聖衣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
聖衣
The Robe
監督 ヘンリー・コスター
脚本 フィリップ・デューン
原作 ロイド・C・ダグラス
製作 フランク・ロス
出演者 リチャード・バートン
ジーン・シモンズ
ヴィクター・マチュア
音楽 アルフレッド・ニューマン
撮影 レオン・シャムロイ
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 1953年9月13日
日本の旗 1953年12月26日
上映時間 124分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $5,000,000
興行収入 $36,000,000 (USA)
次作 ディミトリアスと闘士
テンプレートを表示

聖衣』(せいい、The Robe)は、1953年アメリカ映画歴史映画。上映時間124分。

概要[編集]

ハリウッドによる初のシネマスコープ作品。ロイド・C・ダグラス(Lloyd C. Douglas)による同名の小説を原作とする。『聖書』に基づく物語。

当初はノーマルサイズで製作がスタートしたが、アナモルフィックレンズを使った大画面システムの可能性に着目したダリル・F・ザナックの命でいったん中断。新たに発注されたレンズを使い、改めて撮影が行われた。

シネマスコープ第1作として公開された本作は、見世物志向の強かった当時の大型スクリーン映画の中、ごく珍しい本格劇映画でもあり、1953年の全米興行成績で1位をとるなど大ヒットを記録、同年のアカデミー賞でも美術、衣装の2部門を受賞するなど、一定の評価を得た。

シネマスコープシステム自体も、専用の映写設備が必要なシネラマや立体映画に比べ映写機の改造が容易なこともあり(基本的にはアナモルフィックレンズと横長のスクリーン、シネマスコープ用磁気サウンドトラックの再生装置と4chサラウンド・スピーカーを導入するだけで良かった)、一気に全米に普及、やがて大型スクリーンの代名詞となった。

翌1954年には続編『ディミトリアスと闘士』が公開されている。

ストーリー[編集]

西暦30年頃、タイベリアス(ティベリウス)皇帝治下のローマ。護民官マーセラスは次の皇帝カリグラと競い、奴隷デメトリアスを買い取る。カリグラの恨みを買い、エルサレムへ左遷される。好意から自由の身となったデメトリアスも同行する。マーセラスの仕事は「神の子」と自称するイエスを捕まえ、磔(はりつけ)にすることであったが、イエスを信じるデミトリアスはイエスを守る。結局、イエスはユダの裏切りで処刑される。マーセラスは良心の痛みを感じ、酒に溺れて同僚とのサイコロ遊びに興じ、イエスがまとっていた聖衣を手に入れる。聖衣をまとってみると、突然打ちのめされ、衣を投げ捨てる。デメトリアスは衣を手にし、イエスへの帰依を誓う。マーセラスは心の平静を失い、職を解かれ、ローマに戻る。カリグラも横恋慕していた幼な馴染のダイアナの愛情に平安を見い出す。タイベリアスはイエスが真の救世主であるかどうか調査を命じ、マーセラスはガリラヤに赴き、イエスの教えを説く漁夫やデメトリアスとも再会する。マーセラスはイエスの教えに心服する。ローマではタイベリアスが亡くなり、カリグラ皇帝のキリスト教弾圧が始まっていた。マーセラスの居所を知ろうとデメトリアスを拷問にかける。マーセラスはデミトリアスを救い出すが、自らは捕えられ、反逆罪に問われる。彼は信仰を最後まで捨てず、ダイアナも彼に従い、殉教者としての死を選び、安らかな心で刑場へ向かう。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
テレビ版1 フジテレビ版 LD版
マーセラス リチャード・バートン 田口計 新田昌玄 石田太郎
ダイアナ ジーン・シモンズ 里見京子 二木てるみ
デメトリアス ヴィクター・マチュア 内海賢二 小林修
ペトロ マイケル・レニー 中村正 岡部政明
カリグラ ジェイ・ロビンソン 家弓家正 阪脩
ポンティウス・ピラトゥス リチャード・ブーン 千葉耕市 伊藤克
ガリオ元老院議員 トーリン・サッチャー 大宮悌二
ジュニア ドーン・アダムス 榊原良子
クインタス ガイ・プレスコット 若本規夫
百人隊長 ジェフ・モロー 寺島幹夫
ユースタス ディーン・ジャガー 上田敏也
タイベリアス皇帝 アーネスト・セジガー 千葉耕市
その他:小林清志島宇志夫由起艶子渡辺典子滝口順平細井重之千葉順二仲村秀生山本嘉子

スタッフ[編集]

受賞[編集]

外部リンク[編集]