初2007年初頭のリリースを予定していたが、春へと延期され、更にiPhone開発の優先を理由に2007年10月リリースへと延期している[1]。世界各国で2007年10月26日18:00(現地時間)より発売が開始された[2]。
ベータ以前の段階ながら、デベロッパープレビュー版のプレビューもWWDCなどADC(Apple Developer Connection)メンバー向け非公開セッションでいくらか行われている。2007年のWWDCでもデベロッパープレビュー版が開発者に配布された。
Leopardは300以上にも及ぶ新機能が搭載された。また、レガシーなものとの決別も特徴であり、NeXTから引き継いで使われていたディレクトリ・サービスのNetInfoがDSlocalへリプレイスされ、Mac OS 9.2.2を動かすためのClassic環境が排除された。
Cocoa及びJava仮想マシンを含むOS全体が64ビットに対応する(ただしCarbonのUI部分は64ビットに対応しておらず、Carbonアプリケーションを64ビット対応させるにはCocoaでのラッピングが必須となる)。64ビット環境に対応するプロセッサならば、Intel・PowerPCの別を問わず自動的に64ビットに対応し、一つのシステム上で、32bitアプリケーションと64bitアプリケーション、32ビットドライバと64ビットドライバが同時に動作可能[3]。これを実現するためにカーネルを32bitモードにしており、OS全体が64bitではなくなっている[4]。
[編集] 対応環境
- Intelプロセッサまたは、PowerPC G4(867MHz以上)、PowerPC G5プロセッサ
- DVDドライブ
- FireWireポート標準装備
- 512MB以上のメモリ
- 9GB以上のディスクスペース
[編集] 新機能
- Time Machine
- ローカルに接続された別ボリュームへの履歴バックアップの自動機能。ユーザが消失、もしくは変更したファイルを復元できる。Mac OS X Server v10.5のネットワークボリュームや、Time Capsuleにもバックアップできる。
- Spaces
- 仮想デスクトップ。デスクトップ上にグループ化されたスペース(空間)に、複数のアプリケーションやウィンドウを分けたり、移動することができる。
- Boot Camp
- 再起動することで、Mac OS XとWindows XP/Vistaを切り替えるデュアルブートを実現する機能。
- Quick Look
- Finderから直接中身を表示する機能。文書やPDF、動画などのファイルを関連アプリケーションを起動することなく、簡単に素早く閲覧することができる。FinderだけでなくTime Machineなど他のアプリケーション上でも利用できる。
- デスクトップ
- Dockは奥行きのある3次元表示へと変わり、スタックと呼ばれる機能によって、Dock上で複数のファイルを一つにまとめて表示することができるようになった。
- Spotlight
- ブーリアン演算子と括弧付き構文に対応。ネットワーク上の共有フォルダを検索することができるようになったほか、計算機能も付属するようになった。
- Dashboard
- Web ページをウィジェットにできるWebクリップ機能がついた。
- ユニバーサルアクセス
- ブライユ点字ディスプレイに対応。音声合成機能が進化し、より自然で人間の音声に近いイントネーションになっている。
- iChat
- 新たにAAC-LDコーデック対応。相手に動画やKeynoteでのプレゼンテーション、iPhotoから取り込んだ画像をストリーミングで見せることができ、Quick Lookに対応する。
- AppleScript
- Ruby、Python、Objective-Cなどの言語を使って、AppleScript対応アプリケーションの照会と制御ができるようになった。
- プロパティリストの作成と編集に対応。
- ネットワーク機能の強化
- 広域Bonjour、Kerberos対応NFSをサポート。どこでもMy Mac機能でインターネットにつながったどのMacからでもアクセスできる。
[編集] 付属アプリケーション
- Finder
- 新たにiTunes7に似たデザインとなり、従来の表示方法に加え、Cover Flowによる表示が可能。Quick Lookによりプレビュー機能が強化された。
- Mail
- 新たにメモ機能やToDoリスト機能が付属。メモには画像や動画、音声なども貼り付け可能。ステーショナリ作成機能を装備し、30種類以上のテンプレートも付属。
- データ検出機能が実装され、住所の自動抽出ができるようになった。
- iCal
- 新たにCalDAVに対応。Mac OS X Sever v10.5のiCal Server と共に利用することでグループウェア的な活用が可能となった。
- TextEdit
- 自動保存機能がついた。OpenDocumentとWord 2007フォーマットをサポート。
- 辞書
- 小学館の国語および英和・和英辞典、類語辞典とアップル社の用語辞典が標準で付属しており、インターネットへの接続環境があれば様々な言語版のWikipediaも参照して内容を表示する。
[編集] テクノロジー
- Cocoa
- 64ビット化されたアプリケーションが作成できるようになった。並列演算機能が強化された。
- CoreService
- メモリ管理、TCP/IPプロトコルスタックなどのサービスが高度にマルチスレッド化され、マルチコアを前提とした並列処理環境への最適化が進んだ。
- OpenGL
- 最新のOpenGL 2.1に対応。徹底したマルチスレッド化によりマルチコア環境でのパフォーマンスが大幅に向上。64ビットに対応、LLVM上での動作により、あらゆる環境上で最適なパフォーマンスを実現する。
- Core Animation
- 簡単な指定を行うだけで、高機能なアニメーションを生成する機能。
- Core Text
- テキスト描画とレイアウト用のAPI。設計が一新され、Core Foundation互換になった。今後ATSUIを置き換えると見られる。
- Input Method Kit
- インプットメソッドの実装を簡略化する。
- セキュリティ
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- アドレス空間レイアウトのランダム化(ASLR)
- それぞれのプロセスのメモリアドレスをメモリ空間上にランダムに割り当て、不正なプログラムが特定のコードがどこにあるか予測しづらくする。
- アプリケーションへの署名
- Leopard用に設計されたすべてのアプリケーションは、アップルまたはサードパーティの開発者の署名が付けられる。
- アプリケーションベースのファイアウォール
- ユーザーは個々のアプリケーションにファイアウォール機能を割り当てることができる。
- ファイル暗号化の強化
- ディスクユーティリティが256ビットAES暗号化に対応。
- UNIX
- UNIX認定を受けたOpen Brand UNIX 03登録製品である。本製品はSunのSolaris10から移植された機能も多い。以下にあげる。
-
- DTrace
- Solaris10(初期バージョンから)に搭載されたシステム情報取得機能を移植およびDarwinカーネルに最適化したもの。もともとのDTrace独自言語のほかに、Java、Ruby、Python、Perlからもコールできるように拡張されている。
[編集] 開発環境
- 開発言語がObjective-C 2.0になり、ガベージコレクションが導入された。Python・RubyとCocoaとのスクリプティングブリッジがバンドルされるようになり、Rubyでの開発が可能に。
- Xcode3
- プロジェクトのスナップショット機能、キーワード補完機能を搭載。ソースコードリファレンス・関連APIなどの情報を提供するResearch Assistantが付属する。
[編集] 廃止された機能
- Classic環境
- 撤廃により、Mac OS X上でMac OS 9.2.2を動かす環境がなくなった。
- Sherlock
- Mac OS 8.5で初めて追加されたローカルディスクとネットサービスのサーチエンジンクライアントアプリケーション。機能的には、既にMac OS X v10.4 TigerでDashboardやSpotlightに置き換えられていた。
- NetInfo
- NEXTSTEPから引き継がれた管理情報データベース及びディレクトリ・サービス機能。ネットワーク資源の管理はOpen Directoryに置き換えられ、ローカル資源の管理はDSlocalに引き継がれる。
- Service Location Protocol (SLP)
- サービス発見のためのプロトコル。Mac OS 8.5からSLP Version 1、Mac OS 9からSLP Version 2が利用出来たが、Mac OS X v10.2からはBonjourと併用され、v10.5でSLPは廃止された。
[編集] バージョン履歴
- Mac OS X v10.5.0 (build 9A581)、2007年10月26日 パッケージ版製品有
- Mac OS X v10.5.1[5] (build 9B18)、2007年11月14日 パッケージ版製品有
- Mac OS X v10.5.2[6] (build 9C31)、2008年2月11日
- Time Machine Update[7] (build 9C7010)、2008年3月20日
- Mac OS X v10.5.3[8] (build 9D34)、2008年5月28日
- Mac OS X v10.5.4[9] (build 9E17)、2008年6月30日 パッケージ版製品(build 9E26)有
- Mac OS X v10.5.5[10] (build 9F33)、2008年9月15日
- Mac OS X v10.5.6[11] (build 9G55)、2008年12月15日 パッケージ版製品(build 9G66)有
- Mac OS X v10.5.7[12] (build 9J61)、2009年5月12日
[編集] 脚注
- ^ "Apple、Leopardのリリースを10月に延期". ITmedia. 2007年10月1日 閲覧。
- ^ "アップル、Mac OS X Leopardを10月26日に出荷". アップル. 2007年10月18日 閲覧。
- ^ Mac OS X Leopard - テクノロジー - 64ビット
- ^ ターミナルで"file /mach_kernel"を行うと確認できる。
- ^ Mac OS X 10.5.1 Update について
- ^ Mac OS X 10.5.2 Update について
- ^ Time Machine and AirPort Updates v1.0
- ^ Mac OS X 10.5.3 Update について
- ^ Mac OS X 10.5.4 Update について
- ^ Mac OS X 10.5.5 Update について
- ^ Mac OS X 10.5.6 Update について
- ^ Mac OS X 10.5.7 Update について
[編集] 外部リンク
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