黄昏のレンガ路

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黄昏のレンガ路
エルトン・ジョンスタジオ・アルバム
リリース 1973年10月5日(イギリス&アメリカ)
録音 1973年5月
ストロベリースタジオ(フランス)
ジャンル ロック
時間 76分12秒
レーベル DJM Records(イギリス)
MCAレコード(アメリカ)
プロデュース ガス・ダッジョン
チャート最高順位
エルトン・ジョン 年表
ピアニストを撃つな!
(1973年)
黄昏のレンガ路
(1973年)
カリブ
(1974年)
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黄昏のレンガ路Goodbye Yellow Brick Road)は、1973年に発表されたエルトン・ジョンのスタジオ・アルバム。

解説[編集]

ライブ、セールス共に最高潮であった時期の傑作として知られる。アナログ盤2枚組として製作された。

荘厳なインストから激しいロックンロールに繋がる1曲目に始まり、元々ノーマ・ジーンことマリリン・モンローに捧げる歌として作られ、後にダイアナ妃追悼バージョンとして改作される名バラード「風の中の火のように」。タイトル曲「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」。さらに、ピアノをかき鳴らすハードなロック・ナンバー「土曜の夜は僕の生きがい(Saturday Night's Alright for Fighting)」など、ハイ・クオリティかつ現在までのライブで重要なレパートリーとなる楽曲が多い、代表作の一枚である。

楽曲製作が好調だったため、2枚組になった(アルバムに収録されずシングルB面となったものもある)。殆どの楽曲は1、2テイクで収録されたという。気分を変えてジャマイカでレコーディングする予定が、環境の悪さから、使い慣れたスタジオ(フランスの古城を改築したもの)に戻り製作された。曲自体はジャマイカで殆ど仕上げてしまっていたため、「碧の海ジャマイカにおいで」というレゲエ調の楽曲も存在する。

ブルー・アイド・ソウルの「ベニー&ジェッツ」は、白人として初めてR&Bチャートの1位に輝いた。エルトン本人は売れるわけがないと思っていたが、ラジオのリクエスト数が後押しとなり、シングル・カットされた。

コーラスの美しい「ハーモニー」もシングル・カットの話があったが、5枚もシングルを出すのはどうかと没になった。

なお、邦題は「黄昏の~」とあるが、「イエロー・ブリック・ロード」とは、LGBTのアイコンであるジュディ・ガーランド主演のミュージカル映画『オズの魔法使い』の中の、オズへ続く「黄色いレンガの道」を指している。イエローは黄金を意味しており、「イエロー・ブリック・ロード」とは黄金で舗装された芸能界の出世街道のことである。歌詞のほかの部分では、芸能プロモーターへの皮肉もこめられており、「さようならカネまみれの芸能界」と解釈することもできる。邦題や、曲調から想起されるような「黄昏の夕陽に黄色く染まったレンガ道」とは歌詞の内容は異なっている。

収録曲[編集]

  1. 葬送~血まみれの恋はおしまい(メドレー) - Funeral for a Friend(Love Lies Bleeding)
  2. 風の中の火のように(孤独な歌手、ノーマ・ジーン) - Candle in the Wind 
  3. ベニーとジェッツ(やつらの演奏は最高) - Bennie and the Jets
  4. グッバイ・イエロー・ブリック・ロード - Goodbye Yellow Brick Road
  5. こんな歌にタイトルはいらない - This Song Has No Title
  6. グレイ・シール - Grey Seal
  7. 碧の海ジャマイカにおいで - Jamaica Jerk-Off
  8. 僕もあの映画をみている - I've Seen That Movie Too
  9. スィート・ペインテッド・レディ - Sweet Painted Lady 
  10. ダニー・ベイリーのバラード(ケンタッキーの英雄の死) - The Ballad of Danny Bailey(1909-34)
  11. ダーティ・リトル・ガール - Dirty Little Girl
  12. 女の子、みんなアリスに首ったけ - All the Girls Love Alice 
  13. ツイストは踊れない - Your Sister Can't Twist(But She Can Rock‘n Roll)
  14. 土曜の夜は僕の生きがい - Saturday Night's Alright for Fighting
  15. 歌うカウボーイ、ロイ・ロジャース - Roy Rogers
  16. こんな僕こそ病気の典型 - Social Disease
  17. ハーモニー - Harmony
  • 作詞 バーニー・トーピン
  • 作曲 エルトン・ジョン

参加ミュージシャン[編集]

  • エルトン・ジョン - Vocal, Piano, Organ:3,7曲目, Farfisa Organ:5,13曲目, Electric Piano:5,6曲目, Mellotron:5,6,11曲目, Leslie Piano:11曲目
  • デイビー・ジョンストン - Electric Guitar:1~3,6~8,10~14,16曲目, Acoustic Guitar:3,8,9,15,17曲目, Leslie Guitar:4曲目, Slide Guitar:13曲目, Steel Guitar:15曲目, Banjo:16曲目, Backing Vocal:1,2,4,10.13,17曲目
  • ナイジェル・オルソン - Drums:1~4,6~17曲目, Conga:6曲目, Tambourine:9曲目, Backing Vocal:1,2,4,10,13,17曲目
  • ディー・マレイ - Bass:1~4,6~17曲目, Backing Vocal:1,2,4,10,13,17曲目
  • レイ・クーパー - Tambourine:12曲目

  • デヴィッド・ヘンツェル - A.R.P.Synthesizer:1,12曲目
  • デル・ニューマン(Del Newman) - Orchestral Arrangement:4,8~10,15,17曲目
  • プリンス・ライノ(Prince Rhino) - Vocal Interjections:7曲目
  • キキ・ディー(Kiki Dee) - Backing Vocal:12曲目
  • リロイ・ゴメス(Leroy Gomez) - Saxphone:16曲目

製作[編集]

  • ガス・ダッジョン - Producer
  • スティーヴ・ブラウン - Co-ordinator
  • デヴィッド・ヘンツェル - Engineer
  • デル・ニューマン - Orchestral Arrangement
  • デヴィッド・ラーカム&マイケル・ロス - Art Direction & Inside Cover Illustration
  • イアン・ベック(Ian Beck) - Outside Cover Illustration
  • デヴィッド・スコット(David Scutt) - Illustration「ハーモニー」「土曜の夜は僕の生きがい」

参考[編集]

  • クラシック・アルバムズ~グッバイ・イエロー・ブリック・ロード~
往年のアーティストの代表作を遡るドキュメンタリー番組のDVD、及びビデオ盤。本放映に加えて、未放映だったこぼれ話が多数収録されている(ビデオ版には未収録)。エルトン、バーニー、当時からのメンバーであるデイビー、ナイジェルに加え、本作で弦編曲を担当したデル・ニューマンらのインタビューを収録。プロデューサーのガス・ダッジョンは楽曲製作についてトラックを操作しながら、細かく解説している。