漢四郡

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漢四郡(かんのしぐん)は、朝鮮半島中・西北部にあった衛氏朝鮮を滅ぼした前漢武帝紀元前108年に設置した楽浪郡真番郡臨屯郡紀元前107年に設置した玄菟郡(地方行政機構、植民地との見方も存在する[1][2][3] )のことである。朝鮮四郡(ちょうせんしぐん)ともいう[4]。中国王朝はおよそ400年もの間、朝鮮半島中部・北部を郡県により直接支配し、また朝鮮半島南部に対して間接統制を行った。

異説[編集]

紀元前1世紀頃の漢四郡と周辺国の位置関係。
漢四郡の位置。
漢四郡の位置。

北朝鮮及び一部の韓国の歴史学者は、朝鮮半島には古代から自主独立の国があったとする独自の歴史観を掲げるため[5][6]、漢四郡が朝鮮半島にあったことを否定し、遼東遼西方面にあったものとしている[7][8]。しかし、この学説は文献的にも考古学的にも問題があり中国や日本やアメリカ[9][10][11][12][13]の学界では全く認められていない。例えば、楽浪郡の所在地が、現在の平壌の郊外、市街地とは大同江を挟んだ対岸にある楽浪土城(平壌市楽浪区域土城洞)にあったことに異論はない。土塁で囲まれた東西700m、南北600mの遺構に、当時のさまざまな遺物のほか、官印「楽浪太守章」の封泥(封印の跡)までもが出土し、考古学的に明らかにされた状態といえる。

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脚注[編集]

  1. ^ 鳥越憲三郎は、「前漢武帝が元封三年に朝鮮半島の北部を植民地として楽浪・臨屯・玄菟・真番の四郡を設置」と記している(『人物』 中西進王勇編、大修館書店〈日中文化交流史叢書 第10巻〉、1996年10月。ISBN 4-469-13050-8)。
  2. ^ 渡辺延志朝日新聞記者は、「楽浪郡は前漢が前108年に設置した植民地(渡辺延志 (2009年3月19日). “紀元前1世紀の楽浪郡木簡発見”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200903190125.html 2011年6月1日閲覧。 )」「中国の前漢が朝鮮半島に置いた植民地・楽浪郡(渡辺延志 (2010年5月29日). “最古級の論語、北朝鮮から 古代墓から出土の竹簡に記述(1/2ページ)”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201005280277.html 2011年6月1日閲覧。 )」「漢字が植民地経営のために、朝鮮半島にまで広がっていた(渡辺延志 (2010年5月29日). “最古級の論語、北朝鮮から 古代墓から出土の竹簡に記述(2/2ページ)”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201005280277_01.html 2011年6月1日閲覧。 )」と説明している。
  3. ^ 武光誠は、「魏志倭人伝は、朝鮮半島にあったの植民地、帯方郡から邪馬台国にいたる道筋を詳しく記している」と述べている(武光誠「古代史最大の謎邪馬台国の21世紀的課題」『月刊現代』2008年6月号 87頁)。
  4. ^ Yahoo!百科事典
  5. ^ 渡辺延志 (2009年3月19日). “紀元前1世紀の楽浪郡木簡発見(1/2ページ)”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200903190125.html 2011年6月3日閲覧。 
  6. ^ 渡辺延志 (2009年3月19日). “紀元前1世紀の楽浪郡木簡発見(2/2ページ)”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200903190125_01.html 2011年6月3日閲覧。 
  7. ^ 朝鮮史をわい曲する「新しい歴史教科書」”. 朝鮮新報 (2006年3月25日). 2008年5月24日閲覧。
  8. ^ 中国の東北工程への反論、丹斎先生が70年前に準備”. 朝鮮日報 (2006年11月11日). 2008年5月24日閲覧。
  9. ^ Kyung Moon hwang, "A History of Korea, An Episodic Narrative" 2010,
  10. ^ Carter J. Eckert, el., "Korea, Old and New: History" 1990,
  11. ^ Michael J. Seth, "A history of Korea, from Antiquity to the present" 2010,
  12. ^ Charles Roger Tennant, "A History of Korea" 1996,
  13. ^ Mark Peterson, "A Brief History Of Korea" 2009.


関連項目[編集]