鈴蘭台駅

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鈴蘭台駅*
鈴蘭台駅ビルのベルスト鈴蘭台
すずらんだい
SUZURANDAI
地図
神戸市北区鈴蘭台北町一丁目7-17[1]
北緯34度43分25.18秒 東経135度8分45.81秒 / 北緯34.7236611度 東経135.1460583度 / 34.7236611; 135.1460583 (鈴蘭台駅)座標: 北緯34度43分25.18秒 東経135度8分45.81秒 / 北緯34.7236611度 東経135.1460583度 / 34.7236611; 135.1460583 (鈴蘭台駅)
駅番号 KB06
所属事業者 神戸電鉄
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線[1]
乗車人員
-統計年度-
8,121人/日(降車客含まず)
-2021年-
乗降人員
-統計年度-
12,518[2][3]人/日
-2021年-
開業年月日 1928年昭和3年)11月28日[1][4]
乗入路線 2 路線
所属路線 有馬線
キロ程 7.5 km(湊川起点)
新開地から7.9 km
**KB05 鵯越 (3.9 km)
(1.9 km) 北鈴蘭台 KB07
所属路線 粟生線
キロ程 0.0 km(鈴蘭台起点)
(***KB05 鵯越) (- km)
(0.8 km) 鈴蘭台西口 KB41
  • * 1932年に小部駅から改称[1]
  • ** 次の駅に菊水山駅(当駅から2.9 km)があったが、2005年に営業休止された後、2018年に廃止されている。
  • *** 殆どの列車が新開地駅まで乗り入れ
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鈴蘭台駅(すずらんだいえき)は、兵庫県神戸市北区鈴蘭台北町一丁目にある神戸電鉄[1]。駅番号はKB06

駅南側に鈴蘭台車両基地がある[1]。標高278 m

利用可能な鉄道路線[編集]

歴史[編集]

再開発事業前の東口駅舎

戦前の鈴蘭台地区はダンスホールやビアホールなどを擁する避暑地として栄え、「関西の軽井沢」と謳われた[1]。戦後はニュータウンとして売り出され、特に神戸高速鉄道開業に伴う阪急阪神との接続が開始されて以降、人口は急激に増加した[1]

2018年9月に北区役所と商業施設が入居する駅ビル「ベルスト鈴蘭台」が開業し、駅ビルと連結する橋上駅舎の供用が開始された。2020年7月には、ロータリー整備を含む駅周辺の再開発事業が完了した[5]

年表[編集]

  • 1928年昭和3年)11月28日:神戸有馬電気鉄道 湊川 - 電鉄有馬(現在の有馬温泉)間開業時に、小部駅(おぶえき)として開業[1][4]
  • 1932年(昭和7年)8月1日鈴蘭台駅に改称[1][4]。高原に咲く清楚な花「スズラン」をイメージし、命名されたという[6]
  • 1936年(昭和11年)12月28日三木電気鉄道(現在の粟生線)の鈴蘭台 - 広野ゴルフ場前間が開業[4]
  • 1947年(昭和22年)1月9日:神戸有馬電気鉄道と三木電気鉄道が会社合併し、神有三木電気鉄道の駅となる[4]
  • 1949年(昭和24年)4月30日:社名変更により神戸電気鉄道の駅となる[4]
  • 1973年(昭和47年)2月:ホーム拡張・拡幅[1]
  • 1988年(昭和63年)4月1日:社名変更により神戸電鉄の駅となる[4]
  • 2011年平成23年)3月26日:ホームと地下道をつなぐエレベーター設置。地下道に面して南改札口新設。この工事により、ホーム全長が縮小。
  • 2016年(平成28年)2月:再開発事業の工事が本格化する。
  • 2018年(平成30年)9月25日:北区役所と商業施設が入居する駅ビル「ベルスト鈴蘭台」と連結した橋上駅舎が供用開始[7][8][9]
  • 2020年令和2年)
    • 2月26日:駅前広場完成。
    • 7月:駅前広場周辺道路整備が完了し、再開発事業が完成[5]

駅構造[編集]

ホーム (手前が4番線、橋上化工事前)

駅の南北で高低差があるため、駅の南側は盛土駅で、北側は地上駅である。改札はホーム上にあり、エスカレーター、エレベーター、階段で改札とホームが結ばれており[1]、中央改札口が設けられている[1]。島式2面4線のホームを持ち、有馬線・粟生線は方向別にホームを共有している[1]。下りホームには待合室がある。なお、ホーム新開地寄りのエレベーターは中央改札口から独立しており、駅構外の道路に直結する改札となっている[1][10]

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先
1・2 有馬線 上り 新開地方面[11]
3・4 下り 有馬温泉三田方面[11]
粟生線 粟生方面[11]
付記事項
  • ホーム有効長は1番線5両、2・3・4番線は6両であったが、現在はエレベーター設置により、全線4両と短くなっている。主に1・3番線に有馬線、2・4番線に粟生線の列車が入線する。
  • 新開地方からは1 - 4番線に、有馬方からは1・2・4番線に、粟生方からは2・4番線に入線可能。また、出発については、有馬方及び粟生方へは2 - 4番線から、新開地方へは1・2番線から発車可能である。
  • 基本は1番線は有馬方からの上り列車、2番線は粟生方からの上り列車、3番線は有馬方への下り列車、4番線は粟生方への下り列車が発着する
  • 当駅始発の5時04分発の三田行きは前日の夜間停泊の関係で4番線から発車する。この列車が三田行きで唯一4番線から発車する列車である。
  • 粟生方の2線の留置線は4番線からしか入線・出庫ができない。また新開地方の2線の留置線も東側の留置線は1番線からのみ、西側の留置線は4番線からのみ入線・出庫が可能である。
  • 待合室は下り側のホームのみ設置されている。

特徴[編集]

  • 当駅より有馬線、粟生線が分岐し、車庫や運転指令所も隣接しているため列車運用上の中心駅でもある[1]。また、この駅で乗務員交代を行うことも多い。
  • ラッシュ時および前後には、社員の駅員に加えアルバイトのホームスタッフも放送や安全確認を行う。朝ラッシュ時においては、特に混み合う2・3両目に3人以上の係員が付き安全確認をする事が多い。
  • 一部列車は回送としてこの駅で折り返し、鈴蘭台車両基地で車両点検が行われる。逆に、鈴蘭台車両基地から列車が運用される時には1番線に入線し、新開地行となる。
  • 新開地方面の始発列車は4時51分当駅始発新開地行で、これは神戸電鉄全駅で一番早い。(次に早い始発時刻はウッディタウン中央駅の4時52分発。)

停車列車[編集]

全ての列車が停車する。準急はこの駅から北側は各駅に停車する[12]

準急については当駅以北(以西)の区間の終着駅まで各駅停車となるため、乗務員交代の際に通過標識灯の点灯・消灯の切り替えが行われている。

新開地方面は日中は毎時準急2本と普通が4本ずつ、朝ラッシュ時は全ての種別を合わせて毎時最大17本運行される(2022年ダイヤ改正時点[13])。

三田方面、粟生方面はそれぞれ日中は毎時4本運行される(2022年ダイヤ改正時点[13])。

利用状況[編集]

近年の1日平均乗車人員は下表のとおりである。

年度別1日平均乗車人員[14]
年度 1日平均
乗車人員
2005年(平成17年) 11,301
2006年(平成18年) 11,145
2007年(平成19年) 11,164
2008年(平成20年) 10,872
2009年(平成21年) 10,499
2010年(平成22年) 10,356
2011年(平成23年) 10,175
2012年(平成24年) 10,120
2013年(平成25年) 10,433
2014年(平成26年) 10,055
2015年(平成27年) 10,189
2016年(平成28年) 9,907
2017年(平成29年) 9,699
2018年(平成30年) 9,644
2019年(令和元年) 9,495
2020年(令和02年) 7,690
2021年(令和03年) 8,121
2022年(令和04年) 8,342

駅周辺[編集]

ダイエー鈴蘭台店(駅東側から撮影)

商店や事務所、住宅が密集している。

バス路線[編集]

停留所名 運行事業者 路線名・系統・行先
鈴蘭台駅 阪急バス
鈴蘭台駅前 神鉄バス

隣の駅[編集]

神戸電鉄
有馬線
特快速・急行
湊川駅 (KB02) - 鈴蘭台駅 (KB06) - 北鈴蘭台駅 (KB07)
準急(当駅から北鈴蘭台方は各駅停車)
長田駅 (KB03) - 鈴蘭台駅 (KB06) - 北鈴蘭台駅 (KB07)
普通
鵯越駅 (KB05) - 鈴蘭台駅 (KB06) - 北鈴蘭台駅 (KB07)
  • 隣の鵯越駅までは神戸電鉄の中では駅間距離が一番長い。
  • 2018年3月23日までは鵯越駅 – 当駅間に菊水山駅があった(2005年以降休止状態だった)[15]
粟生線
準急(当駅から鈴蘭台西口方は各駅停車)
長田駅 (KB03)(有馬線) - 鈴蘭台駅 (KB06) - 鈴蘭台西口駅 (KB41)
普通
鵯越駅 (KB05)(有馬線) - 鈴蘭台駅 (KB06) - 鈴蘭台西口駅 (KB41)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』神戸新聞総合出版センター、2012年12月10日、160頁。ISBN 9784343006745全国書誌番号:22185464 
  2. ^ 移動等円滑化取組計画書・報告書”. 神戸電鉄. 2023年10月21日閲覧。
  3. ^ 2021年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 神戸電鉄. 2023年10月21日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 14号 神戸電鉄・能勢電鉄・北条鉄道・北近畿タンゴ鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年6月19日、5,11-13頁。全国書誌番号:21939503 
  5. ^ a b 鈴蘭台駅前地区第二種市街地再開発事業”. 神戸市 (2022年12月28日). 2023年10月21日閲覧。
  6. ^ 関西の軽井沢といえば… 神戸市北区の玄関口・鈴蘭台」『神戸新聞NEXT』、2019年8月18日。オリジナルの2019年9月2日時点におけるアーカイブ。
  7. ^ 9月25日始発より「鈴蘭台駅橋上駅舎」の供用を開始します』(PDF)(プレスリリース)神戸電鉄、2018年8月28日。 オリジナルの2021年1月29日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210129074233/https://www.shintetsu.co.jp/release/2018/180828.pdf2021年1月29日閲覧 
  8. ^ 「鈴蘭台の新橋上駅舎使用開始」『交通新聞』交通新聞社、2018年9月21日、2面。
  9. ^ 鈴蘭台駅前再開発ビルが9月25日にオープンします‐北区の新たな賑わいの拠点づくり-』(プレスリリース)神戸市、2018年5月31日。 オリジナルの2019年1月6日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190106113628/http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2018/05/20180531164901.html 
  10. ^ a b c d e f g 鉄道情報/各駅のご案内/鈴蘭台”. 神戸電鉄. 2018年9月25日閲覧。
  11. ^ a b c 鈴蘭台駅構内案内図” (PDF). 神戸電鉄. 2021年9月12日閲覧。
  12. ^ 神戸電鉄/鉄道情報/停車駅のご案内”. 神戸電鉄. 2018年9月27日閲覧。
  13. ^ a b 鈴蘭台駅時刻表(2022/3/12改正)” (PDF). 神戸電鉄. 2022年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月21日閲覧。
  14. ^ 神戸市統計書”. 神戸市. 2021年4月20日閲覧。
  15. ^ 菊水山駅の廃止について』(プレスリリース)神戸電鉄、2018年3月14日http://www.shintetsu.co.jp/release/2017/180314.pdf 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]